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夜会での辱め
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クリスティーヌとダンの入場に、人々の注目が集まった。
悪い注目だけを浴びているかと思いきや、次々と淑女らが集まってきた様子ではそうでもなさそうだった。
貴族たちの多くは王家と破談になった公爵家の情勢を見極めようとでもいうのか、遠巻きに見ているが、彼女たちは、政情よりも友情だ。
「まあ、クリスティーヌさま、息を飲むほど素敵ですわ!」
「そのシックなドレス、いつもと趣向が違っておられて、どなたかと思いましてよ!」
そこで、ダンに興味が移る。
「ところで、お連れの貴公子さまはどなた?」
一人の貴婦人が声を上げた。
「あら、この方、エヴァンズさまだわ。クリスティーヌさまがうちに紹介してくださったお陰で、素敵な食器が手に入りましたのよ。食器の荷開きを、姑と毎日楽しんでおりますのよ」
「うちの主人とは領産物の輸出のやり取りを進めてくださっておりますわ」
「あら、我が家にも紹介してくださいませ」
親しく交流してきた女性たちの態度がこれまでと変わりないことが、クリスティーヌにはありがたかった。
女性たちは事の真相をほぼ正確に見抜いているらしく、扇子の下でクリスティーヌに囁いてくる。
「わたくし、聖王女殺害未遂なんて信じておりませんから。どうせあの女の自作自演でしょう? それから、婚約がなくなって、おめでとう、と言いたいですわ」
「わたくしの婚約者も聖王女さまを気遣ってばかりで、嫌気がさしましてよ」
「今回の夜会は国王陛下の長寿祝いとのことですけど、聞くところによると、あの女の新しいドレス披露会だとかなんとか」
「聖王女さまを王家がのさばらせておくなら黙ってられないと、父も言い出しておりますの」
きわどい発言まで出てくる。
そこで、王族の入場となり、会場はいったん静まった。誰もが入り口に体を向けて、頭を下げる。
入ってきたのは、国王、王太子妃、マリアンナ、ロベール、弟王子のシャルルだ。
マリアンナは、胸にいろんな色の宝石が縫い込まれた金色のドレスを着ていた。先日、エヴァンズ商会から買ったものだ。
美しいと思うかどうかは別として、会場では飛び切り目立っている。マリアンナは誰もから愛されていると信じて疑わない顔つきで、人々に両手を振りながら笑顔を向ける。
「聖王女殿下、今日もとびきり可愛らしいな」
「まるで天使のようだ」
感嘆の声が聞こえてきて、クリスティーヌは嫌気がさした。
(お祖父さまに挨拶に行きたいけど)
王家とドラローシュ家の結びつきをアピールしておかねばならないのもあるが、純粋に祖父に会いたかった。
しかし、ロベールの姿に足が竦む。今は恐ろしさを感じる。剣を向けられ蹴りつけられたのだ。気持ちを強く持っても、体のほうが勝手に強張る。
ロベールとマリアンナがダンスを始めたすきに、王家の席へ向かった。
「お祖父さま、ごきげんあそばせ」
「おお、クリスティーヌ」
国王は、孫娘を見れば甘い祖父の顔つきになった。祖父は一段と老け込んでおり、胸を突かれる。
国王はねぎらうように言ってきた。
「息災か。つらい思いをさせたな」
王太子妃も痛ましげな顔を向けてきた。
「クリスティーヌ、その、体調はいかがかしら……?」
二人ともロベールとの一件を言っているのだろう。しかし、ロベールのクリスティーヌへの暴行を公に認めるわけにもいかず、言葉を濁している。
「お祖父さま、おばさま、体はこの通り元気よ」
二人がダンに目を向けたので、紹介する。
「この方は、エヴァンズ商会のダン・エヴァンズさまよ」
