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第二章 フランク王国
第三話 為政者とクズ
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【黛視点】
私の名前は、黛比呂《まゆずみひろ》。
金髪ショタイケメンをこよなく愛する女教師よ。
でも、安心して手を出す事はしない。
ただ見つめていたいだけ。
だって、金髪ショタイケメンって眼福なんだもん!
そんな私が最近は毎日学校が楽しみなのもラルク君に会えるからなんて。
キャッ。
私はラルク君と初めて会った日衝撃を受けた。
こんなに綺麗な顔立ちの金髪イケメンがいるなんてって。
超、私のドストライク!
でも生徒と先生、自制しないと。
だから、私の手作りしたラルク君人形を抱きしめて寝るこの時間だけは許してね。
なんちゃって!
ラルク君が留学生として私が担任をしているクラスに留学しに来て、1週間が過ぎた頃。
「イタッ。目にゴミが」
「大丈夫かい?ミス、黛?」(黛フィルターがオンされてます)
「先生、黛先生、大丈夫ですか?」
「え、えぇ。ちょっと目にゴミが入ってしまって」
「それは大変だ。ハニーの可愛い目に悪さをするゴミなんて、僕が追い払ってあげるよ。フゥー」(黛フィルターがオンされてます)
「黛先生、これでどうかな?黛先生?」
「え、えぇありがと」
やだ私ったら、脳内妄想でラルク君に言ってほしいセリフを言ってもらってた?
やばいやばいやばい。
これ以上、同じ空気を吸ってたら抱きしめたくなっちゃう。
この日のホームルームでのこと。
「フシャァァァァァァ」
なんか猫宮さんに凄く睨まれている気がする。
私、猫宮さんに何かしたかしら?
全く身に覚えが無いのだけれど。
猫宮さんから朝のホームルームと帰りのホームルームで睨まれる毎日が暫く続いたある日のこと。
いつものように学校に行き、朝のホームルームの準備をしていた。
「黛先生、今日飲みに行きませんか?俺、良い店知ってるんですよ」
うわぁ、また油田《あぶらだ》先生が誘ってきたよ。
私、スキンヘッドの男性って苦手なのよね。
いつも断ってるのに何で毎日毎日懲りずに誘ってくるかなぁ。
良い加減、脈無しだってわかって欲しい。
「今日はちょっと。ごめんなさい」
「またですか。生徒のために頑張るのも良いですがこの学校に務める者同士、飲みニケーションも大事ですよ。良い加減、首を縦に振りましょうよ」
今日はちょっとしつこい。
「失礼します。黛先生はいますか?ラルク君が不動君に胸ぐらを掴まれてて、早くきてください」
えっ?
ラルク君が不動君に?
「それは大変ね。すぐに行くわ。物語さんは先に戻っていなさい」
「はい」
「黛先生。あんな留学生、ほっといても大丈夫ですよ。それより、俺との飲みニケーションの予定を」
「油田先生、今の言葉本気で言ってるんですか?生徒が胸ぐら掴まれてるのにほっといて構わないですって?見損ないました!今後一切、飲みに誘わないでください!失礼します!」
教室へと急ぐ私は、何かに包まれて意識を消失した。
次に目を覚ましたのは。
「ここは、何処?」
「おい勇者ども!とっとと外に蔓延ってやがる魔物どもを蹴散らしてきやがれ!俺様のためにな!」
えっ?
この残念な金髪青年は何を言ってるの?
勇者?
魔物?
ファンタジーの世界でもあるまいし。
何かの撮影?
それにしては、私も含めてみんな混乱しているような。
ここは代表して聞いてみるべきかしら?
私は意を決して、目の前の残念な金髪青年に尋ねてみた。
「あのぉ?すみません。言ってる意味がよく分からないのですが説明してもらえますか?ここは何処なんですか?勇者とは?魔物とは?」
「アァ?んなことも話からねぇのかよ!頼りにならねぇ勇者だな!ここはフランク王国だよ!絶賛、魔物の大軍に襲われてて滅亡の危機を迎えてる!テメェらはこの危機からこの国を守るために俺が呼び出してやったんだ感謝しろ」
今の説明の何処に感謝する要素があるのでしょうか?
後、全然意味がわからないのですが。
これはまさしく世間一般の常識で言うと自分勝手なクズと言うのではないでしょうか?
「やっぱり貴様の仕業であったかクロータル!なんてことをしてくれたのじゃ!この大馬鹿者が!」
やっとまともな人到来!
筋肉隆々のイケオジって素敵。
何処かの体育教師を名乗っておきながらお腹だるんだるんとえらい違い。
鍛え抜かれた身体、良い。
ポイント高め。
でも、残念私のドストライクはラルク君なの。
あの立派な腕から繰り出されるラリアットを受ければ、あんな弱々な残念金髪青年は一発KOよね。
「勇者様方、愚息が大変失礼した。ワシは、このフランク王国を治める王クローヴィス・キルデリクと申す。異世界からこの世界に召喚させてしまったこと愚息に代わり、平に謝らせてもらいたい。ワシにできることなら何でもしよう。勿論、戦いに参加する必要もない。元の世界に返す方法も探らせる。本当に申し訳なかった!」
こんな立派な人からあんなダメダメが産まれるなんて、ひょっとして奥さんに似たの?
「って、えええええええ!?!?!?!?ここ、異世界なんですか!?」
過去一、声が出た。
それぐらい衝撃的な事だった。
そして、そのまま倒れて頭を打って気絶した。
私、鈍臭すぎない?
でも、このフランク王国の王様は良い人。
王子はクソだけど。
ていうか、ラルク君と不動君の喧嘩を止めに行こうとしたら異世界召喚に巻き込まれるとか私の金髪イケメンショタを愛でる物語はここでおしまいってこと?
