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5章 天下統一
ゆっくりとのんびりな時間
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ここは、益州侵攻軍の総大将を務めた劉義賢のいる武都の仮邸宅。
はしゃぎ回るっているのは、7歳になった牝愛。
それを優しく見守る董白。
幸せな劉義賢のひととき。
義賢「ゴホッ。ゴホッ」
牝愛「カカ様~。トト様の悪い虫、治らないよう」
董白「そうね。今回のは、かなりしつこいわね」
義賢「移すと悪いからあっちに。ゴホッ。ゴホッ」
牝愛「トト様が血を吐いた!カカ様~、トト様がトト様何死んじゃうよ~。うわ~ん」
董白「義賢!?」
義賢「大丈夫、だ。ハァ。ハァ。だが、もう牝愛を抱き抱えて遊んでやることもできん。この自由に動かん身体が憎い。ゴホッ。ゴホッ」
董白「わかった。わかったから。貴方は、安静に。士仁、士仁はいる?」
義賢「せっかく、董白と牝愛が遊びに来てくれたのだ。そういうわけには。ゴホッ。ゴホッ」
董白「良いから安静に!士仁、士仁、居ないの?」
士仁「ここに奥方様」
董白「やっと来てくれた。主人のことをお願い。私は、泣き喚いている牝愛をあやしてくるから」
士仁「はっ。お任せを」
董白は泣いている牝愛を抱えると背中をトントンしながら、大丈夫よとあやして居た。
士仁「やはり、もう限界なのではありませんか?その御身体で、本当に曹操軍との戦いに身を投じられるおつもりですか殿?」
義賢「確かにお前のいう通り、無理やもしれん。だが、俺は約束したのだ。必ず兄上に天下を取らせると。まだ、死ねぬ。志半ばで死ねぬのだ。ゴホッ。ゴホッ」
士仁「また血を。張達!張達!張角様より渡されている薬を持って、直ぐに来るのだ!」
義賢「そう、大袈裟にするでない。牝愛がますます心配するであろう。ゴホッ。ゴホッ」
士仁「まだ死ねないのであれば、今は安静に。良いですね殿!」
義賢「わかった。わかったゆえ。そう、すごむな。ゴホッ。ゴホッ」
最早、董白や牝愛が居ても隠しきれなくなってきたか。
本当に自由に動かぬ身体が憎い。
魂が己の気持ちに反して戻ろうとするのが憎々しい。
もう少し、もう少しなのだ。
まだ、帰れぬ。
帰れぬのだ。
我が国に亡くなる人の多い病に癌というものがある。
俺自身、なったことはないが。
このように苦しいものなのであろうか。
いや、大病とただ身体から魂が離れようとしていることを比べるのは、大病に抗い頑張っている人たちに失礼に当たろう。
だが意識を失うわけにはいかん。
この状態になっては、一度意識を手放せば、きっと向こうに帰ってしまう。
落ち着くまで寝てはならん。
張達「士仁、薬だ!早く殿に飲ませるんだろ!」
士仁「あぁ、殿。お薬です」
義賢「うむ。願わくば、前みたいに牝愛を抱えて、野山を駆け巡りたいものだ」
張達「きっと駆け回れるぜ!弱気なこと言ってんじゃねぇよ殿!」
士仁「まだなさねばならぬことがあるのでしょう。お気を確かに!」
范疆「オラ、まだ劉丁様のために働きたいだ!次の戦では活躍するだ。劉丁様に劉備様が天下を取るところを見せてやるだ!」
麋芳「ヒィーーーー。こんな時はどうすれば良いんじゃ。あれか俺も何か気の利いたことを。死ぬな。死ぬんじゃない」
義賢「五月蝿い。ゆっくり寝られんではないか」
張達「そうだぜ、麋芳!」
麋芳「俺だけ!?」
義賢「死ぬな。死ぬんじゃないは、もう死んでると思うが」
麋芳「まさかのダメ出し!?」
義賢「ふぅ。流石は張角殿の薬だ。良く効いた。牝愛をこれ以上、心配させるわけにはいかんからな。少しは頑張らねばな」
士仁「殿、いえ。もう何も言いません。お好きなようになさいませ」
義賢「フッ。ただの伝令兵だった若者が今や俺の大事な筆頭家臣になるとは。(正史のお前の結末を知れば、とてもこんなこと思えんだろうて。多くの人々の運命を捻じ曲げ変えた、か。後悔はない。この世界でなら士仁や麋芳、張達に范疆も忠臣として死ねるであろう)」
士仁「家族のことで途中離れて居ましたが。こうして再び、劉備様と劉丁様にお力添えできて、幸せですよ俺は」
義賢「フッ。その言葉が1番、心に来るよ」
張達「そこまで元気になったなら少しぐらい大丈夫だろ」
