転生したらオープニングで滅ぼされる村の子供?でした➖現代知識とゲーム知識とエッチな知識を駆使して生き残りたいと思います➖

揚惇命

文字の大きさ
167 / 311
4章 スノーフィールドを攻略せよ!

サウザンドスノーに迫る男

しおりを挟む
 本当にこの魔法は素晴らしい。
 死んだ人間をゾンビとして使役できる。
 これが魔法使いであったワシがアリシア様より授かった新しい力じゃ。
 それにしても人間に友好的な魔物の集団などけしからん。
 ゴロロ族、1人たりとも生かしておくまいぞ。
 さぁ、甦れ~甦れ~ワシの手足となって、死ぬまで戦うとよい。
 いや、もう既に死んであったのだったな。
 カカカカカ。
 それにしても魔王様に対して、あれ程啖呵を切った割にあっさりと敵側に寝返るとは、所詮前の魔王に仕えてた奴らは、役立たずばかりということかの。

「お前もキビキビ働け、ウォリアーよ。マグマに落ちて、肉体の全てを消失した哀れなお前を拾ってやったのだからな」

「あ。う。あ」

「そうであったお前もただの屍人であったわ。せいぜい、ワシの手足となり働くのだ。アリシア様の御褒美のためにな」

「あ。う。あ」

 この能力の欠点は、意思疎通を図れないところじゃな。
 まぁ、意思疎通を図らずともワシの命には完全服従じゃがな。
 さて、もうすぐサウザンドスノーか。
 とっとと蹂躙してやるわい。

「!?何じゃ。あの雪の門は」

「あ。う。?」

 そうじゃった。
 コイツらに聞いたところで何も意味はない。
 なんじゃ?
 ライガーとやらから聞いていたのと全然違うが。
 防衛設備すら無い原っぱにポツポツと家がある村だと聞いておったが。
 まぁ、良い。
 蹂躙することに変わらん。

「ゾンビども、仕事じゃ!あれを破壊するのじゃ!」

 さぁ、我がゾンビどもに恐れ慄くが良い。
 ば、馬鹿な!?
 ゾンビどもが全く近付けないじゃと!?
 何故、押し戻されておる。
 何じゃあの雪玉を連射する機械のようなものは。
 足に当たったゾンビが転げて、押し戻されておる。
 一向に門に近づくことすら。
 ゾンビどもが消えた!?
 一体どこに?
 穴?
 まさか、落とし穴じゃと!?
 こんな古典的な罠に我がゾンビどもが。
 い、至る所に穴じゃと!?
 こ、このままではアリシア様から御褒美が貰えんではないか。
 な、何とかせねば。
 あれはスケルトンか?
 ちょうど良い。
 同じ屍なら我が術で操ってくれるわ!
 カカカカカ。
 な、何故!?
 ワシのいうことを聞かぬ。
 どうなっておる。
 何故、我がゾンビどもを襲うのじゃ。
 そうではない。
 門を門を破壊するのじゃ!

「あらあら、どうしちゃったのかしら~。確か、新四天王のウィッチさんだったかしら~?」

「ウィザードじゃ!そういう貴様は、裏切り者の旧四天王のビビアン、か?」

「そうよね~。あの頃と違って、わからないわよね~。真実の愛を見つけて、姿も変わったのよ~。女狐に利用されてるだけの情けない目の前の四天王さんと違ってね~」

「えぇい。語尾を伸ばすでないわ!鬱陶しい」

「クスクス。馬鹿なウィッチ君にネタバラシしてあげようか?私のスケルトンちゃんに何かしようとしたみたいだけど、失敗しちゃった件について」

「ウィザードじゃと言っておるだろうが!馬鹿にしよって。我がゾンビども。この目障りな女を殺せい!」

「ねぇねぇ。ウィッチ君の仲間、何処にいるの?見渡す限り、居ないね~。クスクス」

 この女、生腐りよってからに。
 何が旧四天王じゃ。
 旧四天王とはいえ、魔王様を守るのが仕事であろうが!
 それをほっぽり出すだけに飽き足らず人間に寝返るなど許せん。
 クソッ。
 自我を持たないただの屍であることが仇となったか。
 もう全員が穴に落ちたというのか。
 いや、一人だけおったわ。

「やれ、護衛ゾンビよ!」

「う。が。?」

 残っておったのは、ゾンビにしたウォリアーじゃが力はあの時よりも増しておる。
 死んだこの女もゾンビにして。
 ば、バカな!?
 防がれたじゃと!?

「ビビアン、油断するなと言っただろう!」

「ごめんってばマチルダ」

 人間の戦士の女如きがゾンビにして力も増したウォリアーの一撃を止めたじゃと。
 一体、どうなっておる。
 こんなこと。
 こんなこと。
 ワシは絶対に認めんぞい。
 逃げなければ。
 逃げなければ。
 こんなところで死ぬわけにはいかん。

「形勢不利と判断して、お逃げになられますか?」

 次から次へと。
 厄介じゃな。
 コイツは見たところ村娘か。
 見たところ、ただの女のようじゃ。
 ゾンビにしてくれようぞ。

「風よ。邪なる者を切り裂きなさい」

 馬鹿な!?
 何ちゅう威力の風の魔法じゃ!?
 ワシがせっかく回収したウォリアーゾンビが粉々に。

「リーシア、妾の獲物を取るでない!」

「マチルダ様、ゾンビが相手でしたので、首を吹き飛ばすのが良いかと思いまして、勝手な真似をして申し訳ありません」

「そう謝られては、何もいえぬではないか。助かったぞ」

 コイツら皆、化け物の集まりか。
 ヤバい。
 ヤバい。
 早く逃げなくては。
 ゴベッ。
 下から攻撃を食らったじゃと!?

「オラのアッパーカットはどうだに」

 トロールじゃと!?
 どれだけの魔物が人間に靡いているのだ。
 だが、これは好都合、このまま空中に飛んでいる間に。
 ガッ。
 な、何で掴まれて。

「アカンで。ウチの愛する人に悪さしようとしてる奴を見逃されへんで」

 さ、サイクロプスじゃと!?
 地面に叩きつけられる。
 な、何とかせねば。
 な、何とか。

「あーし。トモっちに命救われたし。トモっちの敵に容赦しないから覚悟してよね」

 待て待て待て、オークよ。
 その金棒をどうするつもりじゃ?
 地面に地面にめり込んで、死んでしまう。
 まだじゃ。
 まだ。
 何か打開策が。

「逃げられないことがお分かりいただけましたでしょうか?」

 コイツは、さっきの村娘。
 コイツをゾンビにして囮にしている間に。
 そ、それは聖魔法?
 ば、馬鹿なワシのワシの存在が消えてゆく。
 こんなはずでは。
 こんなはずでは。
 無かったというのに。
 アリシア様、務めを果たせず申し訳ございませぬ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

処理中です...