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後日談
後日談
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◆◆◆
(凪side)
理玖と出会ってから三年後には、俺たちの青い春が終わりを迎えた。
この三年間いろんなことがあったよね、なんて、卒業式のあとに友人たちと高校生活最後の言葉を交わしたものだ。
高校卒業後、俺と理玖は同じ大学に進学した。念のため伝えておくけれど、「同じ大学に行こうね」などの示し合わせなんてしていなかった。学力レベルと目指す場所がたまたま同じだったというだけだ。
大学入学を機に理玖は引っ越しをした。大学から近い、2LDKの広い部屋だった。
それをはじめて聞かされたとき、理玖はケロッとした顔で言った。
「お前もここに住むんだよ」
まさか理玖からそれを言われるとは思っていなかったので驚いた。
実は俺も、理玖と一緒に暮らすための賃貸物件を探していた。ある程度俺が決めてから、最終判断を理玖にしてもらおうと思っていたのだが、理玖のほうが先に全て済ませてしまっていたようだ。
俺は内見予約していた物件を断り、理玖が選んだ部屋に住むことにした。
中学時代の呪縛から解放された理玖は、大学生活を謳歌していた。
俺の知らないところでたくさん友だちを作り、俺抜きで遊んだり、俺抜きで飲みに行ったり……
高校のときは俺が理玖の帰りを待ったことなんて一度もなかったから、はじめて経験した待つ寂しさにもだえ苦しんだものだ。今でもあの感覚は慣れないし好きではないので、俺を放って他のヤツらと遊ばないで欲しいというのが本音のところだ。
できるだけ理玖には自由に楽しんでもらおうと心掛けているが、ときたま我慢できずに感情が爆発してしまうことがある。
一度理玖が一晩帰ってこないことがあった。あとから聞けば、飲み潰れてしまったため、介抱してくれた友だちとホテルで一泊したそうだ。二人に体の関係はなかった、と理玖は断言していた。
酔いつぶれた状態で、二人っきりでホテル。それを聞いた俺は……いや、詳しいことは書かないでおく。言えることは、俺の気が収まったのがその三日後だったということと、その間、理玖は必要最低限のとき以外の時間、寝室から出られない状態だったということだけかな。
理玖が俺に怒るときもままあった。それもほとんど嫉妬からだ。
怒ったときの理玖はすごくて……俺にとってはお仕置きというよりご褒美だったな。
大学卒業をもうすぐ迎える俺たちは、別々の道に歩むことになった。
俺は就職先が決まり、理玖は大学院に進むことになった。
やっぱり理玖は勉強や研究が好きな学者気質だ。理玖のそういうところがたまらなく好きだったので、理玖が大学院に進むことを知って、すごく嬉しかった。
そして今から始まる話は、大学生活が終わり、次のステップに進む狭間、俺が二十二歳の誕生日を迎える春のこと――
「凪。来週末、三日くらい空けてくんない?」
「三日? 旅行したいの?」
「うん。まあ、そんな感じ」
「はーい」
さりげなく誘われ、なんとなく予定を空けた。
来週末の土曜日は俺の誕生日だ。きっと理玖は誕生日プレゼントとして、旅行をプレゼントしてくれるつもりなのだろう。それを察した俺は、詳しいことを何も聞かずにその日が来るのを待った。
そして当日、俺はどこに行くかも分からないまま電車に乗った。
一時間ほどして、俺はやっとどこに行こうとしているのかに気付く。
「あれ。もしかして理玖の実家に向かってる?」
「そ」
「おー。理玖のご家族と会うの久しぶりだなー。楽しみ」
「嬉しい?」
「うん」
高校のときから、毎年正月は理玖の実家にお邪魔するのが恒例になっていた。
赤の他人の俺を、大事な家族行事に混ぜてくれる理玖の家族は優しくてあたたかい。
そんなわけで、理玖の家族とは年に一度は会っているが、こんな中途半端な時期に顔を出すのははじめてだった。
理玖からあらかじめ聞かされていたのだろう。理玖の家族――お母さん、お父さん、お姉さん――は、家族総出で俺を出迎えてくれた。
まずはお姉さんのパワフルな挨拶から。
「凪くん、いらっしゃーい! あ"ー!! 年々男前になっていくなあ! くぅぅぅっ!!」
続けてお母さんのにこやかな挨拶。
「待ってたのよぉ~! ささ、上がって上がって!! あーん、いつ見てもかっこいいのね、凪くんはっ!」
最後に穏やかなお父さんの挨拶。
