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二章
8二ツ河島創世記
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「貴方が出生について苦しみを抱えているのなら、この島の秘密は貴方を救うことが出来るかもしれません。
ですが島の秘密を知れば、鎮神は私の妻にならなくてはいけない。逃げたって地の果てまで追いかけます。何も知らずに二ツ河島を脱出し逃げ果せるという未来を貴方は失う」
どうしますか、と真祈は鎮神に囁く。
島の外に残してきた思い出や夢を手繰る。
数少ない友人たち、デザイナーになるという夢。
しかし、今ここで自身の出生との決着をつけなくては、自分は再び死に引き寄せられるだろう。
何も知らないまま運命に翻弄されて死んでいくよりは、運命と対峙することを選ぶべきなのかもしれない。
真実を知ることが鎮神を救おうと、追い詰めようと――。
「……知りたいです。本当のこと」
鎮神は真祈に連れられ診療所を出て、島を東から西へ横断する。
夜遅いため人が出歩いているということは無いが、路地を歩くだけでも島の暮らしが伝わってくる。
室内に照明を灯しているにも関わらず、カーテンを引いていない、或いは窓を開け放している家が多く、プライバシーという概念が無いのかと思いつつ、屋内が極力目に入らないように歩く。
辿り着いたのは、港の灯台だった。
真祈は鍵を取り出すと灯台の扉を開ける。
そういえば宇津僚家はかつて灯台守もしていたと言っていた――その仕事を辞めたのは、無人灯台の普及もあるだろうが、一族の者が少なくなったせいだ、とも。
内部へ導かれ、螺旋階段を昇っていく。
わざわざ怪我人をここまで連れ出した意味は分からないが、とりあえず従う。
辿り着いた最上階のランプ室は、異様な空間だった。
灯台が灯台たる所以のランプは、中央にしっかり聳えている。
しかし、外観はただの白灯台で、昇ってくるときも板壁だったはずの造りが、最上階に来て突如、石で組まれた内装になっていた。
ランプを囲む壁と床は、淡い赤茶色の煉瓦が敷き詰められている。
よく見れば焼き加減にムラのある、とても近年に造られたとは思えないものだ。
煉瓦は所々、青と白の円い石で組まれたモザイク装飾にスペースを譲っていて、灯台守だった宇津僚の目を楽しませるだけのものにしては、あまりに手間をかけて荘厳さを極めている。
「ここは……一体」
美への純粋な感嘆を滲ませながら、鎮神は訊ねる。
「このランプ室は、一度崩れた涅菩の塔――塔形神殿の残骸を利用して組んだ神殿です」
端から小さな木の椅子を持ってきて掛けるよう勧めながら真祈は答えた。
腰を下ろして向かい合うと、女にしては余りに低く、男にしては余りに可憐な声で語りだす。
「えりしゅの治める天命のもと、宇宙は数多の神に運ばれていた。
太陽は我らがえりしゅの輝く家。
太陽の娘たる金星は、父の澪を悪しき月より守るため、先駆と殿をつとめる戦の女神。
黒頭やアサックらが歩いていた神無き地球に、えりしゅは幾千もの神を産み落とした。
まず神々は息を吹きかけ、邪悪なアサックたちを滅ぼした。
わずかに逃れたアサックたちはアサルルヒへ進化し、呪術を得た。
卵より目覚め、火を恐れ、老いるより早く死ぬ、非力な、尾を失くし二本足で立つ大蜥蜴であった。
やがてアサルルヒ共は黒頭を殺し、その怨嗟を糧とし、太陽に背くことと引き換えに永き命と力を得る呪術を覚えた。
そのように進化したアサルルヒは、ルルーの民と呼ばれ栄華を掴んだが、地球のあちこちに降臨した光の舟から放たれた無数の鎗により、ルルーの民も滅ぼされた。
その屍は神々に捏ねられ、メを混ぜられ、カルーの民となった。
