80 / 83
おまけ:ポリネシアンセックス
8
しおりを挟む
ポリネシアンセックス四日目――
寝室に入る前に、小鳥遊に釘を刺された。
「いいか。いきなり猿のように盛ってくるのはやめろ。静かに服を脱いで、静かに布団に潜れ。分かったな?」
「……分かったってば」
先ほどまで一緒に晩メシを食っていたのだが、そのときに昨日までのポリネシアンセックスについてぐちぐちと文句を言われた。
というのも、小鳥遊が想像していたポリネシアンセックスと、実際のポリネシアンセックスが全く違ったからだ。
その原因は俺だそうだ。俺が下品な盛りかた(69の体位をしはじめたり、唇にベロベロ吸い付いたり……)をするから、本来の「心と心を繋ぐセックス」と大きくかけ離れている、と小鳥遊は言っていた。(あいつもだいぶノリノリだったけどな?)
「俺はもっとこう……穏やかで品のあるポリネシアンセックスがしたい」
そういうわけで、俺は小鳥遊のワガママに付き合ってやることにした、というわけだ。
服を脱がせ合い、全裸のままベッドに横たわる。
そっと抱き寄せられ、俺の頬が小鳥遊の胸にぴとっとくっついた。
あー……ちんこ痛ぇ……
「最近食欲が少し増えたな」
「おう。メシが美味いから」
「明日は何が食べたい?」
「うーん。ラーメン」
「……こんな暑いときにか」
「なんか食べたい」
「分かった」
とりとめのない会話をしたあと、小鳥遊が俺の顔を上向かせた。
あ、キスされる。
鼻がくっつきそうな距離で、小鳥遊が小さく笑う。
「なんて顔をしているんだ」
「えっ……?」
「はじめてキスするヤツみたいな顔してる」
「なっ……、そ、それはお前もだろっ。トロットロの顔しやがって」
「そうだな。自分の鼓動がうるさい。たかがキスなのにな」
「……分かる。たかがキスなのに」
たかがキスをしただけで、全身が痺れた。顔が火照り、下腹部がキュンと締め付けられる。
舌を絡め合うと、脳が爛れたような感覚がした。
どこまでが自分で、どこまでが小鳥遊か分からなくなってくる。
「あぁぁぁ……っ」
腰を指でなぞられ、俺の口からだらしない声が漏れた。
小鳥遊の舌が、俺の唇から首筋に移動する。
「んんぁ……っ」
舌はそのまま下っていき、俺の乳首をそっと撫でた。
「あぁっ……!!」
いつもと比べ物にならない快感に、俺の体がのけぞった。小鳥遊の舌が動くたびに声が漏れ、指の動きに合わせて体が揺れる。
気持ち良すぎて何も考えられない。
小鳥遊の舌の動きを鮮明に感じる。舐められているというより、彫られているような感覚だ。
「~~……っ、小鳥遊、いったんやめろ……っ」
「ん、どうした?」
「イキそ……」
「ふふ、そうか」
俺が落ち着くまで、小鳥遊は俺を抱きしめた。その間もキスをされたり、体を撫でられたり。それだけでも全然体が休まらない。
「落ち着いたか?」
「ん、ちょっとは――……あぁ!?」
小鳥遊の手が俺のペニスに触れた。指の腹ですーっとさすられただけなのに、腰がガクガク揺れてしまう。
小鳥遊は呆れつつも興奮に満ちた顔つきで言った。
「おいおい……。撫でただけだぞ」
「あっぶなー……イクかと思った……」
「はっ。重症だな」
「お前あとで覚えてろよ……」
「こっちはどうだ?」
小鳥遊の指が尻の谷間に滑り込む。穴をつつかれた俺は、今まで上げたことのない甲高い声を上げてしまった。恥ずかしすぎて、咄嗟に両手で口を覆う。
小鳥遊は目をしばたいていた。
「なんだ今の声は」
「わ、忘れろっ」
「いや、もう一度聞きたい」
「やめっ……」
さすさすと軽く撫でられ、俺はまたおかしな嬌声を上げた。こんな声を聞かれたくないのに。聞かせたくないのに――
俺の意思に反して、両脚が開いてしまう。
「あぁっ……あっ、んんんっ……、んぅ……っ」
「……」
「あぁぁ……!?」
ほんの少し、小鳥遊の指が中に入ってきた。
俺の脚がガクガク震えている。
「た……小鳥遊……、やめ……抜いて……」
「……」
「や、やっ、ダメ、ダメダメダメ……あぁぁ……っ」
おい。指挿入はソフトタッチに入るのか? こいつ、がっつり指の付け根まで入れちゃいましたけど。
「動かすなよ……っ、今動かされたらヤバい……。な、小鳥遊……、落ち着け……?」
「はっ……。俺は、何を……」
「うん……理性飛んでたんだよな……分かる……分かるからとりあえず指を抜け……?」
「……」
「小鳥遊……? 抜け……?」
「……ああ」
小鳥遊の指が妙にゆーっくり抜けていくのを感じたので、俺は安堵の吐息を漏らした。
よかったー……。中グリグリされていたら絶対にイッていた……。
しかし、半分くらい指を抜いたところで、小鳥遊は――
「んぁぁっ!?」
――俺のペニスの根元を指で締め上げてから、思いっきり前立腺を押し上げた。
背筋にゾワッと電流が走り、下腹部が締め付けられる。絶頂の前触れに、俺は身を震わせた。
「あぁぁっ……! イッ……っ!、……」
「……」
イ……ケない……!!
