転生したらオープニングで滅ぼされる村の子供?でした➖現代知識とゲーム知識とエッチな知識を駆使して生き残りたいと思います➖

揚惇命

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1章 死亡フラグを回避せよ

防衛戦の準備

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 俺が白い狐を抱えながら親父と防衛戦の作戦会議を始める。

 今回からは、子供のリーダー的な子とヤンキー青年の親父さんにも参加してもらってる。

 前回みたいに勝手なことして、子供たちを親が撃ち殺さないようにするためだ。

 あんな凄惨なのは、もう見たくない。

 親が故意で無かったとはいえ村を守ろうと突撃した息子たちを流れ弾で射抜いてしまうなんて悲劇、もう起こさせてはいけない。

 そのため、きちんとお互いが連携を取るために入ってもらってる。

 先ず、言葉を発したのは、子供のリーダー的な存在の男の子だった。

「トモ兄ちゃん、リザードマンが大挙して村にくるのは間違いないんだよね?」

「あぁ、残念だけど。それは間違いない」

「ナイア姉ちゃんの時、みたいに言葉で解決ってできないかな?」

 ん?

 そう言えば、この世界では俺が目を開けてすぐ親父の隣にナイアが居たんだよな。

 その辺り、どうなってるのかわからないから紙に書いて、親父に確認してみた。

「なんだ。紙を渡してきて、普通に話せば、」

 真面目モードになってる親父が紙に目を通すと理解したのか素早く返事を書いて渡してくれたものには、こう書かれていた。

『ワシも気付いた時には、隣におった。村人にこの魔物は大丈夫じゃと説明すると。何言ってんだモノノフさん。ナイアさんは、トモのコレだろ。隅に置けないねぇ。あんな綺麗な心を持った魔物がいるなんて。とまるで気にしていないそぶりだった』

 成程、やはり並行世界なのは間違いない。

 そして、この世界では、俺とナイアの出会いはもっと前で、その時に男女の仲になったってことだ。

 そして、どうやらその事を村人に話して、受け入れられている世界線ってことだ。

「トモ兄ちゃん、大丈夫?ねーねー無理かな?」

「あぁ、ごめん。少しぼぉーっとしていた。ナイアみたいなのは稀だと思う。多くの魔物が人間を嫌っている。今度はそういう奴らだと思う。ナイアの心配をしてくれたんだろう。ありがとな。だけど今度の奴らは悪意を持った敵だ。遠慮する必要はない」

「わかった。ナイア姉ちゃんが1番辛いはずだもんね。僕もできる限りの協力をするよ」

「ありがとな」

 話が終わるとヤンキー青年の親父さんが言葉を発する。

「櫓から弓を射るのが必要不可欠と言ってもだ。多くは、10発に1発当たれば良いところの者たちだ。弓を射る人間を絞り、他の者たちには悪いが歩兵として、前衛を守ることも必要かと思うが」

「そうすれば歩兵たちは死ぬことになる。僕は、この村の誰も死なせたくはない」

「それが不可能ではないかと言っている。トモの坊主がそう言ってくれるのは嬉しいがな。敵はこちらを殺すという明確な敵意を向けてくるわけだ。そんな奴らを相手に被害0なんて、不可能に近かろうて」

「確かにそうかもしれない。でも数打ち打てば、近付かないようにはできるはずです。弾幕は大事なんです。その数が少なければ、間を抜けてくるリザードマンが増えるでしょう」

「ふむぅ。それも一理あるか。わかった。じゃが、そういうからにはしっかり櫓を守ってくれんといかんぞ」

「はい」

 親父が防衛施設についての説明をしてくれるがこれは前回と同じで、今回は堀に水を流さず落とし穴にしているとのことだ。

 そこまで話した後、ナイアとペコラとリーシアが入ってきて、俺に抱きついてきた。

「御主人様、良かった。無事に合流できて」

「僕ちゃん、ホントに僕ちゃん?どんだけ速いのよ。外で待つつもりだったのに!」

「トモカズ様、まさかワタクシのルーちゃんがメイメイ様に負けるなんて、ショックが大きいので慰めてくださいまし」

「トモ兄ちゃん、モテモテだね」

「トモの坊主、ハーレムじゃねぇか。羨ましいねぇ」

 俺は3人をヨシヨシしてあげるのを見て、子供達のリーダーとヤンキー青年の親父さんがそんなことを言ってる。

 3人とも俺の可愛い嫁なんだからな。

 あっ、勿論君も僕の新しい家族だからね。

「コン」

「まぁ、可愛いですわ。触っても宜しくって?」

「怪我してるから脚はダメだよ」

「脚を。可哀想に。では、ゆっくりと。ふにゃあ。気持ちいいですの~」

「メイメイとはまた違った肌触りです」

「メイメイちゃんのライバル登場かな。おーヨシヨシ。ん?この子シャーベットフォックスじゃない!?どうして、寒い地方にしか存在しない魔物がここに!」

 シャーベットフォックス?

 そんな魔物いたっけ?

「シャーベットフォックスって?」

「スノーフォックスの幼児個体の名前よ僕ちゃん」

 スノーフォックス!?

 集団で現れて、スノーボールという氷魔法を放ってくる雪原の殺戮者である。

 スノーボールの魔法を説明すると雪合戦を想像してくれるとわかりやすいかな。

 あの小さな玉が流星群のように降り注いでくる。

 そんな魔法だ。

 この白い小さな狐がその子の幼児個体とのことだが、確かスノーフォックスの肌の色って、油揚げの色なんだけどなぁ。

 即ち、この子もそういうことだ。

「本当に、僕ちゃんと一緒だと退屈しないわね。キングベアーの特殊個体にシャーベットフォックスの特殊個体、どちらも人に懐くことないのに、僕ちゃんと心を通わせているもの」

「トモ兄ちゃんは、凄いね。ナイア姉ちゃんはお嫁さんで、そこの兎耳のお姉さんに鎧騎士のお姉さんに魔物まで従えてるんだもん。カッコいい」

「トモの坊主、きちんと世話はしてくれたまえよ」

 キラキラした目で見てくる子供のリーダーと対照的に、ヤンキー青年の親父さんは魔物と聞いて、顔が引き攣って、世話をしてくれと釘を刺したわけだ。

 そこからは、ペコラとリーシアが自己紹介をして、配置の確認をした。

 前衛は、メイメイに乗った俺、双剣のリザードマンソルジャーであるナイア、獣人拳闘師のペコラ・天馬騎士団を束ねるリーシアが率いる50人。

 中衛に前衛が抜かれた際にその場にてブーメランで敵の足止めだけを行う子供達50人。

 後衛に弓櫓から弓を撃ち込む大人達100人。

 非戦闘員の女性と老人、合わせて300人。

 総勢500人の村の内訳である。

「良し、これで確認は終わりかな。皆、明日は宜しく頼む」

 確認事項が終わり、退出しようと立ち上がった時、ペコラが大きな声を出した。

「あっ!忘れてたぁ!リザードマンの総大将のガイルは、火の魔法を使ってくるのよ僕ちゃん!」

 ペコラの言葉に目の前が真っ暗になったよ。

 ハハハ。

 炎で焼かれたら木で作った櫓なんて、一瞬だよね。

 どうしよう、今回も無理かも。
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