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5章 協力関係
真実と嘘
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ルミと情事に及んだ朝のことだ。
「ルミ、一晩中付き合わせてしまったな」
「カズちん、アンタとんだ絶倫さね♡アタイ好みさね♡まだ硬いまんまじゃないか♡スッキリしとくかい?」
「ルミとなら何日でもしていられそうだ」
「嬉しいこと言ってくれるじゃないかい♡カズちん、アタイ。な、何だい!?」
勢いよく扉を蹴破られ超激怒モードのナイアの側に小さな女の子が扉の前に立っていた。
「御主人様、人妻と情事に及んで、覚悟はできておられますよね?」
「待て、待ってくれナイア!これには深いわけが。た、確かに俺は人妻と関係を持った。だが本気なんだ。俺はルミもルミの娘も愛してるんだ!」
「そうですか。言いたいことはそれだけですか?こんな小さな女の子まで手篭めにすると?この変態が!節度を学びなさい!恥知らずには命で償ってもらいますよ」
ば、馬鹿。
何で、こんな時にそっちの意味で受け取るんだよ。
違う。
違うんだ。
俺はルミの家族として娘も愛してるって意味で。
勢いよく間合いを詰めてきたナイアに投げ飛ばされ壁に激突して、床に転がる俺。
「ホベェバブリベイ」
視界が反転し、勢いよく壁に打ちつけ、まだかろうじて息のある俺に近付いてくる超激怒モードのナイア。
それを止めてくれたのは小さな女の子だった。
「ナイアさん、ひとごろしはダメなの。へんたいさんをころすことはよくないのよ」
拙い言葉だが必死に目の前に立ち塞がって止めてくれるルミの娘。
な、なんていい子なんだ。
これなら流石のナイアも怒りを鎮めて。
「いえ、お嬢様をお気になさらず。この変態は一度死なないと治りませんから」
ひょいとルミの娘を抱えて、傍に退かせると、俺へと歩みを進める超激怒モードのナイア。
やば。
これ死んだわ。
俺の下半身に狙いを定めると勢いよく踏みつけるのだった。
「ギャァァァァァァァァァァァァ」
俺の断末魔が響き渡る。
完全に俺の下半身を破壊する威力のストンプである。
俺は意識を失った。
『もう1人の僕、酷い有様だね』
だ、誰だ。
この声は。
『まぁ今まさに死の境を彷徨っているからもう1人の僕と会話できているのだけれどね。先ずは礼を言うよ。僕の初恋を叶えてくれたこと感謝してる。マチルダ姉ちゃんの身体は最高だったでしょ?』
こ、コイツは。
この身体の持ち主なのか?
『困惑してるみたいだね。それにしてもあの時助けた小さな蛇が魔物でビビアンだったなんてね。僕も思わず力を貸しちゃったよ。どうだった変幻自在に変わるオチンチンは?』
アレは良い。
アレのお陰で墜とせた女も数知れず。
『喜んでくれているみたいで良かったよ。僕はハーフエルフという種族でね。オークの血が4分の1、人間の血が2分の1、エルフの血が4分の1混じっているんだ。まぁ、人間とエルフと魔族の架け橋になるべくして生まれてきたと言ったら良いかな』
オークと人間の女との間に生まれた子供と人間とエルフの間に生まれた子供が混じったって事か?
『ハハッ。もう1人の僕は、面白い考え方をするんだね。まぁ僕は作られた存在。錬金術の一種とでも言えば良いかな。文字通りオークの血を4分の1、人間の血を2分の1、エルフの血を4分の1、混ぜ合わせて作られた存在なんだ。だから身体の特定の部分を伸縮させたり、身体を硬くしたりできるんだ』
成程。
で、このタイミングで話しかけてきたのはどうしてだ?
『もう1人の僕は話が早くて助かるよ。この世界の絶対悪は誰だと思う?』
ん?
魔王とやらが存在してるならそいつなんじゃねぇかと言いたいところだが女神なんだろ?
『流石だね。生きとし生けるものは全て女神の干渉を受ける。その中で唯一受け付けないのがこの世界とは別の世界の人間。まっ、この世界に生きている人間でも1人だけ例外がいるんだけどね』
ビビアンが言ってた女狐のことだろ?
