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3章 群雄割拠
仲国攻略作戦(起)
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進軍を開始した劉備軍の元に1人の男が現れた。静止する兵たちに武器を下ろさせ。その男を迎え入れる劉備。
劉備「お前たち、その者は私の馴染みだ。武器を下ろすのだ」
劉備軍兵士「はっ」
劉備軍の兵士が武器を下ろすと。その男が話し始める。
袁渙「良かった。間に合いましたか。ハァハァ」
劉備「袁渙よ。私が寿春近くで県令を務めていた時以来だな」
袁渙「はい。劉備様から茂才に取り立てて頂き、袁術様に雇ってもらえたのですが。此度の件に納得できず出奔しました」
劉備「そうか袁術の元に居たのか。それは苦労したであろう」
袁渙「かつてお世話になった劉備様が小沛の城主となったと知り、馳せ参じたのです。手土産もあります。こちらを」
劉備は袁渙から書簡を受け取る。そこには、袁術軍の内部情報が事細かに書かれていたのである。
劉備「感謝するぞ袁渙よ」
袁渙「はっ」
劉備「我が軍は袁渙を快く迎え入れる。働きに期待する」
袁渙「有難き」
劉備が軍議を開く。
劉備「袁渙にも同席してもらった」
袁渙「袁術軍で内政を担当していました袁渙と申します。以後お見知り置きを」
関羽「袁渙殿、久しいな。うむ。ちゃんと覚えておるぞ」
張飛「へぇ。あのめちゃくちゃ頭の切れる小僧がこんなに大きくなってたのか」
義賢「あんまり覚えてないですねぇ」
袁渙「3人とも少し酷く無いですかね」
鮮于輔「きちんと覚えてたのは殿だけってことかい」
劉備「そのようだな」
袁渙「俺ってそんなに影薄いんですかね」
田豊「気にする必要はありません。頼もしい仲間が1人増えたことには変わらないのですから」
沮授「そうですよ。今から存在感を出していけば」
袁渙「はい。頑張ります」
劉備「歓迎も済んだところだ。本題に移ろう。袁渙のもたらしてくれた情報だと我々を迎撃してきたのは、紀霊大将軍率いる10万とのことだ」
義賢「やはり、我々に紀霊をぶつけてきましたか」
張飛「大兄者も義賢も安心しなって。俺が討ち取ってやるぜ」
袁渙「討ち取るのは得策では無いかと。彼も今の袁術には思うところがあるはず。それを彼の誇りが邪魔をしているかと」
関羽「できれば捕縛して欲しいってことですかな」
袁渙「ええ、説得できれば劉備軍の大きな力となるやも知れません」
田豊「袁術軍の名声の半分は猛将である紀霊のおかげと言っても良いでしょう」
沮授「説得して、殿に降ってくれれば。多くの兵が殿に降伏するかもしれません。やってみる価値はあるかと」
劉備「うむ。田豊と沮授の進言を取り入れよう。翼徳、討ち取ってはならん捕縛するのだ」
張飛「わーったよ大兄者。任せてくれ」
関羽「翼徳で大丈夫か不安だな」
張飛「兄者、そりゃないぜ」
そんなこんなで軍議が終わると布陣した。中央に劉備軍本隊。左翼に関羽軍。右翼に張飛軍を置き。中央後方に田豊と沮授。中央前方に義賢。その前に陳到率いる精鋭歩兵が布陣した。対する袁術軍の布陣は、中央に紀霊軍本隊。左翼に雷薄と陳蘭。右翼に張勲と楊弘。中央前方に韓胤の率いる2万の歩兵。中央後方に閻象が控えていた。先ずは歩兵同士のぶつかり合いだ。相手はこちらよりも多い歩兵だが陳到が率いる歩兵は押し負けていない。むしろ押し返していた。
陳到「引くことは許さぬ。我らが引いた時は、殿が死ぬ時と心得よ」
精鋭歩兵「殿をお守りする我らが親衛隊の心意気見せつけようぞ。押し返せ~~~」
韓胤「倍の兵力を押し返すなど聞いたことがないわ。精強な劉備軍侮れんか。ええい。何をしておる。もっと押しかけんか」
袁術軍兵士「これ以上は無理です」
韓胤「ええい。倍の兵で押し負けるなど許さん。引いたら殺す。押せ押せ押せ」
韓胤の号令も虚しく押し負ける。歩兵同士のぶつかり合いの軍配は劉備軍に上がった。だがこれで満足する陳到ではない。押し返した後、指揮官を探し出した陳到は韓胤を討ち取る。これにより中央前方の歩兵隊は混乱に陥り、投降するものや逃亡するものが後を絶たなかった。
陳到「敵将とお見受けする。我が名は陳叔至。殿を守る最後の砦。我が刃の餌食となれ」
韓胤「ええい。舐めおって。この韓胤が相手になってやる」
陳到の槍捌きに全く対応できずあっさりと打ち取られる韓胤。
陳到「これで終わりだ」
韓胤「馬鹿な!袁術皇帝陛下バンザーイ。ガハッ」
陳到「敵将韓胤。陳叔至が討ち取った」
袁術軍兵士「そんな韓胤様が討たれた。もうダメだー」
その頃、劉備軍右翼では、張飛軍が敵左翼の雷薄と陳蘭と交戦していた。
張飛「そりゃ簡単に敵総大将まで行けるわけねぇわな」
龔都「そりゃ当たり前でやす」
何儀「張飛様、ここは我らに任せよ。あんな小物相手。毎日張飛様に鍛えられている我らが負けるはずもない。殿より、紀霊の捕縛を任されたのは張飛様なのですから。ここは温存されよ」
張飛「ガッハッハ。いうようになったじゃねぇか何儀。どれお手並み拝見とさせてもらおうか」
何儀「お任せを。何曼・黄邵・劉辟、行くぞ」
何曼「刹天夜叉の何曼が火を吹くぜ」
黄邵「はいはい」
劉辟「さーて、暴れてやりますか」
張飛「お前はいかねぇのか龔都」
龔都「張飛様のお目付役でさぁ。勝手に突撃するんじゃねぇかって」
張飛「ガッハッハ。それは違いねぇ」
龔都「少しは自重してくだせぇ」
向かってくる将が張飛では無いと見た雷薄や陳蘭は迎え撃つことに決める。
雷薄「なんでぇ。張飛のやつびびってんじゃねぇの」
陳蘭「それならそれで突撃してくる馬鹿を2人血祭りにあげて引き摺り出せば良い」
雷薄「ちげぇねぇ」
右翼にて、交戦が本格化していた。
劉備「お前たち、その者は私の馴染みだ。武器を下ろすのだ」
劉備軍兵士「はっ」
劉備軍の兵士が武器を下ろすと。その男が話し始める。
袁渙「良かった。間に合いましたか。ハァハァ」
劉備「袁渙よ。私が寿春近くで県令を務めていた時以来だな」
袁渙「はい。劉備様から茂才に取り立てて頂き、袁術様に雇ってもらえたのですが。此度の件に納得できず出奔しました」
劉備「そうか袁術の元に居たのか。それは苦労したであろう」
袁渙「かつてお世話になった劉備様が小沛の城主となったと知り、馳せ参じたのです。手土産もあります。こちらを」
劉備は袁渙から書簡を受け取る。そこには、袁術軍の内部情報が事細かに書かれていたのである。
劉備「感謝するぞ袁渙よ」
袁渙「はっ」
劉備「我が軍は袁渙を快く迎え入れる。働きに期待する」
袁渙「有難き」
劉備が軍議を開く。
劉備「袁渙にも同席してもらった」
袁渙「袁術軍で内政を担当していました袁渙と申します。以後お見知り置きを」
関羽「袁渙殿、久しいな。うむ。ちゃんと覚えておるぞ」
張飛「へぇ。あのめちゃくちゃ頭の切れる小僧がこんなに大きくなってたのか」
義賢「あんまり覚えてないですねぇ」
袁渙「3人とも少し酷く無いですかね」
鮮于輔「きちんと覚えてたのは殿だけってことかい」
劉備「そのようだな」
袁渙「俺ってそんなに影薄いんですかね」
田豊「気にする必要はありません。頼もしい仲間が1人増えたことには変わらないのですから」
沮授「そうですよ。今から存在感を出していけば」
袁渙「はい。頑張ります」
劉備「歓迎も済んだところだ。本題に移ろう。袁渙のもたらしてくれた情報だと我々を迎撃してきたのは、紀霊大将軍率いる10万とのことだ」
義賢「やはり、我々に紀霊をぶつけてきましたか」
張飛「大兄者も義賢も安心しなって。俺が討ち取ってやるぜ」
袁渙「討ち取るのは得策では無いかと。彼も今の袁術には思うところがあるはず。それを彼の誇りが邪魔をしているかと」
関羽「できれば捕縛して欲しいってことですかな」
袁渙「ええ、説得できれば劉備軍の大きな力となるやも知れません」
田豊「袁術軍の名声の半分は猛将である紀霊のおかげと言っても良いでしょう」
沮授「説得して、殿に降ってくれれば。多くの兵が殿に降伏するかもしれません。やってみる価値はあるかと」
劉備「うむ。田豊と沮授の進言を取り入れよう。翼徳、討ち取ってはならん捕縛するのだ」
張飛「わーったよ大兄者。任せてくれ」
関羽「翼徳で大丈夫か不安だな」
張飛「兄者、そりゃないぜ」
そんなこんなで軍議が終わると布陣した。中央に劉備軍本隊。左翼に関羽軍。右翼に張飛軍を置き。中央後方に田豊と沮授。中央前方に義賢。その前に陳到率いる精鋭歩兵が布陣した。対する袁術軍の布陣は、中央に紀霊軍本隊。左翼に雷薄と陳蘭。右翼に張勲と楊弘。中央前方に韓胤の率いる2万の歩兵。中央後方に閻象が控えていた。先ずは歩兵同士のぶつかり合いだ。相手はこちらよりも多い歩兵だが陳到が率いる歩兵は押し負けていない。むしろ押し返していた。
陳到「引くことは許さぬ。我らが引いた時は、殿が死ぬ時と心得よ」
精鋭歩兵「殿をお守りする我らが親衛隊の心意気見せつけようぞ。押し返せ~~~」
韓胤「倍の兵力を押し返すなど聞いたことがないわ。精強な劉備軍侮れんか。ええい。何をしておる。もっと押しかけんか」
袁術軍兵士「これ以上は無理です」
韓胤「ええい。倍の兵で押し負けるなど許さん。引いたら殺す。押せ押せ押せ」
韓胤の号令も虚しく押し負ける。歩兵同士のぶつかり合いの軍配は劉備軍に上がった。だがこれで満足する陳到ではない。押し返した後、指揮官を探し出した陳到は韓胤を討ち取る。これにより中央前方の歩兵隊は混乱に陥り、投降するものや逃亡するものが後を絶たなかった。
陳到「敵将とお見受けする。我が名は陳叔至。殿を守る最後の砦。我が刃の餌食となれ」
韓胤「ええい。舐めおって。この韓胤が相手になってやる」
陳到の槍捌きに全く対応できずあっさりと打ち取られる韓胤。
陳到「これで終わりだ」
韓胤「馬鹿な!袁術皇帝陛下バンザーイ。ガハッ」
陳到「敵将韓胤。陳叔至が討ち取った」
袁術軍兵士「そんな韓胤様が討たれた。もうダメだー」
その頃、劉備軍右翼では、張飛軍が敵左翼の雷薄と陳蘭と交戦していた。
張飛「そりゃ簡単に敵総大将まで行けるわけねぇわな」
龔都「そりゃ当たり前でやす」
何儀「張飛様、ここは我らに任せよ。あんな小物相手。毎日張飛様に鍛えられている我らが負けるはずもない。殿より、紀霊の捕縛を任されたのは張飛様なのですから。ここは温存されよ」
張飛「ガッハッハ。いうようになったじゃねぇか何儀。どれお手並み拝見とさせてもらおうか」
何儀「お任せを。何曼・黄邵・劉辟、行くぞ」
何曼「刹天夜叉の何曼が火を吹くぜ」
黄邵「はいはい」
劉辟「さーて、暴れてやりますか」
張飛「お前はいかねぇのか龔都」
龔都「張飛様のお目付役でさぁ。勝手に突撃するんじゃねぇかって」
張飛「ガッハッハ。それは違いねぇ」
龔都「少しは自重してくだせぇ」
向かってくる将が張飛では無いと見た雷薄や陳蘭は迎え撃つことに決める。
雷薄「なんでぇ。張飛のやつびびってんじゃねぇの」
陳蘭「それならそれで突撃してくる馬鹿を2人血祭りにあげて引き摺り出せば良い」
雷薄「ちげぇねぇ」
右翼にて、交戦が本格化していた。
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