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高泉高校とは?
高泉高校
しおりを挟む私、森青菜。
もうすぐ高校一年生。
今日はお父さんの仕事の都合で引っ越す日。
で、今新しい家に着いたところです。
「わーすごい。めちゃくちゃ大きい家。」
初めて見る新しい家は想像以上の大きさで、しかも新築だからとっても綺麗。
まさに豪邸と言う言葉がぴったりだと思う。
でも私はすぐにこの家を出ていくことになるんだけど・・・・・。
私もここで暮らしてみたかったなー。
そんなことを考えていると妹・亜季が声をかけてきた。
「お姉ちゃん。この家すっごいでかいね。」
「うん。でかいね。お姉ちゃん、亜季がこの家で暮らすのすごい羨ましいなー。」
「じゃあ、亜季にいっぱい会いに来てね。そしたらお姉ちゃんここでたくさん暮らせるでしょ?それに亜季、お姉ちゃんいないと寂しいから。」
キューン。
胸がキューンと音をたてた。
「うん。絶対亜季に会いに来るからね。」
こんなに可愛いのは私の妹、森亜季。
もうすぐ小学一年生になる私の自慢の妹。
私にはない遺伝子がたくさんつまっていてとってもうらやましい存在でもある。
「青菜、本当に高泉高校に行くのよね?」
「うん。もちろん行くよ。」
お母さんの質問に即答えると、お母さんの顔がますます寂しそうな表情に変わった。
「でも・・・。」
言いよどんだお母さんに変わり、お父さんが口を開いた。
「どうしてよりにもよって高泉高校なんだ・・・・・・あそこは男子比が多いうえに全寮制なんだぞ・・・・!しかもテレビ番組で放送されるイベントというではないか。こんな可愛い青菜が世間に知られてしまったら・・・。お父さんはショックだーー。」
「え、えぇっ・・・そんな心配してくれなくて大丈夫だから。」
泣いてしまったお父さんを後ろから抱きしめる。
そう。
私は明日から高泉高校に入学する。
高泉高校は、テレビ番組で放送するためだけにたくさんの会社の協力のもとつくられた高校。
この高校に通うことができるのは47都道府県それぞれで選ばれた5人ずつで、さらにこの4月で高校一年生になる人のみ。
選ばれた人は、住んでいる県・都・府の代表として高泉高校に通うことができるんだ。
私も選ばれた人の一人で、山口県代表として通う。
そして普通の高校と何より違うのが、月に一回イベントが行われること。
イベント以外は普通の高校生活を送れるけど、イベントでは他の県と対抗して戦わないといけない。
戦って勝つごとに点数がもらえ、卒業する時に1位だった代表5人には、一人一つ願い事をかなえてもらえることができるらしい。
今の時点でお願いしたいことはないけれど、代表として選んでもらったからには全力で頑張ろうと思ってる。
しばらく家族に会えていないのは寂しいけど、特別な高校生活を楽しもう。
楽しい高校生活を思い浮かべ、にっこりと微笑んだ。
波乱万丈な高校生活が待っているなんて、知る由もなくーーー。
「うわぁ~すごい立派!」
城のようにそびえたつ校舎を見上げる。
そう、この建物が高泉高校。
新しい校舎だから綺麗で、セキュリティーもバッチリ。
本当はホテルなんじゃないかと疑ってしまうレベル。
入学式の今日は、同じ制服を着ている人がちらほらいて、その中でもう友達ができた人もいるみたい。
私は友達作りが苦手だからすぐ友達できる人羨ましいなー。
楽しそうに友達同士で話していた女の子2人を見つめていると。
パチッと目があってしまった。
わぁ、どうしよう。
目が合うなんて考えてなかったよーー。
素通りするわけにはいかないし。
とりあえず笑顔で会釈をし、その場を切り逃げようとする。
が。
「あ、あの!」
目があった女の子に呼び止められた。
予想外の展開で頭が真っ白になっちゃった。
も、もしかして、怒らしてしまったかな。
「どうして私たちのこと見てたんですか?」
駆け寄ってきた女の子の一人が口を開いて発した。
やっぱり私、不快な思いにさせていたんだ。
「ご、ごめんなさい。私、二人が仲良くしているのを見て、友達がいて羨ましいなーて思ってたんです。それでいつの間にか見つめちゃってて・・・不快な思いさせてごめんなさい。」
精一杯できる限りのお詫びをして頭を下げる。
「何や。そんなことやったんや。」
「え・・・・・・?」
そんなこと?
「てっきり私たち、変なやつだと思われて見られてたと思ってん。」
変なやつ?
頭にクエスチョンマークが浮かぶ。
「うちらこそごめんな。勝手に勘違いして。」
とりあえず解決?
「え、あ、全然いいですよ。そもそも私が見つめてたのが悪いんですから。それより‘’変なやつ“ってどういうことですか?」
気になったことを聞いてみる。
「うち中学でいじめられててん。だから周りから自分が悪く思われてると思ってしまうんよ。」
すこし俯きながら答えてくれた。
思い出させてしまってとても申し訳ない気持ちになる。
中学の時にそんな辛い思いをして苦しかっただろうな・・・。
昔の記憶が浮かびあがってくる。
「お前うざいんだよ!」
「二酸化炭素なんか無視しようぜ。」
「消えろ。死ね。」
小学6年生の時、急にいじめが始まった。
その頃のあだ名は“二酸化炭素”。
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