『アンダーワールド・続編』冥王VS人間~魑魅魍魎の戦が今始まる~

八雲翔

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続編2 新たな幕開け

「安田と槇村」

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貴族院の地下都市では、

安田が外の様子をモニターで確認していた。

地震に慣れている日本人は騒いでいないようだが、

長い事日本に住んでいながら、

国民性なのか地震が起こる度に暴れる民族が多い。

中心部にリトルカントリーが飛ばされてきたこともあるのだろうが、

彼らがいた場所は比較的地震が少なかったと言える。

今回も軽い揺れでありながら、暴れまくっていた。

安田はそんな地上の姿を見て考え込んでいた。

階級者、一部富裕層は安全な地下都市と階級区を、

出入りして過ごしているので、

他の国民がどうなっていても気にならないようだった。

中央の上区にまで不良が飛ばされてきたのを見て、

安田はまず問題ない国民、住民が避難できる、

安全性の高いシェルターを直ぐに用意させた。

穂の国不動産が抱える一部リゾートマンションを買い取り、

一般国民の避難場所とした。

犯罪者が入り込まないよう防衛隊を配備させ、

最低限の安全の確保に努めた。

特別区に入れない富裕層も家を占拠され、

逃げてくる現実もあり、

もうすでに無法地帯の場所がいくつも出来上がっていた。

恐らく北も西も同じ状況なのだろうが、

今の段階では指示も出せない。

貴族院の地下都市はシェルターを兼ねて作られ、

それぞれの投資でいざという時の家として、

長い時間をかけて構築されてきた場所だった。

構造上、日本の技術者が入念に作り上げてきた。

田口達が隠れている政府肝入りの都市とは全く違う。

槇村も無法地帯化している映像を眺めていた。

このままでは日本そのものが本当に消えてなくなってしまう。

それだけは何としても避けなければ………

「あのさ~」

その時安田が何気に槇村を見た。

座っていた椅子を回転させながら、

「俺のじいさんがトップから引きずり降ろされたのって、

槇村さん………のお父さんも一枚かんでたんだよね」

「!! 」

槇村は眉間にシワを寄せると睨むように安田を見た。

「親父は関与を否定したはずだが? 」

「ん………建前上はそうだけどさ」

「お前は私に協力を頼んでおきながら、

喧嘩を仕掛けたいのか? 」

「なわけないでしょう。こんな状況で働ける人って、

誰もいないんだよ。

田口政権はガタガタで、

役立たずばかりじゃないか。

よくこれで日本は二年も持ったよね」

安田が両手を頭の後ろに組むとケラケラと笑った。

しかめっ面をする槇村を気にするでもなく、

安田は話しを続けた。

「まぁいいや。あの大災害を大沢先生が止めたことは、

全世界が知ってることだからね。

俺もあの奇跡のような光景は忘れられない記憶なんだ。

大沢先生がどんなマジックを使ったのか、

槇村さんは知ってる? 」
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