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ウサギリンゴ2
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社長室からフロアに出て私と目が合っても、社長は肩透かしを食うくらいいつも通りだ。私の方は意識してちょっとだけ目を逸らしちゃったのが気まずいけど、社長は顔つきも変えずにつかつかと私のデスクまでやってきた。
「山田さん、渋谷の角地の件だけど所有者は確認できた?」
「全員、確認できました」
「相続人も?」
「全部、突き止めています」
「そう、じゃあ、交渉に入れるね」
素っ気なく言いたいことだけ言って去っていくその背中に、内心で突っ込んだ。
社長は鬼か!
相続人を全員突き止めるのがどれだけ大変だったか。
恨めしく社長の背中を眺めていると、つと振り返り、きれいな微笑を向けてきた。
「山田さん、ありがとう、大変だったね。よくやった」
恨めしさは一瞬で氷解する。
はああ、報われるう。
もちろん仕事だからやるのは当然だけど、ねぎらいの言葉があるのとないのとでは全然違う。
そこのところ、社長はよくわかっていらっしゃる。
だから今までついてきてこれたんだけど。
社長の態度に、昨夜のことは完全になかったものになっているのがわかった。
ほっ、よかった。
そして日常は、順調に過ぎ去るかと思いきや。
数日後、私は社長の膝の上に乗って、ペタペタと社長の肌を触っていた。
「山田さん、渋谷の角地の件だけど所有者は確認できた?」
「全員、確認できました」
「相続人も?」
「全部、突き止めています」
「そう、じゃあ、交渉に入れるね」
素っ気なく言いたいことだけ言って去っていくその背中に、内心で突っ込んだ。
社長は鬼か!
相続人を全員突き止めるのがどれだけ大変だったか。
恨めしく社長の背中を眺めていると、つと振り返り、きれいな微笑を向けてきた。
「山田さん、ありがとう、大変だったね。よくやった」
恨めしさは一瞬で氷解する。
はああ、報われるう。
もちろん仕事だからやるのは当然だけど、ねぎらいの言葉があるのとないのとでは全然違う。
そこのところ、社長はよくわかっていらっしゃる。
だから今までついてきてこれたんだけど。
社長の態度に、昨夜のことは完全になかったものになっているのがわかった。
ほっ、よかった。
そして日常は、順調に過ぎ去るかと思いきや。
数日後、私は社長の膝の上に乗って、ペタペタと社長の肌を触っていた。
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