范疆「劉丁様、無理しちゃダメだぁ。牝愛ちゃんと遊んだら直ぐ寝るだよ」
義賢「あぁ、行ってくる」
病は気からか。
薬など効くはず無いのだが、今だけは効いてほしいと願ったら心と身体が軽くなった。
さて、我が子と久々に戯れるとしよう。
義賢「牝愛、董白。何して遊ぼうか?」
董白「義賢、何言って!?ううん、牝愛。パパが元気になったから遊んでくれるって。良かったね」
牝愛「トト様。ホント。本当に元気になった?」
義賢「あぁ。大好きな牝愛が来てくれたから悪い虫さんもどっかに行っちゃったみたいだ。ほら、抱っこしてあげよう!」
牝愛「わーい!ヤッター!トト様~」
あーこの幸せな温もりをずっと味わって居たい。
少し見ない間に大きくなった。
両手に力を込めないと落としてしまいそうだ。
俺のお姫様に涙は似合わない。
笑顔でいてもらわないとな。
義賢「何で顔してんだよ董白!ホラ、俺は大丈夫だから。久々に董白も抱いてやろうか?」
董白「あら、そう。じゃあ。少しだけ胸を借りようかしら」
牝愛「カカ様のほっぺがりんご~」
董白「もう、そんな言葉いつ覚えたのよ~」
牝愛「郵便屋のねぇねから~」
董白「あら、牝愛ったら。あの時のこと覚えてるのね」
牝愛「うん。カカ様のほっぺ見てりんごって言ってた~」
義賢「ふふっ。董白の唇はイチゴの味だったな」
牝愛「カカ様の唇がイチゴ?」
義賢「あぁ、こうやって。チュッ」
牝愛「トト様がカカ様とチューしてる~。カカ様のほっぺが真っ赤っか~」
董白「もう、牝愛の前で何すんのよ!」
義賢「董白のツンデレは、最高だな。ハッハッハ」
こうして、時間が過ぎて行き董白と牝愛が襄陽へと戻る日がやってきた。
董白「身体にはくれぐれも気をつけなさいよね」
牝愛「トト様~。また遊びに来る~」
義賢「あぁ。いつでもおいで。董白、牝愛のこと頼んだよ」
董白「えぇ」
2人を見送った義賢は力が抜けたように咳き込んだ。
義賢「ゴホッ。ゴホッ。やはり、ままならんものだな」
士仁「薬を!」
義賢「良い。薬は牝愛だ。子供は良い。暫く、眠る。後は、任せるぞ」
士仁「はっ。ゆっくりお休みくださいませ殿」
久々にのんびりほのぼのとさせてもらった。
これも曹丕と司馬懿が仲違いしてくれたお陰で、生まれた時間だ。
曹操殿、あまり時をかけると持たないかも知れませんぞ。
ハッハッハッ。
はしゃぎ回るっているのは、7歳になった牝愛。
それを優しく見守る董白。
幸せな劉義賢のひととき。
義賢「ゴホッ。ゴホッ」
牝愛「カカ様~。トト様の悪い虫、治らないよう」
董白「そうね。今回のは、かなりしつこいわね」
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牝愛「トト様が血を吐いた!カカ様~、トト様がトト様何死んじゃうよ~。うわ~ん」
董白「義賢!?」
義賢「大丈夫、だ。ハァ。ハァ。だが、もう牝愛を抱き抱えて遊んでやることもできん。この自由に動かん身体が憎い。ゴホッ。ゴホッ」
董白「わかった。わかったから。貴方は、安静に。士仁、士仁はいる?」
義賢「せっかく、董白と牝愛が遊びに来てくれたのだ。そういうわけには。ゴホッ。ゴホッ」
董白「良いから安静に!士仁、士仁、居ないの?」
士仁「ここに奥方様」
董白「やっと来てくれた。主人のことをお願い。私は、泣き喚いている牝愛をあやしてくるから」
士仁「はっ。お任せを」
董白は泣いている牝愛を抱えると背中をトントンしながら、大丈夫よとあやして居た。
士仁「やはり、もう限界なのではありませんか?その御身体で、本当に曹操軍との戦いに身を投じられるおつもりですか殿?」
義賢「確かにお前のいう通り、無理やもしれん。だが、俺は約束したのだ。必ず兄上に天下を取らせると。まだ、死ねぬ。志半ばで死ねぬのだ。ゴホッ。ゴホッ」
士仁「また血を。張達!張達!張角様より渡されている薬を持って、直ぐに来るのだ!」
義賢「そう、大袈裟にするでない。牝愛がますます心配するであろう。ゴホッ。ゴホッ」
士仁「まだ死ねないのであれば、今は安静に。良いですね殿!」
義賢「わかった。わかったゆえ。そう、すごむな。ゴホッ。ゴホッ」
最早、董白や牝愛が居ても隠しきれなくなってきたか。
本当に自由に動かぬ身体が憎い。
魂が己の気持ちに反して戻ろうとするのが憎々しい。
もう少し、もう少しなのだ。
