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5章 天下統一
5年の月日が経過する(交州編)
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劉義賢が青州へと赴任した少し後のこと。
ここ交州では、孫堅が次の太守に引き継ぐべく、その人物を待っていた。
孫堅「また家族で一緒に過ごせる日が来ようとは、な。劉丁には感謝しても仕切れぬ。重い病と聞いていたが青州に赴任を申し出るなど。どこまでも兄想いの弟のようで、お前を見ているようだな」
孫静「俺は、兄を裏切り、甥たちの奇行を止められなかった男です。あの御仁と比べものにならないかと」
孫堅「それも俺が子らを斬らなくて済むように間に立つためであろう」
孫静「何のことです」
孫堅「確かにお前の息子は罪を犯したがそのことは霊帝様も劉備の奴も罪に問わないと言っていたであろう。良い加減、諦めよ。お前は、我ら家族にとって必要な存在なのだ」
孫静「その気持ちは大変嬉しい。ですが、俺の気持ちは」
孫堅「ダメだ。霊帝様とて高齢でありながら帝として、皆の前に立ってくれているのだ。嫌なことを引き受けてくださっている。なのにお前は我らの嫌なことから逃げ出すと?」
孫静「・・・」
孫堅「沈黙は肯定と捉えるが良いか?」
孫静「兄が勇退するまでなら」
孫堅「なら、問題ない。俺は死ぬまで、生涯現役よ」
黄蓋「流石、殿」
程普「しかし、新しく任される太守は、まだ着かんのか?」
韓当「そう怒るなよ程普。ひょっとしたら俺より存在感低くて、着いてたりしてなぁ」
黄蓋「韓当、お前より存在感無かったら、それはもう誰も見えんのではないか。ガハハハハ」
祖茂「またこうして、殿の側で働けるとは」
孫堅「傷はもう良いのか?」
祖茂「張角殿からは、一生残る傷だと。痛みが出れば薬を飲むようにと」
孫堅「そうか。お前が生きてたことを知り安堵して、もう10年も経つのか」
祖茂「リハビリ?とやらは大変でしたがまた殿の元で働くため、頑張りましたよ。それでもこうして歩けるようになるまでに5年の時がかかり、そこから兵士として戦えるように訓練するのに5年かかりました」
孫堅「お前が俺の元に帰ってきてくれて、嬉しいぞ。これからも頼む」
祖茂「はっ。お任せを」
孫堅「にしても遅いなアイツは」
孫堅が家族と共に暮らすべく揚州南部に赴任するため交州を任されることになった男は船の上で妻と情事に耽っていた。
???「恋姫。恋姫。もっともっと俺のモノを舐めてくれ」
張恋姫「阿斗様ったら、私以外のお世話係を皆クビにするだなんて、阿斗様らしくありませんよ」
劉禅「うっ。俺が世話係を切ったのは、もう監視の必要も無いからだ。はっ。そこで吸い付いてくれ。恋姫が俺のモノを吸う可愛い姿を見ながら果てたいのだ」
張恋姫「もう。イクんですか?最近、雑魚雑魚の弱弱になってますね」
劉禅「あっ。恋姫だからだ。はっ。俺はお前に負い目がある。あっ。魏からの密偵だと知り、散々に利用した。はっ。躾と称して酷いこともした。うっ。だが、恋姫は変わらず俺を愛してくれた。もうダメだ」
張恋姫「ゴックン。阿斗様、お口ばかりではお世継ぎはできませんよ?ほら、私のココは、阿斗様の逞しいのをずっと待ってるのに」
劉禅「ゴクリ。恋姫、誘ったからには覚悟せよ。今日こそ、俺の凄さを再確認させてやろう」
張恋姫「なんて、息巻いていましたのに、もう限界ですか。阿斗様の快楽に悶える姿を見るだけで、私は。私は。こんなに興奮してきちゃいますのに」
劉禅「うっ。はっ。ダメだ。出る。本当に恋姫は、上手すぎる。夫婦となる前は、俺の方が圧倒的に支配できていたというのに、今では、俺の方が組み敷かれている」
張恋姫「そうしたのは、誰でして?阿斗様の命令で色んな男に抱かれましたもの。私の気持ちも知らないで、ね」
劉禅「そ、その顔はやめてくれ。俺も悪いと思ったからこ、こうして責任をだな」
張恋姫「フフフ。冗談です。私は阿斗様と結ばれただけで幸せですもの。だから阿斗様は、私に遠慮せず他の女性にも手を出して良いんですよ?」
劉禅「そういうのは、もうやめたんだ」
張恋姫「あらあら。劉丁様に負けたのがよっぽど悔しかったんですね?」
