18 / 27
今できること
しおりを挟む
詩乃はいつだって唐突。
いや、それ自体は別に全然いいんだけど。
けど、この間のは流石にびっくりした。
だって、『結婚を前提に』だよ?
それって、プロポーズでしょう??
いや、それは、嬉しくなかったのかって言われたら、嬉しいよ?
嬉しいけど、なんていうか、そう言うのって、もっと計画的な感じだと思ってた。
詩乃が、スポーツカーで現れて、私も綺麗な格好して、お台場までドライブして、夜景の見えるレストランで食事して、メインディッシュを切ったらその中に指輪が!
っていうのはちょっとドラマの見過ぎかな?
いやでも、もう少しロマンチックな感じだと思ってたのに…なんて話をしたら
『いや、あれは前提の話だから。プロポーズはちゃんとするよ』
って説明された。
それなら、全然いいんだけど。
それにしても、自分で言うのもアレなんだけど、この歳で結婚相手を決めるって結構早いほうだと思う。
なんたって、まだ学生だし。
私は別に、これから新しい恋愛を経験したいとか、そんなことは全く思ってないので、早いのはいいんだけど。
単純に展開が早過ぎてついていけてないだけで…
それに、結婚するって言ったって、私は私でしっかり働こうと思っているし、今までと何も変わらないんだけどね。
まだ、友達にも話してないし。
なぜって?だって急だったし、なんていうか、この嬉しさをもうちょっと独り占めしたいから。w
ともあれ、詩乃とは無事に寄りを戻せたので、これからは就活に全力を注いで行こう!
教育学部に在籍しているからには、教員を目指すものだと思っていたんだけど、その考えは変わってきている。
学校って、もちろん魅力的な職場なんだけど、私としては、ちょっと規模が大きすぎるというか…
私は、学校よりももうちょっと少ない人数の中で、子供達ともっと親密になりたいと思っている。
できれば異動もないような職場で。
うーん、例で言ったら学童の先生って感じかなぁ?
塾みたいに勉強だけじゃない方がいいんだよなぁ。
でも学童だとあんまり勉強を教えたりはしないよなぁ…
あ!そうか!
学研とか、そういうのもありだ!
あそこなら勉強も教えるし、人数もそこまで多くないし、いいかも!
学研だけにこだわらず、同じような条件の教室があれば、それでもいいし!
ということで、早速就職課へ行ってみることにした。
私が希望する職種に近い求人も、いくつかあるみたい。
でも、倍率が高いって。
まぁ、そりゃそうか…私が思いつくようなことを他の誰かが思い付かない訳ないし…
その上大学の成績も大したことないんだよなぁ、私。
とは言っても、倍率が高いから諦めるっていうのも違うし。
やれるだけやってみよう!
もちろん、詩乃には話してみたよ。
『なるほど。いいんじゃないか?さぎりに合ってる気がする』
嬉しい!
「そう?よかった。でも、倍率は結構高いみたい」
『それは、どこも同じようなもんだよ。皆やりたい仕事を選ぶんだし。』
そっか。それもそうだ。
「まぁ、そっか。」
『とにかく、やるだけやってみなよ。エントリシート出してさ!やりたいことが見つかっただけでもすごいことだろ!』
「うん、ありがと!」
「そう考えると詩乃ってすごいよね!大学入る前からやりたいことが決まってたなんて」
私がそういうと、詩乃はちょっと悩んだような顔になった。
え?違うの?
『うーん、まぁやりたいことって言えばそうだけど、どうしても出版社に入りたかったわけではないな』
「そうなの?」
『うん。文章書くのは好きだけど、それを仕事にするとは思わなかったな』
へぇ、そうなんだ!
『それに、仕事で書かせてもらえるようになったのなんてつい最近だしな。まだ大半は校正だし』
「うん。でも、今の仕事は好きでしょ?」
『好きだな。好きになった。だから、必ずしも始める前から好きである必要はないかもな』
ん?
「どういうこと?」
『そのまんまだよ。俺みたいに、やってるうちに好きになれることもあるってこと』
あぁ、そっか!
「なるほど!」
『だから、さぎりの場合は、歴史と子供に関われることを軸に考えたら、もっと視野が広がるかもな!』
さすが!
「もうしっかり働いてる人は言うことがちがうね!」
そう言って笑い合った。
将来って言うか、社会に出て働くって、もっともっと遠いと思ってたけど、私たちが大人になる日は近いんだなって思った。
過去が今に繋がって、今が未来に繋がってる。
当たり前なんだけど、そんなことを考えた。
良い未来にしたかったら、今をよくすることからはじめよう!
