えっ俺が憧れの劉備玄徳の実の弟!兄上に天下を取らせるため尽力します。

揚惇命

文字の大きさ
646 / 821
5章 天下統一

献帝の身の回りの変化

しおりを挟む
 献帝は、暗い道を歩いていた。
 すると聞こえてくるのは、伏寿と結ばれたあの日の声。

 伏寿「献帝様、そこはダメよ。そんなおっきぃの奥の奥まで、入ってきたら。だめなのぉぉぉぉぉ」

 そうであった皇后は、その小さくてな。
 余のモノが入るのにだいぶ苦労したものだ。
 ゆっくりと馴染ませて、奥の奥まで、突き入れて、慣らしているうちに暴発して、孕ませてしまったな。
 あのような気持ちの良いことがこの世にあるのかと妊娠中に強請って、怒られたものだ。
 まぁ、帝ゆえ女は引くて数多で、苦労はせんかったがな。
 も、勿論、あ、愛してるのは、皇后と董瑶だけだ。
 そ、それは、う、嘘ではないぞ。
 にしてもこんな暗い中、あの日の声まで聞こえて、下半身まで熱くなるとは。
 これが死ぬ前に見る走馬灯というものか。
 フフ、ハハハ。
 余は存外、すけべのようだ。
 父譲りか。
 ん?
 何だ?
 あの光は?
 しかし、いきなり光が差し込むとは、とうとうお迎えが近いということか。
 これが天国とやらへの道か。
 また、声が聞こえる?
 これは、董瑶か?

 董瑶「献帝様ったら。もう待ちきれなかったのですね。ここには皇后様はいらっしゃいませんよ。その猛りを鎮めてあげますね。おっきぃ。こんなの、意識が保てません。奥は、奥はダメ。出したら孕んじゃいますぅぅぅぅ」

 これは、皇后に連れ回されて、曹操の娘の監視もある中、中々余と二人きりになれなかった董瑶が余の寝室に潜り込んで、余のモノを口に咥えていた時の記憶か。
 上には下とはまた違った気持ち良さがあってだな。
 特に董瑶は、上が好きなのか。
 時間がないと言って、よく抜いてくれたものだ。
 今にして思えば、皇后と約束があったのだろうな。
 胸まで使って、高速で抜かれたものだ。
 こんなことばっかり思い出すとは、やはり余は相当すけべのようだ。
 ん?
 差し込む光が強くなった?
 そろそろ、お迎えが本当に近いと見えるな。
 父上、母上。
 御役目を果たせず死ぬ不忠をお許しください。
 公叔、老い先短い父上のこと、くれぐれも頼んだぞ。
 曹丕よ。
 お前の望む天下を得られなくて残念だったな。
 余の勝ちだ。

 献帝「伏寿に董瑶、そこにいるのか?ここは暗い暗すぎる。その光の元に我を導いてくれ」

 伏寿「献帝様、もう大丈夫です。私はここにいますよ」

 董瑶「献帝様、良かった。本当に良かった。亡くなってしまったらこの子とどうやって生きていこうかと」

 曹憲「もう、意識保たなくて、良いわよね」

 後で、聞いた話だが余は度重なる民の罵倒によって、魂と身体が分離しているような状態だったそうだ。
 父上と母上に多大な迷惑をかけた。
 直ぐにでも帝として復帰すると言ったのだが。

 霊帝「5年の猶予は貰ってある。病み上がりで激務に耐えられるほどこの椅子は軽くないぞ」

 なんて言葉をかけられて、しっかりと療養することになったのだが。
 伏寿は、父上と今後の話を受け持ってくれ、董瑶はお腹の子に障るからと離れてしまった。
 そして、余の元には。

 曹節「ねぇ献帝様。うちも赤ちゃん欲しいなぁ。ココに」

 曹華「節姉ばっかりずるいよう。私も私もココに献帝様の汁、たくさん欲しいのに」

 曹憲「2人とも、長女の私を差し置いて、先に妊娠なんて許しませんよ。ねぇ献帝様?」

 な、何なのだ?
 この曹操の娘たちの変わりようは。
 余は監視されていたはずだ。
 なのに、3人とも余の下半身を狙っている!?
 し、しかし。
 こ、これが男の憧れという複数人でやるというやつか。
 いかんいかん。
 曹操の娘に流されては。
 あの謀略に優れる曹操の娘。
 裏があることはわかっている。
 そ、そうか。
 余の子供を孕んで、その子に天下を簒奪させるのが曹操の作戦なのだな。
 絶対に絶対に思い通りにはならんぞ。

 献帝「3人とも離れよ。余は、思い通りにはならんぞ」

 曹憲「思い通りだなんて、酷いですわ」

 曹節「献帝様、そんなこと言っちゃって良いの。ここ、だいぶ苦しそうだけど?今ならうちのココ使い放題だよ?」

 ゴクリ。
 口を大きく開けて、人差し指と親指で丸を作って、舌を出す仕草など。
 いかんいかん。
 口で極楽を与えてくれるのは、董瑶を置いて他にいるわけがあるまい。

 曹華「ほらほら。献帝様。曹華のココ、トロトロの熱々だよ」

 ゴクリ。
 なんちゅう、気持ちよさそうな。
 トロトロでヌルヌルな。
 いかんいかん。
 コイツらは一応正室のようなものだ。
 継承権のない侍女たちと違い。
 その子には継承権が。

 曹憲「ほら、献帝ちゃま。ママのおっぱい、飲みたいでちゅよね?良いんでちゅよ」

 ゴクリ。
 余が母親好きと知って、こんなことをするとは。
 ま、まずい。
 こ、このままでは。
 流されるわけには。
 絶対に流されるわけには。

 献帝「曹憲ママぁ」

 曹憲「ヨチヨチ、ママのミルクは逃げませんよ。たんと飲んで、オネンネちましょうね」

 献帝「おいちぃ。おいちぃよ。ママぁ」

 余はなんと愚かな。
 欲望には勝てなかったか。
 だが、まだ大丈夫だ。
 中にさえ出さなければ、奥の奥まで、入れなければ。

 曹節「隙あり!献帝様の濃厚な一番搾りは、うちが貰った!」

 曹憲「節、それは私の!?」

 曹華「節姉、それは卑怯だよ」

 曹節「ヘッヘッヘ。やったもん勝ちっしょ。ていうか、本当に献帝様のおっきすぎなんだけど。もう何回もしてるってのに、全然、なれないんですけど」

 もう何回もやってる?
 な、何を言ってるのだ?
 余は、お前とやった覚えなど一度も。
 何だ、このピッタリと合わさるような感じは、余はこれを知っている?
 まさか、本当にもう何度もしてると言うのか。
 あ、ありえん。
 ぜ、絶対に余は負けんぞ。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?

九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。 で、パンツを持っていくのを忘れる。 というのはよくある笑い話。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

処理中です...