『へぇ。そこまで辿り着いてるなんて流石だね。女神は今相当焦っているはずだよ。この世界の理を転生者とやらで、元に戻そうとしたのにその転生者が特異な能力ばかり開眼させていくんだからね』
この力はやっぱり女神が与えた力じゃないんだな?
『うん。今こそ真実を話すよもう1人の僕』
真実か。
ということは女神の言ってた言葉は嘘なんだな。
『そう捉えてもらって構わないよ。僕は何度も1日が繰り返されていることに気付いてしまった。何度も殺される1日をね』
ナイアに殺される1日だな。
『あんな綺麗なリザードマンさんに殺されるのなら本望だけどね。ってのは置いとこうか。それまでは漠然とこれがこの世界における正しいことなのだと自分に言い聞かせてきた。でも、気付いてしまった。自分が死ぬことは、世界の歯車を回すためのきっかけでしかないとね。勇者が魔王を倒す物語の幕開けのためのね』
そうだな。
『気付いていることを気付いてないフリをしていた僕の運命が変わったのは、勇者の幼馴染が魔王側に寝返った時だった。その時、女神に呼ばれた僕は、転生者の器となることを了承した。この世界を改める目的のためにね』
俺もあの女神の声を聞いた時から胡散臭いと思ってた。
要は協力して欲しいってことだよな?
で、このことは女神に知られないのか?
監視してるんだろ?
俺も今は、この世界の住人ってことになると思うのだが。
『安心してよ。ここは、生と死の狭間。女神に聞かれることはないよ。そして、君が今まで救ってきた人は、皆運命にあったものたち。ここで明確な死については割愛するけどね』
そんなことまで話してたら長くなるだろ。
まぁ、だいたい察しは付くから問題ない。
このゲームをやり込んだ俺。
ゴホン。
『そうか。この世界はゲームの世界だったのか。それを知れて良かったよ。このゲームを楽しんでくれた人に助けられるなんて、これも運命かな。今後もこの力を使って、女神を打破して欲しい。そろそろ時間だ。頼んだよもう1人の僕』
フッ。
あぁ。
お前の想いは受け取った。
俺の討伐目標は、魔王から女神へと変更だ。
待ってろよ。
「ルミ、一晩中付き合わせてしまったな」
「カズちん、アンタとんだ絶倫さね♡アタイ好みさね♡まだ硬いまんまじゃないか♡スッキリしとくかい?」
「ルミとなら何日でもしていられそうだ」
「嬉しいこと言ってくれるじゃないかい♡カズちん、アタイ。な、何だい!?」
勢いよく扉を蹴破られ超激怒モードのナイアの側に小さな女の子が扉の前に立っていた。
「御主人様、人妻と情事に及んで、覚悟はできておられますよね?」
「待て、待ってくれナイア!これには深いわけが。た、確かに俺は人妻と関係を持った。だが本気なんだ。俺はルミもルミの娘も愛してるんだ!」
「そうですか。言いたいことはそれだけですか?こんな小さな女の子まで手篭めにすると?この変態が!節度を学びなさい!恥知らずには命で償ってもらいますよ」
ば、馬鹿。
何で、こんな時にそっちの意味で受け取るんだよ。
違う。
違うんだ。
俺はルミの家族として娘も愛してるって意味で。
勢いよく間合いを詰めてきたナイアに投げ飛ばされ壁に激突して、床に転がる俺。
「ホベェバブリベイ」
視界が反転し、勢いよく壁に打ちつけ、まだかろうじて息のある俺に近付いてくる超激怒モードのナイア。
それを止めてくれたのは小さな女の子だった。
「ナイアさん、ひとごろしはダメなの。へんたいさんをころすことはよくないのよ」
拙い言葉だが必死に目の前に立ち塞がって止めてくれるルミの娘。
な、なんていい子なんだ。
これなら流石のナイアも怒りを鎮めて。
「いえ、お嬢様をお気になさらず。この変態は一度死なないと治りませんから」
ひょいとルミの娘を抱えて、傍に退かせると、俺へと歩みを進める超激怒モードのナイア。
やば。
これ死んだわ。
俺の下半身に狙いを定めると勢いよく踏みつけるのだった。
「ギャァァァァァァァァァァァァ」
俺の断末魔が響き渡る。
完全に俺の下半身を破壊する威力のストンプである。
俺は意識を失った。
『もう1人の僕、酷い有様だね』
だ、誰だ。
この声は。
『まぁ今まさに死の境を彷徨っているからもう1人の僕と会話できているのだけれどね。先ずは礼を言うよ。僕の初恋を叶えてくれたこと感謝してる。マチルダ姉ちゃんの身体は最高だったでしょ?』
こ、コイツは。
この身体の持ち主なのか?