まだ、帰れぬ。
帰れぬのだ。
我が国に亡くなる人の多い病に癌というものがある。
俺自身、なったことはないが。
このように苦しいものなのであろうか。
いや、大病とただ身体から魂が離れようとしていることを比べるのは、大病に抗い頑張っている人たちに失礼に当たろう。
だが意識を失うわけにはいかん。
この状態になっては、一度意識を手放せば、きっと向こうに帰ってしまう。
落ち着くまで寝てはならん。
張達「士仁、薬だ!早く殿に飲ませるんだろ!」
士仁「あぁ、殿。お薬です」
義賢「うむ。願わくば、前みたいに牝愛を抱えて、野山を駆け巡りたいものだ」
張達「きっと駆け回れるぜ!弱気なこと言ってんじゃねぇよ殿!」
士仁「まだなさねばならぬことがあるのでしょう。お気を確かに!」
范疆「オラ、まだ劉丁様のために働きたいだ!次の戦では活躍するだ。劉丁様に劉備様が天下を取るところを見せてやるだ!」
麋芳「ヒィーーーー。こんな時はどうすれば良いんじゃ。あれか俺も何か気の利いたことを。死ぬな。死ぬんじゃない」
義賢「五月蝿い。ゆっくり寝られんではないか」
張達「そうだぜ、麋芳!」
麋芳「俺だけ!?」
義賢「死ぬな。死ぬんじゃないは、もう死んでると思うが」
麋芳「まさかのダメ出し!?」
義賢「ふぅ。流石は張角殿の薬だ。良く効いた。牝愛をこれ以上、心配させるわけにはいかんからな。少しは頑張らねばな」
士仁「殿、いえ。もう何も言いません。お好きなようになさいませ」
義賢「フッ。ただの伝令兵だった若者が今や俺の大事な筆頭家臣になるとは。(正史のお前の結末を知れば、とてもこんなこと思えんだろうて。多くの人々の運命を捻じ曲げ変えた、か。後悔はない。この世界でなら士仁や麋芳、張達に范疆も忠臣として死ねるであろう)」
士仁「家族のことで途中離れて居ましたが。こうして再び、劉備様と劉丁様にお力添えできて、幸せですよ俺は」
義賢「フッ。その言葉が1番、心に来るよ」
張達「そこまで元気になったなら少しぐらい大丈夫だろ」
范疆「劉丁様、無理しちゃダメだぁ。牝愛ちゃんと遊んだら直ぐ寝るだよ」
義賢「あぁ、行ってくる」
病は気からか。
薬など効くはず無いのだが、今だけは効いてほしいと願ったら心と身体が軽くなった。
さて、我が子と久々に戯れるとしよう。
義賢「牝愛、董白。何して遊ぼうか?」
董白「義賢、何言って!?ううん、牝愛。パパが元気になったから遊んでくれるって。良かったね」
牝愛「トト様。ホント。本当に元気になった?」
義賢「あぁ。大好きな牝愛が来てくれたから悪い虫さんもどっかに行っちゃったみたいだ。ほら、抱っこしてあげよう!」
牝愛「わーい!ヤッター!トト様~」
あーこの幸せな温もりをずっと味わって居たい。
少し見ない間に大きくなった。
両手に力を込めないと落としてしまいそうだ。
俺のお姫様に涙は似合わない。
笑顔でいてもらわないとな。
義賢「何で顔してんだよ董白!ホラ、俺は大丈夫だから。久々に董白も抱いてやろうか?」
董白「あら、そう。じゃあ。少しだけ胸を借りようかしら」
牝愛「カカ様のほっぺがりんご~」
董白「もう、そんな言葉いつ覚えたのよ~」
牝愛「郵便屋のねぇねから~」
董白「あら、牝愛ったら。あの時のこと覚えてるのね」
牝愛「うん。カカ様のほっぺ見てりんごって言ってた~」
義賢「ふふっ。董白の唇はイチゴの味だったな」
牝愛「カカ様の唇がイチゴ?」
義賢「あぁ、こうやって。チュッ」
牝愛「トト様がカカ様とチューしてる~。カカ様のほっぺが真っ赤っか~」
董白「もう、牝愛の前で何すんのよ!」
義賢「董白のツンデレは、最高だな。ハッハッハ」
こうして、時間が過ぎて行き董白と牝愛が襄陽へと戻る日がやってきた。
董白「身体にはくれぐれも気をつけなさいよね」
牝愛「トト様~。また遊びに来る~」
義賢「あぁ。いつでもおいで。董白、牝愛のこと頼んだよ」
董白「えぇ」
2人を見送った義賢は力が抜けたように咳き込んだ。
義賢「ゴホッ。ゴホッ。やはり、ままならんものだな」
士仁「薬を!」
義賢「良い。薬は牝愛だ。子供は良い。暫く、眠る。後は、任せるぞ」
士仁「はっ。ゆっくりお休みくださいませ殿」
久々にのんびりほのぼのとさせてもらった。
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