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4章 スノーフィールドを攻略せよ!
サウザンドスノーに迫る男
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本当にこの魔法は素晴らしい。
死んだ人間をゾンビとして使役できる。
これが魔法使いであったワシがアリシア様より授かった新しい力じゃ。
それにしても人間に友好的な魔物の集団などけしからん。
ゴロロ族、1人たりとも生かしておくまいぞ。
さぁ、甦れ~甦れ~ワシの手足となって、死ぬまで戦うとよい。
いや、もう既に死んであったのだったな。
カカカカカ。
それにしても魔王様に対して、あれ程啖呵を切った割にあっさりと敵側に寝返るとは、所詮前の魔王に仕えてた奴らは、役立たずばかりということかの。
「お前もキビキビ働け、ウォリアーよ。マグマに落ちて、肉体の全てを消失した哀れなお前を拾ってやったのだからな」
「あ。う。あ」
「そうであったお前もただの屍人であったわ。せいぜい、ワシの手足となり働くのだ。アリシア様の御褒美のためにな」
「あ。う。あ」
この能力の欠点は、意思疎通を図れないところじゃな。
まぁ、意思疎通を図らずともワシの命には完全服従じゃがな。
さて、もうすぐサウザンドスノーか。
とっとと蹂躙してやるわい。
「!?何じゃ。あの雪の門は」
「あ。う。?」
そうじゃった。
コイツらに聞いたところで何も意味はない。
なんじゃ?
ライガーとやらから聞いていたのと全然違うが。
防衛設備すら無い原っぱにポツポツと家がある村だと聞いておったが。
まぁ、良い。
蹂躙することに変わらん。
「ゾンビども、仕事じゃ!あれを破壊するのじゃ!」
さぁ、我がゾンビどもに恐れ慄くが良い。
ば、馬鹿な!?
ゾンビどもが全く近付けないじゃと!?
何故、押し戻されておる。
何じゃあの雪玉を連射する機械のようなものは。
足に当たったゾンビが転げて、押し戻されておる。
一向に門に近づくことすら。
ゾンビどもが消えた!?
一体どこに?
穴?
まさか、落とし穴じゃと!?
こんな古典的な罠に我がゾンビどもが。
い、至る所に穴じゃと!?
こ、このままではアリシア様から御褒美が貰えんではないか。
な、何とかせねば。
あれはスケルトンか?
ちょうど良い。
同じ屍なら我が術で操ってくれるわ!
カカカカカ。
な、何故!?
ワシのいうことを聞かぬ。
どうなっておる。
何故、我がゾンビどもを襲うのじゃ。
そうではない。
門を門を破壊するのじゃ!
「あらあら、どうしちゃったのかしら~。確か、新四天王のウィッチさんだったかしら~?」
「ウィザードじゃ!そういう貴様は、裏切り者の旧四天王のビビアン、か?」
「そうよね~。あの頃と違って、わからないわよね~。真実の愛を見つけて、姿も変わったのよ~。女狐に利用されてるだけの情けない目の前の四天王さんと違ってね~」
「えぇい。語尾を伸ばすでないわ!鬱陶しい」
「クスクス。馬鹿なウィッチ君にネタバラシしてあげようか?私のスケルトンちゃんに何かしようとしたみたいだけど、失敗しちゃった件について」
「ウィザードじゃと言っておるだろうが!馬鹿にしよって。我がゾンビども。この目障りな女を殺せい!」
「ねぇねぇ。ウィッチ君の仲間、何処にいるの?見渡す限り、居ないね~。クスクス」
この女、生腐りよってからに。
何が旧四天王じゃ。
旧四天王とはいえ、魔王様を守るのが仕事であろうが!
それをほっぽり出すだけに飽き足らず人間に寝返るなど許せん。
クソッ。
自我を持たないただの屍であることが仇となったか。
もう全員が穴に落ちたというのか。
いや、一人だけおったわ。
「やれ、護衛ゾンビよ!」
「う。が。?」
残っておったのは、ゾンビにしたウォリアーじゃが力はあの時よりも増しておる。
死んだこの女もゾンビにして。
ば、バカな!?
防がれたじゃと!?
「ビビアン、油断するなと言っただろう!」
「ごめんってばマチルダ」
人間の戦士の女如きがゾンビにして力も増したウォリアーの一撃を止めたじゃと。
一体、どうなっておる。
こんなこと。
こんなこと。
ワシは絶対に認めんぞい。
逃げなければ。
逃げなければ。
こんなところで死ぬわけにはいかん。
「形勢不利と判断して、お逃げになられますか?」
次から次へと。
厄介じゃな。
コイツは見たところ村娘か。
見たところ、ただの女のようじゃ。
ゾンビにしてくれようぞ。
「風よ。邪なる者を切り裂きなさい」
馬鹿な!?
何ちゅう威力の風の魔法じゃ!?
ワシがせっかく回収したウォリアーゾンビが粉々に。
「リーシア、妾の獲物を取るでない!」
「マチルダ様、ゾンビが相手でしたので、首を吹き飛ばすのが良いかと思いまして、勝手な真似をして申し訳ありません」
「そう謝られては、何もいえぬではないか。助かったぞ」
コイツら皆、化け物の集まりか。
ヤバい。
ヤバい。
早く逃げなくては。
ゴベッ。
下から攻撃を食らったじゃと!?
「オラのアッパーカットはどうだに」
トロールじゃと!?
どれだけの魔物が人間に靡いているのだ。
だが、これは好都合、このまま空中に飛んでいる間に。
ガッ。
な、何で掴まれて。
「アカンで。ウチの愛する人に悪さしようとしてる奴を見逃されへんで」
さ、サイクロプスじゃと!?
地面に叩きつけられる。
な、何とかせねば。
な、何とか。
「あーし。トモっちに命救われたし。トモっちの敵に容赦しないから覚悟してよね」
待て待て待て、オークよ。
その金棒をどうするつもりじゃ?
地面に地面にめり込んで、死んでしまう。
まだじゃ。
まだ。
何か打開策が。
「逃げられないことがお分かりいただけましたでしょうか?」
コイツは、さっきの村娘。
コイツをゾンビにして囮にしている間に。
そ、それは聖魔法?
ば、馬鹿なワシのワシの存在が消えてゆく。
こんなはずでは。
こんなはずでは。
無かったというのに。
アリシア様、務めを果たせず申し訳ございませぬ。
死んだ人間をゾンビとして使役できる。
これが魔法使いであったワシがアリシア様より授かった新しい力じゃ。
それにしても人間に友好的な魔物の集団などけしからん。
ゴロロ族、1人たりとも生かしておくまいぞ。
さぁ、甦れ~甦れ~ワシの手足となって、死ぬまで戦うとよい。
いや、もう既に死んであったのだったな。
カカカカカ。
それにしても魔王様に対して、あれ程啖呵を切った割にあっさりと敵側に寝返るとは、所詮前の魔王に仕えてた奴らは、役立たずばかりということかの。
「お前もキビキビ働け、ウォリアーよ。マグマに落ちて、肉体の全てを消失した哀れなお前を拾ってやったのだからな」
「あ。う。あ」
「そうであったお前もただの屍人であったわ。せいぜい、ワシの手足となり働くのだ。アリシア様の御褒美のためにな」
「あ。う。あ」
この能力の欠点は、意思疎通を図れないところじゃな。
まぁ、意思疎通を図らずともワシの命には完全服従じゃがな。
さて、もうすぐサウザンドスノーか。
とっとと蹂躙してやるわい。
「!?何じゃ。あの雪の門は」
「あ。う。?」
そうじゃった。
コイツらに聞いたところで何も意味はない。
なんじゃ?
ライガーとやらから聞いていたのと全然違うが。
防衛設備すら無い原っぱにポツポツと家がある村だと聞いておったが。
まぁ、良い。
蹂躙することに変わらん。
「ゾンビども、仕事じゃ!あれを破壊するのじゃ!」
さぁ、我がゾンビどもに恐れ慄くが良い。
ば、馬鹿な!?
ゾンビどもが全く近付けないじゃと!?
何故、押し戻されておる。
何じゃあの雪玉を連射する機械のようなものは。
足に当たったゾンビが転げて、押し戻されておる。
一向に門に近づくことすら。
ゾンビどもが消えた!?
一体どこに?
穴?
まさか、落とし穴じゃと!?
こんな古典的な罠に我がゾンビどもが。
い、至る所に穴じゃと!?
こ、このままではアリシア様から御褒美が貰えんではないか。
な、何とかせねば。
あれはスケルトンか?
ちょうど良い。
同じ屍なら我が術で操ってくれるわ!
カカカカカ。
な、何故!?
ワシのいうことを聞かぬ。
どうなっておる。
何故、我がゾンビどもを襲うのじゃ。
そうではない。
門を門を破壊するのじゃ!
「あらあら、どうしちゃったのかしら~。確か、新四天王のウィッチさんだったかしら~?」
「ウィザードじゃ!そういう貴様は、裏切り者の旧四天王のビビアン、か?」
「そうよね~。あの頃と違って、わからないわよね~。真実の愛を見つけて、姿も変わったのよ~。女狐に利用されてるだけの情けない目の前の四天王さんと違ってね~」
「えぇい。語尾を伸ばすでないわ!鬱陶しい」
「クスクス。馬鹿なウィッチ君にネタバラシしてあげようか?私のスケルトンちゃんに何かしようとしたみたいだけど、失敗しちゃった件について」
「ウィザードじゃと言っておるだろうが!馬鹿にしよって。我がゾンビども。この目障りな女を殺せい!」
「ねぇねぇ。ウィッチ君の仲間、何処にいるの?見渡す限り、居ないね~。クスクス」
この女、生腐りよってからに。
何が旧四天王じゃ。
旧四天王とはいえ、魔王様を守るのが仕事であろうが!
それをほっぽり出すだけに飽き足らず人間に寝返るなど許せん。
クソッ。
自我を持たないただの屍であることが仇となったか。
もう全員が穴に落ちたというのか。
いや、一人だけおったわ。
「やれ、護衛ゾンビよ!」
「う。が。?」
残っておったのは、ゾンビにしたウォリアーじゃが力はあの時よりも増しておる。
死んだこの女もゾンビにして。
ば、バカな!?
防がれたじゃと!?
「ビビアン、油断するなと言っただろう!」
「ごめんってばマチルダ」
人間の戦士の女如きがゾンビにして力も増したウォリアーの一撃を止めたじゃと。
一体、どうなっておる。
こんなこと。
こんなこと。
ワシは絶対に認めんぞい。
逃げなければ。
逃げなければ。
こんなところで死ぬわけにはいかん。
「形勢不利と判断して、お逃げになられますか?」
次から次へと。
厄介じゃな。
コイツは見たところ村娘か。
見たところ、ただの女のようじゃ。
ゾンビにしてくれようぞ。
「風よ。邪なる者を切り裂きなさい」
馬鹿な!?
何ちゅう威力の風の魔法じゃ!?
ワシがせっかく回収したウォリアーゾンビが粉々に。
「リーシア、妾の獲物を取るでない!」
「マチルダ様、ゾンビが相手でしたので、首を吹き飛ばすのが良いかと思いまして、勝手な真似をして申し訳ありません」
「そう謝られては、何もいえぬではないか。助かったぞ」
コイツら皆、化け物の集まりか。
ヤバい。
ヤバい。
早く逃げなくては。
ゴベッ。
下から攻撃を食らったじゃと!?
「オラのアッパーカットはどうだに」
トロールじゃと!?
どれだけの魔物が人間に靡いているのだ。
だが、これは好都合、このまま空中に飛んでいる間に。
ガッ。
な、何で掴まれて。
「アカンで。ウチの愛する人に悪さしようとしてる奴を見逃されへんで」
さ、サイクロプスじゃと!?
地面に叩きつけられる。
な、何とかせねば。
な、何とか。
「あーし。トモっちに命救われたし。トモっちの敵に容赦しないから覚悟してよね」
待て待て待て、オークよ。
その金棒をどうするつもりじゃ?
地面に地面にめり込んで、死んでしまう。
まだじゃ。
まだ。
何か打開策が。
「逃げられないことがお分かりいただけましたでしょうか?」
コイツは、さっきの村娘。
コイツをゾンビにして囮にしている間に。
そ、それは聖魔法?
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アリシア様、務めを果たせず申し訳ございませぬ。
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