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2月
魔のバレンタイン(入社4年目)
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「ん…」
エドガーのキスに、圭吾はとろんと目を閉じる。こわばって震えていた体も少しだけ力が抜けた。圭吾はエドガーの背中に腕を回し、いつもより夢中になってエドガーを求めている。エドガーはそんな圭吾の頬を撫で、傷だらけになった首筋をさすり、ゆっくりと手を腰に回した。その手がツンと精液で溢れているところを触れる。そっと差し込むと、圭吾がぴくりと反応した。かきだしてもかきだしても溢れてくるαの精液を見ながら、エドガーがぼそりと呟いた。
「…ほんと、ケーゴをこんなにしてくれて…」
「エドガー…。僕、まだ発情期抜けてないから…」
「うん。分かってるよ」
「だったら…はやく…」
「はやく、なに?」
「…もう。そういうの好きじゃないから…」
「ケーゴ。こう見えて僕、かなりダメージきてるんだよ。スルトの歯形ならまだしも、こんな歯並びの悪い歯形を首中に付けられてるケーゴ…。僕の知らない精液をたっぷり中に注ぎ込まれたケーゴを見てさ…」
「分かった…分かったから」
圭吾はぎゅっと目を瞑り、顔を真っ赤にしてボソボソ言った。
「…エドガーの、はやく挿れてほしい…」
「ふふ、ケーゴかわいい」
エドガーは圭吾と唇を重ねながら、ファスナを降ろしズボンをおろした。反り立っているそれを見て、タイシと典久はぎょっとした目をしている。
(はっ…?!で、でか!!あれがβのちんこか?!)
(う、うわ…。暎弥先輩ご立派…。しかもめっちゃ形良いし…。ぐあぁ…日ごろからこんな美ちんことしてる圭吾先輩に、俺なんかの貧相なちんこ入れちまった…死にたい…まじごめんなさい圭吾先輩…)
「ケーゴ、挿れるよ」
「うん…」
エドガーの先が圭吾の入り口に触れる。ゆっくりと、優しく、圭吾の中へ入ってきた。
「あっ…あっ…あぁ…!」
「?!」
「?!?!」
「おや、もうイッちゃったのかい?まだ挿れただけだよ」
「あっ…やばいっ…エドガーのきもちよすぎて…っ、だめ、イクの止まんないっ…」
挿入されただけで圭吾が勢いよく射精した。精液が圭吾自身の胸に飛び、エドガーがそれを指ですくってぺろりと舐めた。同時に中もイッているのか、ビクビクと体がのけぞっている。
(お…俺が何回精液ぶちこんでもイカなかったのに…!βのちんこ挿れただけであんなになるなんて…!てか俺んときと全然反応ちがう…!今の圭吾の方がめっちゃ…えろいっ、や、やばい勃ってきた…)
(う、うわぁぁ。瑛弥先輩の挿れただけでイッた…!圭吾先輩すげー気持ちよさそう…)
「動いていい?」
「ま、待って…。まだ中イッてる…」
「いつもより長いね。ごめんケーゴ、僕がまんできないから動くね」
「まっ…あぁっ!あっ!や、そこばっか…またイッちゃうっ…!やっ、あっ!」
「ケーゴは本当にここが好きだね。かわいい」
圭吾が好きなところをしつこく先でこするエドガー。そこに当たるたびに、圭吾の先からピュ、ピュと少量の精液が飛び出している。
「どうしたのケーゴ。ここがバカになっちゃってるよ。ずっとちょっとずつ射精しちゃってる」
「あっ!あっ、ごめっ、なんかっ…止まんなっ…エドガーの気持ち良すぎて止まんないっ…!」
「ふ。嬉しいな。そんなこと言ってもらえたらがんばるしかないなあ」
「あぁっ?!あぁっ、あっ、ふっ…んんっ…!も、気持ちよすぎてっ…わけわかんなくなるっ…」
「んっ…。ケーゴ…ちょっと、反則だよ。そんなに締め付けられたら僕までつられてイキそうになるじゃないか」
「だ、だって…中もイキっぱなして…っ。あっ、んんっ…あぁっ!」
エドガーは激しく腰を振ってるわけではない。ゆっくりじっくり、ただ圭吾のすきなところを刺激しているだけだ。そばで見ているタイシと典久には、どうしてそこまで圭吾が感じているのか分からなかった。
ただ典久がひとつ分かったのは、エドガーが愛情たっぷりに圭吾を抱いていることだった。
(瑛弥先輩の抱き方…すごく優しい。体中を使って先輩に愛情を表現してるみたい)
対してタイシは、圭吾の悦んでいる姿を見てただただ興奮していた。無意識に自身の勃起したものを掴み手を動かしている。
(やばいっ、圭吾えろいっ。ああ、抱きたい!俺ももう一回抱きたい!圭吾をイカせたい!!俺にもあんな顔見せてほしい!)
