239 / 311
6章 魔王城までの道を確保せよ!
遅過ぎた援軍
しおりを挟む
ん?
なんか向こうから誰か走ってくるな。
「アッチですハーウィット様」
「うむ。門を破られ侵攻されたのなら被害は甚大のはず。早急に入り込んだ坊主どもを排除するぞ」
「はっ」
近づいて来るにつれて、ボヤけていた視界がクリアになる。
それは向こうも同じで。
「娼館の旦那?何でここに、危ないから避難をって良いやしたでしょ」
「あっ。お疲れ様です。我が夢魔娼館の常連の門兵のおじさん。うちを贔屓にしていただきありがとうございます」
俺は側に転がってるハゲをほって置いて、挨拶する。
側に転がってるハゲに気付くハーウィット。
「まさか君たちが?」
「すいません。困ってるようだったので、お力をお貸ししようかと」
「いや。!?そこにいるのは、ビビアンなのかい?」
「いやぁ。あはは~。お久しぶりですハーウィット様」
「どうしてここに?」
「まぁ、そのなんと言えば良いのかしら」
「ハーウィット様は、うちの妻を御存だったんですね。御挨拶が遅れて申し訳ありません。こちらは、僕の妻の1人のビビアンです。あの差し支えなければ2人はどういったお知り合いなのでしょうか?」
俺は2人の関係を勿論知っているが、そこは知らないフリをして、ビビアンを紹介した。
「そ、そうなのか。あ、あの告白してきた男どもを締め付け半殺しにしていたビビアンがなぁ」
「あはは~。それは、彼らがガサツだったからで。トモちゃんは、優しくて~立派なイチモツを持ってて~女として完全に堕とされちゃいまして」
「あのビビアンがここまで目をハートにさせているとは。人間の癖になんと恐ろしい男だ」
俺の紹介、ほぼほぼ下半身じゃない!?
「あの、それで僕の質問には?」
「あー。すまない。まぁ、そのなんだ。トモ殿はビビアンの前職については?」
「魔王軍の四天王だったんですよね?カッコいいな~うちの妻は~デレェ」
「もう、トモちゃんったらぁ。トモちゃんは、どんな男よりも何倍もカッコいいよ~」
「目の前でイチャイチャされるとは。まぁ、そこまで知ってるのなら良いだろう。俺の前職は、魔王軍の宰相だ。まぁ、そのなんだ。ビビアンは、敬愛する兄の四天王で、俺にとっても部下の1人のようなものだ」
「え~、魔王軍の宰相だったんですか!?凄いです!」
俺のキラキラな目で見つめる演技にハーウィットは困惑し、側に控えていた側近と何やらコソコソと話している。
「なぁ、俺は何か言い間違えたか?」
「いえ、ハーウィット様は、何も言い間違っておりません」
「だよな。アイツは人間だよな?」
「紛れもなく。魔族や人間の女をたくさん連れている変な男ではありますが紛うことなき人間かと」
「なら、あの反応はおかしくないか?普通は恐れるよな?」
「た、たしかに。でも、そういう人物だからこそビビアン様は惚れたのでは?」
「そ、そういうものか?」
「そ、そういうものかと」
再び俺と向き直るハーウィット。
「すまない予想していた反応と大きく違ったので、困惑してしまった」
「ハーウィット様がそう思われるのも仕方ありませんわね。トモちゃんは、魔族に恐れを抱いて居ない珍しい人間ですもの。だから、助けてあげたくなりますの妻として、ね」
「ビビアンったらぁ。そんなこと言われたら今夜激しくしちゃうよ?」
「あら、トモちゃんならいつでも大歓迎よ」
「四天王一、冷徹と言われた鉄の女が変わるものだな」
「ハーウィット様も種族が違っても愛せる人に出会えばわかりますわ」
「残念ながらそういったものには縁がないのでな。此奴らを守ってやるので精一杯だ。トモ殿、差し支えなければお伺いしたいのだが」
「はい。何でしょう?」
「そこのタコ坊主以外の坊主はどうされた?」
その言葉を聞いてカタカタカタとスケルトンになった面々がやってくる。
「クッソ~。せっかくこの後ビビアン様に泣いてもらう気満々だったのに死んでしまうなんてよ~。って、何で俺話せるんだ?骨なのに?声帯なんてねぇのに、ギャハハ~」
「お前、何いってんだよ!今時の骨は話せるのが当たり前に決まってるだろ!でも、ホント残念だよなぁ。あんな気持ちいいことがあるって知った直後に下半身がない骨になっちまうんだからよ~ギャハハ」
「てか、ビビアン様の前で俺ら話し過ぎじゃね?仕えるべき主の前で、騒がしくしちゃダメだろ。ま、いっか骨だし。ギャハハ~」
この光景に驚くハーウィット。
「あの、これは一体?」
「魅了して、襲わせたら死んじゃったからトモちゃんに可哀想って泣きつかれちゃって、スケルトンにしちゃった」
そう言いながら舌をペロリと出すビビアン。
「聖職者をスケルトンに?しかも意識がある状態で?」
「ホント、ごめ~ん。ハーウィット様からしたら仲間を殺された悪逆非道な連中よね」
「い、いや。まぁ、スケルトンになったのなら。ん?ビビアン、お前いつからスケルトンを使役できるように?」
「えーっと、ヒートマウンテンに籠ってる間にかな~」
「そ、そうか。トモ殿、何はともあれ街の危機を救ってくれたことに感謝する。俺にできることならこの御礼をさせてもらいたい」
ハーウィットの言葉を待ってましたとばかりに俺は言う。
「御礼なんて、そんな。でも、断るのは失礼に当たりますよね。でしたら一つだけお願いがあるのですが?」
「何かな?」
「ここに四天王のガイルとリードの娘が病で寝込んでいると聞いたんですけど会わせてもらえませんか?