カルーの民は、肉体の栄えを留め朽ちることなき体、孕み孕ませることのできる性、金緑石の輝きを持つ銀色の髪を神々より与えられ、太陽に愛された。
ルルーの民に捕らえられ呪術の糧とされていた黒頭たちは、カルーの民を崇めた。
二ツ河島に鶴嘴を入れたアヌンナキは、帝雨荼と阿巫守なる夫婦神であった。
二柱は珍間の地にてその偉大なる計画を行った。
アヌンナキはカルーの民に、千年の後にえりしゅのおわす空磯が齎されることを説き、えりしゅを崇めさせた。
しかし生き残っていた二人のルルーの民は黒
頭を唆し、二ツ河島に干戈の禍を齎した。
創造物たるカルーの民を傷つけられ、和平を持ちかけたのは母なる帝雨荼。
一方で黒頭たちを誅するため動いたのが父なる阿巫守とその子である霧矛。
阿巫守は蹄を鳴らして歩み、水かきで敵の血肉を裂き、油の涙で畑や飲み水を汚した。
霧矛は星を落とし、油に塗れた地に火をかけた。
黒頭たちを後ろで操っていたルルーの民は、天命の書板を用いて阿巫守を殺した。
それを目の当たりにした帝雨荼の神性は変異し、その慈愛は全て怒りへと塗り替わった。
霧矛を吸収して神性を奪い、呪いの霧で島を覆った。
呪いによって黒頭たちは貪食の怪物ヒビシュとなり、ヒビシュはかつての仲間を喰らいその隊列を崩した。
しかしヒビシュは、黒頭のみならずカルーの民をも喰らいだした。
さらに帝雨荼は天命の書板を持つルルーの民の一人を支配下に置いて後夫とし、地を揺らして海を星で染めた。
このままでは信仰が破壊される。
そう判断したカルーの民は、『星の腕を持つ者』涅菩を一族の中から選びだした。
涅菩は、神と地を繋ぐ加護を持つ。
戦の七日目に涅菩は銀色の塔に姿を変え、知恵の神である#御闇子子__おあんねす__#より、安荒寿と忌風雷を賜った。
涅菩の親である天留津は、「殺意」「無慈悲」「蹂躙」「疾走」の四人の供を連れて塔に昇った。
涅菩より安荒寿と忌風雷を受け取ると、帝雨荼を封じ、その呪いを鎮めた。
ヒビシュは灰になり、二人のルルーの民は海の底に封じられた。
しかし自らの親や祖に刃を向けることは、えりしゅが定めた理において最大の罪。
帝雨荼を傷つけた罰としてカルーの民は消えなくてはならなかった。
世界中のカルーの民はメを奪われ、力無き粘土に還った。
直接手を下した二ツ河島のカルーの民はそれよりも重い罰として髪から光を奪われ、孕むことと孕ませることのどちらかしか知らぬ体にされ、命は朽ちるものとなったまま生かされ続けることとなった。
涅菩の塔は忌風雷と共に眠りにつき、信仰が脅かされる時に目覚める砦となった。
弎つの印が再び顕れるまで、カルーの民は空を司りて安荒寿を日々奉じよ。
印が揃うとき、空磯は齎される」
一人で朗々と語ってもなお、真祈の唇は潤んだまま艶を失っていなかった。
「これが、私たちの神話。
今から五八〇〇年前から五七〇〇年前に起きた、私たちの真実」
呪術で進化する怪物、その死体を捏ねて創られた一族。
不条理な戦いの果てに、被造物は神々へ挑む宿命を負う。
ずいぶんグロテスクな話であった。
一つの孤島が伝える神話にしては烏滸がましいほどに、それは世界や宇宙を壮大に語る。
そして鎮神は気付いてしまっていた。
ルルーの民という怪物の屍から創られたカルーの民。
ルルーの民や黒頭、そして崇めるべき神々に翻弄され続けた末に恵みを手放さなくてはならなかった種族。
その恵みこそが、不老不死、両性具有、そして銀色の髪であったことに。
この島に来てから予感はしていたのだ。
ただ、認めることを恐れていただけで。
「黒頭とは人間のことです。
現在二ツ河島に住んでいる人々の多くは、ルルーの民に唆されて侵攻してきた黒頭たちの子孫。
彼らは戦禍を起こした罪を償うためにここに住み、我々に奉仕しているのです。
例えば荒津家は、侵攻軍を率いていた島のソトの王族。
その身分に合わせて与えられた仕事が、冥府の長だったとか」
