婚約破棄の捨て台詞に吐いた彼女の言葉に心打たれた

海林檎

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「その婚約破棄···喜んで受け入れますわ!!」

 断罪イベント。
 大勢のいる前で婚約者のミランはそうはっきりと言い切った。


 彼女が別に何か悪い事をしたわけではないのは分かっている。

 ただ、元々彼女とは性格も何もかもが合わない。
 夫婦になったとしてもきっと長くは続かないと思っていた。

 そして、そんなミランを俺は嫌いだった。
 理由は自分よりスペックが高い。
 女の癖に頭が良いのが気に食わなかった。
 嫉妬をしていたと言えば否定しない。
 だから、どうしてもミランに恥をかかせたかった。





 そんな時に現れたのは少しわがままで自分を振り回してくれる天真爛漫なご令嬢。

 波長があった。
 一緒にいて楽しいと思った。


 家柄も問題なく人当たりのいい、このカリン令嬢となら生涯を共に出来ると思った。




 だから、カリンと共に今日この社交界の場でミランに婚約破棄を言い渡した。


 「喜んで」

 彼女はそう言いきった。
 こんな社交の場で断罪されたのにだ。

 負け惜しみかと思ったが、ミランはニコニコと笑っていて少し不気味だった。




「こんなしょうもないクソみたいな男と結婚するなんて私も嫌で仕方なかったんですの」

 頭が良く言葉遣いはまさに貴族と言うようなミランからそんな口汚い言葉が出てくるなんて思ってもみなかった。

 婚約破棄された事へのショックでそんな言葉が出たのだろうか。

「浮気する男は次も浮気する。あるあるな事ですわね」

 婚約してるのだから先に誰かと性にふけるより先にやる事があるだろ?
 順番が間違っている時点で人間と言う知性がかけているとミランは俺を罵った。


 なんだろぅ·····?





 この胸の高鳴りは·······





「そんな犬畜生以下で下半身猿の婚約者なんて此方から願い下げよ」




 ミランのその声が




 罵倒が下半身にクる。




「この豚野郎」


「はうっ!!」









 ---俺は後悔した。






 そして目覚めてしまった。







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