「いつも悪いね、騒がしくて。ゆっくりしていきなさい」
理玖の実家で過ごす時間が好きだ。
理玖が家族と言葉を交わしているところを見るのが好きだ。
両親に愛され、姉に可愛がられている理玖。うざったそうな顔をしながらも、家族のことが大好きなんだろうなってバレバレの理玖。
この家族を見ていると、心が穏やかになる。
それとこっそり、羨望の眼差しを向けてしまう。いいなあって。
しばらく理玖の家族とのおしゃべりを楽しんだあと、理玖が俺を応接間に連れて行った。
そこには立派な長机がある。長机の上には、紙ぺらが一枚載せられていた。
「凪、そこ座って」
「ん」
理玖が指定したのは、ちょうど紙ぺらが載せられている場所だった。
「で、その紙に名前書いて」
「?」
俺は紙ぺらに目を落とし、言葉を失った。
「こ、これ……」
「養子縁組届」
「……」
ペンを握るどころか、まばたきひとつできなかった。
俺は硬直したまま、理玖と紙ぺらを交互に見ることしかできなかった。
理玖はそっと立ち上がり、俺の前で膝をついた。
緊張でがちがちになった顔で、ポケットをまさぐり小箱を取り出す。
ぎこちなくそれを開けて――
「凪。俺たちの家族になってください」
小箱の中には、ささやかな指輪がひとつ。
理玖の耳は真っ赤に染まっている。それに、ちょっと震えている。
応接間に、お父さん、お母さん、お姉さんが顔を出す。そしてみんながぺこりと頭を下げた。
「鳥次家の子になってください」
家族……。
俺を鳥次家の家族にしてくれるの?
こんなあたたかくて、居心地のいい、優しい居場所を……
俺の帰る場所にしてくれるの?
理玖が指輪を取り出し、俺の左手薬指にそれをはめる。
それから「ん」ともうひとつの指輪を俺に渡し、自身の左手を突き出した。
俺はぽろぽろ涙を流しながら、理玖の指に指輪をはめる。
「……いいの? いいの? 俺……」
「俺たちがなってほしいんだよ。お願いしてんの、こっちは」
「……っ」
声を上げて泣いたのなんて、理玖と付き合えた日以来だ。
痺れを切らした理玖が「さっさと署名しろやクソが!」と、べーべー泣いている俺の手にペンを持たせた。
紙ぺらが濡れてぐしゃぐしゃになった。署名が滲んでいるけど大丈夫かな。
二十二歳の誕生日に理玖がくれたものは、俺を愛してくれる家族だった。
【『学年二位は、学年一位の命令を聞く』 後日談 end】
(凪side)
理玖と出会ってから三年後には、俺たちの青い春が終わりを迎えた。
この三年間いろんなことがあったよね、なんて、卒業式のあとに友人たちと高校生活最後の言葉を交わしたものだ。
高校卒業後、俺と理玖は同じ大学に進学した。念のため伝えておくけれど、「同じ大学に行こうね」などの示し合わせなんてしていなかった。学力レベルと目指す場所がたまたま同じだったというだけだ。
大学入学を機に理玖は引っ越しをした。大学から近い、2LDKの広い部屋だった。
それをはじめて聞かされたとき、理玖はケロッとした顔で言った。
「お前もここに住むんだよ」
まさか理玖からそれを言われるとは思っていなかったので驚いた。
実は俺も、理玖と一緒に暮らすための賃貸物件を探していた。ある程度俺が決めてから、最終判断を理玖にしてもらおうと思っていたのだが、理玖のほうが先に全て済ませてしまっていたようだ。
俺は内見予約していた物件を断り、理玖が選んだ部屋に住むことにした。
中学時代の呪縛から解放された理玖は、大学生活を謳歌していた。
俺の知らないところでたくさん友だちを作り、俺抜きで遊んだり、俺抜きで飲みに行ったり……
高校のときは俺が理玖の帰りを待ったことなんて一度もなかったから、はじめて経験した待つ寂しさにもだえ苦しんだものだ。今でもあの感覚は慣れないし好きではないので、俺を放って他のヤツらと遊ばないで欲しいというのが本音のところだ。
できるだけ理玖には自由に楽しんでもらおうと心掛けているが、ときたま我慢できずに感情が爆発してしまうことがある。
一度理玖が一晩帰ってこないことがあった。あとから聞けば、飲み潰れてしまったため、介抱してくれた友だちとホテルで一泊したそうだ。二人に体の関係はなかった、と理玖は断言していた。
酔いつぶれた状態で、二人っきりでホテル。それを聞いた俺は……いや、詳しいことは書かないでおく。言えることは、俺の気が収まったのがその三日後だったということと、その間、理玖は必要最低限のとき以外の時間、寝室から出られない状態だったということだけかな。