そう言えば、二人ともダンにうろんな目を向けただけだった。貴族にとって商人など取るに足らない存在だ。ただ、宰相が勝手に夜会へ招いたのだろうが自分たちとは関係ない。そんな風情だ。
ダンは二人の白々しい目線に少しもひるんだ様子はなかった。
『ダン・エヴァンズです』
国王は「ああ」とうなずき、苦虫をかみつぶしたような顔になった。
たとえ宰相が、国庫の救済をダンに頼んでいたとしても、商人などにかける言葉はないとばかりに、国王も王太子妃もダンを見ようとはしなかった。
ダンの方はそんな扱いをされても、一向に気にする気配はない。
クリスティーヌは王太子妃に尋ねた。
「叔父さまのご加減はいかがですか」
王太子妃はビクッと肩を震わせた。あまり良くないことが伺われる。王太子は、長らく病に伏せっている。
「ええ、何とか元気よ」
シャルルがつぶらな目を輝かせた。
「おかあしゃま、ほんとう? じゃあ、ぼくも、おとうしゃまに会える?」
どうやら息子にも会わせられないほどに容態は良くないらしい。
(叔父さまさえ元気になられたら、王家を取り囲む空気もまた変わるでしょうに)
聖王女をのさばらせている、などと言われる状況を、王太子なら黙って見過ごしはすまい。
しばらく歓談ののち、国王と王太子妃とシャルルはホールを去っていった。
夜会の名目上の主役は国王だが、実際にはやはり聖王女のようだ。
クリスティーヌも早々に帰ろうとしたとき、身を強張らせる声が後ろから聞こえてきた。
「よくもその姿を見せることができたな。あんなことをしでかしておいて」
見目麗しい金髪碧眼が、憎々し気にこちらを睨みつけている。
ロベールだ。その腕にマリアンナを伴っている。
クリスティーヌはダンの腕を取る手に力を込めた。ダンが何かを察したのか、クリスティーヌをかばうように背中に隠した。
ダンの背後越しに、マリアンナがダンに釘付けになったのがわかった。
公爵邸では買い物に夢中だったし、ダンは顔中にヒゲが生えていた。そのために視界にも入らなかったらしいが、今日のダンは違う。凛々しくも端正かつ美しい。
マリアンナは訊いてきた。
「ねえ、クリスティーヌぅ、この人、だれ?」
クリスティーヌは、ダンの背中越しに言った。
「ダン・エヴァンズさまですわ」
「大商人エヴァンズってこの人なの? じゃあ、このドレスを運んだのはあなただったのね! どうぉ、似合うかしらぁ?」
マリアンナは自分の可愛さを見せつけてくるりと回って見せた。ロベールが目尻を垂らしてそれを見ている。
「マリー、良く似合っているぞ。地上に舞い降りた天使かと思ったぞ」
クリスティーヌはぞわぞわとした苦しさに襲われていた。以前は二人の仲に嫉妬を抱いたものだが、今は嫌悪しかない。
「ねえ、ロベールぅ、このドレスの褒美に私がエヴァンズと踊ってあげてもいいでしょぉ? ロベールはクリスティーヌと踊ってあげてぇ?」
「マリーがそう言うのならば、仕方ない。マリーはいつもクリスティーヌに優しいな」
ロベールは固まったままのクリスティーヌの手を取った。手を振り払おうとすれば、ロベールが言ってきた。
「皆が見ている前で、俺を拒否するのか?」
ホールじゅうの客が自分たちに注目しているのがわかる。
「あら、ロベールさまとクリスティーヌさまよ」
「踊らないのかしら?」
「やはり王家と公爵家には行き違いがありそうね」
そんな声が聞こえてくる。
クリスティーヌはやむなくロベールに従った。ダンはダンでマリアンナに手を取られ引っ張られていく。
ロベールとのダンスは目をつむってでもできる。
ダンスの間、ダンとマリアンナの様子をうかがえば、マリアンナはダンにそれは可憐な笑顔を向けている。男性ならすぐに魅了される天使のように可愛らしい笑みだ。マリアンナはダンに興味がわいたに違いなかった。
ダンを見れば、ダンもマリアンナに向けて笑みを浮かべている。
クリスティーヌは急に焦りがわいた。
(ダンもマリアンナさまを好きになってしまうのかしら)
ダンはマリアンナに興味を持たないと高をくくっていた。クリスティーヌの容姿に執着を見せるダンは、マリアンナを好きにはならない、と。二人の容姿は対照的だ。だからダンはマリアンナには惹かれないはず、と。
(私、どうして、ダンを会わせてしまったのかしら)
わざわざ攻略相手かどうか確かめる必要などなかった。隠しキャラを見つけられないまま、バッドエンドを迎えさせればよかったのだ。
動揺しながらも、クリスティーヌはひどく踊りにくいことに気づいた。ロベールとのダンスは目をつむってでもできるはずなのに、ひどく調子が狂う。
ロベールを見ると、冷笑を浮かべている。
(リズムをずらして、わざと踊りにくくしているのだわ)
そのとき、ロベールの姿勢が急に低くなり、クリスティーヌもつられて腰を落とした。ロベールに誘導されるままに体を引き上げたとき、腰のあたりからビリッと布地が裂ける音がした。
(ドレスを踏まれたわ)
ロベールの足がクリスティーヌの足に引っかかり、バランスを失った。ロベールが伸ばしてきた手を掴もうとするも、それはするりと交わされる。そして手はクリスティーヌの頭に伸びてきた。バリッと後頭部から不穏な音がしたと同時に、クリスティーヌは床に倒れ込んでいた。
(ああっ!)
クリスティーヌは両手を頭にやった。短い髪を見られることは耐え難い。
「いいざまだな、クリスティーヌ」
ロベールはクリスティーヌを嘲った顔で見下ろしている。その手にヘッドドレスがある。
わざとクリスティーヌを転ばせ、ヘッドドレスを奪ったのだ。
(見られるっ)
クリスティーヌは床に丸くなり手で頭を隠した。その姿は大層無様だろう。しかし、なすすべなくクリスティーヌは床に伏していた。
悪い注目だけを浴びているかと思いきや、次々と淑女らが集まってきた様子ではそうでもなさそうだった。
貴族たちの多くは王家と破談になった公爵家の情勢を見極めようとでもいうのか、遠巻きに見ているが、彼女たちは、政情よりも友情だ。
「まあ、クリスティーヌさま、息を飲むほど素敵ですわ!」
「そのシックなドレス、いつもと趣向が違っておられて、どなたかと思いましてよ!」
そこで、ダンに興味が移る。
「ところで、お連れの貴公子さまはどなた?」
一人の貴婦人が声を上げた。
「あら、この方、エヴァンズさまだわ。クリスティーヌさまがうちに紹介してくださったお陰で、素敵な食器が手に入りましたのよ。食器の荷開きを、姑と毎日楽しんでおりますのよ」
「うちの主人とは領産物の輸出のやり取りを進めてくださっておりますわ」
「あら、我が家にも紹介してくださいませ」
親しく交流してきた女性たちの態度がこれまでと変わりないことが、クリスティーヌにはありがたかった。
女性たちは事の真相をほぼ正確に見抜いているらしく、扇子の下でクリスティーヌに囁いてくる。
「わたくし、聖王女殺害未遂なんて信じておりませんから。どうせあの女の自作自演でしょう? それから、婚約がなくなって、おめでとう、と言いたいですわ」
「わたくしの婚約者も聖王女さまを気遣ってばかりで、嫌気がさしましてよ」
「今回の夜会は国王陛下の長寿祝いとのことですけど、聞くところによると、あの女の新しいドレス披露会だとかなんとか」
「聖王女さまを王家がのさばらせておくなら黙ってられないと、父も言い出しておりますの」
きわどい発言まで出てくる。
そこで、王族の入場となり、会場はいったん静まった。誰もが入り口に体を向けて、頭を下げる。
入ってきたのは、国王、王太子妃、マリアンナ、ロベール、弟王子のシャルルだ。
マリアンナは、胸にいろんな色の宝石が縫い込まれた金色のドレスを着ていた。先日、エヴァンズ商会から買ったものだ。
美しいと思うかどうかは別として、会場では飛び切り目立っている。マリアンナは誰もから愛されていると信じて疑わない顔つきで、人々に両手を振りながら笑顔を向ける。
「聖王女殿下、今日もとびきり可愛らしいな」
「まるで天使のようだ」
感嘆の声が聞こえてきて、クリスティーヌは嫌気がさした。
(お祖父さまに挨拶に行きたいけど)
王家とドラローシュ家の結びつきをアピールしておかねばならないのもあるが、純粋に祖父に会いたかった。
しかし、ロベールの姿に足が竦む。今は恐ろしさを感じる。剣を向けられ蹴りつけられたのだ。気持ちを強く持っても、体のほうが勝手に強張る。
ロベールとマリアンナがダンスを始めたすきに、王家の席へ向かった。
「お祖父さま、ごきげんあそばせ」
「おお、クリスティーヌ」
国王は、孫娘を見れば甘い祖父の顔つきになった。祖父は一段と老け込んでおり、胸を突かれる。
国王はねぎらうように言ってきた。
「息災か。つらい思いをさせたな」
王太子妃も痛ましげな顔を向けてきた。
「クリスティーヌ、その、体調はいかがかしら……?」
二人ともロベールとの一件を言っているのだろう。しかし、ロベールのクリスティーヌへの暴行を公に認めるわけにもいかず、言葉を濁している。
「お祖父さま、おばさま、体はこの通り元気よ」
二人がダンに目を向けたので、紹介する。
「この方は、エヴァンズ商会のダン・エヴァンズさまよ」
そう言えば、二人ともダンにうろんな目を向けただけだった。貴族にとって商人など取るに足らない存在だ。ただ、宰相が勝手に夜会へ招いたのだろうが自分たちとは関係ない。そんな風情だ。
ダンは二人の白々しい目線に少しもひるんだ様子はなかった。
『ダン・エヴァンズです』
国王は「ああ」とうなずき、苦虫をかみつぶしたような顔になった。
たとえ宰相が、国庫の救済をダンに頼んでいたとしても、商人などにかける言葉はないとばかりに、国王も王太子妃もダンを見ようとはしなかった。
ダンの方はそんな扱いをされても、一向に気にする気配はない。
クリスティーヌは王太子妃に尋ねた。
「叔父さまのご加減はいかがですか」
王太子妃はビクッと肩を震わせた。あまり良くないことが伺われる。王太子は、長らく病に伏せっている。
「ええ、何とか元気よ」
シャルルがつぶらな目を輝かせた。
「おかあしゃま、ほんとう? じゃあ、ぼくも、おとうしゃまに会える?」
どうやら息子にも会わせられないほどに容態は良くないらしい。
(叔父さまさえ元気になられたら、王家を取り囲む空気もまた変わるでしょうに)
聖王女をのさばらせている、などと言われる状況を、王太子なら黙って見過ごしはすまい。
しばらく歓談ののち、国王と王太子妃とシャルルはホールを去っていった。
夜会の名目上の主役は国王だが、実際にはやはり聖王女のようだ。
クリスティーヌも早々に帰ろうとしたとき、身を強張らせる声が後ろから聞こえてきた。
「よくもその姿を見せることができたな。あんなことをしでかしておいて」
見目麗しい金髪碧眼が、憎々し気にこちらを睨みつけている。
ロベールだ。その腕にマリアンナを伴っている。
クリスティーヌはダンの腕を取る手に力を込めた。ダンが何かを察したのか、クリスティーヌをかばうように背中に隠した。
ダンの背後越しに、マリアンナがダンに釘付けになったのがわかった。
公爵邸では買い物に夢中だったし、ダンは顔中にヒゲが生えていた。そのために視界にも入らなかったらしいが、今日のダンは違う。凛々しくも端正かつ美しい。