イキ続けている圭吾にキスをして、エドガーが耳元で囁いた。
「ケーゴ、さっきのこと忘れられそう?」
「も…忘れた…。エドガーの気持ち良すぎて…エドガーのこと以外考えられない…っ」
「どうしたんだいケーゴ。そんな嬉しいこと言ってくれるなんて。そう。僕のことしか考えられないの?…もっとケーゴの頭の中、僕のことでいっぱいにしていい?」
「うん…っ」
「分かった。じゃあ…ちょっと動くよ」
「あっ!!」
エドガーが起き上がり、ゆっくりと腰を引いてすぐ力強く奥を突いた。圭吾は頭が真っ白になり目の前に星が散った。圭吾の精液が勢いよく飛び散る。エドガーが腰を動かすたび、パンパンと二人の体が当たって音が鳴る。
「ああっ、あっ、あっ、ひぅっ、んんっ!あっ、エドガー!エドガー…!」
「んっ、ケーゴっ…!出すよ…!」
「あ、あぁっ!!」
エドガーの熱いものが圭吾の中へ流れ込む。圭吾の中が今までにないほど締め付けた。圭吾は痙攣したのちぱたりと意識を失った。
「はっ、はっ…。…あ、ケーゴ失神しちゃった」
「はぁっ!はぁっ!でるっ、でるっ!!」
「?」
外野の声にエドガーが振り返った。そこには股間を擦りながらこちらへ走ってくるタイシがいた。タイシは気を失っている圭吾のもとへ駆け寄り、圭吾の顔に射精した。
「ふー…。最高だな圭吾、お前ってやつは…ぐぁっ!」
「どこまでクズなんだろうね、君は」
殴り飛ばされたタイシは頬に手を当ててエドガーを睨みつけた。エドガーは圭吾が気を失っていることを確認し、タイシの胸ぐらを掴んで彼の顎に拳をめりこませた。先ほどの穏やかな面影など微塵もなく、冷酷な表情でタイシをみおろしている。
「ここまで人を殺したいと思ったのははじめてだよ」
「ってぇ!!なにすんだこのβが!!!」
「はあ。βだのαだの鬱陶しいな。それしか君に取柄はないのかな?」
「くっ!なんだテメェ!!お前なんてな!社長の息子と家族だからって贔屓されてるだけのくせに!!」
「へえ…。僕のことそんな風に思ってたんだ。ああ、なるほど。君がスルトを呼ばなかったのは、自分より優れたαには敵わないと思ったからなんだね」
「うるせぇ!今彗斗のことは関係ないだろうが!!」
「確かに。でも…君は僕のことを見くびりすぎてるよ」
「ああ?」
「君、過去に似たようなこと何度かしてるよね?人のΩを寝取って自分のものにしては捨てる」
「な…」
「まだ番になってなかったら番にして捨てたり、軟禁してピルを抜いて孕ませてから捨てたり。それはもう悪逆非道な行為をね」
「な、なんでそれを…」
「僕は顔が広いんでね。情報網が広いんだ。君が今までひどいことをしてきたΩの子の名前も、Ωをとられて君を恨んでる人の名前も把握してる」
「はん!そんなこと知ってるからって何をイキッてんだよ!」
「君がそんなことをしても許されてきたのは…君がお父さんに守られてるからだねえ。君のお父さんは今一番日本で有名な会社の社長。うちの取引先でもあるね。君がだいたい手を出すのは、お父さんの力が及ぶところ。例えば…その会社の社員だったり、子会社、下請け会社…取引先。うちの会社も君のお父さんの会社との取引ができなくなれば大打撃だ。だからバレても大丈夫だと思ったんだろう?」
