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一年:冬休み
第三十四話
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(凪side)
「え……?」
どういうことか分からなかった。
理玖は頬を赤く染め、しかめっ面で言った。
「お、俺と最後までしろって言ってんだよ。これで分かんない?」
「分かんない……」
「~~……。だから、俺のケツにお前のちんこ突っ込めって、そう言ってんの!」
「……?」
俺の頭はいよいよおかしくなったみたいだ。幻聴と幻覚が聞こえるようになってしまった。
あー。いや。これ、夢か。
現実では満たされない望みを夢で満たそうとしているんだな。なるほど、納得。
都合の良い夢があるもんだ。
「なにボーッとしてんだよ、聞けよ!」
「いっ!?」
頬を叩かれたら痛かった。まさか……夢じゃない……?
「こっちは真剣に言ってんの。真面目に聞けよ」
「……これ、現実?」
「現実に決まってんだろ」
戸惑いを隠せず、俺はおろおろと理玖に言葉を浴びせる。
「お、俺。命令できるのをいいことに、理玖のこと好き勝手してたんだけど……」
「おう。してたなあ。そりゃもう好き勝手に」
「だから俺もあいつらと同じく最低なヤツで……。理玖とセックスする権利ない……」
「あのなあ……」
理玖がはぁぁ……と呆れたようなため息を吐く。
「お前ってどこまで天上天下唯我独尊野郎なの?」
「えぇ……?」
「俺がしろって言ってんのに、なんでお前がその権利の有無決めんの?」
「……」
なんか、全部分かっちゃった。
理玖。君、バカなんじゃないの。
あの一件で俺に迷惑かけたからって(迷惑だなんて思っていないけど)、そのお詫びに抱かせてくれようとしているんだ。
俺が理玖とセックスしたいって分かっているから、それが一番のお詫びになると思ったんだな。
なんてお人好しなんだろう。だから悪いヤツらに付け込まれるんだよ。
「あのさ理玖。そんなこと言われたら、我慢できなくなっちゃうよ」
「……だからいいって言ってんだろ」
「はあ……」
魔性だ、魔性。
俺のちっぽけな理性や良心なんて、大好物の餌を落とされただけですぐに溶けてなくなってしまう。
残ったものは、抑えきれないほどの欲望と、抱えきれないほどの罪悪感。
「良い人ぶろうと思ってたのに……」
「ん……っ」
理玖の口の中に残っているあいつの唾液、全部拭いとってやる。
「んっ……んんっ……凪っ……」
俺とキスしたあとの理玖は、とろとろに溶けていた。
よかった。あいつとキスしたときみたいな顔されなくて。
ちょっと……勘違いしてしまいそうになるからやめてほしいけど。
軽く全身を愛撫したあと、布団の下で理玖のおしりをほぐした。
「あっ……! あっ、んぃ……っ、んっ……んんん……っ、……あっ!」
「理玖。ご家族に聞こえちゃう。もうちょっと静かに」
「っ……、んん……っ、んっ……んんん~~……っ」
俺は、ずっと心にひっかかっていたことを訊いた。
「……理玖。あの日、あいつと……最後までしたの?」
理玖は必死に首を横に振った。
「じゃあ俺がはじめての人で合ってる?」
「うんっ……」
「ほんとにはじめてが俺でいいの?」
「うんっ……」
「はじめてをこんなことに使っていいの?」
「……?」
こんなことを訊いておきながら、今さらやめてって言われても止められる気がしないけど。
俺はいつものように、ちんこの先を理玖のアナルにキスさせた。
「ほんとに挿れるよ? いいの?」
「……うん」
「……分かった」
俺は布団から手を伸ばし、鞄をたぐりよせた。そこからコンドームを取り出し、ちんこに装着する。
「……なんでそんなの持ってんの?」
「男のマナーだからな」
「常備してんの?」
「当然」
「……モテる男は違うねえ」
