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社長?!4
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私はバインダーに滴る液体をティッシュで拭き拭き言った。
社長の着任は9年前だ。
「社長ってばアラフォーですよね! サバ読み過ぎです!」
「えっ」
社長が戸惑いを顔に浮かべている。
「俺、27だけど」
「またまたご冗談を」
「年上に見えるのは狙ってるからいいけど、山田さん、俺の年も知らなかったの?」
「知る必要もなかったので」
「もしや下の名前も覚えてもらってない?」
「それくらいは知ってますよ。ひゅうが、ですよね」
「くっ」
社長ががっくりとうつむいた。
うつむいたままスーツの内ポケットから何やら取り出すので受け取ると免許証だ。
瀬川日向、とある。
「読み方は、ひなた、だ。今年で27。山田さん、少しは俺に興味を持ってくれ。一応上司だ」
上司の名前知らないはずないでしょ。「ひなた」ってちゃんと知ってました。ちょっといじってみただけよ。
なのに、そんなにむくれちゃう?
免許証で確かに27歳であることを確認して、私の口からは笑い声が漏れてきた。
「え、うそ、社長ってば、ホントに27? あははっ、あはははっ」
「ちょっと、笑いすぎ」
「私より年下じゃーん」
「くっ、この酔っ払いめ」
「へりくだってきて損したあ!」
「むしろ、へりくだってきたのはこっちだ!」
「わあ、良く見れば、社長の肌、きれいー、二十代の肌だあ。社長の顔なんか、まともに見る気もなかったけど、よく見たら、お肌つるつるー」
「あなた、つくづく俺に失礼だよね」
「社長、つるつるー」
「ちょ、山田さん」
「社長、すべすべー」
覚えているのはそこまでだった。
目を開けると、そこは知らない場所で、知らない顔が真横にあった。
社長の着任は9年前だ。
「社長ってばアラフォーですよね! サバ読み過ぎです!」
「えっ」
社長が戸惑いを顔に浮かべている。
「俺、27だけど」
「またまたご冗談を」
「年上に見えるのは狙ってるからいいけど、山田さん、俺の年も知らなかったの?」
「知る必要もなかったので」
「もしや下の名前も覚えてもらってない?」
「それくらいは知ってますよ。ひゅうが、ですよね」
「くっ」
社長ががっくりとうつむいた。
うつむいたままスーツの内ポケットから何やら取り出すので受け取ると免許証だ。
瀬川日向、とある。
「読み方は、ひなた、だ。今年で27。山田さん、少しは俺に興味を持ってくれ。一応上司だ」
上司の名前知らないはずないでしょ。「ひなた」ってちゃんと知ってました。ちょっといじってみただけよ。
なのに、そんなにむくれちゃう?
免許証で確かに27歳であることを確認して、私の口からは笑い声が漏れてきた。
「え、うそ、社長ってば、ホントに27? あははっ、あはははっ」
「ちょっと、笑いすぎ」
「私より年下じゃーん」
「くっ、この酔っ払いめ」
「へりくだってきて損したあ!」
「むしろ、へりくだってきたのはこっちだ!」
「わあ、良く見れば、社長の肌、きれいー、二十代の肌だあ。社長の顔なんか、まともに見る気もなかったけど、よく見たら、お肌つるつるー」
「あなた、つくづく俺に失礼だよね」
「社長、つるつるー」
「ちょ、山田さん」
「社長、すべすべー」
覚えているのはそこまでだった。
目を開けると、そこは知らない場所で、知らない顔が真横にあった。
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