「そうだよ!だからお前なんかがいくらすごんだって無駄だ。分かったらさっさと圭吾を俺に寄越せよ!大丈夫、圭吾は捨てない。一生俺の番として大事にするからさあ!」
「君は馬鹿なのかな?」
「ああ?!まだ俺にそんな口利くのかよ!」
「僕、株主なんだよね、そこの」
「ははっ、あんな大企業の株、だいたいみんな持ってんだろ」
「うーん。僕が持ってる株を全部売ったら、君の会社傾くと思うよ」
「…は?」
「お父さんとも株主総会で何度か会ってるよ。いつもヘコヘコ僕に頭を下げてる」
「そ、そんなでまかせ…」
「株主名簿で見てみるといい。僕の名前と投資額が載ってるはずだから。それを確認してから今後の身の振りを考えて。もし君が今後も変わらないようなら株を全て売る。そしたら会社が傾いて、君のお父さんも地位と権力を失うだろうな。そうなったら君がひどいことしてきた人たちを押さえつけてた人がいなくなって…どうなるかな?ふふ」
「……」
「…君は、お父さんと、ご両親にもらったその性だけで今まで威張って生きてきたんだ。そんなつまらないやつなんかにケーゴを渡すわけがない。ま、誰であっても渡さないけどね」
「お…おまえ、いったいなにものなんだよ…」
「ん?僕はただのβだよ。少しばかり株とお金を持っていて、最高の配偶者と大切な人がいるだけの、ただのβさ」
エドガーはそう言ったあと、ケーゴに服を着せて抱え上げた。会議室を出る時、エドガーは典久の肩をポンポンと叩いた。そして最後にタイシに言い放つ。
「この会社を辞めて東京を出て行け。二度とケーゴの前に現れるな。お前がケーゴにその傲慢な顔を見せたらすぐに株を売る。分かったな?」
「…はい」
「だったらいい。…典久クン、行こうか」
「あっ…は、はい!」
へたりこんでいるタイシを置いて、エドガーと典久は会議室を出た。これで圭吾を苦しめた長い一日が終わる。
エドガーのキスに、圭吾はとろんと目を閉じる。こわばって震えていた体も少しだけ力が抜けた。圭吾はエドガーの背中に腕を回し、いつもより夢中になってエドガーを求めている。エドガーはそんな圭吾の頬を撫で、傷だらけになった首筋をさすり、ゆっくりと手を腰に回した。その手がツンと精液で溢れているところを触れる。そっと差し込むと、圭吾がぴくりと反応した。かきだしてもかきだしても溢れてくるαの精液を見ながら、エドガーがぼそりと呟いた。
「…ほんと、ケーゴをこんなにしてくれて…」
「エドガー…。僕、まだ発情期抜けてないから…」
「うん。分かってるよ」
「だったら…はやく…」
「はやく、なに?」
「…もう。そういうの好きじゃないから…」
「ケーゴ。こう見えて僕、かなりダメージきてるんだよ。スルトの歯形ならまだしも、こんな歯並びの悪い歯形を首中に付けられてるケーゴ…。僕の知らない精液をたっぷり中に注ぎ込まれたケーゴを見てさ…」
「分かった…分かったから」
圭吾はぎゅっと目を瞑り、顔を真っ赤にしてボソボソ言った。
「…エドガーの、はやく挿れてほしい…」
「ふふ、ケーゴかわいい」
エドガーは圭吾と唇を重ねながら、ファスナを降ろしズボンをおろした。反り立っているそれを見て、タイシと典久はぎょっとした目をしている。
(はっ…?!で、でか!!あれがβのちんこか?!)