『困惑してるみたいだね。それにしてもあの時助けた小さな蛇が魔物でビビアンだったなんてね。僕も思わず力を貸しちゃったよ。どうだった変幻自在に変わるオチンチンは?』
アレは良い。
アレのお陰で墜とせた女も数知れず。
『喜んでくれているみたいで良かったよ。僕はハーフエルフという種族でね。オークの血が4分の1、人間の血が2分の1、エルフの血が4分の1混じっているんだ。まぁ、人間とエルフと魔族の架け橋になるべくして生まれてきたと言ったら良いかな』
オークと人間の女との間に生まれた子供と人間とエルフの間に生まれた子供が混じったって事か?
『ハハッ。もう1人の僕は、面白い考え方をするんだね。まぁ僕は作られた存在。錬金術の一種とでも言えば良いかな。文字通りオークの血を4分の1、人間の血を2分の1、エルフの血を4分の1、混ぜ合わせて作られた存在なんだ。だから身体の特定の部分を伸縮させたり、身体を硬くしたりできるんだ』
成程。
で、このタイミングで話しかけてきたのはどうしてだ?
『もう1人の僕は話が早くて助かるよ。この世界の絶対悪は誰だと思う?』
ん?
魔王とやらが存在してるならそいつなんじゃねぇかと言いたいところだが女神なんだろ?
『流石だね。生きとし生けるものは全て女神の干渉を受ける。その中で唯一受け付けないのがこの世界とは別の世界の人間。まっ、この世界に生きている人間でも1人だけ例外がいるんだけどね』
ビビアンが言ってた女狐のことだろ?
『へぇ。そこまで辿り着いてるなんて流石だね。女神は今相当焦っているはずだよ。この世界の理を転生者とやらで、元に戻そうとしたのにその転生者が特異な能力ばかり開眼させていくんだからね』
この力はやっぱり女神が与えた力じゃないんだな?
『うん。今こそ真実を話すよもう1人の僕』
真実か。
ということは女神の言ってた言葉は嘘なんだな。
『そう捉えてもらって構わないよ。僕は何度も1日が繰り返されていることに気付いてしまった。何度も殺される1日をね』
ナイアに殺される1日だな。
『あんな綺麗なリザードマンさんに殺されるのなら本望だけどね。ってのは置いとこうか。それまでは漠然とこれがこの世界における正しいことなのだと自分に言い聞かせてきた。でも、気付いてしまった。自分が死ぬことは、世界の歯車を回すためのきっかけでしかないとね。勇者が魔王を倒す物語の幕開けのためのね』
そうだな。
『気付いていることを気付いてないフリをしていた僕の運命が変わったのは、勇者の幼馴染が魔王側に寝返った時だった。その時、女神に呼ばれた僕は、転生者の器となることを了承した。この世界を改める目的のためにね』
俺もあの女神の声を聞いた時から胡散臭いと思ってた。
要は協力して欲しいってことだよな?
で、このことは女神に知られないのか?
監視してるんだろ?
俺も今は、この世界の住人ってことになると思うのだが。
『安心してよ。ここは、生と死の狭間。女神に聞かれることはないよ。そして、君が今まで救ってきた人は、皆運命にあったものたち。ここで明確な死については割愛するけどね』
そんなことまで話してたら長くなるだろ。
まぁ、だいたい察しは付くから問題ない。
このゲームをやり込んだ俺。
ゴホン。
『そうか。この世界はゲームの世界だったのか。それを知れて良かったよ。このゲームを楽しんでくれた人に助けられるなんて、これも運命かな。今後もこの力を使って、女神を打破して欲しい。そろそろ時間だ。頼んだよもう1人の僕』
フッ。
あぁ。
お前の想いは受け取った。
俺の討伐目標は、魔王から女神へと変更だ。
待ってろよ。
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