劉禅「そうだな。叔父上は、遠くにいながら父上の暗殺を企む輩がいる事すら見抜いていた。今にして思えば、それに俺が関わり、こうして所帯を持つことも計画に入れていたのだろう。本当に恐ろしい人だよ叔父上は」
張恋姫「おまけに次期、皇帝補佐としての訓練のために交州の太守に赴任ですものね」
劉禅「あぁ。って、今何時だ?」
張恋姫「あら。もう夜が明けてますわね」
劉禅「まずい。孫堅殿は、尚香姉のことで俺に当たりが強い。早く行かなければ」
孫堅の元へと急ぐ劉禅夫妻。
孫堅「今、何時だと?」
劉禅「ハハハ。何時なんですかね?」
孫堅「それに、身なりはきちんと整えてくるものだと思うが?まるで、ヤッた後、そのままに来るものでは無いだろう」
劉禅「恋姫が寝かせてくれませんで」
張恋姫「あらあら、夜通しお求めになられたのは阿斗様でしてよ」
孫堅「例えで言ったつもりだったのだが。本当に?まぁ、跡取りは重要だ。そういうことをするのも構わん。だがな。公務に遅れるのは論外だ。しっかりと次期皇帝補佐としての心構えを州を治めることで、力とせよ」
劉禅「あの。いつもと違って優しい」
孫堅「尚香から。ちょっとな。まぁ言っても良いか。『阿斗ったらね可愛いの。今まで、魏の密偵だから容赦なく強引に抱いてた女性を妻にしたんだけどね。『夫婦の交わりとはどうすれば良いんだ』ですって、そんなことで悩んでるのよ。それに女官に手を出したり、私を口説くのも諦めてくれたし』ってな」
劉禅「尚香姉に相談してのは間違いだったかな」
孫堅「まぁ、アレもアレで毎晩劉備に抱かれ潰されてるらしくてな。その、あの歳でまだ旺盛なのかと羨ましくはある」
劉禅「血ですかね」
孫堅「血だろうな」
張恋姫「おーい、2人とも遠くを見つめていらっしゃらないで戻ってきて」
孫堅「まぁ、その何だ。お世継ぎを作ることも大事だが、しっかりと皇帝補佐としての必要な力を交州を治めることで学ぶのだ。俺から言えるのはそれぐらいだ」
劉禅「はい。お任せください。孫堅叔父上が守り抜いた交州を貶めることのないように努めます」
孫堅「頼んだぞ。我が甥よ」
劉禅「はっ」
こうして引き継いだ劉禅は、5年後を見据えて、孫一族と遺憾のある異民族の侵入を防ぐための壁を壊し、異民族と積極的に交流。
疲弊している民がいると聞けば率先して人道支援を行い孫一族と遺恨のあった異民族の信頼を勝ち取り、孫堅の時よりもさらに安定した運営を行い交州の守り手という異名で呼ばれることとなる。
ここ交州では、孫堅が次の太守に引き継ぐべく、その人物を待っていた。
孫堅「また家族で一緒に過ごせる日が来ようとは、な。劉丁には感謝しても仕切れぬ。重い病と聞いていたが青州に赴任を申し出るなど。どこまでも兄想いの弟のようで、お前を見ているようだな」
孫静「俺は、兄を裏切り、甥たちの奇行を止められなかった男です。あの御仁と比べものにならないかと」
孫堅「それも俺が子らを斬らなくて済むように間に立つためであろう」
孫静「何のことです」
孫堅「確かにお前の息子は罪を犯したがそのことは霊帝様も劉備の奴も罪に問わないと言っていたであろう。良い加減、諦めよ。お前は、我ら家族にとって必要な存在なのだ」
孫静「その気持ちは大変嬉しい。ですが、俺の気持ちは」
孫堅「ダメだ。霊帝様とて高齢でありながら帝として、皆の前に立ってくれているのだ。嫌なことを引き受けてくださっている。なのにお前は我らの嫌なことから逃げ出すと?」
孫静「・・・」
孫堅「沈黙は肯定と捉えるが良いか?」
孫静「兄が勇退するまでなら」
孫堅「なら、問題ない。俺は死ぬまで、生涯現役よ」
黄蓋「流石、殿」
程普「しかし、新しく任される太守は、まだ着かんのか?」
韓当「そう怒るなよ程普。ひょっとしたら俺より存在感低くて、着いてたりしてなぁ」
黄蓋「韓当、お前より存在感無かったら、それはもう誰も見えんのではないか。ガハハハハ」
祖茂「またこうして、殿の側で働けるとは」
孫堅「傷はもう良いのか?」
祖茂「張角殿からは、一生残る傷だと。痛みが出れば薬を飲むようにと」
孫堅「そうか。お前が生きてたことを知り安堵して、もう10年も経つのか」
祖茂「リハビリ?とやらは大変でしたがまた殿の元で働くため、頑張りましたよ。それでもこうして歩けるようになるまでに5年の時がかかり、そこから兵士として戦えるように訓練するのに5年かかりました」
孫堅「お前が俺の元に帰ってきてくれて、嬉しいぞ。これからも頼む」