(う、うわ…。暎弥先輩ご立派…。しかもめっちゃ形良いし…。ぐあぁ…日ごろからこんな美ちんことしてる圭吾先輩に、俺なんかの貧相なちんこ入れちまった…死にたい…まじごめんなさい圭吾先輩…)
「ケーゴ、挿れるよ」
「うん…」
エドガーの先が圭吾の入り口に触れる。ゆっくりと、優しく、圭吾の中へ入ってきた。
「あっ…あっ…あぁ…!」
「?!」
「?!?!」
「おや、もうイッちゃったのかい?まだ挿れただけだよ」
「あっ…やばいっ…エドガーのきもちよすぎて…っ、だめ、イクの止まんないっ…」
挿入されただけで圭吾が勢いよく射精した。精液が圭吾自身の胸に飛び、エドガーがそれを指ですくってぺろりと舐めた。同時に中もイッているのか、ビクビクと体がのけぞっている。
(お…俺が何回精液ぶちこんでもイカなかったのに…!βのちんこ挿れただけであんなになるなんて…!てか俺んときと全然反応ちがう…!今の圭吾の方がめっちゃ…えろいっ、や、やばい勃ってきた…)
(う、うわぁぁ。瑛弥先輩の挿れただけでイッた…!圭吾先輩すげー気持ちよさそう…)
「動いていい?」
「ま、待って…。まだ中イッてる…」
「いつもより長いね。ごめんケーゴ、僕がまんできないから動くね」
「まっ…あぁっ!あっ!や、そこばっか…またイッちゃうっ…!やっ、あっ!」
「ケーゴは本当にここが好きだね。かわいい」
圭吾が好きなところをしつこく先でこするエドガー。そこに当たるたびに、圭吾の先からピュ、ピュと少量の精液が飛び出している。
「どうしたのケーゴ。ここがバカになっちゃってるよ。ずっとちょっとずつ射精しちゃってる」
「あっ!あっ、ごめっ、なんかっ…止まんなっ…エドガーの気持ち良すぎて止まんないっ…!」
「ふ。嬉しいな。そんなこと言ってもらえたらがんばるしかないなあ」
「あぁっ?!あぁっ、あっ、ふっ…んんっ…!も、気持ちよすぎてっ…わけわかんなくなるっ…」
「んっ…。ケーゴ…ちょっと、反則だよ。そんなに締め付けられたら僕までつられてイキそうになるじゃないか」
「だ、だって…中もイキっぱなして…っ。あっ、んんっ…あぁっ!」
エドガーは激しく腰を振ってるわけではない。ゆっくりじっくり、ただ圭吾のすきなところを刺激しているだけだ。そばで見ているタイシと典久には、どうしてそこまで圭吾が感じているのか分からなかった。
ただ典久がひとつ分かったのは、エドガーが愛情たっぷりに圭吾を抱いていることだった。
(瑛弥先輩の抱き方…すごく優しい。体中を使って先輩に愛情を表現してるみたい)
対してタイシは、圭吾の悦んでいる姿を見てただただ興奮していた。無意識に自身の勃起したものを掴み手を動かしている。
(やばいっ、圭吾えろいっ。ああ、抱きたい!俺ももう一回抱きたい!圭吾をイカせたい!!俺にもあんな顔見せてほしい!)
イキ続けている圭吾にキスをして、エドガーが耳元で囁いた。
「ケーゴ、さっきのこと忘れられそう?」
「も…忘れた…。エドガーの気持ち良すぎて…エドガーのこと以外考えられない…っ」
「どうしたんだいケーゴ。そんな嬉しいこと言ってくれるなんて。そう。僕のことしか考えられないの?…もっとケーゴの頭の中、僕のことでいっぱいにしていい?」
「うん…っ」
「分かった。じゃあ…ちょっと動くよ」
「あっ!!」
エドガーが起き上がり、ゆっくりと腰を引いてすぐ力強く奥を突いた。圭吾は頭が真っ白になり目の前に星が散った。圭吾の精液が勢いよく飛び散る。エドガーが腰を動かすたび、パンパンと二人の体が当たって音が鳴る。
「ああっ、あっ、あっ、ひぅっ、んんっ!あっ、エドガー!エドガー…!」
「んっ、ケーゴっ…!出すよ…!」
「あ、あぁっ!!」
エドガーの熱いものが圭吾の中へ流れ込む。圭吾の中が今までにないほど締め付けた。圭吾は痙攣したのちぱたりと意識を失った。
「はっ、はっ…。…あ、ケーゴ失神しちゃった」
「はぁっ!はぁっ!でるっ、でるっ!!」
「?」
外野の声にエドガーが振り返った。そこには股間を擦りながらこちらへ走ってくるタイシがいた。タイシは気を失っている圭吾のもとへ駆け寄り、圭吾の顔に射精した。
「ふー…。最高だな圭吾、お前ってやつは…ぐぁっ!」
「どこまでクズなんだろうね、君は」
殴り飛ばされたタイシは頬に手を当ててエドガーを睨みつけた。エドガーは圭吾が気を失っていることを確認し、タイシの胸ぐらを掴んで彼の顎に拳をめりこませた。先ほどの穏やかな面影など微塵もなく、冷酷な表情でタイシをみおろしている。
「ここまで人を殺したいと思ったのははじめてだよ」
「ってぇ!!なにすんだこのβが!!!」
「はあ。βだのαだの鬱陶しいな。それしか君に取柄はないのかな?」
「くっ!なんだテメェ!!お前なんてな!社長の息子と家族だからって贔屓されてるだけのくせに!!」
「へえ…。僕のことそんな風に思ってたんだ。ああ、なるほど。君がスルトを呼ばなかったのは、自分より優れたαには敵わないと思ったからなんだね」
「うるせぇ!今彗斗のことは関係ないだろうが!!」
「確かに。でも…君は僕のことを見くびりすぎてるよ」
「ああ?」
「君、過去に似たようなこと何度かしてるよね?人のΩを寝取って自分のものにしては捨てる」
「な…」
「まだ番になってなかったら番にして捨てたり、軟禁してピルを抜いて孕ませてから捨てたり。それはもう悪逆非道な行為をね」
「な、なんでそれを…」
「僕は顔が広いんでね。情報網が広いんだ。君が今までひどいことをしてきたΩの子の名前も、Ωをとられて君を恨んでる人の名前も把握してる」
「はん!そんなこと知ってるからって何をイキッてんだよ!」
「君がそんなことをしても許されてきたのは…君がお父さんに守られてるからだねえ。君のお父さんは今一番日本で有名な会社の社長。うちの取引先でもあるね。君がだいたい手を出すのは、お父さんの力が及ぶところ。例えば…その会社の社員だったり、子会社、下請け会社…取引先。うちの会社も君のお父さんの会社との取引ができなくなれば大打撃だ。だからバレても大丈夫だと思ったんだろう?」
「そうだよ!だからお前なんかがいくらすごんだって無駄だ。分かったらさっさと圭吾を俺に寄越せよ!大丈夫、圭吾は捨てない。一生俺の番として大事にするからさあ!」
「君は馬鹿なのかな?」
「ああ?!まだ俺にそんな口利くのかよ!」
「僕、株主なんだよね、そこの」
「ははっ、あんな大企業の株、だいたいみんな持ってんだろ」
「うーん。僕が持ってる株を全部売ったら、君の会社傾くと思うよ」
「…は?」
「お父さんとも株主総会で何度か会ってるよ。いつもヘコヘコ僕に頭を下げてる」
「そ、そんなでまかせ…」
「株主名簿で見てみるといい。僕の名前と投資額が載ってるはずだから。それを確認してから今後の身の振りを考えて。もし君が今後も変わらないようなら株を全て売る。そしたら会社が傾いて、君のお父さんも地位と権力を失うだろうな。そうなったら君がひどいことしてきた人たちを押さえつけてた人がいなくなって…どうなるかな?ふふ」
「……」
「…君は、お父さんと、ご両親にもらったその性だけで今まで威張って生きてきたんだ。そんなつまらないやつなんかにケーゴを渡すわけがない。ま、誰であっても渡さないけどね」
「お…おまえ、いったいなにものなんだよ…」
「ん?僕はただのβだよ。少しばかり株とお金を持っていて、最高の配偶者と大切な人がいるだけの、ただのβさ」
エドガーはそう言ったあと、ケーゴに服を着せて抱え上げた。会議室を出る時、エドガーは典久の肩をポンポンと叩いた。そして最後にタイシに言い放つ。
「この会社を辞めて東京を出て行け。二度とケーゴの前に現れるな。お前がケーゴにその傲慢な顔を見せたらすぐに株を売る。分かったな?」
「…はい」
「だったらいい。…典久クン、行こうか」
「あっ…は、はい!」
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