【完結】【番外編】ナストくんの淫らな非日常【R18BL】

ちゃっぷす

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ナストとヴァルア

3話【ナストとヴァルア】

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「ヴァルア様……僕、自慰ができました……」
「ナスト。一人でよく頑張ったね。俺のためにありがとう」
「はい……っ、これからも頑張るので……、また、見てください」
「うん。たくさん見せて」

 ヴァルア様は僕の手を取り、膨らんだズボンに触れさせた。

「君の自慰を見て、こんなに興奮してしまった」

 そしてズボンを下げ、ペニスを肛門に当てる。

「今度は俺と気持ちよくなってくれるかい?」
「僕はずっと、そうしたかったんですよ」

 ヴァルア様はごまかすように笑い、僕と繋がった。

「あぁぁぁっ……」
「んっ……、はっ……ナスト……」

 自慰でも快感を得られたが、やはりヴァルア様とセックスをするのが一番快感を得られる行為だ。体内でヴァルア様を感じる度、僕の口から嬌声が漏れる。射精したばかりのペニスも反り返り、ヴァルア様の動きに合わせて揺れていた。

「ナスト……っ」
「……?」

 腰を振りながら、ヴァルア様が僕の手を僕のペニスに触れさせた。

「俺とセックスしながら自慰をしているところを見せて」
「っ……」

 ヴァルア様は余程僕の自慰を気に入ったようだ。
 彼の期待に応えるため、僕は自分のペニスを再び握った。

「あっ、あぁっ! あぁぁっ、んっ、んぁっ……あぁぁっ……」

 一人だけで自慰をするよりもずっと気持ちいい。肛門とペニスからくる悦びに、僕はあっという間に溺れてしまった。
 そんな僕の姿を見ているヴァルア様も、さらに興奮が増したようだった。

「この光景、たまらないね……」
「ヴァルア様……っ!! あっ、あぁっ、こ、これっ、気持ちいいっ……!」
「そう。俺も……とんでもなく気持ちいいよ……っ、ふっ……ん……っ」
「手っ、止まんなっ……あっ、きもちっ……あっ、あぁっ、だめ……っ、これぇ……っ、あぁっ!!」

 また自分の手で射精した。飛び出た精液がヴァルア様の腹にかかった。
 それと同時に、ヴァルア様も僕の中に熱いものを注ぎ込んだ。

「あ、ぁ……あぁぁ……」
「はっ……はっ……」

 僕とヴァルア様はぐったりとベッドに沈み込み、しばらく長いキスをした。

「ナスト……いつもだけど、今日は一段と……最高だった」
「僕も……気持ち良かったです……」
「これで明日から自慰ができるね」
「ヴァルア様に見てもらっていないところで、ちゃんとできるでしょか……」
「できてもらわないと困るよ」
「が、がんばります……」
「もし難しかったら、今日のことを思い出すといいよ」
「そうですね。それなら一人でもできそうです」

 でも、と僕は付け足した。

「できたらもっと頻繁に帰ってきてほしいです」
「うっ……。そうだね。そうすべきだ」

 そこで僕は名案を閃いた。

「むしろ僕が教会監視団体に行けばいいのでは? そしたらヴァルア様と離れなくて済みます」
「やめてくれ!! 断固反対する」
「そうだ。そうしよう。僕も教会監視団体で働きます。ずっと興味があったんですよ。僕も人の役に立てる仕事がしたい」
「だめだよ。俺が許さない」
「そうと決まれば準備をしましょう。アリス、アリス」

 僕の呼びかけに、アリスがすぐさま現れた。

「はい」
「荷造りをしてくれる? 僕の服を全て鞄に詰め込んで」
「かしこまりました」
「いや、ちょ……」

 勝手に進んでいく事柄にヴァルア様は付いていけないようだったが、すでに僕はやる気で満ち溢れていた。

「よし。僕も明日から、悪さをする教会の闇を暴くぞー」
「ダメだよ? 絶対にダメだよ?」

 ヴァルア様は頑なに反対していたが、僕を止めさせるには至らなかった。それは僕が聞く耳を一切持たなかったからだ。

 僕は翌日から、全く乗り気ではない(むしろずっと反対している)ヴァルア様についていき、教会監視団体の拠点に転がり込んだ。拠点は大公家の城よりもずっと狭くて古びていたが、ヴァルア様がいない広い寝室よりも、ヴァルア様のいる狭い小部屋の方がずっと居心地がよかった。

 すぐに僕は、ヴァルア様が反対していた理由を知ることになる。僕に欲情した教会監視団体の人たちに部屋に連れ込まれては犯され、視察に行った教会の中で上位の聖職者に目を付けられては犯され、街中を歩いていれば路地裏に連れ込まれ知らないおじさんたちに犯され……と、その後僕は何度も嫌な目に遭うことになった。

 それでも僕は、その後一人で城に戻ることはなかった。
 ヴァルア様と一緒にいたいから。ただそれだけの理由で。
(そのせいで最近ヴァルア様の髪に白髪が混ざるようになったけど)


【『ナストとヴァルア』 end】

【番外編『ナストくんの淫らな非日常』 end】
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