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従妹の不倫相手がストーカー化して、最後には……

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従妹は現在二十歳になったばかりで、この帝国でトップレベルの大学に通っている。

優秀で良い子だと思っていたのだが、実際は違った。
彼女は既婚者である講師と不倫していたのだ。
講師は若く見えるイケメンだったので、従妹から積極的にアピールしてそういう関係になったという。

私は従妹と仲が良かったので、不倫のことも知っていた。
だから、「不倫なんて不幸になるだけ。辞めた方が良いよ」と説得していた。

私があまりにもしつこく説得するものだから、従妹も講師と別れようと考え始めた。



従妹は喫茶店で、講師に「この関係は終わりにしたい」と話した。
しかし、講師は頷かない。

「なんで?僕のこと好きだって言ってくれたじゃん」

とかなんとか言いだしたという。

「でも私は別れたい」と言って、その場から走って自宅に帰った。


それから、講師に嫌がらせされているらしい。
自宅のポストに「復縁したい」という想いを綴った手紙を何十通も入れられた。
手紙は一通目だけ読んで、あとは捨てた。

他にも家のドアに落書きされたり、大学で「遊んでる」「ビッチ」という悪い噂を流されたりしたという。


従妹は大学を辞め、実家に帰った。

実家に帰ってからも、講師からの気持ち悪い手紙は続いた。


我慢ならなくなった従妹は、実家に来た講師に直接「もう辞めてほしい。私はあなたとよりを戻すつもりはない」と言い放った。

諦めてほしいと思ったが、講師は「はー」と深く息を吐いた後、バッグからナイフを取り出し、自分の首を切った。

血しぶきが飛ぶ。



従妹の親が病院に連絡したが、講師は助からなかった。

講師の妻が病院に来て、初めて従妹は妻と会った。

従妹は講師との不倫をきちんと話したのだが、話し終わってからも妻は従妹をじっと睨んだままだったらしい。


「その目が凄く怖かった」と従妹は震える声で話した。


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