こうして私は、本格的に就職活動を始めることにした。
とにかく気になった求人はエントリーして、説明会にも沢山参加した。
サークル活動はもちろん続けたけど、次の台の部長候補に引き継いでいく形になった。
というか、忙しそうにしている私を気遣って、後輩の方から名乗り出てくれた。
ありがとね。頼りない自分でごめんなさい。
でも、その分就職活動は一生懸命しました。
勉強とは違うノウハウが必要だから、セミナーも受けてみたりして。
だって、どうにかして自分のやりたい仕事につきたかったんだもん。
その甲斐あってか、3年生はあっという間に過ぎていき、就職が決まる頃には4年生になっていた。
いや、それ自体は別に全然いいんだけど。
けど、この間のは流石にびっくりした。
だって、『結婚を前提に』だよ?
それって、プロポーズでしょう??
いや、それは、嬉しくなかったのかって言われたら、嬉しいよ?
嬉しいけど、なんていうか、そう言うのって、もっと計画的な感じだと思ってた。
詩乃が、スポーツカーで現れて、私も綺麗な格好して、お台場までドライブして、夜景の見えるレストランで食事して、メインディッシュを切ったらその中に指輪が!
っていうのはちょっとドラマの見過ぎかな?
いやでも、もう少しロマンチックな感じだと思ってたのに…なんて話をしたら
『いや、あれは前提の話だから。プロポーズはちゃんとするよ』
って説明された。
それなら、全然いいんだけど。
それにしても、自分で言うのもアレなんだけど、この歳で結婚相手を決めるって結構早いほうだと思う。
なんたって、まだ学生だし。
私は別に、これから新しい恋愛を経験したいとか、そんなことは全く思ってないので、早いのはいいんだけど。
単純に展開が早過ぎてついていけてないだけで…
それに、結婚するって言ったって、私は私でしっかり働こうと思っているし、今までと何も変わらないんだけどね。
まだ、友達にも話してないし。
なぜって?だって急だったし、なんていうか、この嬉しさをもうちょっと独り占めしたいから。w
ともあれ、詩乃とは無事に寄りを戻せたので、これからは就活に全力を注いで行こう!
教育学部に在籍しているからには、教員を目指すものだと思っていたんだけど、その考えは変わってきている。
学校って、もちろん魅力的な職場なんだけど、私としては、ちょっと規模が大きすぎるというか…
私は、学校よりももうちょっと少ない人数の中で、子供達ともっと親密になりたいと思っている。
できれば異動もないような職場で。
うーん、例で言ったら学童の先生って感じかなぁ?
塾みたいに勉強だけじゃない方がいいんだよなぁ。
でも学童だとあんまり勉強を教えたりはしないよなぁ…
あ!そうか!
学研とか、そういうのもありだ!
あそこなら勉強も教えるし、人数もそこまで多くないし、いいかも!
学研だけにこだわらず、同じような条件の教室があれば、それでもいいし!
ということで、早速就職課へ行ってみることにした。
私が希望する職種に近い求人も、いくつかあるみたい。
でも、倍率が高いって。
まぁ、そりゃそうか…私が思いつくようなことを他の誰かが思い付かない訳ないし…
その上大学の成績も大したことないんだよなぁ、私。
とは言っても、倍率が高いから諦めるっていうのも違うし。
やれるだけやってみよう!
もちろん、詩乃には話してみたよ。
『なるほど。いいんじゃないか?さぎりに合ってる気がする』
嬉しい!
「そう?よかった。でも、倍率は結構高いみたい」
『それは、どこも同じようなもんだよ。皆やりたい仕事を選ぶんだし。』
そっか。それもそうだ。
「まぁ、そっか。」
『とにかく、やるだけやってみなよ。エントリシート出してさ!やりたいことが見つかっただけでもすごいことだろ!』
「うん、ありがと!」
「そう考えると詩乃ってすごいよね!大学入る前からやりたいことが決まってたなんて」
私がそういうと、詩乃はちょっと悩んだような顔になった。
え?違うの?
『うーん、まぁやりたいことって言えばそうだけど、どうしても出版社に入りたかったわけではないな』
「そうなの?」
『うん。文章書くのは好きだけど、それを仕事にするとは思わなかったな』
へぇ、そうなんだ!
『それに、仕事で書かせてもらえるようになったのなんてつい最近だしな。まだ大半は校正だし』
「うん。でも、今の仕事は好きでしょ?」
『好きだな。好きになった。だから、必ずしも始める前から好きである必要はないかもな』
ん?