そんなの嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
私の名前は、黛比呂《まゆずみひろ》。
金髪ショタイケメンをこよなく愛する女教師よ。
でも、安心して手を出す事はしない。
ただ見つめていたいだけ。
だって、金髪ショタイケメンって眼福なんだもん!
そんな私が最近は毎日学校が楽しみなのもラルク君に会えるからなんて。
キャッ。
私はラルク君と初めて会った日衝撃を受けた。
こんなに綺麗な顔立ちの金髪イケメンがいるなんてって。
超、私のドストライク!
でも生徒と先生、自制しないと。
だから、私の手作りしたラルク君人形を抱きしめて寝るこの時間だけは許してね。
なんちゃって!
ラルク君が留学生として私が担任をしているクラスに留学しに来て、1週間が過ぎた頃。
「イタッ。目にゴミが」
「大丈夫かい?ミス、黛?」(黛フィルターがオンされてます)
「先生、黛先生、大丈夫ですか?」
「え、えぇ。ちょっと目にゴミが入ってしまって」
「それは大変だ。ハニーの可愛い目に悪さをするゴミなんて、僕が追い払ってあげるよ。フゥー」(黛フィルターがオンされてます)
「黛先生、これでどうかな?黛先生?」
「え、えぇありがと」
やだ私ったら、脳内妄想でラルク君に言ってほしいセリフを言ってもらってた?
やばいやばいやばい。
これ以上、同じ空気を吸ってたら抱きしめたくなっちゃう。
この日のホームルームでのこと。
「フシャァァァァァァ」
なんか猫宮さんに凄く睨まれている気がする。
私、猫宮さんに何かしたかしら?
全く身に覚えが無いのだけれど。
猫宮さんから朝のホームルームと帰りのホームルームで睨まれる毎日が暫く続いたある日のこと。
いつものように学校に行き、朝のホームルームの準備をしていた。
「黛先生、今日飲みに行きませんか?俺、良い店知ってるんですよ」
うわぁ、また油田《あぶらだ》先生が誘ってきたよ。
私、スキンヘッドの男性って苦手なのよね。
いつも断ってるのに何で毎日毎日懲りずに誘ってくるかなぁ。
良い加減、脈無しだってわかって欲しい。
「今日はちょっと。ごめんなさい」
「またですか。生徒のために頑張るのも良いですがこの学校に務める者同士、飲みニケーションも大事ですよ。良い加減、首を縦に振りましょうよ」
今日はちょっとしつこい。
「失礼します。黛先生はいますか?ラルク君が不動君に胸ぐらを掴まれてて、早くきてください」
えっ?
ラルク君が不動君に?
「それは大変ね。すぐに行くわ。物語さんは先に戻っていなさい」
「はい」
「黛先生。あんな留学生、ほっといても大丈夫ですよ。それより、俺との飲みニケーションの予定を」
「油田先生、今の言葉本気で言ってるんですか?生徒が胸ぐら掴まれてるのにほっといて構わないですって?見損ないました!今後一切、飲みに誘わないでください!失礼します!」
教室へと急ぐ私は、何かに包まれて意識を消失した。
次に目を覚ましたのは。
「ここは、何処?」
「おい勇者ども!とっとと外に蔓延ってやがる魔物どもを蹴散らしてきやがれ!俺様のためにな!」
えっ?
この残念な金髪青年は何を言ってるの?
勇者?
魔物?
ファンタジーの世界でもあるまいし。
何かの撮影?
それにしては、私も含めてみんな混乱しているような。
ここは代表して聞いてみるべきかしら?
私は意を決して、目の前の残念な金髪青年に尋ねてみた。
「あのぉ?すみません。言ってる意味がよく分からないのですが説明してもらえますか?ここは何処なんですか?勇者とは?魔物とは?」
「アァ?んなことも話からねぇのかよ!頼りにならねぇ勇者だな!ここはフランク王国だよ!絶賛、魔物の大軍に襲われてて滅亡の危機を迎えてる!テメェらはこの危機からこの国を守るために俺が呼び出してやったんだ感謝しろ」
今の説明の何処に感謝する要素があるのでしょうか?
後、全然意味がわからないのですが。
これはまさしく世間一般の常識で言うと自分勝手なクズと言うのではないでしょうか?
「やっぱり貴様の仕業であったかクロータル!なんてことをしてくれたのじゃ!この大馬鹿者が!」
やっとまともな人到来!
筋肉隆々のイケオジって素敵。
何処かの体育教師を名乗っておきながらお腹だるんだるんとえらい違い。
鍛え抜かれた身体、良い。
ポイント高め。
でも、残念私のドストライクはラルク君なの。
あの立派な腕から繰り出されるラリアットを受ければ、あんな弱々な残念金髪青年は一発KOよね。
「勇者様方、愚息が大変失礼した。ワシは、このフランク王国を治める王クローヴィス・キルデリクと申す。異世界からこの世界に召喚させてしまったこと愚息に代わり、平に謝らせてもらいたい。ワシにできることなら何でもしよう。勿論、戦いに参加する必要もない。元の世界に返す方法も探らせる。本当に申し訳なかった!」
こんな立派な人からあんなダメダメが産まれるなんて、ひょっとして奥さんに似たの?
「って、えええええええ!?!?!?!?ここ、異世界なんですか!?」
過去一、声が出た。
それぐらい衝撃的な事だった。
そして、そのまま倒れて頭を打って気絶した。
私、鈍臭すぎない?
でも、このフランク王国の王様は良い人。
王子はクソだけど。
ていうか、ラルク君と不動君の喧嘩を止めに行こうとしたら異世界召喚に巻き込まれるとか私の金髪イケメンショタを愛でる物語はここでおしまいってこと?
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