12 / 37
戦う力
王都に革命の靴音が響き渡る。
「クリスティーヌを殺せ!」
「ジャクリーヌを殺せ!」
「ドラローシュは皆殺しだ! 王族も皆殺しだ!」
「あいつらの血で、俺たちの苦しみを洗い流すんだ!」
声は大きくなり、近づいてくる。
「俺たちにはマリアンナがいる!」
「マリアンナがいる!」
民衆の先頭には、マリアンナ。ジャックとともに革命旗を掲げている。
門を打ち破り、中に入ってくる。
「クリスティーヌを殺せ!」
「ジャクリーヌを殺せ!」
斧が振り落とされた。
***
(きゃああああっ)
クリスティーヌは跳ね起きた。
かろうじて叫び声を出さなかったものの、顔面蒼白で、口を両手で抑えていた。
革命の悪夢だ。そして、単なる悪夢ではない。クリスティーヌには実体験の記憶だ。
ジャックとは、ヒロインが最初に出会う攻略対象である幼馴染だ。ジャックに会ったことで、記憶が生々しくよみがえった。
(ああ……、なんて恐ろしい……)
クリスティーヌは顔を覆った。ジャックルートでは、王侯貴族はことごとく処刑された。ロベール、大公、ギョームら、攻略対象でも例外はない。
クリスティーヌは、帝国に奴隷送りとなり、老皇帝に凌辱を尽くされたのち死ぬ。
悲しく恐ろしい記憶。
(私はきっと殺される、今回も惨めに死ぬんだわ)
『クリスティーヌ、大丈夫?』
気遣ってくる声に我に返る。顔を上げればダンがいた。
『ここはどこ?』
『民家だ。休ませるのにベッドを借りた。クリスティーヌがカフェを飛び出して、捕まえたところで気を失った。何があった?』
見れば、クリスティーヌは、こざっぱりとしたベッドに起き上がっている。民家の奥方であろう中年女性の姿も見える。
(はっ、帽子)
頭を触れば、帽子はない。ヘッドドレスが着いたままであることにほっとするも、奥方に自分の顔を見られてしまった。
(公女だと知られるのはまずいわ)
この辺りは、不満を溜めた人々が多くいる。マリアンナはわざとそういう場所にクリスティーヌを連れてきたのだ。
奥方はクリスティーヌに向けて甲高い声を出した。
「そのきれいな緑色の目、やっぱり、公女さまかい!」
クリスティーヌは身を縮める。
クリスティーヌは思わずダンにしがみついた。奥方は続ける。
「この人があんたを抱えて困ってたから、うちに招き入れたんだよ。町娘の姿をしているけど、高貴な人だろうとは思ってたんだけどさ、まさか、公女さまとは!」
クリスティーヌはぎゅっとダンにしがみつく。
「何て光栄なことさね! お気がつかれてよかった!」
その声に、クリスティーヌはどうやら歓迎されているらしいことを知りほっとした。ダンにしがみついていることに気づき、ぱっと離れる。
奥方が甘いミルクを差し出してきた。それを飲むうちに、随分と気が落ち着いてきた。
「奥方さま、どうもありがとう。とても居心地のいい住まいですわ」
「そんな、アンナでいいよ。公女さまにそう言われたら恥ずかしいだけさ」
「アンナさまは、ビラのことをご存じですか」
クリスティーヌは訊いてみた。ここら辺で配布されているものならアンナも見たことがあるかもしれない。
「ああ、あれだろ。公女さまが新しい馬車を購入しただの、妃殿下さまが贅沢三昧だの、ってやつだろ。あんなの、気にしないほうがいい。近所のワルどもが性懲りもなくやってんのさ。若いくせに、ろくすっぽ働きもせずに、昼間っから集まって議論してさ、おーやだやだ。こちとら、何の不満もなく暮らしてるのにねえ、お上に文句垂れる前に、自分がまともに働けってんだ」
アンナの言葉に、クリスティーヌは納得のいくものがあった。市民生活は安定しているように見える。大方の市民は現状に満足しているのではないか。
しかし、そこに革命を煽る者たちが現われ、市民らを扇動してしまったら。
クリスティーヌはぶるっと震えた。
マリアンナは人心を掴むのがうまい。マリアンナが扇動したら、どうなることか。
(大丈夫よ、今回はダンルート。ジャックルートではないのだから革命は起きないはず)
内心でそう言い聞かせるも、クリスティーヌはひどく気弱になっていた。
***
後で礼を届けさせることにして、クリスティーヌはアンナの家を出た。
通りに出れば、午後の陽光がまぶしかった。
『あなた、お腹が空いてない?』
昼時はとっくに過ぎた。ダンは腹を空かせているだろう。
飴菓子をほおばっているダンの顔を思い出し、何か食べさせたくなった。
見れば、店先に、猪肉をあぶったものが売っている。
『あれを買ってお食べになって。私は要らないわ』
クリスティーヌは、ダンを自分の騎士のように感じ始めていた。
クリスティーヌにはダンを頼りにする気持ちが芽生えている。心強さを感じている。そして、同時に、面倒を見なければいけないような気持ちを抱いていた。
何しろダンはクリスティーヌにかなり懐いている。いつでも後を追ってきて、そして助けてくれる。
ベンチに座れば、初夏の風が気持ちよく頬を撫でた。
ダンが肉をかぶりつくのは見ていて気持ち良かった。大口で、ほおばっていく。
クリスティーヌはダンに気を許し始めていた。
『ダン、あなたは自由でいいわね』
ダンは、下の名前で呼ばれたことに驚いたのかビクッとし、それから嬉しそうに目を細めた。
『やっとそう呼んでくれた』
『あなたは最初に、そう自己紹介をしたでしょう』
――公女クリスティーヌよ、俺がダンだ。
『そうだ、あなたにダンと呼んでほしかった。そして、呼んでくれて嬉しい』
『あなたは図々しくも、最初から私をクリスティーヌと呼んだ』
『俺は、ずっとあなたに会いたくてたまらなかった』
(この男は私のことを本当に好きなのかもしれないわ)
大商人とはいえ、一国の公女に懸想するとは、身の程知らずも甚だしい。しかし、クリスティーヌは不快ではなかった。
『あなたは自由で、強い。とても羨ましいわ』
『あなたも自由に生きればいい』
『できないもの。私は今のところ、黙って指をくわえているだけ。勝負を前に気持ちで負けてる』
クリスティーヌは、マリアンナに戦いを挑んでいるつもりでいるが、実際には振り回されているだけだ。そして、今、ひどく気弱になっている。
『負け犬になるのか』
『相手がものすごく強いの』
だって、ヒロインなのだから。
『俺は戦ってきた』
『これは戦場での戦いとは違うの。戦えというのなら、今すぐ私を連れてどこかに逃げて』
ダンとならば一緒になってあげてもいい。どうせ惨めに死ぬ身の上だ。それならばダンと生きるほうがずっといい。
しかし、ダンからは冷たい返事があるだけだった。
『俺は戦わないやつは助けない主義なんだ』
クリスティーヌは呆気に取られて、ダンを見た。
(今、私は振られたの?)
クリスティーヌも本気で言っているわけではないし、ダンも本気で受け止めているわけではないだろう。それでも、そのすげなさに腹が立つ。
(さんざん私に気を持たせておいて、あっさり振るの?)
『あなたなんか嫌いよ』
唇を突き出すクリスティーヌを、ダンは真正面から見つめて言ってきた。
『俺は好きだ。クリスティーヌが大好きだ』
『図々しい。二度とそんなことは言わないで』
『怒ったり拗ねたり、そんなあなたが俺には可愛くてたまらない』
クリスティーヌはダンに対しては、公女らしい取り繕いが一切できていない。感情を乱されては、笑ったり怒ったりだ。
そのことに気づいて、カーッと恥ずかしさと腹立ちが込み上げる。
(どうして、この男の前では公女らしく振舞えないのかしら)
クリスティーヌは顔を背けた。
『もう嫌い! 大嫌いよ!』
『こっちを見て。俺があなたに力を与えてあげる。戦う力を』
その言い方には含みがあった。
(どんな力をくれるというのよ)
『クリスティーヌ、俺に向いて。俺にその顔を見せて。その可愛い顔を。俺が力をあげるから。お願い、クリスティーヌ』
甘えて懇願するような声にクリスティーヌは仕方なくダンの方を向いた。
振り向けば、ダンにあごを取られた。顔が近くなり、唇に何かが触れてきた。
「クリスティーヌを殺せ!」
「ジャクリーヌを殺せ!」
「ドラローシュは皆殺しだ! 王族も皆殺しだ!」
「あいつらの血で、俺たちの苦しみを洗い流すんだ!」
声は大きくなり、近づいてくる。
「俺たちにはマリアンナがいる!」
「マリアンナがいる!」
民衆の先頭には、マリアンナ。ジャックとともに革命旗を掲げている。
門を打ち破り、中に入ってくる。
「クリスティーヌを殺せ!」
「ジャクリーヌを殺せ!」
斧が振り落とされた。
***
(きゃああああっ)
クリスティーヌは跳ね起きた。
かろうじて叫び声を出さなかったものの、顔面蒼白で、口を両手で抑えていた。
革命の悪夢だ。そして、単なる悪夢ではない。クリスティーヌには実体験の記憶だ。
ジャックとは、ヒロインが最初に出会う攻略対象である幼馴染だ。ジャックに会ったことで、記憶が生々しくよみがえった。
(ああ……、なんて恐ろしい……)
クリスティーヌは顔を覆った。ジャックルートでは、王侯貴族はことごとく処刑された。ロベール、大公、ギョームら、攻略対象でも例外はない。
クリスティーヌは、帝国に奴隷送りとなり、老皇帝に凌辱を尽くされたのち死ぬ。
悲しく恐ろしい記憶。
(私はきっと殺される、今回も惨めに死ぬんだわ)
『クリスティーヌ、大丈夫?』
気遣ってくる声に我に返る。顔を上げればダンがいた。
『ここはどこ?』
『民家だ。休ませるのにベッドを借りた。クリスティーヌがカフェを飛び出して、捕まえたところで気を失った。何があった?』
見れば、クリスティーヌは、こざっぱりとしたベッドに起き上がっている。民家の奥方であろう中年女性の姿も見える。
(はっ、帽子)
頭を触れば、帽子はない。ヘッドドレスが着いたままであることにほっとするも、奥方に自分の顔を見られてしまった。
(公女だと知られるのはまずいわ)
この辺りは、不満を溜めた人々が多くいる。マリアンナはわざとそういう場所にクリスティーヌを連れてきたのだ。
奥方はクリスティーヌに向けて甲高い声を出した。
「そのきれいな緑色の目、やっぱり、公女さまかい!」
クリスティーヌは身を縮める。
クリスティーヌは思わずダンにしがみついた。奥方は続ける。
「この人があんたを抱えて困ってたから、うちに招き入れたんだよ。町娘の姿をしているけど、高貴な人だろうとは思ってたんだけどさ、まさか、公女さまとは!」
クリスティーヌはぎゅっとダンにしがみつく。
「何て光栄なことさね! お気がつかれてよかった!」
その声に、クリスティーヌはどうやら歓迎されているらしいことを知りほっとした。ダンにしがみついていることに気づき、ぱっと離れる。
奥方が甘いミルクを差し出してきた。それを飲むうちに、随分と気が落ち着いてきた。
「奥方さま、どうもありがとう。とても居心地のいい住まいですわ」
「そんな、アンナでいいよ。公女さまにそう言われたら恥ずかしいだけさ」