「どういうこと?」
『そのまんまだよ。俺みたいに、やってるうちに好きになれることもあるってこと』
あぁ、そっか!
「なるほど!」
『だから、さぎりの場合は、歴史と子供に関われることを軸に考えたら、もっと視野が広がるかもな!』
さすが!
「もうしっかり働いてる人は言うことがちがうね!」
そう言って笑い合った。
将来って言うか、社会に出て働くって、もっともっと遠いと思ってたけど、私たちが大人になる日は近いんだなって思った。
過去が今に繋がって、今が未来に繋がってる。
当たり前なんだけど、そんなことを考えた。
良い未来にしたかったら、今をよくすることからはじめよう!
こうして私は、本格的に就職活動を始めることにした。
とにかく気になった求人はエントリーして、説明会にも沢山参加した。
サークル活動はもちろん続けたけど、次の台の部長候補に引き継いでいく形になった。
というか、忙しそうにしている私を気遣って、後輩の方から名乗り出てくれた。
ありがとね。頼りない自分でごめんなさい。
でも、その分就職活動は一生懸命しました。
勉強とは違うノウハウが必要だから、セミナーも受けてみたりして。
だって、どうにかして自分のやりたい仕事につきたかったんだもん。
その甲斐あってか、3年生はあっという間に過ぎていき、就職が決まる頃には4年生になっていた。
0
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。
その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。
そこで待っていたのは、最悪の出来事――
けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。
夫は愛人と共に好きに生きればいい。
今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。
でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。
妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。
過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――
ヤクザのお嬢は25人の婚約者に迫られてるけど若頭が好き!
タタミ
恋愛
関東最大の極道組織・大蛇組組長の一人娘である大蛇姫子は、18歳の誕生日に父から「今年中に必ず結婚しろ」と命じられる。
姫子の抵抗虚しく、次から次へと夫候補の婚約者(仮)が現れては姫子と見合いをしていくことに。
しかし、姫子には子どもの頃からお目付け役として世話をしてくれている組員・望月大和に淡い恋心を抱き続けていて──?
全25人の婚約者から真実の愛を見つけることはできるのか!?今、抗争より熱い戦いの幕が上がる……!!
『紅茶の香りが消えた午後に』
柴田はつみ
恋愛
穏やかで控えめな公爵令嬢リディアの唯一の楽しみは、幼なじみの公爵アーヴィンと過ごす午後の茶会だった。
けれど、近隣に越してきた伯爵令嬢ミレーユが明るく距離を詰めてくるたび、二人の時間は少しずつ失われていく。
誤解と沈黙、そして抑えた想いの裏で、すれ違う恋の行方は——。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】
ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る――
※他サイトでも投稿中
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
で、お前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか?
Debby
恋愛
ヴェルトが友人からの手紙を手に辺境伯令嬢であるレィディアンスの元を訪れたのは、その手紙に「詳細は彼女に聞け」と書いてあったからだ。
簡単にいうと、手紙の内容は「学園で問題を起こした平民──エボニーを妻として引き取ってくれ」というものだった。
一方その話を聞いてしまった伯爵令嬢のオリーブは動揺していた。
ヴェルトとは静かに愛を育んできた。そんな自分を差し置いて、言われるがまま平民を妻に迎えてしまうのだろうか。
そんなオリーブの気持ちを知るはずもないエボニーは、辺境伯邸で行儀見習いをすることになる。
オリーブは何とかしてヴェルトを取り戻そうと画策し、そのことを咎められてしまう。もう後は無い。
オリーブが最後の望みをかけてヴェルトに自分を選んで欲しいと懇願する中、レィディアンスが静かに口を開いた。
「で、そろそろお前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか」
「はい?」
ヴェルトは自分が何を言われたのか全く理解が出来なかった。
*--*--*
覗いてくださりありがとうございます。(* ᴗ ᴗ)⁾⁾
★全31話7時19時更新で、全話予約投稿済みです。
★★「このお話だけ読んでいただいてもOKです!」という前提のもと↓↓↓
このお話は独立した一つのお話ですが、「で。」シリーズのサイドストーリーでもあり、第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」の「エボニーその後」でもあります(あるいは「最終話」のその後)。
第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」
第二弾「で、あなたが私に嫌がらせをする理由を伺っても?」
第三弾「で、あなたが彼に嫌がらせをする理由をお話しいただいても?」
どれも女性向けHOTランキングに入り、特に第二弾はHOT一位になることが出来ました!(*´▽`人)アリガトウ
もしよかったら宜しくお願いしますね!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる