えっ俺が憧れの劉備玄徳の実の弟!兄上に天下を取らせるため尽力します。

揚惇命

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4章 三国鼎立

猛将たちと互角以上!?

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 劉備軍の援軍を前に全く驚きも怯えもしない7将。
 鯨胡「ほぅ。ようやくご到着のようですな」
 牙狼「あれが今勢いのある劉備軍ってか?なんだ、10万程度かよ」
 兎臥「牙狼ちゃん、そんなこと言わないの。こっちは、50万だけどね」
 猿鴎「もうちょい緊張感を持たぬかお主ら」
 羊潜「じゃあ、蹂躙のお時間だね」
 牛齕「一思いに踏み潰して、我らに逆らうことがどうなることかを思い知らせてやろう」
 鶏欒「ヘッヘッヘ。劉備軍の名高き猛将たちはどんな味かなぁ」
 援軍に来た義賢の方がこの異民族の大連合に驚きを隠せないでいた。
 義賢「なんて数だ!」
 樊玉鳳「劉丁様、戦は数ではありません。質では、我らに遠く及ばないでしょう」
 趙雲「それにしてもこれだけの数を束ねる者とは、一体?」
 張郃「怖気付いたのか趙雲。なら、私が。ゴホン。俺が全部もらってやるさ」
 趙雲「手柄の独り占めをさせるわけがないだろう張郃」
 黄忠「あの数を相手に長沙城で持ち堪えるとは、流石魏延じゃな」
 太史慈「ほぅ、異民族の武勇を堪能するとしようか」
 田豫「義賢、お前は後方支援を頼むぞ。下手に前に出て死なれたら困るからな」
 義賢「わかってるよ国譲」
 そんな面々に鯨胡が一騎がけを仕掛けてきた。
 趙雲「一騎がけ!?アイツの相手はこの常山の趙子龍が務めよう」
 鯨胡「ほぅ。一騎討ちに乗ってくれるとは、久方ぶりに腕がなるわい」
 趙雲の槍と鯨胡の銛が打ち合う。
 趙雲「なんだあの武器は?」
 鯨胡「ほぅ。お前さん。よう交わしたのぅ。ワシの銛を受けて、立っとったんは、お前さんが初めてや」
 趙雲「危なかった。俺の槍が弾かれるとは」
 鯨胡「お前さんの槍捌きは見事なもんじゃ。じゃけぇ、まだ使いこなせてないと見えるのぅ」
 趙雲「大きなお世話だ」
 鯨胡「さようか。じゃあ、始めよか。血塗れにしたるけぇの」
 趙雲「それは、こちらの台詞だ」
 趙雲と鯨胡が打ち合いを続ける。その数は100を超えていた。
 趙雲「ハァハァハァハァ。まだ疲れないとは」
 鯨胡「鍛え方が違うけぇの。じゃけぇ、お前さんは楽しませてくれたからのぅ。今日はこんぐらいにしといたるけぇ」
 趙雲「ハァハァハァハァ。待て。ハァハァハァハァ」
 樊玉鳳「子龍、それ以上はダメよ。今回は長沙城の救援なんだから追撃の必要はないわ」
 そんな樊玉鳳の前に鯨胡と入れ替わるようにすごい速さで兎臥が仕掛けてきた。それを軽く捻る樊玉鳳。
 兎臥「お姉ちゃん、やるね。アタシの速さについて来れるなんて。初めてでワクワクしちゃうよ~」
 樊玉鳳「女の子?」
 兎臥「あっお姉ちゃんもアタシのことを幼いって言うんだね。許さないんだから」
 樊玉鳳「私の前に立つことの意味を教えてあげましょう」
 兎臥「へぇ。アタシに、教えて教えて。キャキャキャ」
 樊玉鳳の双槍を器用に避けて、拳での攻撃を加える兎臥。
 兎臥「楽しいねぇ。楽しいねぇ」
