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3章 群雄割拠
董白の決意
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義賢が倒れる少し前、朝目を覚ました董白は昨夜見た夢の中で義賢が死ぬ光景に恐ろしくなり、お供も付けず、一言だけ劉備様のところに差し入れを持っていきますとメモを残して、お供も連れずに馬に跨り、向かう。
董白「(義賢が死ぬなんてヤダ。素直じゃない私のことを側に置いて世話してくれる。ホントは私が色んなことお世話してあげたいけど、そんなこと恥ずかしくて言えないもん。それにしても昨夜見た夢はあまりにも現実味がありすぎた。だからこそ今、冀州の韓馥軍を押し返しそこで袁紹に睨みを効かしている劉備義勇軍の元へと急がないと。こんなの夢だって納得するために。そんな私が劉備様の幕舎に付き、馬を止めて、挨拶しに駆け込んだ。そこで義賢が意識を失っていたのだ。私は目から溢れ出るものを止めることができずワンワン泣いた。そんな私を劉備様が宥めてくれていた)」
劉備「差し入れを持ってきてくれたのであろう。君の焼くパンは美味しいからね。感謝するよ」
董白「いえ、グスッ。義賢は目が覚めるでしょうか?」
劉備「何度かこういうことがあったから多分もうすぐ目が覚めるはずだよ。丁のことを心配してくれてありがとう」
董白「心配なんて」
劉備「クスクス。丁が君を手元に置いている理由がわかって安心したよ」
董白「えっ!?」
劉備「君は丁が興味ないと思ってるかもしれないけどそんなことないと思うってことだよ」
董白「そんな、こんな素直じゃない女なんて」
義賢「うーん」
董白「フン、この私が看病してるんだから気が付いて当然よね(気が付いて、本当に良かった。このまま目が覚さなかったら私)」
義賢「えっええええ董白。どうしてここに」
董白「何よ。来たらダメなのかしら(義賢が心配で来たなんて、言えない)」
劉備「私も驚いたよ。急に現れて、『義賢が死んじゃう~』って泣きながら駆け込んできたのだからな。そして今まさに倒れたお前を運んだところだったわけだから。そのな。さっきまでずっと泣いていた。でも側を離れずにずっと看病していたのだ。後は2人にしてやろう」
董白「劉備様、私そんなこと言ってないんだから~~~」
義賢「えっ兄上、ちょっと」
劉備が出ていき董白と2人きりにされどうすれば良いってんだ。でも今までと何かが違う。でもどうして変わった。混乱する義賢に董白が語りかける。
董白「差し入れを待ってきたのよ。アンタのもあるから食べたら」
義賢「あっあぁ(董白の焼くパンって現実世界のことを思い出す美味しさなんだよな。戦闘は苦手っぽいけど家事全般は得意なんだよな。家に転がり込んで甲斐甲斐しく世話も焼いてくるし、こういうのを押しかけ女房っていうのかな。悪い気はしてない)クスクス」
董白「何よ。美味しくないなら食べなくて良いわよ(えっ焼き加減間違えちゃったかな。どうしよう。まずいの食べさせちゃってる?不安だよー)」
義賢「董白。おいしかったよ。ありがと。少し元気出た」
董白「あっそう。感謝するなら態度で示してもらいたいわね(きゃー美味しいって褒められちゃった~嬉しい~それにありがとうってこっちこそ食べてくれてありがとう)」
義賢「でも董白が差し入れだけで、僕の言いつけを守らずに勝手なことするわけないよね。用件を聞かせてもらえるかな」
董白「まぁ良いわ。昨夜の夢がね。アンタが死ぬ夢だったのよ。それで一応、世話になってるわけだし死なれても困るから様子を見にきただけ(涙流しながら起きて、パン焼いたもん。何か差し入れか何かないと不審がられると思って。でも義賢が無事で本当に良かった)」
義賢「夢の内容を詳しく教えてくれ」
董白「えっえっわかったからそんなに近づかないでくれるかしら(きゃー義賢の顔って好みだからそんなに近づかれるともうダメ)」
義賢「わかった」
董白「フゥ~。じゃあ話すわね」
義賢は董白が見た夢の話を聞き、それはこれから自分自身に起こることと全く同じだった。ひょっとして、これが感応度ってやつか。
義賢「董白。こんなこと言っても信じてくれるかわからないんだが。お前の見た夢はこれから俺自身に起こることかもしれない」
董白「えっ。だったら救援になんて向かわなければ良いんじゃない。別にアンタが心配だからとかじゃないんだからね(救援に行って殺すとか陶謙軍って野蛮なやつしか居ないのかしら。私が義賢を守らなきゃ)」
義賢「クスクス。董白、抱きしめても良い?」
董白「えっ。勝手にすれば良いじゃない(抱きしめるって何?えっどういうこと?)」
義賢は董白を抱きしめる。
義賢「癒される~」
董白「こんなことで癒されるなら好きにすれば良いじゃない(顔真っ赤っかだよ~)」
義賢「正直、だいぶ精神的に疲れてた。董白のおかげでだいぶ元気になったよ。大好きだよ」
董白「えっえっえええええ(大好きなんて言われちゃった。えっえっえっ私の方が大好きなのに。言った方が良いかな。でもでも)恥ずかしい~よ~」
義賢「何が恥ずかしいの」
董白「何でもないわよバカ」
義賢「うーんでもどうするかな。救援に行かないって選択肢は無しなんだよ」