気を取り直し、再び理玖の尻に手を乗せる。
「理玖。入れるよ」
「……うん」
ゆっくりとちんこを押し込む。日数をかけてじっくりほぐしていたおかげだろうか。感触的に、頑張ったら入りそう。
「んぃぃぃぃ……っ!!」
「痛い?」
「うぃぃ……んぃっ……いてぇぇぇっ……」
「やめる?」
「やめねえ……!」
「我慢できなくなったら言って」
それからの理玖の口は大暴れだった。奇声は常に発していたし、ときどき「うんこっ……うんこっ……」と、うんこを連呼していた。「凪のくそでかちんぽしねっ」とも言っていたし、「あとで削る……」と恐ろしいことまで呟いていた。
こんなひどい挿入シーンにはかつて立ち会ったことがなかった。それでも俺のちんこが萎えなかったんだから、よっぽどだと我ながら思う。
「んぃぃぃぃっ……んぇっ、裂けるっ……裂けるぅぅ……っ」
「あともうちょっとだから頑張って」
「んぇぇぁ……っ、うんこ、うんこぉぉぉ……っ」
「うんこ連呼まじやめて……」
こつん、と、俺の腰が理玖のおしりにくっついた。
「理玖、全部入ったよ」
「んぃ……っ、入った……?」
「うん。入った」
よほど痛いのだろう。理玖は涙目で涎を垂らしていた。
でも、「入った」と教えたとたん、へにゃんと理玖の頬がゆるんだ。
「へへ……やったー……」
「はは。よく頑張ったね、理玖」
「うん……」
理玖と俺が繋がっているところを見ていると、だんだんと視界が滲んできた。
「……俺、やっと分かった……」
俺のことを好きな女子たちが、俺とのセックスを好きな理由。
あの子たちは別に、俺のちんこが良くて喜んでいたわけじゃなかったんだ。
こうして好きな人とひとつになれて、快感とぬくもりを共有できることが嬉しかったんだ。
「泣いてんの?」
「……ごめん。感極まっちゃって」
「はは。そんなに俺とセックスしたかった?」
「……うん。したかった」
知らなかった。セックスって、快感以外のものも、こんなにたくさんもらえる行為だったんだ。
「え……?」
どういうことか分からなかった。
理玖は頬を赤く染め、しかめっ面で言った。
「お、俺と最後までしろって言ってんだよ。これで分かんない?」
「分かんない……」
「~~……。だから、俺のケツにお前のちんこ突っ込めって、そう言ってんの!」
「……?」
俺の頭はいよいよおかしくなったみたいだ。幻聴と幻覚が聞こえるようになってしまった。
あー。いや。これ、夢か。
現実では満たされない望みを夢で満たそうとしているんだな。なるほど、納得。
都合の良い夢があるもんだ。
「なにボーッとしてんだよ、聞けよ!」
「いっ!?」
頬を叩かれたら痛かった。まさか……夢じゃない……?
「こっちは真剣に言ってんの。真面目に聞けよ」
「……これ、現実?」
「現実に決まってんだろ」
戸惑いを隠せず、俺はおろおろと理玖に言葉を浴びせる。
「お、俺。命令できるのをいいことに、理玖のこと好き勝手してたんだけど……」
「おう。してたなあ。そりゃもう好き勝手に」
「だから俺もあいつらと同じく最低なヤツで……。理玖とセックスする権利ない……」
「あのなあ……」
理玖がはぁぁ……と呆れたようなため息を吐く。
「お前ってどこまで天上天下唯我独尊野郎なの?」
「えぇ……?」
「俺がしろって言ってんのに、なんでお前がその権利の有無決めんの?」
「……」
なんか、全部分かっちゃった。
理玖。君、バカなんじゃないの。
あの一件で俺に迷惑かけたからって(迷惑だなんて思っていないけど)、そのお詫びに抱かせてくれようとしているんだ。
俺が理玖とセックスしたいって分かっているから、それが一番のお詫びになると思ったんだな。
なんてお人好しなんだろう。だから悪いヤツらに付け込まれるんだよ。
「あのさ理玖。そんなこと言われたら、我慢できなくなっちゃうよ」
「……だからいいって言ってんだろ」
