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6章 魔王城までの道を確保せよ!
慌ただしくなる
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数日間にも及ぶ調査の結果、ガイルの娘とリードの娘を見つけることはできなかった。
「御主人様、失礼ながら。ここまで探して見つからない以上、その情報の出所自体が間違っていると判断するしかありません。それに私はかつてガイル様の部下でしたがガイル様に娘が居るなんて聞いたこともありません。本当にここに居るのですか?」
ナイアにそう言われると俺も自信が無くなってくる。
そもそも攻略本の開発者裏トークで明かされた情報だしな。
実際にガイルの部下として働いていたナイアが見聞きした事がないのなら存在していないのか?
諦めかけた時、街の中が騒がしくなっていた。
「おい。奴隷商人のあんちゃん、無事か?」
あの声は、この街の門兵をしていた魔物で、ビビアンの夢魔の術の虜になってる常連だ。
好きな相手の写真を持ってきてもらいその人とやってる夢を見させるというこの商売は思いの外好評だった。
「アンタは、うちの常連の。こんな時間にどうしたんだ?昼間は営業してないぜ」
「生きてたか。良かった。門を破られたから急いで避難誘導してるんだ。奴隷商人のあんちゃんもこの宿の新たなオーナーなら街の仲間だからなってのは建前で、本音はこの宿で見る夢は本当にいい夢なんだ。だから無事を確認しにきたんだ。とにかく逃げてくれ。奴らは、忌々しい魔物殺しどもだからな」
魔物殺し?
確か性女、ゴホン聖女ステラの出身地であるブッラの僧兵どもの別名だったか?
「まさかブッラの僧兵ですか?」
「あ、あぁ。知ってるんなら話が早い。とにかく逃げてくれ。魔物を商売道具にしてるあんちゃんは、人間であっても粛清対象かも知れねぇからな。こっちは、門を破られた以上、戦力を固めるしかねぇ。今からハーウィット様のところに向かうところだ。安全な裏門からできるだけ遠くへ逃げてくれ。じゃあな」
あの傷はブッラの僧兵と一戦交えて、無事だったって事か。
魔物を殺すことに長けているブッラの僧兵とやり合って生き残ってるなら相当な実力者ってことか。
門番を任されるだけはある。
スラムキルの街は貧富の差はあれど非常時は皆平等ってことか。
先代魔法の右腕、頭脳と呼ばれたハーウィットか。
ゲーム本編で、是非とも戦ってみたかったぜ。
当時の技術では不可能だった事がリメイクされて、追加されて神ゲーと呼ばれる作品もあるしな。
それに律儀に逃げるように伝えにきたあの門兵のことは結構気に入ってたりするんだよな。
「トモ君のその顔は厄介ごとに顔を突っ込む気満々だね」
ルナが俺の顔を覗きながら言う。
「割とあの名も知らない門兵のことは気に入ってるんだ。ここで死なせるには惜しいだろ」
「私も女神の使徒様と旅をして、悪い魔物だけではなく良い魔物もいることを知りました。ブッラの教えは、魔族のことを知らない人々にとって、身を守る術ではあります。ですが全ての魔族を殺すと言う教えは改めねばなりません。説得できるかわかりませんが私も聖女と呼ばれる身。話をしてみましょう」
いつにもなく真面目な口調で言うステラの頬を撫でて言う。
「成功したら。ステラが望む御褒美をやろう。どうだ?こっちの方が燃えるだろ雌豚」
「はぁぁぁんんんん♡女神の使徒様~♡私が必ず説得しますぅ♡」
「なんか聞いてた聖女のイメージが音を立てて崩れたアル」
「レイちゃん、大丈夫私もだから」
雌豚と言われて身悶えするステラを見ながらレイとアイリスが顔を見合わせて頷きあう。
「トモ様、助けるにもどうなされるおつもりですか?」
「リーシアの疑問に答えよう。種族が人間の面々で、ブッラの僧兵の前に出る」
「だったらトモはダメだな」
「マチルダ、何で?」
「だってどう見てもトモの見た目は、そのなんだ。人間でも中身はオークにしか見えん」
誰が性欲魔人の魔物や!
誰が性豪や!
確かに1日30回やっても萎えないこの身体おかしいと思うけどさ!
人間や!
俺は人間なんや!
「マチルダ、トモちゃんをそう虐めないの。確かに中身はオークかも知れないけど見た目はどこからどう見ても人間だもの。流石にブッラの僧兵もいきなり殺したりしないわよ」
いや、ビビアン。
俺、人間だよ?
正真正銘の人間だよ?
「トモっちは、人間だし~。オークのあーしが言うんだから間違いないし~。マジウケるし~」
うんオフィーリアのことをギャルに変えてしまったのは俺だけど、そこは親父と会話する時みたいに真面目に否定してくれて良いからね。
なんだかギャル語だと軽く聞こえるから。
「兄ちゃん、オークだっただにか?通りで、いろんな女に対応できるだに」
ロクサーヌまで、違うから!
俺は人間!
人間だから!
「安心しい。何があってもトモ様のことはウチが守ったるけん」
そうだ忘れてた一際大きいサイクロプスのメアリーを連れて来てた。
ブッラの僧兵からしたら格好の的だよな。
今頃、あのデカいサイクロプスを目印に進軍せよとか言われてそう。
「うん。ところでメアリーは、何で大きくなってるの?」
「そんなん言わんでも分かるやろ?久々の出番で嬉しいからに決まってるやん!」
「敵は魔物殺しだよ?目標にされるよ?」
「あっ!ひょっとしてウチやらかした?」
「うん」
「だ、大丈夫やウチが今から小さくなって」
「いや、この際。俺たちはメアリーに人質に取られてる設定で、向こうもその中にステラが居たらいきなり殺しにかからないだろうし」
「ウチが悪役をやったら良いんやな?任せとき!」
うん。
不安しかないけど。
行き当たりばったり、出たとこ勝負するしかないか。
「御主人様、失礼ながら。ここまで探して見つからない以上、その情報の出所自体が間違っていると判断するしかありません。それに私はかつてガイル様の部下でしたがガイル様に娘が居るなんて聞いたこともありません。本当にここに居るのですか?」
ナイアにそう言われると俺も自信が無くなってくる。
そもそも攻略本の開発者裏トークで明かされた情報だしな。
実際にガイルの部下として働いていたナイアが見聞きした事がないのなら存在していないのか?
諦めかけた時、街の中が騒がしくなっていた。
「おい。奴隷商人のあんちゃん、無事か?」
あの声は、この街の門兵をしていた魔物で、ビビアンの夢魔の術の虜になってる常連だ。
好きな相手の写真を持ってきてもらいその人とやってる夢を見させるというこの商売は思いの外好評だった。
「アンタは、うちの常連の。こんな時間にどうしたんだ?昼間は営業してないぜ」
「生きてたか。良かった。門を破られたから急いで避難誘導してるんだ。奴隷商人のあんちゃんもこの宿の新たなオーナーなら街の仲間だからなってのは建前で、本音はこの宿で見る夢は本当にいい夢なんだ。だから無事を確認しにきたんだ。とにかく逃げてくれ。奴らは、忌々しい魔物殺しどもだからな」
魔物殺し?
確か性女、ゴホン聖女ステラの出身地であるブッラの僧兵どもの別名だったか?
