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終章 この世界の守護者
ブッラの教え
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【マリア視点】
これが宗教国家の兵の真の姿なのでしょうか。
女神マリーン様の声を聞くことができるのは巫女のみ。
それなのに女神マリーン様の声を聞いたと吹聴するブッラの宗主王の言葉を信じ、エインヘリヤル王国へと侵攻。
エインヘリヤルの兵は、人に悪魔が取り憑いた姿なのだと。
あれのどこが?
わからない。
私が信じてきたブッラの教えとは何だったのでしょうか?
女神を穢す邪悪な存在である魔族を滅ぼすこと。
人を殺すことではなかったはずです。
1番浅ましいのは人なのではないでしょうか?
人同士で殺し合うなどこれこそ魔族に利することとなることが何故わからないのですか?
また1人また1人とエインヘリヤル軍と我が軍が衝突し、命を散らしています。
「ワシが誰かわかっておるのか!ワシは、ブッラの宗主王、スウキョウであるぞ!ワシを守れ!ワシを守るのだ!」
そして、我が国の王は、事ここに至っても己の身を第一に考え、兵の命など考えもしない。
いつから、ブッラという国は腐敗していたのでしょうか。
「危ない聖女様!」
「きゃっ!?」
投げ出された私の身体は地面へと叩きつけられる。
助けてくれた兵士さんは。
「ごぽぽっ」
声にならない息を出しながら全身に矢を浴びて血を吹き出していた。
「そんな!今、私の治癒魔法でお助けします!ヒール!」
どうして!
どうして、怪我が治らないの!
「ハイヒール!」
嘘!
私がぼぉーっとしてたからこの兵士さんは。
死なないで!
生きて!
「せ、い、じょ、さ、ま」
その言葉を最後に兵士は事切れました。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」
私が馬鹿だった!
私が!
私が馬鹿だから、多くの人が。
もう嫌。
「えぇい、マリアよ何をしている!お前もワシを守る盾とならんか!今やワシは女神マリーン様の声すら聞ける宗主王なのじゃぞ!」
狂ってる。
こんなに人が私たちの采配で亡くなってるというのに、己の身がそんなに大事なの?
この兵士さんは、私なんかのちっぽけな命を守るために命まで投げ出したというのに。
それなのにこのクズは!
私が短剣を手にスウキョウを刺し殺す気持ちで向かっていったその時。
「誰か!はようこい!此奴を排除するんじゃ!ワシは、ワシは女神マリーン様の。ごぼぼぼぽぽっ」
「敵総大将、アムールが討ち取った!」
目の前で喉からあり得ない量の血を流し、絶命しているブッラの宗主王ことスウキョウ。
それを見て、私は武器を置き、跪く。
そんな私の姿を見て、我が国の兵たちは私のことを罵倒する!
「何をしているんですか聖女様!今度は聖女様が指揮をとって、悪魔の化身たちと戦を継続するのです!悪魔の化身に膝を折るなどあってはなりません!」
しかし、私は兵たちの言葉など聞かず。
自ら、捕囚の身となるべく手を差し出しました。
「女でありながら貴殿の英断に感謝する。捕虜となったものは手厚くすることを約束しよう。将軍アムールの名において」
将軍アムールと聞き、我が国の兵たちは私を捨てて逃げ出すものが大多数を占めました。
私と共に捕囚の身となったのは、せいぜい一握り。
そう、とっくの昔にブッラという国は滅んでいたのです。
ですが未だブッラに残る民たちには罪はありません。
全ての責を私が負わなければなりません。
「アムール将軍様。差し出がましいお願いなのは重々承知しています。エインヘリヤル王と交渉の場を」
「ふむぅ。実は、ワシも命令違反中でしてな。ここであったこと、できればなかったことにしておきたい。ゆえに、これはワシからの提案じゃが。この戦の総大将と会談をする気はないかの?」
「総大将ですか?」
「うむ。名をトモ殿という。人だけでなく色んな魔族を妻に持つ変わり者でもよければだが」
魔族を妻に?
ブッラの教えでは魔族は滅するべき存在。
そんな存在と関わるなど。
「ふむぅ。やはり気は進まぬか。元ブッラの聖女もトモ殿の妻の1人であるが」
元聖女という事は、もしやステラ様!?
ステラ様の旦那様が魔族の妻も持ってるって事?
一体、何がどうして?
私の目で確認して、ステラ様が騙されてるのならお助けしないと。
「お会いします」
こうして、お会いしたトモ殿という人は一見すると普通の人。
ですがその傍にはリザードマンの女性やアラクネの女性にマーメイドの女性などそして見知った人がそこに1人。
「お久しぶりですねマリア」
「ステラ様もお元気そうで何よりです」
「あら、お堅い貴方のことです。魔族と同じ男性を愛しているなど何を考えているのですと言いたいのでは?」
「お分かりなら、改めて言う事はありません」
「まぁまぁ、2人ともそんなにヒートアップしないでよ。で、ブッラの現聖女さんで良いのかな?」
「、、、。」
私は答えるつもりはありません。
ブッラの教えの中で生きてきた私にとって、魔族を妻に持つ目の前の男は忌むべき存在です。
例え、民の嘆願をする立場であってもやはり話をする気にはなれません。
「まぁ、良いや。どうせ、民の嘆願をしにきたわけでしょ。なら、そのままで聞いていなよ。民の嘆願を受ける代わりにお前の身体を差し出せ」
!?
この私に民の命のため身体を差し出せというのですか。
やはり、忌むべき腐った存在ということがわかりました。
なら、私の選択は一つです。
コイツの懐に入り込んで、隙を見て殺す。
「それで民が助かるのでしたら」
「話が早くて助かるよ」
この外道め。
お前が好きを見せた時、その首は床にゴロリと転がることとなるのです。
これが宗教国家の兵の真の姿なのでしょうか。
女神マリーン様の声を聞くことができるのは巫女のみ。
それなのに女神マリーン様の声を聞いたと吹聴するブッラの宗主王の言葉を信じ、エインヘリヤル王国へと侵攻。
エインヘリヤルの兵は、人に悪魔が取り憑いた姿なのだと。
あれのどこが?
わからない。
私が信じてきたブッラの教えとは何だったのでしょうか?
女神を穢す邪悪な存在である魔族を滅ぼすこと。
人を殺すことではなかったはずです。
1番浅ましいのは人なのではないでしょうか?
人同士で殺し合うなどこれこそ魔族に利することとなることが何故わからないのですか?
また1人また1人とエインヘリヤル軍と我が軍が衝突し、命を散らしています。
「ワシが誰かわかっておるのか!ワシは、ブッラの宗主王、スウキョウであるぞ!ワシを守れ!ワシを守るのだ!」
そして、我が国の王は、事ここに至っても己の身を第一に考え、兵の命など考えもしない。
いつから、ブッラという国は腐敗していたのでしょうか。
「危ない聖女様!」
「きゃっ!?」
投げ出された私の身体は地面へと叩きつけられる。
助けてくれた兵士さんは。
「ごぽぽっ」
声にならない息を出しながら全身に矢を浴びて血を吹き出していた。
「そんな!今、私の治癒魔法でお助けします!ヒール!」
どうして!
どうして、怪我が治らないの!
「ハイヒール!」
嘘!
私がぼぉーっとしてたからこの兵士さんは。
死なないで!
生きて!
「せ、い、じょ、さ、ま」
その言葉を最後に兵士は事切れました。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」
私が馬鹿だった!
私が!
私が馬鹿だから、多くの人が。
もう嫌。
「えぇい、マリアよ何をしている!お前もワシを守る盾とならんか!今やワシは女神マリーン様の声すら聞ける宗主王なのじゃぞ!」
狂ってる。
こんなに人が私たちの采配で亡くなってるというのに、己の身がそんなに大事なの?
この兵士さんは、私なんかのちっぽけな命を守るために命まで投げ出したというのに。
それなのにこのクズは!
私が短剣を手にスウキョウを刺し殺す気持ちで向かっていったその時。
「誰か!はようこい!此奴を排除するんじゃ!ワシは、ワシは女神マリーン様の。ごぼぼぼぽぽっ」
「敵総大将、アムールが討ち取った!」
目の前で喉からあり得ない量の血を流し、絶命しているブッラの宗主王ことスウキョウ。
それを見て、私は武器を置き、跪く。
そんな私の姿を見て、我が国の兵たちは私のことを罵倒する!
「何をしているんですか聖女様!今度は聖女様が指揮をとって、悪魔の化身たちと戦を継続するのです!悪魔の化身に膝を折るなどあってはなりません!」
しかし、私は兵たちの言葉など聞かず。
自ら、捕囚の身となるべく手を差し出しました。
「女でありながら貴殿の英断に感謝する。捕虜となったものは手厚くすることを約束しよう。将軍アムールの名において」
将軍アムールと聞き、我が国の兵たちは私を捨てて逃げ出すものが大多数を占めました。
私と共に捕囚の身となったのは、せいぜい一握り。
そう、とっくの昔にブッラという国は滅んでいたのです。
ですが未だブッラに残る民たちには罪はありません。
全ての責を私が負わなければなりません。
「アムール将軍様。差し出がましいお願いなのは重々承知しています。エインヘリヤル王と交渉の場を」
「ふむぅ。実は、ワシも命令違反中でしてな。ここであったこと、できればなかったことにしておきたい。ゆえに、これはワシからの提案じゃが。この戦の総大将と会談をする気はないかの?」
「総大将ですか?」
「うむ。名をトモ殿という。人だけでなく色んな魔族を妻に持つ変わり者でもよければだが」
魔族を妻に?
ブッラの教えでは魔族は滅するべき存在。
そんな存在と関わるなど。
「ふむぅ。やはり気は進まぬか。元ブッラの聖女もトモ殿の妻の1人であるが」
元聖女という事は、もしやステラ様!?
ステラ様の旦那様が魔族の妻も持ってるって事?
一体、何がどうして?
私の目で確認して、ステラ様が騙されてるのならお助けしないと。
「お会いします」
こうして、お会いしたトモ殿という人は一見すると普通の人。
ですがその傍にはリザードマンの女性やアラクネの女性にマーメイドの女性などそして見知った人がそこに1人。
「お久しぶりですねマリア」
「ステラ様もお元気そうで何よりです」
「あら、お堅い貴方のことです。魔族と同じ男性を愛しているなど何を考えているのですと言いたいのでは?」
「お分かりなら、改めて言う事はありません」
「まぁまぁ、2人ともそんなにヒートアップしないでよ。で、ブッラの現聖女さんで良いのかな?」
「、、、。」
私は答えるつもりはありません。
ブッラの教えの中で生きてきた私にとって、魔族を妻に持つ目の前の男は忌むべき存在です。
例え、民の嘆願をする立場であってもやはり話をする気にはなれません。
「まぁ、良いや。どうせ、民の嘆願をしにきたわけでしょ。なら、そのままで聞いていなよ。民の嘆願を受ける代わりにお前の身体を差し出せ」
!?
この私に民の命のため身体を差し出せというのですか。
やはり、忌むべき腐った存在ということがわかりました。
なら、私の選択は一つです。
コイツの懐に入り込んで、隙を見て殺す。
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お前が好きを見せた時、その首は床にゴロリと転がることとなるのです。
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