「はあ……」
魔性だ、魔性。
俺のちっぽけな理性や良心なんて、大好物の餌を落とされただけですぐに溶けてなくなってしまう。
残ったものは、抑えきれないほどの欲望と、抱えきれないほどの罪悪感。
「良い人ぶろうと思ってたのに……」
「ん……っ」
理玖の口の中に残っているあいつの唾液、全部拭いとってやる。
「んっ……んんっ……凪っ……」
俺とキスしたあとの理玖は、とろとろに溶けていた。
よかった。あいつとキスしたときみたいな顔されなくて。
ちょっと……勘違いしてしまいそうになるからやめてほしいけど。
軽く全身を愛撫したあと、布団の下で理玖のおしりをほぐした。
「あっ……! あっ、んぃ……っ、んっ……んんん……っ、……あっ!」
「理玖。ご家族に聞こえちゃう。もうちょっと静かに」
「っ……、んん……っ、んっ……んんん~~……っ」
俺は、ずっと心にひっかかっていたことを訊いた。
「……理玖。あの日、あいつと……最後までしたの?」
理玖は必死に首を横に振った。
「じゃあ俺がはじめての人で合ってる?」
「うんっ……」
「ほんとにはじめてが俺でいいの?」
「うんっ……」
「はじめてをこんなことに使っていいの?」
「……?」
こんなことを訊いておきながら、今さらやめてって言われても止められる気がしないけど。
俺はいつものように、ちんこの先を理玖のアナルにキスさせた。
「ほんとに挿れるよ? いいの?」
「……うん」
「……分かった」
俺は布団から手を伸ばし、鞄をたぐりよせた。そこからコンドームを取り出し、ちんこに装着する。
「……なんでそんなの持ってんの?」
「男のマナーだからな」
「常備してんの?」
「当然」
「……モテる男は違うねえ」
気を取り直し、再び理玖の尻に手を乗せる。
「理玖。入れるよ」
「……うん」
ゆっくりとちんこを押し込む。日数をかけてじっくりほぐしていたおかげだろうか。感触的に、頑張ったら入りそう。
「んぃぃぃぃ……っ!!」
「痛い?」
「うぃぃ……んぃっ……いてぇぇぇっ……」
「やめる?」
「やめねえ……!」
「我慢できなくなったら言って」
それからの理玖の口は大暴れだった。奇声は常に発していたし、ときどき「うんこっ……うんこっ……」と、うんこを連呼していた。「凪のくそでかちんぽしねっ」とも言っていたし、「あとで削る……」と恐ろしいことまで呟いていた。
こんなひどい挿入シーンにはかつて立ち会ったことがなかった。それでも俺のちんこが萎えなかったんだから、よっぽどだと我ながら思う。
「んぃぃぃぃっ……んぇっ、裂けるっ……裂けるぅぅ……っ」
「あともうちょっとだから頑張って」
「んぇぇぁ……っ、うんこ、うんこぉぉぉ……っ」
「うんこ連呼まじやめて……」
こつん、と、俺の腰が理玖のおしりにくっついた。
「理玖、全部入ったよ」
「んぃ……っ、入った……?」
「うん。入った」
よほど痛いのだろう。理玖は涙目で涎を垂らしていた。
でも、「入った」と教えたとたん、へにゃんと理玖の頬がゆるんだ。
「へへ……やったー……」
「はは。よく頑張ったね、理玖」
「うん……」
理玖と俺が繋がっているところを見ていると、だんだんと視界が滲んできた。
「……俺、やっと分かった……」
俺のことを好きな女子たちが、俺とのセックスを好きな理由。
あの子たちは別に、俺のちんこが良くて喜んでいたわけじゃなかったんだ。
こうして好きな人とひとつになれて、快感とぬくもりを共有できることが嬉しかったんだ。
「泣いてんの?」
「……ごめん。感極まっちゃって」
「はは。そんなに俺とセックスしたかった?」
「……うん。したかった」
知らなかった。セックスって、快感以外のものも、こんなにたくさんもらえる行為だったんだ。
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