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エピローグ
エピローグ-1
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夏休みのある日、俺と凪は電車に揺られていた。車窓から見える景色は、立派な入道雲が浮かぶ青い空。そして、太陽に照らされる、水平線まで広がる海だった。
凪は俺の肩にこてんと頭を乗せ、ほわほわした声で呟いた。
「楽しみだなー」
それに俺は、ドキドキしながら頷くのだった。
「にしても、なんで俺らだけ現地集合なわけ?」
「ん? 少しでも長く、理玖とふたりだけで海見たかったから」
「お前の仕業だったのかよ……」
凪メンバーで海に行く。この計画を立てたのはCだった。
凪は、友だちみんなで海に行くことも楽しみだし、俺とはじめて旅行できるのも楽しみだと言っていた。ただ、欲を言えば、はじめての旅行は二人だけで行きたかったとも漏らしていた。
だからCに無理を言って、俺たちだけ現地集合にしてもらったのだろう。相変わらずわがままなヤツ。
目的地の駅で降りると、凪に駅の隅っこに連れて行かれた。
「ん、なに」
「ふたりきりが終わるから」
そう言って、凪がひかえめなキスをしてきた。
こんなことをされたら、余計に名残惜しくなって合流したくなくなるだろうがバカ。
集合場所には、他メンバーが待っていた。
俺たちに気付いたCが両手を振る。
「おーい、こっちこっちー!」
それから俺たちは早速海に行った。白い砂浜が眩しい。
みんな、レジャーシートを広げるやいなや、水着姿になり海にダッシュする。
慌てて俺も服を脱ぎ捨て、みんなを追いかけた。
みんながバシャバシャと海に突っ込む中、俺は波打ち際に立ち、寄せては引いていく波にそっと足を伸ばす。
じっくり噛みしめたい。これが俺のはじめての、友だちと行く海なのだから。
「つめたっ」
よくもまあこんな冷たい海の中に突っ込めるなあいつらは。
「理玖と凪ー? なにしてんのー! はやくー!!」
遠くからかけられた声に、凪が叫び返す。
「すぐ行くからちょっと待ってて―!」
しかし俺にはこう言った。
「ゆっくりでいいよ」
「うん」
太陽みたいに眩しい友だちと、あったかく見守ってくれている恋人に挟まれて、なんか、感極まってしまった。
目をこすった俺に、凪が心配そうに声をかける。
「大丈夫?」
「うん、大丈夫」
ちがうんだ、凪。ちょっと嬉しかっただけだから。全然大丈夫。
ゆっくりと海に浸かっていく。そんな俺の手を、海の中で凪が握る。
「理玖、楽しい?」
「うん」
「よかった」
友だちのところまであともう少し。亀みたいにのろのろしている俺たちを待ちきれず、友だちが迎えにきてくれた。
「理玖おそーい!!」
Cは水しぶきをたてながらこちらまで来て、俺に抱きついた。
「わーい! つかまえたー!」
「う、わ、わ、」
Cの柔らかい体がぴったりとくっつく。おい、おい! 胸、胸ぇぇぇっ!!
「C~~~!! なにしてんだテメェェェ!! 理玖から離れろぉぉぉぉっ!!」
すかさず凪がCを引きはがす。
しかし次から次へと、面白がる友だちが俺に抱きついてきた。
俺は大きく口を開けて笑っていた。
みんなが俺の肌に触れる。でも怖くなかった。こいつらは俺のいやなことをしないって分かっている。
それに、もしなにかがあったとしても、凪が鬼の形相で追い払ってくれるし。
最終的に俺は、友だちに向けてシャーシャー威嚇している凪に抱きしめられていた。
「おい凪」
「ん、なんだ!」
俺はぷんぷん怒っている凪の頬に、キスをする。
それを見ていた友だちは、「あらまあ~」と嬉しそうにニヤニヤしていた。
「大丈夫だって。こいつら、友だちじゃん」
「むぅぅ……」
「変なことしないよ」
「……うん。分かってるけど……俺がいやなんだよぉ!」
すっかり独占欲丸出しになった凪と、すっかり素を出すようになった俺を、友だちはあたたかく見守ってくれている。
凪は俺の肩にこてんと頭を乗せ、ほわほわした声で呟いた。
「楽しみだなー」
それに俺は、ドキドキしながら頷くのだった。
「にしても、なんで俺らだけ現地集合なわけ?」
「ん? 少しでも長く、理玖とふたりだけで海見たかったから」
「お前の仕業だったのかよ……」
凪メンバーで海に行く。この計画を立てたのはCだった。
凪は、友だちみんなで海に行くことも楽しみだし、俺とはじめて旅行できるのも楽しみだと言っていた。ただ、欲を言えば、はじめての旅行は二人だけで行きたかったとも漏らしていた。
だからCに無理を言って、俺たちだけ現地集合にしてもらったのだろう。相変わらずわがままなヤツ。
目的地の駅で降りると、凪に駅の隅っこに連れて行かれた。
「ん、なに」
「ふたりきりが終わるから」
そう言って、凪がひかえめなキスをしてきた。
こんなことをされたら、余計に名残惜しくなって合流したくなくなるだろうがバカ。
集合場所には、他メンバーが待っていた。
俺たちに気付いたCが両手を振る。
「おーい、こっちこっちー!」
それから俺たちは早速海に行った。白い砂浜が眩しい。
みんな、レジャーシートを広げるやいなや、水着姿になり海にダッシュする。
慌てて俺も服を脱ぎ捨て、みんなを追いかけた。
みんながバシャバシャと海に突っ込む中、俺は波打ち際に立ち、寄せては引いていく波にそっと足を伸ばす。
じっくり噛みしめたい。これが俺のはじめての、友だちと行く海なのだから。
「つめたっ」
よくもまあこんな冷たい海の中に突っ込めるなあいつらは。
「理玖と凪ー? なにしてんのー! はやくー!!」
遠くからかけられた声に、凪が叫び返す。
「すぐ行くからちょっと待ってて―!」
しかし俺にはこう言った。
「ゆっくりでいいよ」
「うん」
太陽みたいに眩しい友だちと、あったかく見守ってくれている恋人に挟まれて、なんか、感極まってしまった。
目をこすった俺に、凪が心配そうに声をかける。
「大丈夫?」
「うん、大丈夫」
ちがうんだ、凪。ちょっと嬉しかっただけだから。全然大丈夫。
ゆっくりと海に浸かっていく。そんな俺の手を、海の中で凪が握る。
「理玖、楽しい?」
「うん」
「よかった」
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「理玖おそーい!!」
Cは水しぶきをたてながらこちらまで来て、俺に抱きついた。
「わーい! つかまえたー!」
「う、わ、わ、」
Cの柔らかい体がぴったりとくっつく。おい、おい! 胸、胸ぇぇぇっ!!
「C~~~!! なにしてんだテメェェェ!! 理玖から離れろぉぉぉぉっ!!」
すかさず凪がCを引きはがす。
しかし次から次へと、面白がる友だちが俺に抱きついてきた。
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それに、もしなにかがあったとしても、凪が鬼の形相で追い払ってくれるし。
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「大丈夫だって。こいつら、友だちじゃん」
「むぅぅ……」
「変なことしないよ」
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