 樊玉鳳「私の槍を避けて、的確に攻撃してくる。かろうじて交わしているけど。この子かなり強い」
 趙雲「ハァハァハァハァ。樊玉鳳、今助ける」
 樊玉鳳「子龍、そんな状態で来ても意味ないわ。今は体力の回復に集中してなさい」
 兎臥「別に2人がかりでもアタシは全然良いのになぁ」
 樊玉鳳「大丈夫よ。すぐにそんな軽口叩けなくしてあげるから(さっきの大男が技術型としたらこの子は速さを生かした速度型ってところかしら。一番厄介な相手ね)」
 兎臥「お姉ちゃん、余所見は厳禁だよ~」
 樊玉鳳「ふっ(今のは危なかったわ。確かにこの子相手に考え事をして余所見をするのはダメね)」
 兎臥「お姉ちゃん、凄い凄い。今のも交わせるなんて、アタシ、すっごく楽しいよ」
 樊玉鳳「そう。私も凄く楽しいわ。最近、張り合いのない敵ばかりだったからね」
 兎臥「アタシもアタシも~でもごめんね。時間きちゃったから帰るね。遅れると姫様が心配しちゃうから。じゃあね」
 樊玉鳳「待ちなさい」
 趙雲「ハァハァハァハァ。待て、玉鳳、お前が挑発に乗ってどうする」
 樊玉鳳「ごめんなさい子龍」
 そんな2人に弓が飛んでくる。それを同じく弓で弾く黄忠。
 趙雲「ハァハァハァハァ。黄忠殿、助かりました」
 樊玉鳳「黄忠殿、お手を煩わせてしまい申し訳ありません」
 黄忠「何を言っておる。ワシらは仲間であろう。助けるのは当然じゃ」
 牙狼「へぇ、ここであわよくば疲れ切ってる2人を仕留められればって思ったんだけど俺様の弓を弾いてくれるなんて、中々、やってくれんじゃないの。流石、劉備軍。鯨胡のじいちゃんと兎臥の嬢ちゃんを追い払うだけあるじゃねぇの。次が楽しみだ。挨拶がわりにもう一発ってな」
 黄忠「しまった。弓を打つのが遅れたわい」
 黄忠の目の前でその弓は別の弓に弾かれる。
 呂姫「御無事ですか黄忠殿」
 黄忠「流石、弓でも一流の呂布殿の娘じゃな。助かったわい」
 呂姫「いえ、仲間ですから助けるのは当然です」
 黄忠「こりゃ。1本取られたわい。ガッハッハ」
 黄叙「父さん、油断したらダメだよ。一歩間違えてたら死んでたんだから」
 黄忠「すまんすまん。心配をかけたのぅ」
 遠くで猿鴎が合図を出していた。
 義賢「あれが相手型の撤退の合図ってことか」
 田豊「しかし、趙雲殿だけでなく樊玉鳳殿とも互角以上に繰り広げるとは、只の族と油断しておりましたな」
 沮授「うむ。これは策が必要かと」
 義賢「あぁ、何はともあれ。今回の目的である長沙城の救援はなった。次の手は、長沙城に入って考えるとしよう」
 撤退する7将。
 羊潜「猿鴎のじいちゃん、なんで撤退の合図を出したの?」
 牛齕「俺も暴れたかった」
 鶏欒「ヘッヘッヘ。楽しみは後に取っておくもんだぜ」
 猿鴎「鯨胡の一騎がけを防いだのは見事。それに兎臥の嬢ちゃんの奇襲に対応したのもな。極め付けは牙狼の不意打ちにも動じ無い。やれやれ、中々やるではないか。あの2人の知恵を借りるべきだと思うてな」
 牙狼「成程、とりあえず魏延の生存は確認できたしな」
 鯨胡「そういうことじゃ」
 兎臥「姫様のご飯作ら無いとだもんね」
 武の次はお互い策ということである。はてさて、どうなることやら。
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