人間をわざわざ黒頭と呼ぶ意味など、一つしか無い。
「宇津僚家は人間じゃなくて、カルーの民……。おれたちは人間じゃなくて、強いて言えば、宇宙人のようなもの……」
ですが島の秘密を知れば、鎮神は私の妻にならなくてはいけない。逃げたって地の果てまで追いかけます。何も知らずに二ツ河島を脱出し逃げ果せるという未来を貴方は失う」
どうしますか、と真祈は鎮神に囁く。
島の外に残してきた思い出や夢を手繰る。
数少ない友人たち、デザイナーになるという夢。
しかし、今ここで自身の出生との決着をつけなくては、自分は再び死に引き寄せられるだろう。
何も知らないまま運命に翻弄されて死んでいくよりは、運命と対峙することを選ぶべきなのかもしれない。
真実を知ることが鎮神を救おうと、追い詰めようと――。
「……知りたいです。本当のこと」
鎮神は真祈に連れられ診療所を出て、島を東から西へ横断する。
夜遅いため人が出歩いているということは無いが、路地を歩くだけでも島の暮らしが伝わってくる。
室内に照明を灯しているにも関わらず、カーテンを引いていない、或いは窓を開け放している家が多く、プライバシーという概念が無いのかと思いつつ、屋内が極力目に入らないように歩く。
辿り着いたのは、港の灯台だった。
真祈は鍵を取り出すと灯台の扉を開ける。
そういえば宇津僚家はかつて灯台守もしていたと言っていた――その仕事を辞めたのは、無人灯台の普及もあるだろうが、一族の者が少なくなったせいだ、とも。
内部へ導かれ、螺旋階段を昇っていく。
わざわざ怪我人をここまで連れ出した意味は分からないが、とりあえず従う。
辿り着いた最上階のランプ室は、異様な空間だった。
灯台が灯台たる所以のランプは、中央にしっかり聳えている。
しかし、外観はただの白灯台で、昇ってくるときも板壁だったはずの造りが、最上階に来て突如、石で組まれた内装になっていた。
ランプを囲む壁と床は、淡い赤茶色の煉瓦が敷き詰められている。
よく見れば焼き加減にムラのある、とても近年に造られたとは思えないものだ。
煉瓦は所々、青と白の円い石で組まれたモザイク装飾にスペースを譲っていて、灯台守だった宇津僚の目を楽しませるだけのものにしては、あまりに手間をかけて荘厳さを極めている。
「ここは……一体」
美への純粋な感嘆を滲ませながら、鎮神は訊ねる。
「このランプ室は、一度崩れた涅菩の塔――塔形神殿の残骸を利用して組んだ神殿です」
端から小さな木の椅子を持ってきて掛けるよう勧めながら真祈は答えた。
腰を下ろして向かい合うと、女にしては余りに低く、男にしては余りに可憐な声で語りだす。
「えりしゅの治める天命のもと、宇宙は数多の神に運ばれていた。
太陽は我らがえりしゅの輝く家。
太陽の娘たる金星は、父の澪を悪しき月より守るため、先駆と殿をつとめる戦の女神。
黒頭やアサックらが歩いていた神無き地球に、えりしゅは幾千もの神を産み落とした。
まず神々は息を吹きかけ、邪悪なアサックたちを滅ぼした。
わずかに逃れたアサックたちはアサルルヒへ進化し、呪術を得た。
卵より目覚め、火を恐れ、老いるより早く死ぬ、非力な、尾を失くし二本足で立つ大蜥蜴であった。
やがてアサルルヒ共は黒頭を殺し、その怨嗟を糧とし、太陽に背くことと引き換えに永き命と力を得る呪術を覚えた。
そのように進化したアサルルヒは、ルルーの民と呼ばれ栄華を掴んだが、地球のあちこちに降臨した光の舟から放たれた無数の鎗により、ルルーの民も滅ぼされた。
その屍は神々に捏ねられ、メを混ぜられ、カルーの民となった。
カルーの民は、肉体の栄えを留め朽ちることなき体、孕み孕ませることのできる性、金緑石の輝きを持つ銀色の髪を神々より与えられ、太陽に愛された。
ルルーの民に捕らえられ呪術の糧とされていた黒頭たちは、カルーの民を崇めた。