祖茂「はっ。お任せを」
孫堅「にしても遅いなアイツは」
孫堅が家族と共に暮らすべく揚州南部に赴任するため交州を任されることになった男は船の上で妻と情事に耽っていた。
???「恋姫。恋姫。もっともっと俺のモノを舐めてくれ」
張恋姫「阿斗様ったら、私以外のお世話係を皆クビにするだなんて、阿斗様らしくありませんよ」
劉禅「うっ。俺が世話係を切ったのは、もう監視の必要も無いからだ。はっ。そこで吸い付いてくれ。恋姫が俺のモノを吸う可愛い姿を見ながら果てたいのだ」
張恋姫「もう。イクんですか?最近、雑魚雑魚の弱弱になってますね」
劉禅「あっ。恋姫だからだ。はっ。俺はお前に負い目がある。あっ。魏からの密偵だと知り、散々に利用した。はっ。躾と称して酷いこともした。うっ。だが、恋姫は変わらず俺を愛してくれた。もうダメだ」
張恋姫「ゴックン。阿斗様、お口ばかりではお世継ぎはできませんよ?ほら、私のココは、阿斗様の逞しいのをずっと待ってるのに」
劉禅「ゴクリ。恋姫、誘ったからには覚悟せよ。今日こそ、俺の凄さを再確認させてやろう」
張恋姫「なんて、息巻いていましたのに、もう限界ですか。阿斗様の快楽に悶える姿を見るだけで、私は。私は。こんなに興奮してきちゃいますのに」
劉禅「うっ。はっ。ダメだ。出る。本当に恋姫は、上手すぎる。夫婦となる前は、俺の方が圧倒的に支配できていたというのに、今では、俺の方が組み敷かれている」
張恋姫「そうしたのは、誰でして?阿斗様の命令で色んな男に抱かれましたもの。私の気持ちも知らないで、ね」
劉禅「そ、その顔はやめてくれ。俺も悪いと思ったからこ、こうして責任をだな」
張恋姫「フフフ。冗談です。私は阿斗様と結ばれただけで幸せですもの。だから阿斗様は、私に遠慮せず他の女性にも手を出して良いんですよ?」
劉禅「そういうのは、もうやめたんだ」
張恋姫「あらあら。劉丁様に負けたのがよっぽど悔しかったんですね?」
劉禅「そうだな。叔父上は、遠くにいながら父上の暗殺を企む輩がいる事すら見抜いていた。今にして思えば、それに俺が関わり、こうして所帯を持つことも計画に入れていたのだろう。本当に恐ろしい人だよ叔父上は」
張恋姫「おまけに次期、皇帝補佐としての訓練のために交州の太守に赴任ですものね」
劉禅「あぁ。って、今何時だ?」
張恋姫「あら。もう夜が明けてますわね」
劉禅「まずい。孫堅殿は、尚香姉のことで俺に当たりが強い。早く行かなければ」
孫堅の元へと急ぐ劉禅夫妻。
孫堅「今、何時だと?」
劉禅「ハハハ。何時なんですかね?」
孫堅「それに、身なりはきちんと整えてくるものだと思うが?まるで、ヤッた後、そのままに来るものでは無いだろう」
劉禅「恋姫が寝かせてくれませんで」
張恋姫「あらあら、夜通しお求めになられたのは阿斗様でしてよ」
孫堅「例えで言ったつもりだったのだが。本当に?まぁ、跡取りは重要だ。そういうことをするのも構わん。だがな。公務に遅れるのは論外だ。しっかりと次期皇帝補佐としての心構えを州を治めることで、力とせよ」
劉禅「あの。いつもと違って優しい」
孫堅「尚香から。ちょっとな。まぁ言っても良いか。『阿斗ったらね可愛いの。今まで、魏の密偵だから容赦なく強引に抱いてた女性を妻にしたんだけどね。『夫婦の交わりとはどうすれば良いんだ』ですって、そんなことで悩んでるのよ。それに女官に手を出したり、私を口説くのも諦めてくれたし』ってな」
劉禅「尚香姉に相談してのは間違いだったかな」
孫堅「まぁ、アレもアレで毎晩劉備に抱かれ潰されてるらしくてな。その、あの歳でまだ旺盛なのかと羨ましくはある」
劉禅「血ですかね」
孫堅「血だろうな」
張恋姫「おーい、2人とも遠くを見つめていらっしゃらないで戻ってきて」
孫堅「まぁ、その何だ。お世継ぎを作ることも大事だが、しっかりと皇帝補佐としての必要な力を交州を治めることで学ぶのだ。俺から言えるのはそれぐらいだ」
劉禅「はい。お任せください。孫堅叔父上が守り抜いた交州を貶めることのないように努めます」
孫堅「頼んだぞ。我が甥よ」
劉禅「はっ」
こうして引き継いだ劉禅は、5年後を見据えて、孫一族と遺憾のある異民族の侵入を防ぐための壁を壊し、異民族と積極的に交流。
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