【完結】【R18BL】学年二位は、学年一位の命令を聞く

ちゃっぷす

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一年:冬休み

第三十五話

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「俺と、最後までしてほしい」

 なんて、あんなことがあった日に言われて、凪はさぞ引いたことだろう。
 クソみたいな黒歴史も知られたことだし、俺のことビッチだと思われたんじゃないかな。

 別にそれでもよかった。
 誰かに奪われる前に、凪にもらってほしかった。一日も早く。

「んぇぇぁ……っ、うんこ、うんこぉぉぉ……っ」

 ケツにちんこを突っ込まれるのは、想像以上に痛かった。
 ひょっとしたら俺もエロ動画の黒髪みたいに悦べるんじゃないか、なんて期待していたのだが……
 ケツが裂ける痛みと、クソ硬いうんこが出入りしているようなキモい感覚に耐えるので精いっぱいだった。残念ながら、快感のカの字も得られなかった。

「理玖、全部入ったよ」

 それでも、凪とひとつになれたと知った瞬間、得も言われぬ心地よさに包まれた。

「……ごめん。感極まっちゃって」

 凪がセックスの最中に泣いた。
 何を思い、何を感じて泣いたのかは俺には分からない。
 ただひとつ分かったことは、労わるように、優しく俺を抱いてくれたことだけだった。

「んぃぃ……んぃ……っ、んいっ、んぃ……っ」

 ちんこを出し入れされるたびに、口から変な声が出る。エロ動画とは全然違う、情けなくてキモい声だった。

「痛いよな。ごめんな」
「んぃぃ……。俺のことは、いいから……っ」

 お前の好きなように動けよ。気遣ってのろのろ動きやがって。そんなんじゃお前だって全然気持ち良くないだろう。二人とも気持ちよくないセックスってなんだよ。やる意味ねえだろそんなもん。せめてお前だけでも気持ちよくなれよ。

「俺だけ気持ちよくてごめんな」
「んぃ……っ、お前……気持ちいいの……? んんぃぃぃ……っ、」
「気持ちいいよ。ごめん」
「なんで謝んだよ……。もっと好きに動けよ……っ」
「好きに動いてるよ。気持ちいい」
「だったら……いい……っ、んぃ……っ」

 どのくらいの時間が経ったのか分からないが、凪は終始のろのろと腰を振るだけだった。

「ん、満足した。ありがとう、理玖」
「え……?」

 まだイッていないのに、凪がちんこを抜いた。

「……なんで? まだお前イッてないじゃん」
「うん。でももう充分。あとはいつもみたいに手でするから」
「なんで?」
「なんでって……」

 凪が困ったような顔をした。そりゃ、あんなのろのろ動くだけじゃいくら経ってもイケないだろうが。

「俺に気にせず好きに腰振りゃいいじゃん」
「いや、さすがにそんなこと初めての人にできないよ」

 凪は続けてこう言った。

「いつもこうだから理玖は気にしなくていいよ。最後までするのは、回数重ねて慣らしてから」

 あー、そうですか。処女相手にはいつもゆっくり腰振るんですね。何度かこういうセックスして、相手もちんこで感じれるようになってから中で射精するんですね。今までの処女彼女にもそうしてきたんですね。へえええ。

 ムカつきすぎて鼻血出るかと思った。

「おい」

 俺は凪の腕を掴み、ギロッと睨みつけた。

「約束が違う」
「な、なにが」
「俺は〝最後までしろ〟って言った」
「いや……でも……」
「でもじゃねえんだよ。しろよ」
「でも、さっきのでもしんどそうだったじゃん……」
「しんどくない。早くしろ」

 頼むから最後までしてくれ。そうじゃないと気が済まない。
 いつ、またあいつらが俺の前に現れて、無理やりケツに精液ぶっこまれるか分からない。
 そうなる前に、頼むからお前が……

 はじめての相手、お前じゃなきゃいやなんだよ。

「……お願い」
「……」
「凪、お願い」
「……いいの? 俺、激しくしないと出ないよ」
「……うん」
「はぁ……」

 凪がさっきからちょこちょこため息を吐く。呆れているんだろうな。
 なんか……、いやほんと、ごめん。

「理玖。前からしてもいい?」
「う、うん」

 俺は仰向けになった。凪が俺の足を開かせる。

「う、わ……」

 さっきまでバックでしていたから見えていなかったんだが……
 まじで凪のちんこが俺のケツの中に入っていってる……。

「ん、んぃ……、んぃぃぃぃっ……」
「理玖、死なないでね」
「えっ、そんなに?」

 凪はまたゆるゆる腰を振りはじめた。
 うわ……、凪、こんな顔で腰振っていたのか。快感でふやけた抜け殻みたいな表情になっている。

 俺とぼんやり目が合った凪は、ふわっと頬を緩める。

「理玖、ちんこ挿れられてるときそんな顔になるんだ」
「お、俺、どんな顔してる……?」
「ひみつ」

 そう言って、凪がキスをしてきた。そして耳元で囁く。

「理玖。動くよ」
「う、うん……」
「無理だと思ったらすぐ言って」

 俺が頷くと、理玖が上体を起こした。

「あっ……」

 足をぐいと押し上げられ、正面からなのにケツの穴が丸見えになった。なんて恥ずかしい恰好させやがるんだこいつはぁ……!!

「う……あぁっ!?」

 ダン、と一気に奥まで突きあげられ、目の前に火花がぱちぱち飛び散った。

「あっ、あっ、あぁっ!! あぁぁっ!!」
「理玖、静かに」

 先ほどとは打って変わり、激しく腰を打ち付けられる。奥を何度も抉られ、思わず声を上げてしまった。

「んっ、……っ、んんっ……」

 凪も微かに声を漏らしている。余裕のない表情。気持ちいいのか、唇を噛み、きゅっと目を閉じている。

「あー……きもちいい……っ」

 凪のその一言だけで、俺の中の何かが満たされた気がした。
 凪が俺で感じている。息を荒げて、サルみたいに必死に腰を振っている。速くなったり、遅くなったり、ただただ自分の快感を求めるためだけに、俺のケツを犯している。

 凪、かわいい。

「うっ!?」

 驚いたような声を上げ、凪が急に動きを止めた。

「……?」
「――……、っ、っ……」
「凪、どうした……?」
「ごめん、イッてる……」
「えっ?」

 ケツに集中してみると、中で凪のちんこがどくどく脈打っているような気がした。
 ちんこの動きが落ち着くと、凪が恨みがましい目を向けた。

「理玖が急に締め付けるから……」
「え、俺、そんなことした……?」
「した」

 凪はケツからちんこを抜き、精液が溜まったコンドームをゴミ箱に捨てた。
 それから俺と同じ目線で寝そべり、優しいキスをする。

「理玖、大丈夫?」
「うん……たぶん……」

 正直に言えばケツと腰が死ぬほど痛ぇ。

「最後までしたよ」
「うん。……ありがと」
「何言ってんだよ」

 凪は俺を抱きしめ、ふるふる震えた。

「俺の方こそありがとうだよ」
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