董白「アンタに死なれたら私も困るし一緒に考えてあげるわよ(きゃー、まだ義賢と一緒にいられる~)」
義賢「ありがとう董白。やっぱり頼りになるのは嫁だな」
董白「えっ嫁。勘違いするんじゃないわよ(きゃー嫁だって。嬉しい~。戦闘では力になれないけど家事とこういう相談の時に頼られるように頑張らなきゃ)」
董白は決意を固め、義賢にとっても光明が見えたのだった。
董白「(義賢が死ぬなんてヤダ。素直じゃない私のことを側に置いて世話してくれる。ホントは私が色んなことお世話してあげたいけど、そんなこと恥ずかしくて言えないもん。それにしても昨夜見た夢はあまりにも現実味がありすぎた。だからこそ今、冀州の韓馥軍を押し返しそこで袁紹に睨みを効かしている劉備義勇軍の元へと急がないと。こんなの夢だって納得するために。そんな私が劉備様の幕舎に付き、馬を止めて、挨拶しに駆け込んだ。そこで義賢が意識を失っていたのだ。私は目から溢れ出るものを止めることができずワンワン泣いた。そんな私を劉備様が宥めてくれていた)」
劉備「差し入れを持ってきてくれたのであろう。君の焼くパンは美味しいからね。感謝するよ」
董白「いえ、グスッ。義賢は目が覚めるでしょうか?」
劉備「何度かこういうことがあったから多分もうすぐ目が覚めるはずだよ。丁のことを心配してくれてありがとう」
董白「心配なんて」
劉備「クスクス。丁が君を手元に置いている理由がわかって安心したよ」
董白「えっ!?」
劉備「君は丁が興味ないと思ってるかもしれないけどそんなことないと思うってことだよ」
董白「そんな、こんな素直じゃない女なんて」
義賢「うーん」
董白「フン、この私が看病してるんだから気が付いて当然よね(気が付いて、本当に良かった。このまま目が覚さなかったら私)」
義賢「えっええええ董白。どうしてここに」
董白「何よ。来たらダメなのかしら(義賢が心配で来たなんて、言えない)」
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董白「劉備様、私そんなこと言ってないんだから~~~」
義賢「えっ兄上、ちょっと」
劉備が出ていき董白と2人きりにされどうすれば良いってんだ。でも今までと何かが違う。でもどうして変わった。混乱する義賢に董白が語りかける。
董白「差し入れを待ってきたのよ。アンタのもあるから食べたら」
義賢「あっあぁ(董白の焼くパンって現実世界のことを思い出す美味しさなんだよな。戦闘は苦手っぽいけど家事全般は得意なんだよな。家に転がり込んで甲斐甲斐しく世話も焼いてくるし、こういうのを押しかけ女房っていうのかな。悪い気はしてない)クスクス」
董白「何よ。美味しくないなら食べなくて良いわよ(えっ焼き加減間違えちゃったかな。どうしよう。まずいの食べさせちゃってる?不安だよー)」
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董白「あっそう。感謝するなら態度で示してもらいたいわね(きゃー美味しいって褒められちゃった~嬉しい~それにありがとうってこっちこそ食べてくれてありがとう)」
義賢「でも董白が差し入れだけで、僕の言いつけを守らずに勝手なことするわけないよね。用件を聞かせてもらえるかな」
董白「まぁ良いわ。昨夜の夢がね。アンタが死ぬ夢だったのよ。それで一応、世話になってるわけだし死なれても困るから様子を見にきただけ(涙流しながら起きて、パン焼いたもん。何か差し入れか何かないと不審がられると思って。でも義賢が無事で本当に良かった)」
義賢「夢の内容を詳しく教えてくれ」
董白「えっえっわかったからそんなに近づかないでくれるかしら(きゃー義賢の顔って好みだからそんなに近づかれるともうダメ)」
義賢「わかった」
董白「フゥ~。じゃあ話すわね」
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義賢「董白。こんなこと言っても信じてくれるかわからないんだが。お前の見た夢はこれから俺自身に起こることかもしれない」
董白「えっ。だったら救援になんて向かわなければ良いんじゃない。別にアンタが心配だからとかじゃないんだからね(救援に行って殺すとか陶謙軍って野蛮なやつしか居ないのかしら。私が義賢を守らなきゃ)」
義賢「クスクス。董白、抱きしめても良い?」
董白「えっ。勝手にすれば良いじゃない(抱きしめるって何?えっどういうこと?)」
義賢は董白を抱きしめる。
義賢「癒される~」
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董白「何でもないわよバカ」
義賢「うーんでもどうするかな。救援に行かないって選択肢は無しなんだよ」
董白「アンタに死なれたら私も困るし一緒に考えてあげるわよ(きゃー、まだ義賢と一緒にいられる~)」
義賢「ありがとう董白。やっぱり頼りになるのは嫁だな」
董白「えっ嫁。勘違いするんじゃないわよ(きゃー嫁だって。嬉しい~。戦闘では力になれないけど家事とこういう相談の時に頼られるように頑張らなきゃ)」
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