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続編 黒地のあがき
天上界のお米
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食堂に行くと、
トリア、弥生、アートン、シェデム、新田がいた。
ハクとクロウも朝食を食べている。
「おはようございます」
向井達も声をかけるとテーブルに歩いていった。
キッズチェアに二人を乗せていると、
「あれ? こんは? 」
トリアが聞いた。
「向井君の部屋で寝てるんですって」
アンが笑うと皆の顔が驚いた。
「帰ってくるのをずっと待ってたからね」
アートンも笑顔になった。
「今日は卵トーストだよ」
セーズが運んでくるとチビのテーブルに置いた。
「向井さん達はトーストとハムエッグね」
アンがワゴンから取りテーブルに置いた。
向井がチビにナプキンを付けていると、
オクトとカトルセが入ってきた。
「今日はさ。午後に餅つきやるからね」
「餅つき? 」
みんなが驚いていると、
「三十日だからさ。今年はチビも増えたし、
冥王が張りきってんだよ」
カトルセが言った。
「弁財天からもち米もらったからさ。
昔に職人がサロンに来た時に、
天上界の木材で杵と臼を作らせただろ。
餅つきなんて久しぶりだから、
船頭がつくって言ってたよ」
「もち米を蒸してくれってそういう事? 」
セーズが納得したように言った。
「いきなり冥王が来て、
もち米を置いていったんだよね。
お赤飯かおこわでも作れって事なのかなって思ってたんだけど。
そうか。お正月だもんね」
セーズが笑った。
「この忙しいのに」
トリアが言うと、
「もちつきってなに? 」
三鬼がパンを食べながら聞いた。
「お正月に皆が大好きなお雑煮食べるでしょ」
「おぞうにすき~」
呉葉が笑顔になる。
「そのお餅を作るの」
オクトが説明した。
「だからさ。つきたてのお餅も食べたいって、
冥王が騒いでんのさ」
カトルセはあきれ顔で言うと笑った。
「じゃあ、お餅につけるものも用意しないとな」
セーズはそういうと、
「二人も朝食食べるでしょ。今持ってくるから」
とキッチンに戻っていった。
「うちのボスは人手が足りないことを理解してるのかな~」
トリアはため息をつくと食事を続けた。
向井は朝食を終えるとこんの様子を見に、
一度部屋に戻った。
ドアを開けるとこんが起き上がって、
ぼ~っと座っていた。
「目が覚めましたか? 」
向井が声をかけると、
こんが抱っこと両手をあげた。
「お姉ちゃんになったはずなんですけどね」
向井は笑うと抱き上げ、
「お漏らしはしてないですね」
とベッドをチェックした。
「おトイレ…」
「はい。じゃあトイレに行ってお着替えして、
ご飯にしましょう」
そう言って部屋を出た。
トイレを済ませて部屋に連れて行く途中で、
早紀を見かけて声をかける。
「助かった」
向井の声に、
「あっ、おはよう」
と早紀が近づいてきた。
「悪いんですけど、こんのお着替えお願いできますか?
着替えはいいんですけど、髪の毛は結えないんで」
向井が困った顔で笑った。
「いいわよ。あれ? こんだけ?
呉葉と一緒じゃないの? 」
「こんはちょっとお寝坊したので。
みんなはもう朝食を頂いてるんですよ」
「そうなのね。じゃあ、お着替えしちゃおう」
早紀がこんの手を取ると、
「パパは? 」
「お仕事終わったら戻ってきます。
午後はね。皆で餅つきしましょうって」
「もちつき? 」
こんが首をかしげるのを見て、
「なに? 餅つきするの? 」
早紀が聞いた。
「はい。お正月のお餅をつきましょうって事になって」
「そうなんだ。こんの好きなお餅だって。
よかったね~」
「こんね。きなこすき~」
「じゃあ、きな粉も用意してもらいましょう」
向井はそういうと早紀に連れられご機嫌な顔にホッとした。
トリア、弥生、アートン、シェデム、新田がいた。
ハクとクロウも朝食を食べている。
「おはようございます」
向井達も声をかけるとテーブルに歩いていった。
キッズチェアに二人を乗せていると、
「あれ? こんは? 」
トリアが聞いた。
「向井君の部屋で寝てるんですって」
アンが笑うと皆の顔が驚いた。
「帰ってくるのをずっと待ってたからね」
アートンも笑顔になった。
「今日は卵トーストだよ」
セーズが運んでくるとチビのテーブルに置いた。
「向井さん達はトーストとハムエッグね」
アンがワゴンから取りテーブルに置いた。
向井がチビにナプキンを付けていると、
オクトとカトルセが入ってきた。
「今日はさ。午後に餅つきやるからね」
「餅つき? 」
みんなが驚いていると、
「三十日だからさ。今年はチビも増えたし、
冥王が張りきってんだよ」
カトルセが言った。
「弁財天からもち米もらったからさ。
昔に職人がサロンに来た時に、
天上界の木材で杵と臼を作らせただろ。
餅つきなんて久しぶりだから、
船頭がつくって言ってたよ」
「もち米を蒸してくれってそういう事? 」
セーズが納得したように言った。
「いきなり冥王が来て、
もち米を置いていったんだよね。
お赤飯かおこわでも作れって事なのかなって思ってたんだけど。
そうか。お正月だもんね」
セーズが笑った。
「この忙しいのに」
トリアが言うと、
「もちつきってなに? 」
三鬼がパンを食べながら聞いた。
「お正月に皆が大好きなお雑煮食べるでしょ」
「おぞうにすき~」
呉葉が笑顔になる。
「そのお餅を作るの」
オクトが説明した。
「だからさ。つきたてのお餅も食べたいって、
冥王が騒いでんのさ」
カトルセはあきれ顔で言うと笑った。
「じゃあ、お餅につけるものも用意しないとな」
セーズはそういうと、
「二人も朝食食べるでしょ。今持ってくるから」
とキッチンに戻っていった。
「うちのボスは人手が足りないことを理解してるのかな~」
トリアはため息をつくと食事を続けた。
向井は朝食を終えるとこんの様子を見に、
一度部屋に戻った。
ドアを開けるとこんが起き上がって、
ぼ~っと座っていた。
「目が覚めましたか? 」
向井が声をかけると、
こんが抱っこと両手をあげた。
「お姉ちゃんになったはずなんですけどね」
向井は笑うと抱き上げ、
「お漏らしはしてないですね」
とベッドをチェックした。
「おトイレ…」
「はい。じゃあトイレに行ってお着替えして、
ご飯にしましょう」
そう言って部屋を出た。
トイレを済ませて部屋に連れて行く途中で、
早紀を見かけて声をかける。
「助かった」
向井の声に、
「あっ、おはよう」
と早紀が近づいてきた。
「悪いんですけど、こんのお着替えお願いできますか?
着替えはいいんですけど、髪の毛は結えないんで」
向井が困った顔で笑った。
「いいわよ。あれ? こんだけ?
呉葉と一緒じゃないの? 」
「こんはちょっとお寝坊したので。
みんなはもう朝食を頂いてるんですよ」
「そうなのね。じゃあ、お着替えしちゃおう」
早紀がこんの手を取ると、
「パパは? 」
「お仕事終わったら戻ってきます。
午後はね。皆で餅つきしましょうって」
「もちつき? 」
こんが首をかしげるのを見て、
「なに? 餅つきするの? 」
早紀が聞いた。
「はい。お正月のお餅をつきましょうって事になって」
「そうなんだ。こんの好きなお餅だって。
よかったね~」
「こんね。きなこすき~」
「じゃあ、きな粉も用意してもらいましょう」
向井はそういうと早紀に連れられご機嫌な顔にホッとした。
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