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5章 協力関係
金の切れ目が
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ライガーは、手に入れた金貨1000枚で、傭兵を雇った。
ここ、数ヶ月で、どちらの政治が優秀だったかなど言うまでもなく金を渡せば戦ってくれる傭兵ぐらいしか兵として志願する者が居なかったのだ。
無理やり徴兵することも考えたが彼らが逃げた先が厄介だった。
そう、ライガーがコングに売り渡したスラムエリアだ。
「ぐぬぬ。どいつもこいつも口を開けばシシオと。俺が戻ってきたことをあんなに喜んでおったくせに。ブル、逃げた奴らを捕らえて無理やり徴兵させよと命じた件はどうなっている!」
「そ、それが逃げた先がスラムエリアでして」
「またか!何故、こうもスラムエリアにばかり逃げ込むのだ!コングに引き渡すように伝えるのだ」
「そ、それが。この地域はライガー様の権力もシシオの権力も及ばないところであると一蹴されまして」
「なんだと!?強引に連れ戻せ!」
「それが実力行使するならシシオ側に付くと。ここに手を出さないことで、ライガー様と契約したと」
「足元をみやがって!これだから老害は。もう良い。ブル、役立たずのお前は下がってろ!レオ、傭兵の方はどうだ?」
「金さえもらえれば、構わないと」
「良し。これで何とかなるな。ものの数日で大きくなった街だ。手が行き届いていないところが多いに決まってる。制圧して、シシオを殺すぞ」
「はっ」
ライガーに手を貸すほとんどのものがシシオに妻を寝取られている獅子族なのだが、ゴホン、捨てられたのだが本人が認めていない。
後は、野盗崩れとか、まぁ悪人ばっかりだ。
それ以外は金で雇われた傭兵。
「ら、ライガー様、た、大変です!」
ライガーを信奉する兵が駆け込んできた。
「どうした。そんなに慌てて?」
「それが、街のあちこちで、シシオを支持する者たちが暴動を。それにどこから現れたのか。シシオの親衛隊、獅子女が!」
「な、何!?」
「良い機会ですライガー様。今こそ、妻を取り戻す時。どうせ、シシオが何か術をかけたに決まっている。あんなに一斉に、我らを斬りつけ、逃げ去りシシオの女になるなど。絶対に許さんぞシシオ」
このように獅子族の男たちは怒り心頭で、妻を迎えに行くと我先に飛び出して行ったのだが。
「お、お前。その腹は」
「あら、元旦那が何の用かしら?あの時、情けをかけて、殺さずに斬りつけてあげたのに、まだ私に執着してるのかしら?このお腹を見てわからない?私のお腹には優秀なシシオ様の子が居るのよ。貴方じゃなくてね」
「嘘だ。アイツは、アイツは呪いで子が」
「あら、何でそのことを知ってるのかしら?詳しく聞かせてもらわないといけないわね」
こんなことが再会した面々との間で、数多く行われ、その結果。
「待て、待ってくれ。殺さないでくれ。もうお前の前に現れないから。な?な?」
「なら、話しなさい。シシオ様に呪いをかけたのは誰?」
「そ、それは。ひぃっ。わかった。わかったから。魔女だ」
「魔女?」
「黒いフードを被っていた。詳しくはライガー様しか知らない!本当だ。な?これで、許してくれる、よ、な。な、何で、血が?」
「あら、あの時生かしておいたのは、情けだって言ったじゃない。もう一度私の前に現れたのなら死んで当然よね。だって、貴方、私を満足させられない無能な獅子なんだから」
「チクショーーーーーー。血が血が止まらねぇよぉ。な、頼む。もう本当にシシオにも何もしねぇから命だけは命だけは。ガハッ」
「私の前にもう一度現れなければ死ぬことは無かったのよ。恨むのなら己の愚かさを恨むのね。無能の獅子さん」