「アンナさまは、ビラのことをご存じですか」
クリスティーヌは訊いてみた。ここら辺で配布されているものならアンナも見たことがあるかもしれない。
「ああ、あれだろ。公女さまが新しい馬車を購入しただの、妃殿下さまが贅沢三昧だの、ってやつだろ。あんなの、気にしないほうがいい。近所のワルどもが性懲りもなくやってんのさ。若いくせに、ろくすっぽ働きもせずに、昼間っから集まって議論してさ、おーやだやだ。こちとら、何の不満もなく暮らしてるのにねえ、お上に文句垂れる前に、自分がまともに働けってんだ」
アンナの言葉に、クリスティーヌは納得のいくものがあった。市民生活は安定しているように見える。大方の市民は現状に満足しているのではないか。
しかし、そこに革命を煽る者たちが現われ、市民らを扇動してしまったら。
クリスティーヌはぶるっと震えた。
マリアンナは人心を掴むのがうまい。マリアンナが扇動したら、どうなることか。
(大丈夫よ、今回はダンルート。ジャックルートではないのだから革命は起きないはず)
内心でそう言い聞かせるも、クリスティーヌはひどく気弱になっていた。
***
後で礼を届けさせることにして、クリスティーヌはアンナの家を出た。
通りに出れば、午後の陽光がまぶしかった。
『あなた、お腹が空いてない?』
昼時はとっくに過ぎた。ダンは腹を空かせているだろう。
飴菓子をほおばっているダンの顔を思い出し、何か食べさせたくなった。
見れば、店先に、猪肉をあぶったものが売っている。
『あれを買ってお食べになって。私は要らないわ』
クリスティーヌは、ダンを自分の騎士のように感じ始めていた。
クリスティーヌにはダンを頼りにする気持ちが芽生えている。心強さを感じている。そして、同時に、面倒を見なければいけないような気持ちを抱いていた。
何しろダンはクリスティーヌにかなり懐いている。いつでも後を追ってきて、そして助けてくれる。
ベンチに座れば、初夏の風が気持ちよく頬を撫でた。
ダンが肉をかぶりつくのは見ていて気持ち良かった。大口で、ほおばっていく。
クリスティーヌはダンに気を許し始めていた。
『ダン、あなたは自由でいいわね』
ダンは、下の名前で呼ばれたことに驚いたのかビクッとし、それから嬉しそうに目を細めた。
『やっとそう呼んでくれた』
『あなたは最初に、そう自己紹介をしたでしょう』
――公女クリスティーヌよ、俺がダンだ。
『そうだ、あなたにダンと呼んでほしかった。そして、呼んでくれて嬉しい』
『あなたは図々しくも、最初から私をクリスティーヌと呼んだ』
『俺は、ずっとあなたに会いたくてたまらなかった』
(この男は私のことを本当に好きなのかもしれないわ)
大商人とはいえ、一国の公女に懸想するとは、身の程知らずも甚だしい。しかし、クリスティーヌは不快ではなかった。
『あなたは自由で、強い。とても羨ましいわ』
『あなたも自由に生きればいい』
『できないもの。私は今のところ、黙って指をくわえているだけ。勝負を前に気持ちで負けてる』
クリスティーヌは、マリアンナに戦いを挑んでいるつもりでいるが、実際には振り回されているだけだ。そして、今、ひどく気弱になっている。
『負け犬になるのか』
『相手がものすごく強いの』
だって、ヒロインなのだから。
『俺は戦ってきた』
『これは戦場での戦いとは違うの。戦えというのなら、今すぐ私を連れてどこかに逃げて』
ダンとならば一緒になってあげてもいい。どうせ惨めに死ぬ身の上だ。それならばダンと生きるほうがずっといい。
しかし、ダンからは冷たい返事があるだけだった。
『俺は戦わないやつは助けない主義なんだ』
クリスティーヌは呆気に取られて、ダンを見た。
(今、私は振られたの?)
クリスティーヌも本気で言っているわけではないし、ダンも本気で受け止めているわけではないだろう。それでも、そのすげなさに腹が立つ。
(さんざん私に気を持たせておいて、あっさり振るの?)
『あなたなんか嫌いよ』
唇を突き出すクリスティーヌを、ダンは真正面から見つめて言ってきた。
『俺は好きだ。クリスティーヌが大好きだ』
『図々しい。二度とそんなことは言わないで』
『怒ったり拗ねたり、そんなあなたが俺には可愛くてたまらない』
クリスティーヌはダンに対しては、公女らしい取り繕いが一切できていない。感情を乱されては、笑ったり怒ったりだ。
そのことに気づいて、カーッと恥ずかしさと腹立ちが込み上げる。
(どうして、この男の前では公女らしく振舞えないのかしら)
クリスティーヌは顔を背けた。
『もう嫌い! 大嫌いよ!』
『こっちを見て。俺があなたに力を与えてあげる。戦う力を』
その言い方には含みがあった。
(どんな力をくれるというのよ)
『クリスティーヌ、俺に向いて。俺にその顔を見せて。その可愛い顔を。俺が力をあげるから。お願い、クリスティーヌ』
甘えて懇願するような声にクリスティーヌは仕方なくダンの方を向いた。
振り向けば、ダンにあごを取られた。顔が近くなり、唇に何かが触れてきた。
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています
かきんとう
恋愛
王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。
磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。
その中心に、私は立っていた。
――今日、この瞬間のために。
「エレノア・フォン・リーベルト嬢」
高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。
世継ぎは他の妃が産めばいい——子を産めない私ですが、帝の寵愛を独占して皇后になりました
由香
恋愛
後宮に入る女の価値は、ただ一つ。
——皇子を産めるかどうか。
けれど私は、産めない。
ならば——
「世継ぎは他の妃に任せます。私は、陛下に愛される女になります」
そう言い放ったその日から、すべてが狂い始めた。
毒を盛られても、捨てられず。
皇子が生まれても、選ばれたのは私だった。
「お前は、ここにいろ」
これは、子を産めない女が
ただ一つの武器“寵愛”だけで頂点に立つ物語。
そして——
その寵愛は、やがて狂気に変わる。
悪役令嬢のはずですが、年上王子が幼い頃から私を甘やかす気でいました
ria_alphapolis
恋愛
私は、悪役令嬢なのかもしれない。
王子の婚約者としては少し我儘で、周囲からは気が強いと思われている――
そんな自分に気づいた日から、私は“断罪される未来”を恐れるようになった。
婚約者である年上の王子は、今日も変わらず優しい。
けれどその優しさが、義務なのか、同情なのか、私にはわからない。
距離を取ろうとする私と、何も言わずに見守る王子。
両思いなのに、想いはすれ違っていく。
けれど彼は知っている。
五歳下の婚約者が「我儘だ」と言われていた幼い頃から、
そのすべてが可愛くて仕方なかったことを。
――我儘でいい。
そう決めたのは、ずっと昔のことだった。
悪役令嬢だと勘違いしている少女と、
溺愛を隠し続ける年上王子の、すれ違い恋愛ファンタジー。
※溺愛保証/王子視点あり/幼少期エピソードあり
【完結】死に戻り8度目の伯爵令嬢は今度こそ破談を成功させたい!
雲井咲穂(くもいさほ)
恋愛
アンテリーゼ・フォン・マトヴァイユ伯爵令嬢は婚約式当日、婚約者の逢引を目撃し、動揺して婚約式の会場である螺旋階段から足を滑らせて後頭部を強打し不慮の死を遂げてしまう。
しかし、目が覚めると確かに死んだはずなのに婚約式の一週間前に時間が戻っている。混乱する中必死で記憶を蘇らせると、自分がこれまでに前回分含めて合計7回も婚約者と不貞相手が原因で死んでは生き返りを繰り返している事実を思い出す。
婚約者との結婚が「死」に直結することを知ったアンテリーゼは、今度は自分から婚約を破棄し自分を裏切った婚約者に社会的制裁を喰らわせ、婚約式というタイムリミットが迫る中、「死」を回避するために奔走する。
ーーーーーーーーー
2024/01/13 ランキング→恋愛95位 ありがとうございました!