「!?その話を何処で聞いた?」
「ハーウィット様、そんなに構えないで。私たちは女狐に拐かされた若王様を助け出したいの。そのためにはガイルとリードの協力が必要なの。悪いようにはしないから知ってるなら教えてもらえないかしら?」
「ダメールを助けたいか。確かに最近、四天王を総入れ替えしたと聞く。ガイルとリードの立場も悪かろう。しかし、病で寝ているものと会わせることなど」
「ここにブッラの聖女が居ます。彼女はどんな病でも治せます。そして、僕の妻の1人です。決して、悪いようにはしないとお約束します。ブッラの人間なんて信じられないかもしれません。彼女が治せなかった場合は、この首を差し上げます」
「な!?ブッラの聖女だと。しかもトモ殿の妻?全く、なんという男だ。わかった。そこまでの覚悟があるのなら俺立ち合いの元なら許可しよう。明日、遣いをよこすので、トモ殿たちも今日のところは疲れを癒やされよ」
「感謝します。領主様」
こうして、俺はようやくお目当ての人間と会えることになった。
なんか向こうから誰か走ってくるな。
「アッチですハーウィット様」
「うむ。門を破られ侵攻されたのなら被害は甚大のはず。早急に入り込んだ坊主どもを排除するぞ」
「はっ」
近づいて来るにつれて、ボヤけていた視界がクリアになる。
それは向こうも同じで。
「娼館の旦那?何でここに、危ないから避難をって良いやしたでしょ」
「あっ。お疲れ様です。我が夢魔娼館の常連の門兵のおじさん。うちを贔屓にしていただきありがとうございます」
俺は側に転がってるハゲをほって置いて、挨拶する。
側に転がってるハゲに気付くハーウィット。
「まさか君たちが?」
「すいません。困ってるようだったので、お力をお貸ししようかと」
「いや。!?そこにいるのは、ビビアンなのかい?」
「いやぁ。あはは~。お久しぶりですハーウィット様」
「どうしてここに?」
「まぁ、そのなんと言えば良いのかしら」
「ハーウィット様は、うちの妻を御存だったんですね。御挨拶が遅れて申し訳ありません。こちらは、僕の妻の1人のビビアンです。あの差し支えなければ2人はどういったお知り合いなのでしょうか?」
俺は2人の関係を勿論知っているが、そこは知らないフリをして、ビビアンを紹介した。
「そ、そうなのか。あ、あの告白してきた男どもを締め付け半殺しにしていたビビアンがなぁ」
「あはは~。それは、彼らがガサツだったからで。トモちゃんは、優しくて~立派なイチモツを持ってて~女として完全に堕とされちゃいまして」
「あのビビアンがここまで目をハートにさせているとは。人間の癖になんと恐ろしい男だ」
俺の紹介、ほぼほぼ下半身じゃない!?
「あの、それで僕の質問には?」
「あー。すまない。まぁ、そのなんだ。トモ殿はビビアンの前職については?」
「魔王軍の四天王だったんですよね?カッコいいな~うちの妻は~デレェ」
「もう、トモちゃんったらぁ。トモちゃんは、どんな男よりも何倍もカッコいいよ~」
「目の前でイチャイチャされるとは。まぁ、そこまで知ってるのなら良いだろう。俺の前職は、魔王軍の宰相だ。まぁ、そのなんだ。ビビアンは、敬愛する兄の四天王で、俺にとっても部下の1人のようなものだ」
「え~、魔王軍の宰相だったんですか!?凄いです!」
俺のキラキラな目で見つめる演技にハーウィットは困惑し、側に控えていた側近と何やらコソコソと話している。
「なぁ、俺は何か言い間違えたか?」
「いえ、ハーウィット様は、何も言い間違っておりません」
「だよな。アイツは人間だよな?」
「紛れもなく。魔族や人間の女をたくさん連れている変な男ではありますが紛うことなき人間かと」
「なら、あの反応はおかしくないか?普通は恐れるよな?」
「た、たしかに。でも、そういう人物だからこそビビアン様は惚れたのでは?」
「そ、そういうものか?」
「そ、そういうものかと」
再び俺と向き直るハーウィット。
「すまない予想していた反応と大きく違ったので、困惑してしまった」
「ハーウィット様がそう思われるのも仕方ありませんわね。トモちゃんは、魔族に恐れを抱いて居ない珍しい人間ですもの。だから、助けてあげたくなりますの妻として、ね」
「ビビアンったらぁ。そんなこと言われたら今夜激しくしちゃうよ?」
「あら、トモちゃんならいつでも大歓迎よ」
「四天王一、冷徹と言われた鉄の女が変わるものだな」
「ハーウィット様も種族が違っても愛せる人に出会えばわかりますわ」
「残念ながらそういったものには縁がないのでな。此奴らを守ってやるので精一杯だ。トモ殿、差し支えなければお伺いしたいのだが」
「はい。何でしょう?」
「そこのタコ坊主以外の坊主はどうされた?」
その言葉を聞いてカタカタカタとスケルトンになった面々がやってくる。
「クッソ~。せっかくこの後ビビアン様に泣いてもらう気満々だったのに死んでしまうなんてよ~。って、何で俺話せるんだ?骨なのに?声帯なんてねぇのに、ギャハハ~」
「お前、何いってんだよ!今時の骨は話せるのが当たり前に決まってるだろ!でも、ホント残念だよなぁ。あんな気持ちいいことがあるって知った直後に下半身がない骨になっちまうんだからよ~ギャハハ」
「てか、ビビアン様の前で俺ら話し過ぎじゃね?仕えるべき主の前で、騒がしくしちゃダメだろ。ま、いっか骨だし。ギャハハ~」
この光景に驚くハーウィット。
「あの、これは一体?」
「魅了して、襲わせたら死んじゃったからトモちゃんに可哀想って泣きつかれちゃって、スケルトンにしちゃった」
そう言いながら舌をペロリと出すビビアン。
「聖職者をスケルトンに?しかも意識がある状態で?」
「ホント、ごめ~ん。ハーウィット様からしたら仲間を殺された悪逆非道な連中よね」
「い、いや。まぁ、スケルトンになったのなら。ん?ビビアン、お前いつからスケルトンを使役できるように?」
「えーっと、ヒートマウンテンに籠ってる間にかな~」
「そ、そうか。トモ殿、何はともあれ街の危機を救ってくれたことに感謝する。俺にできることならこの御礼をさせてもらいたい」
ハーウィットの言葉を待ってましたとばかりに俺は言う。
「御礼なんて、そんな。でも、断るのは失礼に当たりますよね。でしたら一つだけお願いがあるのですが?」
「何かな?」
「ここに四天王のガイルとリードの娘が病で寝込んでいると聞いたんですけど会わせてもらえませんか?
「!?その話を何処で聞いた?」
「ハーウィット様、そんなに構えないで。私たちは女狐に拐かされた若王様を助け出したいの。そのためにはガイルとリードの協力が必要なの。悪いようにはしないから知ってるなら教えてもらえないかしら?」
「ダメールを助けたいか。確かに最近、四天王を総入れ替えしたと聞く。ガイルとリードの立場も悪かろう。しかし、病で寝ているものと会わせることなど」
「ここにブッラの聖女が居ます。彼女はどんな病でも治せます。そして、僕の妻の1人です。決して、悪いようにはしないとお約束します。ブッラの人間なんて信じられないかもしれません。彼女が治せなかった場合は、この首を差し上げます」
「な!?ブッラの聖女だと。しかもトモ殿の妻?全く、なんという男だ。わかった。そこまでの覚悟があるのなら俺立ち合いの元なら許可しよう。明日、遣いをよこすので、トモ殿たちも今日のところは疲れを癒やされよ」
「感謝します。領主様」
こうして、俺はようやくお目当ての人間と会えることになった。
0
あなたにおすすめの小説
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる