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続編2 狙われる白狐
安田という男
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「一部分だけを見たらそうですね。
そういう人に正面から話してもダメですよ」
「えっ? 」
安田が顔をあげた。
「国は選挙にぶつけて約二週間は、
マスコミを使って多くのイベントをぶつけてきます。
そこには政権支持の芸能事務所も、
人気タレントを総動員して興味をそちらにぶつけます」
「なるほど………」
安田は納得した言うように頷いた。
「娯楽脳は麻薬と同じなので、
スマゴの電波が乱れただけでも争いが起こる」
「そういや日本は国会でもみんなスマゴだね。
海外では異様だって笑い話になってるよ。
アニメの国だから頭の中がお花畑なんだってさ」
「うまいこと言うじゃないか」
キャトルがその話に笑った。
「あまのじゃくな人には真正面からぶつかるのではなく、
さりげなくやんわりと誘導しないといけません」
「俺にそんな芸当は無理だよ」
安田は苦笑いした。
「あんたら知ってるか? この国に去年か?
原爆に並ぶ新たな兵器を落とされてるんだよ」
向井は安達の話を思い出し頷いた。
「日本人でも知ってる奴いたんだ」
安田は驚くと話を続けた。
「で、これには続きがあるんだよ。
その投下されたはずの爆弾がバリアに跳ね返されて、
その周辺諸国にまで爆撃の影響を受けて、
被害が拡大したんだ。
それでほら、ここはバリアもあるし、
日本人にやられたって責任転嫁されてるってわけ」
「落としたのは抑々近隣諸国だよね」
キャトルが言った。
「まぁね。
ただ、海外では日本人は肩身が狭くなってる。
田口もなんか援助金みたいなもん渡したんだろう?
そのお陰でレイシスト国家って日本を笑いのネタにして、
貶めるSNSが人気なんだよ。
俺達は反論してるけど、
日本からのリアクションがないからね」
「あ~それ。日本国民は知らないからな。
流行のエンタメしか興味ないから。
そういったものはSNSでも見ないんだよね」
キャトルが笑った。
「へえ~腐ってんだ。ハハハ」
安田は笑うと、
「何かあれば日本人は協調性に欠ける。
細かすぎる。
視野が狭い。
悪口だらけで実際殺害される事件も起こってるよ」
「あ………そういえばディッセがこの前出掛けて行って、
処理してきたって話してたな」
キャトルが向井を見た。
「あんたらの会社は何やってんの? 」
安田が初めて怪訝そうな顔をした。
「外務省? 」
キャトルが冗談交じりに言うと首をかしげて笑った。
「な訳ないだろう。まぁいいや。言いたくないってことは、
禄でもない仕事ってことだな。
まぁ、俺も似たり寄ったりだから聞かないよ」
安田はハハハと笑った。
「俺もじいさんに言われて帰国しただけだから」
「では、また戻られるんですか? 」
「ん………どうしようかな。
捨て地も見なきゃどうにもなんないけど、
俺、弾かれてるからね」
安田はそう言って遠くを見た。
考えるという事はこの国の現状を目の当たりにして、
何か思う所があるのだろう。
向井は彼の表情を読み取ろうとじっと見た。
「それよりさ。
老人の姿が少ない方がビックリだよ。
大昔は老人大国だったって聞いたけど」
安田は向井達を見て笑った。
「黒地は老人と言ったら議員達のような階級者が殆どですからね」
「本当だな。捨て地はどうなんだろう」
「捨て地は老人も子供も多いよ」
「へえ~」
キャトルの言葉に驚くように声を漏らした。
そういう人に正面から話してもダメですよ」
「えっ? 」
安田が顔をあげた。
「国は選挙にぶつけて約二週間は、
マスコミを使って多くのイベントをぶつけてきます。
そこには政権支持の芸能事務所も、
人気タレントを総動員して興味をそちらにぶつけます」
「なるほど………」
安田は納得した言うように頷いた。
「娯楽脳は麻薬と同じなので、
スマゴの電波が乱れただけでも争いが起こる」
「そういや日本は国会でもみんなスマゴだね。
海外では異様だって笑い話になってるよ。
アニメの国だから頭の中がお花畑なんだってさ」
「うまいこと言うじゃないか」
キャトルがその話に笑った。
「あまのじゃくな人には真正面からぶつかるのではなく、
さりげなくやんわりと誘導しないといけません」
「俺にそんな芸当は無理だよ」
安田は苦笑いした。
「あんたら知ってるか? この国に去年か?
原爆に並ぶ新たな兵器を落とされてるんだよ」
向井は安達の話を思い出し頷いた。
「日本人でも知ってる奴いたんだ」
安田は驚くと話を続けた。
「で、これには続きがあるんだよ。
その投下されたはずの爆弾がバリアに跳ね返されて、
その周辺諸国にまで爆撃の影響を受けて、
被害が拡大したんだ。
それでほら、ここはバリアもあるし、
日本人にやられたって責任転嫁されてるってわけ」
「落としたのは抑々近隣諸国だよね」
キャトルが言った。
「まぁね。
ただ、海外では日本人は肩身が狭くなってる。
田口もなんか援助金みたいなもん渡したんだろう?
そのお陰でレイシスト国家って日本を笑いのネタにして、
貶めるSNSが人気なんだよ。
俺達は反論してるけど、
日本からのリアクションがないからね」
「あ~それ。日本国民は知らないからな。
流行のエンタメしか興味ないから。
そういったものはSNSでも見ないんだよね」
キャトルが笑った。
「へえ~腐ってんだ。ハハハ」
安田は笑うと、
「何かあれば日本人は協調性に欠ける。
細かすぎる。
視野が狭い。
悪口だらけで実際殺害される事件も起こってるよ」
「あ………そういえばディッセがこの前出掛けて行って、
処理してきたって話してたな」
キャトルが向井を見た。
「あんたらの会社は何やってんの? 」
安田が初めて怪訝そうな顔をした。
「外務省? 」
キャトルが冗談交じりに言うと首をかしげて笑った。
「な訳ないだろう。まぁいいや。言いたくないってことは、
禄でもない仕事ってことだな。
まぁ、俺も似たり寄ったりだから聞かないよ」
安田はハハハと笑った。
「俺もじいさんに言われて帰国しただけだから」
「では、また戻られるんですか? 」
「ん………どうしようかな。
捨て地も見なきゃどうにもなんないけど、
俺、弾かれてるからね」
安田はそう言って遠くを見た。
考えるという事はこの国の現状を目の当たりにして、
何か思う所があるのだろう。
向井は彼の表情を読み取ろうとじっと見た。
「それよりさ。
老人の姿が少ない方がビックリだよ。
大昔は老人大国だったって聞いたけど」
安田は向井達を見て笑った。
「黒地は老人と言ったら議員達のような階級者が殆どですからね」
「本当だな。捨て地はどうなんだろう」
「捨て地は老人も子供も多いよ」
「へえ~」
キャトルの言葉に驚くように声を漏らした。
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