なろうでも掲載20万PVありがとうございましたっ!
婚約七年目、愛する人と親友に裏切られました。
テンテン
恋愛
男爵令嬢エミリアは、パーティー会場でレイブンから婚約破棄を宣言された。どうやら彼の妹のミラを、エミリアがいじめたことになっているらしい。エミリアはそのまま断罪されるかと思われたが、彼女の親友であるアリアが声を上げ……
病弱を装って婚約者を呼びつけた従姉妹は、3回目で完全に見抜かれて切り捨てられました
柊
恋愛
伯爵令息レオネル・グランフェルには、病弱な従姉妹がいる。
ある日、その従姉妹が「会いたい」と病気を理由に呼び出してきた。
しかしそれは一度では終わらなかった。
婚約者カリーナ・ヴェルローズとの逢瀬の日を狙ったかのように、二度、三度と繰り返される“体調不良”。
さすがに不審に思ったレオネルは、ついに見舞いへ向かうが――
※複数のサイトに投稿しています。
悪役令嬢ですが、二度目は無能で通します……なので執事は黙っててください
放浪人
恋愛
社交界で“悪女”と呼ばれ、無実の罪で断罪された公爵令嬢リディア。
処刑の刃が落ちた瞬間、彼女は断罪される半年前の朝に時を遡っていた。
「二度目も殺されるなんて御免だわ。私は、何もできない無能な令嬢になって生き延びる!」
有能さが仇になったと悟ったリディアは、プライドも実績も捨てて「無能」を装い、北の辺境・白夜領へ引きこもる計画を立てる。
これで平和なスローライフが送れる……はずだった。
けれど、幼い頃から仕える専属執事・レージだけは誤魔化せない。
彼はリディアの嘘を最初から見抜いているくせに、涼しい顔で「無能な主人」を完璧に演じさせてくれないのだ。
「黙っててと言いましたよね?」
「ええ。ですから黙って、あなたが快適に過ごせるよう裏ですべて処理しておきました」
過保護すぎる執事に管理され、逃げ道を塞がれながらも、リディアは持ち前の正義感で領地の危機を次々と救ってしまう。
隠したいのに、有能さがダダ漏れ。
そうこうするうちに王都からは聖女と王太子の魔の手が迫り――?
「守られるだけはもう終わり。……レージ、私に力を貸しなさい」
これは、一度死んだ令嬢が「言葉」と「誇り」を取り戻し、過保護な執事の手を振りほどいて、対等なパートナーとして共に幸せを掴み取るまでの物語。
転生したら悪役令嬢だった婚約者様の溺愛に気づいたようですが、実は私も無関心でした
ハリネズミの肉球
恋愛
気づけば私は、“悪役令嬢”として断罪寸前――しかも、乙女ゲームのクライマックス目前!?
容赦ないヒロインと取り巻きたちに追いつめられ、開き直った私はこう言い放った。
「……まぁ、別に婚約者様にも未練ないし?」
ところが。
ずっと私に冷たかった“婚約者様”こと第一王子アレクシスが、まさかの豹変。
無関心だったはずの彼が、なぜか私にだけやたらと優しい。甘い。距離が近い……って、え、なにこれ、溺愛モード突入!?今さらどういうつもり!?
でも、よく考えたら――
私だって最初からアレクシスに興味なんてなかったんですけど?(ほんとに)
お互いに「どうでもいい」と思っていたはずの関係が、“転生”という非常識な出来事をきっかけに、静かに、でも確実に動き始める。
これは、すれ違いと誤解の果てに生まれる、ちょっとズレたふたりの再恋(?)物語。
じれじれで不器用な“無自覚すれ違いラブ”、ここに開幕――!
本作は、アルファポリス様、小説家になろう様、カクヨム様にて掲載させていただいております。
アイデア提供者:ゆう(YuFidi)
URL:https://note.com/yufidi88/n/n8caa44812464