小鳥遊が尿道を圧迫しているせいで……イケない……!!
絶頂の波が押し戻される。全身が痺れているのに、全くスッキリしない。というかさっきよりもモヤモヤする。
やっと与えられたと思った快感の前触れだけを感じさせられ、その先の解放感をごっそり奪われた。
欲求不満の痛みがじんじんと俺の中に留まり続けている。
「小鳥遊~……」
「……」
俺は上体を起こし、小鳥遊を睨みつけた。
小鳥遊は虚無顔で意味の分からんところを眺めている。なんの顔だそれは。何を物語っているんだ。
「わざとだよな? なあ」
「……」
「なんか言えっ!」
「……明日が待ちきれないな」
「おいっ! お前がっ! 普通のポリネシアンセックスがしたいって言ったんだよな!? これはっ! 普通のポリネシアンセックスなのか!? おい!!」
「明日が待ちきれない」
俺も俺だがこいつもこいつだ。
なにが理性だ。お前は理性の皮を被った性欲の塊だよっ。
寝室に入る前に、小鳥遊に釘を刺された。
「いいか。いきなり猿のように盛ってくるのはやめろ。静かに服を脱いで、静かに布団に潜れ。分かったな?」
「……分かったってば」
先ほどまで一緒に晩メシを食っていたのだが、そのときに昨日までのポリネシアンセックスについてぐちぐちと文句を言われた。
というのも、小鳥遊が想像していたポリネシアンセックスと、実際のポリネシアンセックスが全く違ったからだ。
その原因は俺だそうだ。俺が下品な盛りかた(69の体位をしはじめたり、唇にベロベロ吸い付いたり……)をするから、本来の「心と心を繋ぐセックス」と大きくかけ離れている、と小鳥遊は言っていた。(あいつもだいぶノリノリだったけどな?)
「俺はもっとこう……穏やかで品のあるポリネシアンセックスがしたい」
そういうわけで、俺は小鳥遊のワガママに付き合ってやることにした、というわけだ。
服を脱がせ合い、全裸のままベッドに横たわる。
そっと抱き寄せられ、俺の頬が小鳥遊の胸にぴとっとくっついた。
あー……ちんこ痛ぇ……
「最近食欲が少し増えたな」
「おう。メシが美味いから」
「明日は何が食べたい?」
「うーん。ラーメン」
「……こんな暑いときにか」
「なんか食べたい」
「分かった」
とりとめのない会話をしたあと、小鳥遊が俺の顔を上向かせた。
あ、キスされる。
鼻がくっつきそうな距離で、小鳥遊が小さく笑う。
「なんて顔をしているんだ」
「えっ……?」
「はじめてキスするヤツみたいな顔してる」
「なっ……、そ、それはお前もだろっ。トロットロの顔しやがって」
「そうだな。自分の鼓動がうるさい。たかがキスなのにな」
「……分かる。たかがキスなのに」
たかがキスをしただけで、全身が痺れた。顔が火照り、下腹部がキュンと締め付けられる。
舌を絡め合うと、脳が爛れたような感覚がした。
どこまでが自分で、どこまでが小鳥遊か分からなくなってくる。
「あぁぁぁ……っ」
腰を指でなぞられ、俺の口からだらしない声が漏れた。
小鳥遊の舌が、俺の唇から首筋に移動する。
「んんぁ……っ」
舌はそのまま下っていき、俺の乳首をそっと撫でた。
「あぁっ……!!」
いつもと比べ物にならない快感に、俺の体がのけぞった。小鳥遊の舌が動くたびに声が漏れ、指の動きに合わせて体が揺れる。
気持ち良すぎて何も考えられない。
小鳥遊の舌の動きを鮮明に感じる。舐められているというより、彫られているような感覚だ。
「~~……っ、小鳥遊、いったんやめろ……っ」
「ん、どうした?」
「イキそ……」
「ふふ、そうか」
俺が落ち着くまで、小鳥遊は俺を抱きしめた。その間もキスをされたり、体を撫でられたり。それだけでも全然体が休まらない。
「落ち着いたか?」
「ん、ちょっとは――……あぁ!?」
小鳥遊の手が俺のペニスに触れた。指の腹ですーっとさすられただけなのに、腰がガクガク揺れてしまう。
小鳥遊は呆れつつも興奮に満ちた顔つきで言った。
「おいおい……。撫でただけだぞ」
「あっぶなー……イクかと思った……」
「はっ。重症だな」
「お前あとで覚えてろよ……」
「こっちはどうだ?」
小鳥遊の指が尻の谷間に滑り込む。穴をつつかれた俺は、今まで上げたことのない甲高い声を上げてしまった。恥ずかしすぎて、咄嗟に両手で口を覆う。
小鳥遊は目をしばたいていた。
「なんだ今の声は」
「わ、忘れろっ」