理玖が俺に怒るときもままあった。それもほとんど嫉妬からだ。
怒ったときの理玖はすごくて……俺にとってはお仕置きというよりご褒美だったな。
大学卒業をもうすぐ迎える俺たちは、別々の道に歩むことになった。
俺は就職先が決まり、理玖は大学院に進むことになった。
やっぱり理玖は勉強や研究が好きな学者気質だ。理玖のそういうところがたまらなく好きだったので、理玖が大学院に進むことを知って、すごく嬉しかった。
そして今から始まる話は、大学生活が終わり、次のステップに進む狭間、俺が二十二歳の誕生日を迎える春のこと――
「凪。来週末、三日くらい空けてくんない?」
「三日? 旅行したいの?」
「うん。まあ、そんな感じ」
「はーい」
さりげなく誘われ、なんとなく予定を空けた。
来週末の土曜日は俺の誕生日だ。きっと理玖は誕生日プレゼントとして、旅行をプレゼントしてくれるつもりなのだろう。それを察した俺は、詳しいことを何も聞かずにその日が来るのを待った。
そして当日、俺はどこに行くかも分からないまま電車に乗った。
一時間ほどして、俺はやっとどこに行こうとしているのかに気付く。
「あれ。もしかして理玖の実家に向かってる?」
「そ」
「おー。理玖のご家族と会うの久しぶりだなー。楽しみ」
「嬉しい?」
「うん」
高校のときから、毎年正月は理玖の実家にお邪魔するのが恒例になっていた。
赤の他人の俺を、大事な家族行事に混ぜてくれる理玖の家族は優しくてあたたかい。
そんなわけで、理玖の家族とは年に一度は会っているが、こんな中途半端な時期に顔を出すのははじめてだった。
理玖からあらかじめ聞かされていたのだろう。理玖の家族――お母さん、お父さん、お姉さん――は、家族総出で俺を出迎えてくれた。
まずはお姉さんのパワフルな挨拶から。
「凪くん、いらっしゃーい! あ"ー!! 年々男前になっていくなあ! くぅぅぅっ!!」
続けてお母さんのにこやかな挨拶。
「待ってたのよぉ~! ささ、上がって上がって!! あーん、いつ見てもかっこいいのね、凪くんはっ!」
最後に穏やかなお父さんの挨拶。
「いつも悪いね、騒がしくて。ゆっくりしていきなさい」
理玖の実家で過ごす時間が好きだ。
理玖が家族と言葉を交わしているところを見るのが好きだ。
両親に愛され、姉に可愛がられている理玖。うざったそうな顔をしながらも、家族のことが大好きなんだろうなってバレバレの理玖。
この家族を見ていると、心が穏やかになる。
それとこっそり、羨望の眼差しを向けてしまう。いいなあって。
しばらく理玖の家族とのおしゃべりを楽しんだあと、理玖が俺を応接間に連れて行った。
そこには立派な長机がある。長机の上には、紙ぺらが一枚載せられていた。
「凪、そこ座って」
「ん」
理玖が指定したのは、ちょうど紙ぺらが載せられている場所だった。
「で、その紙に名前書いて」
「?」
俺は紙ぺらに目を落とし、言葉を失った。
「こ、これ……」
「養子縁組届」
「……」
ペンを握るどころか、まばたきひとつできなかった。
俺は硬直したまま、理玖と紙ぺらを交互に見ることしかできなかった。
理玖はそっと立ち上がり、俺の前で膝をついた。
緊張でがちがちになった顔で、ポケットをまさぐり小箱を取り出す。
ぎこちなくそれを開けて――
「凪。俺たちの家族になってください」
小箱の中には、ささやかな指輪がひとつ。
理玖の耳は真っ赤に染まっている。それに、ちょっと震えている。
応接間に、お父さん、お母さん、お姉さんが顔を出す。そしてみんながぺこりと頭を下げた。
「鳥次家の子になってください」
家族……。
俺を鳥次家の家族にしてくれるの?
こんなあたたかくて、居心地のいい、優しい居場所を……
俺の帰る場所にしてくれるの?
理玖が指輪を取り出し、俺の左手薬指にそれをはめる。
それから「ん」ともうひとつの指輪を俺に渡し、自身の左手を突き出した。
俺はぽろぽろ涙を流しながら、理玖の指に指輪をはめる。
「……いいの? いいの? 俺……」
「俺たちがなってほしいんだよ。お願いしてんの、こっちは」
「……っ」
声を上げて泣いたのなんて、理玖と付き合えた日以来だ。
痺れを切らした理玖が「さっさと署名しろやクソが!」と、べーべー泣いている俺の手にペンを持たせた。
紙ぺらが濡れてぐしゃぐしゃになった。署名が滲んでいるけど大丈夫かな。
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