二ツ河島に鶴嘴を入れたアヌンナキは、帝雨荼と阿巫守なる夫婦神であった。
二柱は珍間の地にてその偉大なる計画を行った。
アヌンナキはカルーの民に、千年の後にえりしゅのおわす空磯が齎されることを説き、えりしゅを崇めさせた。
しかし生き残っていた二人のルルーの民は黒
頭を唆し、二ツ河島に干戈の禍を齎した。
創造物たるカルーの民を傷つけられ、和平を持ちかけたのは母なる帝雨荼。
一方で黒頭たちを誅するため動いたのが父なる阿巫守とその子である霧矛。
阿巫守は蹄を鳴らして歩み、水かきで敵の血肉を裂き、油の涙で畑や飲み水を汚した。
霧矛は星を落とし、油に塗れた地に火をかけた。
黒頭たちを後ろで操っていたルルーの民は、天命の書板を用いて阿巫守を殺した。
それを目の当たりにした帝雨荼の神性は変異し、その慈愛は全て怒りへと塗り替わった。
霧矛を吸収して神性を奪い、呪いの霧で島を覆った。
呪いによって黒頭たちは貪食の怪物ヒビシュとなり、ヒビシュはかつての仲間を喰らいその隊列を崩した。
しかしヒビシュは、黒頭のみならずカルーの民をも喰らいだした。
さらに帝雨荼は天命の書板を持つルルーの民の一人を支配下に置いて後夫とし、地を揺らして海を星で染めた。
このままでは信仰が破壊される。
そう判断したカルーの民は、『星の腕を持つ者』涅菩を一族の中から選びだした。
涅菩は、神と地を繋ぐ加護を持つ。
戦の七日目に涅菩は銀色の塔に姿を変え、知恵の神である#御闇子子__おあんねす__#より、安荒寿と忌風雷を賜った。
涅菩の親である天留津は、「殺意」「無慈悲」「蹂躙」「疾走」の四人の供を連れて塔に昇った。
涅菩より安荒寿と忌風雷を受け取ると、帝雨荼を封じ、その呪いを鎮めた。
ヒビシュは灰になり、二人のルルーの民は海の底に封じられた。
しかし自らの親や祖に刃を向けることは、えりしゅが定めた理において最大の罪。
帝雨荼を傷つけた罰としてカルーの民は消えなくてはならなかった。
世界中のカルーの民はメを奪われ、力無き粘土に還った。
直接手を下した二ツ河島のカルーの民はそれよりも重い罰として髪から光を奪われ、孕むことと孕ませることのどちらかしか知らぬ体にされ、命は朽ちるものとなったまま生かされ続けることとなった。
涅菩の塔は忌風雷と共に眠りにつき、信仰が脅かされる時に目覚める砦となった。
弎つの印が再び顕れるまで、カルーの民は空を司りて安荒寿を日々奉じよ。
印が揃うとき、空磯は齎される」
一人で朗々と語ってもなお、真祈の唇は潤んだまま艶を失っていなかった。
「これが、私たちの神話。
今から五八〇〇年前から五七〇〇年前に起きた、私たちの真実」
呪術で進化する怪物、その死体を捏ねて創られた一族。
不条理な戦いの果てに、被造物は神々へ挑む宿命を負う。
ずいぶんグロテスクな話であった。
一つの孤島が伝える神話にしては烏滸がましいほどに、それは世界や宇宙を壮大に語る。
そして鎮神は気付いてしまっていた。
ルルーの民という怪物の屍から創られたカルーの民。
ルルーの民や黒頭、そして崇めるべき神々に翻弄され続けた末に恵みを手放さなくてはならなかった種族。
その恵みこそが、不老不死、両性具有、そして銀色の髪であったことに。
この島に来てから予感はしていたのだ。
ただ、認めることを恐れていただけで。
「黒頭とは人間のことです。
現在二ツ河島に住んでいる人々の多くは、ルルーの民に唆されて侵攻してきた黒頭たちの子孫。
彼らは戦禍を起こした罪を償うためにここに住み、我々に奉仕しているのです。
例えば荒津家は、侵攻軍を率いていた島のソトの王族。
その身分に合わせて与えられた仕事が、冥府の長だったとか」
人間をわざわざ黒頭と呼ぶ意味など、一つしか無い。
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