「いや、もう一度聞きたい」
「やめっ……」
さすさすと軽く撫でられ、俺はまたおかしな嬌声を上げた。こんな声を聞かれたくないのに。聞かせたくないのに――
俺の意思に反して、両脚が開いてしまう。
「あぁっ……あっ、んんんっ……、んぅ……っ」
「……」
「あぁぁ……!?」
ほんの少し、小鳥遊の指が中に入ってきた。
俺の脚がガクガク震えている。
「た……小鳥遊……、やめ……抜いて……」
「……」
「や、やっ、ダメ、ダメダメダメ……あぁぁ……っ」
おい。指挿入はソフトタッチに入るのか? こいつ、がっつり指の付け根まで入れちゃいましたけど。
「動かすなよ……っ、今動かされたらヤバい……。な、小鳥遊……、落ち着け……?」
「はっ……。俺は、何を……」
「うん……理性飛んでたんだよな……分かる……分かるからとりあえず指を抜け……?」
「……」
「小鳥遊……? 抜け……?」
「……ああ」
小鳥遊の指が妙にゆーっくり抜けていくのを感じたので、俺は安堵の吐息を漏らした。
よかったー……。中グリグリされていたら絶対にイッていた……。
しかし、半分くらい指を抜いたところで、小鳥遊は――
「んぁぁっ!?」
――俺のペニスの根元を指で締め上げてから、思いっきり前立腺を押し上げた。
背筋にゾワッと電流が走り、下腹部が締め付けられる。絶頂の前触れに、俺は身を震わせた。
「あぁぁっ……! イッ……っ!、……」
「……」
イ……ケない……!!
小鳥遊が尿道を圧迫しているせいで……イケない……!!
絶頂の波が押し戻される。全身が痺れているのに、全くスッキリしない。というかさっきよりもモヤモヤする。
やっと与えられたと思った快感の前触れだけを感じさせられ、その先の解放感をごっそり奪われた。
欲求不満の痛みがじんじんと俺の中に留まり続けている。
「小鳥遊~……」
「……」
俺は上体を起こし、小鳥遊を睨みつけた。
小鳥遊は虚無顔で意味の分からんところを眺めている。なんの顔だそれは。何を物語っているんだ。
「わざとだよな? なあ」
「……」
「なんか言えっ!」
「……明日が待ちきれないな」
「おいっ! お前がっ! 普通のポリネシアンセックスがしたいって言ったんだよな!? これはっ! 普通のポリネシアンセックスなのか!? おい!!」
「明日が待ちきれない」
俺も俺だがこいつもこいつだ。
なにが理性だ。お前は理性の皮を被った性欲の塊だよっ。
151
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした
天埜鳩愛
BL
☆本編番外編 完結済✨ 感想嬉しいです!
元バスケ部の俺が拾ったスマホのロック画は、ユニフォーム姿の“俺”。
持ち主は、顔面国宝の一年生。
なんで俺の写真? なんでロック画?
問い詰める間もなく「この人が最優先なんで」って宣言されて、女子の悲鳴の中、肩を掴まれて連行された。……俺、ただスマホ届けに来ただけなんだけど。
頼られたら嫌とは言えない南澤燈真は高校二年生。クールなイケメン後輩、北門唯が置き忘れたスマホを手に取ってみると、ロック画が何故か中学時代の燈真だった! 北門はモテ男ゆえに女子からしつこくされ、燈真が助けることに。その日から学年を越え急激に仲良くなる二人。燈真は誰にも言えなかった悩みを北門にだけ打ち明けて……。一途なメロ後輩 × 絆され男前先輩の、救いすくわれ・持ちつ持たれつラブ!
☆ノベマ!の青春BLコンテスト最終選考作品に加筆&新エピソードを加えたアルファポリス版です。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
* ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)
インスタ @yuruyu0
Youtube @BL小説動画 です!
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
ヴィル×ノィユのお話です。
本編完結しました!
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけのお話を更新するかもです。
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる