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9.終
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そこで僧は一息吐いた。まるで異世界に巻き込まれた聞き手達は僧の顔を見た。語り始めた時と何ら変わらない少し汚れた袈裟と法衣のこの世成らざる僧であった。
物語はこれで終わらない。
茨木童子の風の消えゆく姿を見ていた子鬼が居た。
母と父の死を見た子鬼が居た。
部屋の隙間で母の言い付けを守らずに居た子鬼の目には、鬼より鬼らしい武士達が映っていた。
フッと明かりが消えた。部屋を灯していた灯りは油が切れたのか、赤く燃え残ったように僅かな光を残していた。
どうやら子鬼の物語はまた別の機会にとでも言うかのようですね。
僧は笑い声を上げた。淑やかな大人しい声に聞き手達は今に戻される。朧であった月は雲から顔を覗かせた。そして僧のこの世成らざる顔を映し出すのだった。
物語はこれで終わらない。
茨木童子の風の消えゆく姿を見ていた子鬼が居た。
母と父の死を見た子鬼が居た。
部屋の隙間で母の言い付けを守らずに居た子鬼の目には、鬼より鬼らしい武士達が映っていた。
フッと明かりが消えた。部屋を灯していた灯りは油が切れたのか、赤く燃え残ったように僅かな光を残していた。
どうやら子鬼の物語はまた別の機会にとでも言うかのようですね。
僧は笑い声を上げた。淑やかな大人しい声に聞き手達は今に戻される。朧であった月は雲から顔を覗かせた。そして僧のこの世成らざる顔を映し出すのだった。
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