こうして、彼らの元妻たちは、持ち寄った情報を交換し、親衛隊獅子女の隊長を務めるクロミに報告する。
「報告、御苦労様です。辛い思いをさせましたね」
「クロミ様。気にしないでください。あの時、クズどもには、念入りに2度と顔を見せるなと言っておいたので、こうなった以上仕方ありません」
「ですが一時は愛した者をその手にかけさせるなど」
「あの時、アリア様に殺せと命じられて、情けをかけたのは私たちの温情です。それを破ったのならこうなっても向こうも文句は言えないかと。それに恨まれる筋合いもありません。こちらは、どうしてシシオ様に味方をすることにしたかその全てを話しましたから。納得できず、何か術だと思い込んだのは、クズの元旦那どもです」
「貴方たちの忠節に感謝します。ですが今は心身ともに休めてください。向こうの戦力を奇襲で大きく減らした以上、シシオ様の子を身籠る私たちの役目は終わりです」
「それにしても同時妊娠なんて、呪術を打ち払ってくださった聖女様に感謝しませんと」
「えぇ。落ち着いたらトモ殿がこちらに連れてきてくださるそうですから」
「それは、盛大におもてなしの準備をしませんと」
「えぇ」
獅子族は女が優位の種族だ。
それが王と認めた1人の獅子がシシオなのだ。
そのことに納得できず身を滅ぼしたのがライガーに付き従い続けた、元旦那たちの成れの果てだ。
ライガー側は、厳重に警備していたにも関わらず、シシオ側の侵入を許し、あまつさえ兵隊を失った。
傭兵たちは、相手の恐ろしさを目の当たりにして、金額の上乗せを提案する。
割が合わないと判断したのだ。
だがライガーに差し出せる金はもうない。
傭兵たちは、払える金が無いのならこれ以上は契約できないと言って、去っていく。
それを見逃すライガーの親衛隊ではなく。
傭兵とライガーの親衛隊が衝突。
同士討ちでさらに被害の増えるライガー側。
もはや、戦う前からシシオ側の勝利は確定しているようなものである。
ここ、数ヶ月で、どちらの政治が優秀だったかなど言うまでもなく金を渡せば戦ってくれる傭兵ぐらいしか兵として志願する者が居なかったのだ。
無理やり徴兵することも考えたが彼らが逃げた先が厄介だった。
そう、ライガーがコングに売り渡したスラムエリアだ。
「ぐぬぬ。どいつもこいつも口を開けばシシオと。俺が戻ってきたことをあんなに喜んでおったくせに。ブル、逃げた奴らを捕らえて無理やり徴兵させよと命じた件はどうなっている!」
「そ、それが逃げた先がスラムエリアでして」
「またか!何故、こうもスラムエリアにばかり逃げ込むのだ!コングに引き渡すように伝えるのだ」
「そ、それが。この地域はライガー様の権力もシシオの権力も及ばないところであると一蹴されまして」
「なんだと!?強引に連れ戻せ!」
「それが実力行使するならシシオ側に付くと。ここに手を出さないことで、ライガー様と契約したと」
「足元をみやがって!これだから老害は。もう良い。ブル、役立たずのお前は下がってろ!レオ、傭兵の方はどうだ?」
「金さえもらえれば、構わないと」
「良し。これで何とかなるな。ものの数日で大きくなった街だ。手が行き届いていないところが多いに決まってる。制圧して、シシオを殺すぞ」
「はっ」
ライガーに手を貸すほとんどのものがシシオに妻を寝取られている獅子族なのだが、ゴホン、捨てられたのだが本人が認めていない。
後は、野盗崩れとか、まぁ悪人ばっかりだ。
それ以外は金で雇われた傭兵。
「ら、ライガー様、た、大変です!」
ライガーを信奉する兵が駆け込んできた。
「どうした。そんなに慌てて?」
「それが、街のあちこちで、シシオを支持する者たちが暴動を。それにどこから現れたのか。シシオの親衛隊、獅子女が!」
「な、何!?」
「良い機会ですライガー様。今こそ、妻を取り戻す時。どうせ、シシオが何か術をかけたに決まっている。あんなに一斉に、我らを斬りつけ、逃げ去りシシオの女になるなど。絶対に許さんぞシシオ」
このように獅子族の男たちは怒り心頭で、妻を迎えに行くと我先に飛び出して行ったのだが。
「お、お前。その腹は」
「あら、元旦那が何の用かしら?あの時、情けをかけて、殺さずに斬りつけてあげたのに、まだ私に執着してるのかしら?このお腹を見てわからない?私のお腹には優秀なシシオ様の子が居るのよ。貴方じゃなくてね」
「嘘だ。アイツは、アイツは呪いで子が」
「あら、何でそのことを知ってるのかしら?詳しく聞かせてもらわないといけないわね」
こんなことが再会した面々との間で、数多く行われ、その結果。
「待て、待ってくれ。殺さないでくれ。もうお前の前に現れないから。な?な?」
「なら、話しなさい。シシオ様に呪いをかけたのは誰?」
「そ、それは。ひぃっ。わかった。わかったから。魔女だ」
「魔女?」
「黒いフードを被っていた。詳しくはライガー様しか知らない!本当だ。な?これで、許してくれる、よ、な。な、何で、血が?」
「あら、あの時生かしておいたのは、情けだって言ったじゃない。もう一度私の前に現れたのなら死んで当然よね。だって、貴方、私を満足させられない無能な獅子なんだから」
「チクショーーーーーー。血が血が止まらねぇよぉ。な、頼む。もう本当にシシオにも何もしねぇから命だけは命だけは。ガハッ」
「私の前にもう一度現れなければ死ぬことは無かったのよ。恨むのなら己の愚かさを恨むのね。無能の獅子さん」
こうして、彼らの元妻たちは、持ち寄った情報を交換し、親衛隊獅子女の隊長を務めるクロミに報告する。
「報告、御苦労様です。辛い思いをさせましたね」
「クロミ様。気にしないでください。あの時、クズどもには、念入りに2度と顔を見せるなと言っておいたので、こうなった以上仕方ありません」
「ですが一時は愛した者をその手にかけさせるなど」
「あの時、アリア様に殺せと命じられて、情けをかけたのは私たちの温情です。それを破ったのならこうなっても向こうも文句は言えないかと。それに恨まれる筋合いもありません。こちらは、どうしてシシオ様に味方をすることにしたかその全てを話しましたから。納得できず、何か術だと思い込んだのは、クズの元旦那どもです」
「貴方たちの忠節に感謝します。ですが今は心身ともに休めてください。向こうの戦力を奇襲で大きく減らした以上、シシオ様の子を身籠る私たちの役目は終わりです」
「それにしても同時妊娠なんて、呪術を打ち払ってくださった聖女様に感謝しませんと」
「えぇ。落ち着いたらトモ殿がこちらに連れてきてくださるそうですから」
「それは、盛大におもてなしの準備をしませんと」
「えぇ」
獅子族は女が優位の種族だ。
それが王と認めた1人の獅子がシシオなのだ。
そのことに納得できず身を滅ぼしたのがライガーに付き従い続けた、元旦那たちの成れの果てだ。
ライガー側は、厳重に警備していたにも関わらず、シシオ側の侵入を許し、あまつさえ兵隊を失った。
傭兵たちは、相手の恐ろしさを目の当たりにして、金額の上乗せを提案する。
割が合わないと判断したのだ。
だがライガーに差し出せる金はもうない。
傭兵たちは、払える金が無いのならこれ以上は契約できないと言って、去っていく。
それを見逃すライガーの親衛隊ではなく。
傭兵とライガーの親衛隊が衝突。
同士討ちでさらに被害の増えるライガー側。
もはや、戦う前からシシオ側の勝利は確定しているようなものである。
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