転生したらオープニングで滅ぼされる村の子供?でした➖現代知識とゲーム知識とエッチな知識を駆使して生き残りたいと思います➖

揚惇命

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6章 魔王城までの道を確保せよ!

遅過ぎた援軍

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 ん?
 なんか向こうから誰か走ってくるな。

「アッチですハーウィット様」

「うむ。門を破られ侵攻されたのなら被害は甚大のはず。早急に入り込んだ坊主どもを排除するぞ」

「はっ」

 近づいて来るにつれて、ボヤけていた視界がクリアになる。
 それは向こうも同じで。

「娼館の旦那?何でここに、危ないから避難をって良いやしたでしょ」

「あっ。お疲れ様です。我が夢魔娼館の常連の門兵のおじさん。うちを贔屓にしていただきありがとうございます」

 俺は側に転がってるハゲをほって置いて、挨拶する。
 側に転がってるハゲに気付くハーウィット。

「まさか君たちが?」

「すいません。困ってるようだったので、お力をお貸ししようかと」

「いや。!?そこにいるのは、ビビアンなのかい?」

「いやぁ。あはは~。お久しぶりですハーウィット様」

「どうしてここに?」

「まぁ、そのなんと言えば良いのかしら」

「ハーウィット様は、うちの妻を御存だったんですね。御挨拶が遅れて申し訳ありません。こちらは、僕の妻の1人のビビアンです。あの差し支えなければ2人はどういったお知り合いなのでしょうか?」

 俺は2人の関係を勿論知っているが、そこは知らないフリをして、ビビアンを紹介した。

「そ、そうなのか。あ、あの告白してきた男どもを締め付け半殺しにしていたビビアンがなぁ」

「あはは~。それは、彼らがガサツだったからで。トモちゃんは、優しくて~立派なイチモツを持ってて~女として完全に堕とされちゃいまして」

「あのビビアンがここまで目をハートにさせているとは。人間の癖になんと恐ろしい男だ」

 俺の紹介、ほぼほぼ下半身じゃない!?

「あの、それで僕の質問には?」

「あー。すまない。まぁ、そのなんだ。トモ殿はビビアンの前職については?」

「魔王軍の四天王だったんですよね?カッコいいな~うちの妻は~デレェ」

「もう、トモちゃんったらぁ。トモちゃんは、どんな男よりも何倍もカッコいいよ~」

「目の前でイチャイチャされるとは。まぁ、そこまで知ってるのなら良いだろう。俺の前職は、魔王軍の宰相だ。まぁ、そのなんだ。ビビアンは、敬愛する兄の四天王で、俺にとっても部下の1人のようなものだ」

「え~、魔王軍の宰相だったんですか!?凄いです!」

 俺のキラキラな目で見つめる演技にハーウィットは困惑し、側に控えていた側近と何やらコソコソと話している。

「なぁ、俺は何か言い間違えたか?」

「いえ、ハーウィット様は、何も言い間違っておりません」

「だよな。アイツは人間だよな?」

「紛れもなく。魔族や人間の女をたくさん連れている変な男ではありますが紛うことなき人間かと」

「なら、あの反応はおかしくないか?普通は恐れるよな?」

「た、たしかに。でも、そういう人物だからこそビビアン様は惚れたのでは?」

「そ、そういうものか?」

「そ、そういうものかと」

 再び俺と向き直るハーウィット。

「すまない予想していた反応と大きく違ったので、困惑してしまった」

「ハーウィット様がそう思われるのも仕方ありませんわね。トモちゃんは、魔族に恐れを抱いて居ない珍しい人間ですもの。だから、助けてあげたくなりますの妻として、ね」

「ビビアンったらぁ。そんなこと言われたら今夜激しくしちゃうよ?」

「あら、トモちゃんならいつでも大歓迎よ」

「四天王一、冷徹と言われた鉄の女が変わるものだな」

「ハーウィット様も種族が違っても愛せる人に出会えばわかりますわ」

「残念ながらそういったものには縁がないのでな。此奴らを守ってやるので精一杯だ。トモ殿、差し支えなければお伺いしたいのだが」

「はい。何でしょう?」

「そこのタコ坊主以外の坊主はどうされた?」

 その言葉を聞いてカタカタカタとスケルトンになった面々がやってくる。

「クッソ~。せっかくこの後ビビアン様に泣いてもらう気満々だったのに死んでしまうなんてよ~。って、何で俺話せるんだ?骨なのに?声帯なんてねぇのに、ギャハハ~」

「お前、何いってんだよ!今時の骨は話せるのが当たり前に決まってるだろ!でも、ホント残念だよなぁ。あんな気持ちいいことがあるって知った直後に下半身がない骨になっちまうんだからよ~ギャハハ」

「てか、ビビアン様の前で俺ら話し過ぎじゃね?仕えるべき主の前で、騒がしくしちゃダメだろ。ま、いっか骨だし。ギャハハ~」

 この光景に驚くハーウィット。

「あの、これは一体?」

「魅了して、襲わせたら死んじゃったからトモちゃんに可哀想って泣きつかれちゃって、スケルトンにしちゃった」

 そう言いながら舌をペロリと出すビビアン。

「聖職者をスケルトンに?しかも意識がある状態で?」

「ホント、ごめ~ん。ハーウィット様からしたら仲間を殺された悪逆非道な連中よね」

「い、いや。まぁ、スケルトンになったのなら。ん?ビビアン、お前いつからスケルトンを使役できるように?」

「えーっと、ヒートマウンテンに籠ってる間にかな~」

「そ、そうか。トモ殿、何はともあれ街の危機を救ってくれたことに感謝する。俺にできることならこの御礼をさせてもらいたい」

 ハーウィットの言葉を待ってましたとばかりに俺は言う。

「御礼なんて、そんな。でも、断るのは失礼に当たりますよね。でしたら一つだけお願いがあるのですが?」

「何かな?」

「ここに四天王のガイルとリードの娘が病で寝込んでいると聞いたんですけど会わせてもらえませんか?

「!?その話を何処で聞いた?」

「ハーウィット様、そんなに構えないで。私たちは女狐に拐かされた若王様を助け出したいの。そのためにはガイルとリードの協力が必要なの。悪いようにはしないから知ってるなら教えてもらえないかしら?」

「ダメールを助けたいか。確かに最近、四天王を総入れ替えしたと聞く。ガイルとリードの立場も悪かろう。しかし、病で寝ているものと会わせることなど」

「ここにブッラの聖女が居ます。彼女はどんな病でも治せます。そして、僕の妻の1人です。決して、悪いようにはしないとお約束します。ブッラの人間なんて信じられないかもしれません。彼女が治せなかった場合は、この首を差し上げます」

「な!?ブッラの聖女だと。しかもトモ殿の妻?全く、なんという男だ。わかった。そこまでの覚悟があるのなら俺立ち合いの元なら許可しよう。明日、遣いをよこすので、トモ殿たちも今日のところは疲れを癒やされよ」

「感謝します。領主様」

 こうして、俺はようやくお目当ての人間と会えることになった。
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