転生したらオープニングで滅ぼされる村の子供?でした➖現代知識とゲーム知識とエッチな知識を駆使して生き残りたいと思います➖

揚惇命

文字の大きさ
55 / 311
2章 ゴブリン共の脅威から防衛せよ!

旅の司祭ステラ・ハート

しおりを挟む
 私の名前はステラ・ハートと申します。

 私の出身地であるブッラの大聖堂にある金色に輝く女神像からは、女神様のお告げが聞こえることがあるそうで、私はブッラのシスター教会に所属していることもあり、毎日礼拝に訪れています。

 今日も礼拝をしていたのです。

『シスターステラ、私の声が聞こえますか?』

 えっ?

 今、何処かから声が聞こえました。

 でも国民の皆様に開放される礼拝の時間はまだ先です。

 一体誰でしょうか?

『シスターステラ、聞こえますか?聞こえたら返事を』

「はい」

『聞こえているようですね。これは女神のお告げです。すぐに北西にあるエイン砦に向かいなさい。魔物の軍勢が向かっています。多くの罪なき民を助けるのです。それがシスターの務め』

「そんな。女神様の声が聞こえるだなんて。あのその神秘的な声じゃなくて、色っぽい声をしていらっしゃるのですね?」

『私は隣人を愛する愛の女神ですから』

「成程、理解しました。このステラ・ハートがお役に立てるのなら女神様のお告げに従います。あのこれ以降の連絡手段はどうすれば宜しいのでしょうか?」

『この天然娘が。とっとと行きなさいっての』

「あの何かおっしゃられましたでしょうか?」

『いえ、何でもありません。そうですね。では、こうしましょう。貴方がいつも持ち歩いている木彫りの女神像を通して、必要なら新たなお告げをします』

「女神様は何でも御存知なのですね。でも、これはそのあの私が夜こっそりと1人でするためのアレでして、木彫りの女神像だなんて大層なものでは、まさかアレも見られているのでしょうか?すみませんすみません。神に仕える身でありながら我慢できなかったんです」

『チッ。大丈夫ですよ。女性も溜まりますからね。そのような事で、私は見放したりしませんよ。あの、そろそろ向かってもらえると助かるのですが』

「あっ私ったらすみませんすみません。女神様と話せたのが嬉しくて、このステラ・ハートにお任せください。エイン砦の皆様はお救いします」

『お願いしますね』

 こうして、ステラ・ハートが旅立ったのを見て、金色に輝く女神像の中から女神のフリをしていたフードを被った妖艶な女性が現れる。

---------------

 はぁ。

 演出とは言え、女神像の中に入るのは疲れるわね。

 でもこれでステラの闇堕ちの布石は打てたかしら。

 その後のことは、リードに任せるとしましょう。

 あんな勇者なんかのために私が死ぬ運命よりも勇者を闇堕ちさせて、魔王様に仕える道を選択したんだもの。

 だって魔王様があんなに小さくて小さくて可愛いだなんて~。

 あぁ小さくて可愛い魔王様~。

 可愛い魔王様のためにお姉ちゃんがまだまだ暗躍させてもらうわ。

 この魔族として生まれ変わったサキュバスの力を使ってね。

 ウフフ、ごめんなさいねステラ。

 でも貴方もきっと魔族の身体を気にいると思うわ。

 さて、次は人間の商人に化けて、王都エインヘリヤルを混乱に陥れないと。

 ある時は女神様のフリ、ある時は商人のフリをしているこの女性こそが魔王に魂を売り渡した勇者の幼馴染の女の子であり、その中身はトモカズと同じくこの世界とは別の世界の転生者である。

 おねショタが大好物な女性で、引き篭もってダクドラばかりをしていた超絶やり込みプレイヤーでもある。

 この世界に転生してすぐに勇者の村を襲いに来た小さくて、子供にしか見えない魔王様を見て、勇者をあっさり売り渡し、魔王様の女となり、魔族のサキュバスとなるのを全く躊躇わないぐらい好みの男性に甘々なのである。

 それと並行して、目的のためなら躊躇いのなさも持ち合わせていて、まだ完全に闇堕ちの完成していない勇者を闇の衣という精神を少しづつ黒く染め上げる玉の中に閉じ込めて、自身はせっせと勇者パーティの女性たちを闇堕ちさせる準備を進めているのである。

 あぁん。

 それにしても2Dじゃなくて3Dは良いわ~。

 魔王様が実はあんなにちっちゃくて可愛いだなんて~。

 お姉ちゃんが守ってあげなくちゃ~。

 騙されているとは知らずステラは、女神様と話せたことにウキウキとしながらエイン砦へと向かったのである。

----------------

 はわわ~。

 女神様と話しちゃいました~。

 あんなに色っぽい声をしているだなんて~。

 それに私がやってる不浄なことも許してくださいました。

 女神様のお告げのためにエイン砦をお救いしないとですね。

 ステラ・ハート、頑張っちゃいます。

 意気込んでいたステラだったがエイン砦に着いて間も無く捕まっていた。

「はわわ~不審者じゃないのです。この砦に危険が迫っていると女神様が」

「そのような諫言で、我が砦の兵士を誑かす貴様こそ危険人物である」

 職務に忠実で、頭が固くて、全身鎧をキッチリと着込んで、ステラを詰問しているのがエイン砦の砦長である。

「そんな~。私はブッラの宗教教会所属のシスターなんです。これ、これを見てください」

 ステラが取り出したのは、身分を証明するものではなくて、最近この世界でも普及し始めていた避妊具、簡単に言うとコンドームである。

「お前は何がしたいのだ?いつからシスターは、こういうことに寛容になったのだ?破廉恥め。やはり信用ならん。閉じ込めておくのだ」

「はっ」

 2人の兵士が砦長の言葉で、ステラの両脇を抱えて、牢屋へと向かう。

「待ってください~。女神様がここに危険が訪れるって~言ってたんです~」

「煩い煩い煩い。ただでさえ、最近活発化してきた魔物共に頭を悩ませているところにそのような諫言で、兵士たちを不安がらせよって、見たところ人間であるから殺さず拘束するということに感謝せよ」

「でもでも私は~」

「えぇい、とっとと連れていけ!」

 ステラ・ハートは、超が付くほどの天然でドジっ子だった。

 急いでいたとしてもどう間違ったら教会手帳とコンドームを間違えるのか。

 まぁどっちも一応四角ではあるが。

 いや間違えるわけがない。

 しかし、それをやってのけて仕舞えるのがステラ・ハートという人物なのである。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

処理中です...