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63.受side
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突然、中学から疎遠になっている祖父母の所へ行くと言われ強制的に祖父母の家へと連れていかれる事になった。
いや、ちょっと待て。
アポ無しで行くのかよ。
「連絡先知ってんのかよ?」
知りません。
けどもう何年も会ってないんだ。
自分の事なんて関わりたくないんじゃ無いだろうか。
「いいから行くぞ」
怜央にそう言われて渋々行く事になった。
----------
祖父母の家は学校から少し遠いが電車で二駅先にある古い一軒家。
だったけど···
リフォームされてて綺麗になってる。
本当にここであってる?
じいちゃん達もしかしてもう何処か引っ越した?
え?うそ??
ちょっと待って。
そんな自分の焦る心を無視して怜央は玄関のチャイムを鳴らした。
「·····はい」
インターホン越しから聞こえる声は女の人の声。
ばあちゃんの声ではない。
「すみません。ここって相川さんの家であってます?」
「····ぇ?あ、はい····まぁ···」
「相川庵の友人で福山怜央って言います。庵を連れてきました」
「····え?」
ガチャッと音が鳴ったと思ったら中からバタバタと走る音が鳴った。
そして······
----ガチャッと、玄関の扉が開くとそこに居たのは。
「庵?!」
父方の義姉である叔母だった。
玄関からリビングに通されるとそこに居たのは懐かしい顔ぶれ。
たまたま叔父夫婦が祖父母の家に遊びに来ていたらしい。
「庵、久しぶりだな」
「あ、じ···ちゃ···」
久しぶりとたどたどしい舌っ足らずな言葉で言ってしまった事に今更ながら恥ずかしくなった。
だが、祖父母と叔父夫婦が何かを言う前に怜央が先に深々と挨拶と自己紹介をした後にこれまでの自分が置かれている状況を説明しだした。
「ですので庵は今、リハビリ中で俺の家にいます」
「·············」
リビングは重々しい空気が漂う。
「···まさかそんな事になってたなんて」
庵だけでも引き取っていればこんな事にならなかっただろうと祖母の声が震えていた。
「そこで頼みたいことがあります」
親族里親になる手続きをして欲しい。
怜央はそう言った。
親族での、特に祖父母が孫の里親になる事は普通の里親の審査よりも緩い。
叔父叔母の場合は親族による養育里親という扱いを受ける。
普通の養育里親よりも要件が緩いが退学や留年せずに学校に通わせたい怜央は祖父母に里親になるように説得する。
「里親と言うよりもまずは庵の保護についてだな」
おそらく両親は自分の親権は譲らないだろうが、ネグレクト、これから搾取させようとしている事を考えれば親族の保護は認められるかもしれない。
「最悪、家庭裁判所に監護権者指定の審判を申し立てる事も念頭にいれる」
一度実家に祖父母、叔父叔母が話をつけに行くと言ってくれた。
いや、ちょっと待て。
アポ無しで行くのかよ。
「連絡先知ってんのかよ?」
知りません。
けどもう何年も会ってないんだ。
自分の事なんて関わりたくないんじゃ無いだろうか。
「いいから行くぞ」
怜央にそう言われて渋々行く事になった。
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祖父母の家は学校から少し遠いが電車で二駅先にある古い一軒家。
だったけど···
リフォームされてて綺麗になってる。
本当にここであってる?
じいちゃん達もしかしてもう何処か引っ越した?
え?うそ??
ちょっと待って。
そんな自分の焦る心を無視して怜央は玄関のチャイムを鳴らした。
「·····はい」
インターホン越しから聞こえる声は女の人の声。
ばあちゃんの声ではない。
「すみません。ここって相川さんの家であってます?」
「····ぇ?あ、はい····まぁ···」
「相川庵の友人で福山怜央って言います。庵を連れてきました」
「····え?」
ガチャッと音が鳴ったと思ったら中からバタバタと走る音が鳴った。
そして······
----ガチャッと、玄関の扉が開くとそこに居たのは。
「庵?!」
父方の義姉である叔母だった。
玄関からリビングに通されるとそこに居たのは懐かしい顔ぶれ。
たまたま叔父夫婦が祖父母の家に遊びに来ていたらしい。
「庵、久しぶりだな」
「あ、じ···ちゃ···」
久しぶりとたどたどしい舌っ足らずな言葉で言ってしまった事に今更ながら恥ずかしくなった。
だが、祖父母と叔父夫婦が何かを言う前に怜央が先に深々と挨拶と自己紹介をした後にこれまでの自分が置かれている状況を説明しだした。
「ですので庵は今、リハビリ中で俺の家にいます」
「·············」
リビングは重々しい空気が漂う。
「···まさかそんな事になってたなんて」
庵だけでも引き取っていればこんな事にならなかっただろうと祖母の声が震えていた。
「そこで頼みたいことがあります」
親族里親になる手続きをして欲しい。
怜央はそう言った。
親族での、特に祖父母が孫の里親になる事は普通の里親の審査よりも緩い。
叔父叔母の場合は親族による養育里親という扱いを受ける。
普通の養育里親よりも要件が緩いが退学や留年せずに学校に通わせたい怜央は祖父母に里親になるように説得する。
「里親と言うよりもまずは庵の保護についてだな」
おそらく両親は自分の親権は譲らないだろうが、ネグレクト、これから搾取させようとしている事を考えれば親族の保護は認められるかもしれない。
「最悪、家庭裁判所に監護権者指定の審判を申し立てる事も念頭にいれる」
一度実家に祖父母、叔父叔母が話をつけに行くと言ってくれた。
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