マリアンナは訊いてきた。
「ねえ、クリスティーヌぅ、この人、だれ?」
クリスティーヌは、ダンの背中越しに言った。
「ダン・エヴァンズさまですわ」
「大商人エヴァンズってこの人なの? じゃあ、このドレスを運んだのはあなただったのね! どうぉ、似合うかしらぁ?」
マリアンナは自分の可愛さを見せつけてくるりと回って見せた。ロベールが目尻を垂らしてそれを見ている。
「マリー、良く似合っているぞ。地上に舞い降りた天使かと思ったぞ」
クリスティーヌはぞわぞわとした苦しさに襲われていた。以前は二人の仲に嫉妬を抱いたものだが、今は嫌悪しかない。
「ねえ、ロベールぅ、このドレスの褒美に私がエヴァンズと踊ってあげてもいいでしょぉ? ロベールはクリスティーヌと踊ってあげてぇ?」
「マリーがそう言うのならば、仕方ない。マリーはいつもクリスティーヌに優しいな」
ロベールは固まったままのクリスティーヌの手を取った。手を振り払おうとすれば、ロベールが言ってきた。
「皆が見ている前で、俺を拒否するのか?」
ホールじゅうの客が自分たちに注目しているのがわかる。
「あら、ロベールさまとクリスティーヌさまよ」
「踊らないのかしら?」
「やはり王家と公爵家には行き違いがありそうね」
そんな声が聞こえてくる。
クリスティーヌはやむなくロベールに従った。ダンはダンでマリアンナに手を取られ引っ張られていく。
ロベールとのダンスは目をつむってでもできる。
ダンスの間、ダンとマリアンナの様子をうかがえば、マリアンナはダンにそれは可憐な笑顔を向けている。男性ならすぐに魅了される天使のように可愛らしい笑みだ。マリアンナはダンに興味がわいたに違いなかった。
ダンを見れば、ダンもマリアンナに向けて笑みを浮かべている。
クリスティーヌは急に焦りがわいた。
(ダンもマリアンナさまを好きになってしまうのかしら)
ダンはマリアンナに興味を持たないと高をくくっていた。クリスティーヌの容姿に執着を見せるダンは、マリアンナを好きにはならない、と。二人の容姿は対照的だ。だからダンはマリアンナには惹かれないはず、と。
(私、どうして、ダンを会わせてしまったのかしら)
わざわざ攻略相手かどうか確かめる必要などなかった。隠しキャラを見つけられないまま、バッドエンドを迎えさせればよかったのだ。
動揺しながらも、クリスティーヌはひどく踊りにくいことに気づいた。ロベールとのダンスは目をつむってでもできるはずなのに、ひどく調子が狂う。
ロベールを見ると、冷笑を浮かべている。
(リズムをずらして、わざと踊りにくくしているのだわ)
そのとき、ロベールの姿勢が急に低くなり、クリスティーヌもつられて腰を落とした。ロベールに誘導されるままに体を引き上げたとき、腰のあたりからビリッと布地が裂ける音がした。
(ドレスを踏まれたわ)
ロベールの足がクリスティーヌの足に引っかかり、バランスを失った。ロベールが伸ばしてきた手を掴もうとするも、それはするりと交わされる。そして手はクリスティーヌの頭に伸びてきた。バリッと後頭部から不穏な音がしたと同時に、クリスティーヌは床に倒れ込んでいた。
(ああっ!)
クリスティーヌは両手を頭にやった。短い髪を見られることは耐え難い。
「いいざまだな、クリスティーヌ」
ロベールはクリスティーヌを嘲った顔で見下ろしている。その手にヘッドドレスがある。
わざとクリスティーヌを転ばせ、ヘッドドレスを奪ったのだ。
(見られるっ)
クリスティーヌは床に丸くなり手で頭を隠した。その姿は大層無様だろう。しかし、なすすべなくクリスティーヌは床に伏していた。
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