「まさかブッラの僧兵ですか?」
「あ、あぁ。知ってるんなら話が早い。とにかく逃げてくれ。魔物を商売道具にしてるあんちゃんは、人間であっても粛清対象かも知れねぇからな。こっちは、門を破られた以上、戦力を固めるしかねぇ。今からハーウィット様のところに向かうところだ。安全な裏門からできるだけ遠くへ逃げてくれ。じゃあな」
あの傷はブッラの僧兵と一戦交えて、無事だったって事か。
魔物を殺すことに長けているブッラの僧兵とやり合って生き残ってるなら相当な実力者ってことか。
門番を任されるだけはある。
スラムキルの街は貧富の差はあれど非常時は皆平等ってことか。
先代魔法の右腕、頭脳と呼ばれたハーウィットか。
ゲーム本編で、是非とも戦ってみたかったぜ。
当時の技術では不可能だった事がリメイクされて、追加されて神ゲーと呼ばれる作品もあるしな。
それに律儀に逃げるように伝えにきたあの門兵のことは結構気に入ってたりするんだよな。
「トモ君のその顔は厄介ごとに顔を突っ込む気満々だね」
ルナが俺の顔を覗きながら言う。
「割とあの名も知らない門兵のことは気に入ってるんだ。ここで死なせるには惜しいだろ」
「私も女神の使徒様と旅をして、悪い魔物だけではなく良い魔物もいることを知りました。ブッラの教えは、魔族のことを知らない人々にとって、身を守る術ではあります。ですが全ての魔族を殺すと言う教えは改めねばなりません。説得できるかわかりませんが私も聖女と呼ばれる身。話をしてみましょう」
いつにもなく真面目な口調で言うステラの頬を撫でて言う。
「成功したら。ステラが望む御褒美をやろう。どうだ?こっちの方が燃えるだろ雌豚」
「はぁぁぁんんんん♡女神の使徒様~♡私が必ず説得しますぅ♡」
「なんか聞いてた聖女のイメージが音を立てて崩れたアル」
「レイちゃん、大丈夫私もだから」
雌豚と言われて身悶えするステラを見ながらレイとアイリスが顔を見合わせて頷きあう。
「トモ様、助けるにもどうなされるおつもりですか?」
「リーシアの疑問に答えよう。種族が人間の面々で、ブッラの僧兵の前に出る」
「だったらトモはダメだな」
「マチルダ、何で?」
「だってどう見てもトモの見た目は、そのなんだ。人間でも中身はオークにしか見えん」
誰が性欲魔人の魔物や!
誰が性豪や!
確かに1日30回やっても萎えないこの身体おかしいと思うけどさ!
人間や!
俺は人間なんや!
「マチルダ、トモちゃんをそう虐めないの。確かに中身はオークかも知れないけど見た目はどこからどう見ても人間だもの。流石にブッラの僧兵もいきなり殺したりしないわよ」
いや、ビビアン。
俺、人間だよ?
正真正銘の人間だよ?
「トモっちは、人間だし~。オークのあーしが言うんだから間違いないし~。マジウケるし~」
うんオフィーリアのことをギャルに変えてしまったのは俺だけど、そこは親父と会話する時みたいに真面目に否定してくれて良いからね。
なんだかギャル語だと軽く聞こえるから。
「兄ちゃん、オークだっただにか?通りで、いろんな女に対応できるだに」
ロクサーヌまで、違うから!
俺は人間!
人間だから!
「安心しい。何があってもトモ様のことはウチが守ったるけん」
そうだ忘れてた一際大きいサイクロプスのメアリーを連れて来てた。
ブッラの僧兵からしたら格好の的だよな。
今頃、あのデカいサイクロプスを目印に進軍せよとか言われてそう。
「うん。ところでメアリーは、何で大きくなってるの?」
「そんなん言わんでも分かるやろ?久々の出番で嬉しいからに決まってるやん!」
「敵は魔物殺しだよ?目標にされるよ?」
「あっ!ひょっとしてウチやらかした?」
「うん」
「だ、大丈夫やウチが今から小さくなって」
「いや、この際。俺たちはメアリーに人質に取られてる設定で、向こうもその中にステラが居たらいきなり殺しにかからないだろうし」
「ウチが悪役をやったら良いんやな?任せとき!」
うん。
不安しかないけど。
行き当たりばったり、出たとこ勝負するしかないか。
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