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6.聖女様とドリーマー
しおりを挟む聖女(♂)×元婚約者の激しい愛の営みは72時間経過したそうな。
すげぇな聖女······
王太子腹上死してないだろうか?
つか、本番について誰もが何で聞いてない振りしているのかマジで謎。
そして聖女信定公。
兄貴のニキと呼べばいいのか
それとも姉貴のネキと呼べばいいのか
私は悩んでいる。
「おぅ、いつぞやのお嬢さんじゃねぇか」
愛の営みを終わらせた聖女ならぬ性女····女?
ニキネキ信定公が話しかけて来た。
いつぞやって72時間と少し前に会ったばかりですよ信定公。
「いかがでしたか?」
殿下のお味は?
「まぁ、悪くはねぇなァ。ただ、もう少し開放的になっても良いとは思うけどな」
開放的とは?
扉越しから聞くあの声は恥じらいもへったくれもなく開放的だった気が致しますが
「いいや、もう少し恥じらいを捨てていいと思うぜ」
充分はしたない声出しておりましたわよ?
「それにしても魔王討伐とか言ってたが···あの王子も一緒に戦うって事だろう?」
えぇ、そうですわね。
血を血で洗う戦場の中、夜はテントの中でたくさん腐を味わって下さい。
「そもそも聖女の仕事ってなんだ?」
王太子の✱を開発する事じゃないですか?
「それは一日目で完了したぜ」
知ってます。
「あの王太子は素質があるなァ」
「そうですね」
「····あんたは元婚約者を取った形になった俺の事を恨んだりしていねぇのかい?」
いいえ、全く。
むしろこの状況が美味しいと思っているくらいです。
「私、腐女子なので」
「この世界にもそんな単語があったんだな」
いいえ、私が貴方の世界からの転生者(前世腐女子)
このままあんなクズタリアンはドMのバリネコになればいいと思っておりますわ。
ちなみにクズタリアンは本名じゃないんです。
名前·····なんだっけ?
「·····二人が上手くいくように応援しております」
私は信定公に笑顔を向けてそう言った。
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