異世界転移に巻き込まれた坊ちゃま好きたちによる坊ちゃまを最強に育てる異世界開拓

揚惇命

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第一章 リーツェン王国

第二話 大立ち回り

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【ローザside】

 坊ちゃまに迫る騎士だと!?
 理解は追い付いていないが坊ちゃまが危険に晒されていることは、理解できる。
 なら、私が取るべき選択肢は一つだ。

「そこの下郎ども!坊ちゃまに手を出すなどこの私が許さん!」

 私はプロレスラーのように騎士2人にミサイルキックをかました。

「何奴じゃ!我がリーツェン王国に対して、宣戦布告と捉えるぞ!」

「そちらこそ、この御方が誰か知らないのか!かの有名なビスマルク公爵家の御子息様のことを!」

「えっ?ローザ?えっ?あれっ?えっ?どうして?えっ?本物?」

 困惑されてる坊ちゃまも素敵です。
 じゃなくて、今このローザがお助けしますからね。
 どうだ流石に長年続いてきたビスマルク公爵家のことを知らぬ者などいるはずがないだろう。
 ハハハ。
 勝ったな。
 何だ、コソコソと相談するまでもないだろう。
 早く、坊ちゃまに対する疑いを解け!

「ふむふむ。やはり。そうか。ならば。ビスマルク公爵家など知らぬな。国を守る貴族の名を騙るなど身の程を知れ!」

 何ですと!?
 はっ!
 この私としたことが坊ちゃまに迫る騎士の装備があまりにも中世だったことからここが過去のドイツだと決めつけてしまっていた。
 これでは、坊ちゃまをお助けするどころか逆に危機に追いやっているではないか。
 私の馬鹿!馬鹿!馬鹿!
 申し訳ございません坊ちゃま。

【メアリーside】

 坊ちゃまに迫る不届者は、成敗です!
 ローザ様!?
 は、速い。
 あっという間に坊ちゃまのことを殺そうしていた騎士2人を排除してしまいました。
 私がお助けして『流石僕の専属メイドのメアリーだね』って坊ちゃまに褒めてもらう予定だったのにぃ。
 でも、坊ちゃまが助かったので、今日のところはその名誉を譲ってやるのです。
 流石にビスマルク公爵家のことを知らないなんてことは、万が一にも無いはずなのです。

「ビスマルク公爵家など知らぬな」

 何ですと!?
 代々、ドイツ貴族として、君臨し続けてきたビスマルク公爵家のことを知らないなんて、あ、あり得ないのです。
 もしかしてここは、ひょっとして......過去のドイツじゃ無い?
 なら、ローザ様が坊ちゃまのことを危機に追いやっているじゃ無いですかぁ!
 何やってるんですかあの堅物頑固眼鏡さんは!
 しょうがないですねぇ。
 ここは、私が助け舟を出してあげましょう。
 フッフッフッ。
 残念でしたね。
 坊ちゃまに褒められる名誉は私の物です!

「恐れながらフリードリヒ陛下に申し上げます。陛下がビスマルク公爵家について、御存じないのも無理はありません。ビスマルク公爵家は、フランク王国の貴族なのですから。この度、我らが王より、使者として、坊ちゃま。ゴホン。ビスマルク公爵家の跡取りとなられますラルク=フォン=ビスマルクが名代として、参ったのです」

「な、な、な、何ぃ!?フランク王国じゃと!?魔物の攻撃を受けていると聞いたが。まさか、抜け出して、我が国に使者として赴くとは大義!いや、今までの無礼を謝る。客人として、少し応接室に案内するのだ!」

「はっ!」

 魔物?
 魔物ってあのファンタジーゲームでよく出てくる魔物?
 えっ?
 ここ、過去のドイツだよね?
 魔物の攻撃を受けているって、滅亡寸前ってことだよね?
 あれっ、まぐれとはいえ、そこの貴族を勝手に騙ったことがバレたら坊ちゃまの立場は最悪打ち首?
 はわわ。
 やっちゃったのです!
 また、やっちゃったのです!
 メアリーのドジ!大間抜け!
 坊ちゃまを危機に追いやってどうするんですか!
 はわわ。
 どうしましょう。

【ラルクside】

 あぁ、僕の命はここまでなんだ。
 摘み出せってそういうことだよね。
 こんな、戦乱期の過去のドイツで子供1人外に放り出されて生きていけるわけがない。
 ごめん父さん母さん。
 僕、遠い世界で生を終えることになりそうです。

「そこの下郎ども!坊ちゃまに手を出すなどこの私が許さん!」

 あぁ、ローザの声まで聞こえるなんて、もうこれは走馬灯に間違いない。
 だから目の前で僕に迫ってた騎士が鮮やかなミサイルキックで弾き飛ばされて伸びてるなんて光景。

「えっ?ローザ?えっ?あれっ?えっ?どうして?えっ?本物?」

 理解が追いつかない。
 どうして、ローザがここに?
 まさか、まだ学校に居て巻き込まれたの?
 えっ。
 あれっ。
 何。
 目から涙が。
 そうか。
 僕、寂しかったんだ。
 もうローザやメアリーや屋敷のみんなに会えないんだって。

「恐れながらフリードリヒ陛下に申し上げます。陛下がビスマルク公爵家について、御存じないのも無理はありません。ビスマルク公爵家は、フランク王国の貴族なのですから。この度、我らがフランク王より、使者として、坊ちゃま。ゴホン。ビスマルク公爵家の跡取りとなられますラルク=フォン=ビスマルクが名代として、参ったのです」

 えっ?
 メアリー?
 嘘だよね?
 だって、メアリーは学校に居なかったはず。
 何で、ここに居るの?
 しかもフランク王国なんて、そんなの通用するわけ。

「な、な、な、何ぃ!?フランク王国じゃと!?魔物の攻撃を受けていると聞いたが。まさか、抜け出して、我が国に使者として赴くとは大義!いや、今までの無礼を謝る。客人として、少し応接室に案内するのだ!」

 つ、通用してる!?
 むしろ、なんか今度はお客人として特別扱いされちゃってる!?
 いや、メアリーが何で驚いてるんだよ!
 ファインプレーだよ!
 ファインプレー!
 兎にも角にも、今後のことを話し合う機会が得られたんだから。
 時間が作れただけでもナイスだよ!
 流石、僕の専属メイドだね!
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