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第5話「腹黒参謀と仮面舞踏会 〜これは恋ではありません、たぶん〜」
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——煌びやかなシャンデリアが、天井からまばゆい光を落としていた。
城の大広間。
白と金を基調としたバロック様式の建築は、豪奢そのもの。
壁には巨大な鏡が連なり、光と人影が複雑に映し出されている。
まさに“夢の舞踏会”。
今宵は、王都主催の仮面舞踏会。
貴族から商人、騎士団関係者まで、身分を問わず仮面をつけて集うこの夜は、普段は交わらぬ者同士が交差する、不思議な一夜。
(……ここで、腹黒参謀ことクロード=レヴィンがヒロインに接近するんだっけ)
彼は、原作の中でも“人当たりが良くて話しやすいが、本音を見せない”典型的な裏の顔持ちタイプ。
どのルートでも登場し、状況次第で恋敵にも裏切り者にもなるという、まさにフラグ地雷原の男である。
(私は!絶対に!関わらない!!)
そう固く決意していたのに——
「おや、こんなところに可愛らしい子猫ちゃんが」
「ひっ……」
不意に背後から声をかけられ、私は跳ねるように振り返った。
仮面をつけた男。
深い群青の燕尾服に、銀の刺繍がきらめく。
片手にはワイングラス、もう一方の手には黒革の仮面。
仮面の奥で、金の瞳が楽しげに細められていた。
「クロード……様……」
「おや、こんな簡単に正体がバレるとは。君、僕のことよく見てるね?」
「……いやいやいや、そんなこと……!」
華やかな音楽が流れる中、彼はするりと私の手を取り、優雅に腰を折る。
「一曲だけ、お付き合い願えますか?」
「い、いや、私は踊れないので……っ!」
「大丈夫。君の足は僕が導く。転んでも、ちゃんと支えるから」
(支えてくれる人のセリフじゃない!絶対落とすやつ!!)
けれど仮面舞踏会という特殊な空気が、拒否を許してはくれず、私はずるずるとダンスフロアの中心へ連れていかれてしまった。
⸻
足元には艶やかな大理石の床。
上から降り注ぐ光に、舞踏者たちの仮面が美しく反射していた。
微かに香る香水と花の匂い、音楽と笑い声が溶け合い、現実味のない幻想の空間。
その中で、私は完全に浮いていた。
(助けて誰か!レオン様でもユリアンでもカイルでもいいから!)
「……ふふ、そんなに助けを求める目をしないで」
「え、目に出てました!?」
「全部顔に出てる。君、仮面の意味、分かってないでしょ?」
「うっ……!」
クロードの手のひらは温かく、けれど不思議と逃げ場がない。
優しくリードされながらも、まるで見透かされているような感覚。
「君って、不思議な子だよね」
彼は囁くように言った。
「“モブ”を自称しながら、王子や騎士や宰相に気に入られ、今や舞踏会の中心にいる」
「そ、そんなつもりは……!」
「“そんなつもり”でも、巻き込んでいるのは事実。君は自分で思っているより……ずっと目立つ存在だ」
——その瞬間、背筋がぞくりとした。
仮面の奥の彼の瞳は、どこまでも読めない。
柔らかい笑みの裏に、剣のような鋭さが隠されている。
(クロード=レヴィン。彼は、敵か味方かすら曖昧な存在。
好感度が上がると、真ルートの鍵になることもあるけど……油断すれば、最悪の裏切りもある)
「でも——」
彼が私の手をそっと握りなおした。
「君が誰の手を取るにしても、僕は構わないよ。
ただ、心に嘘だけはつかないでほしい。……それが、いちばん危ないから」
「……どういう意味ですか?」
「ふふ、今夜は“仮面舞踏会”だよ? 正体も、本音も、全部隠す夜。
でも君だけは……誰よりも、仮面が下手だ」
音楽が終わり、彼は私の手をそっと離した。
そして耳元で、静かに囁いた。
「——気をつけて。君の善意は、時に“誰か”を傷つけることがある」
その言葉を残し、彼は群衆の中へと消えていった。
⸻
その後、私はふらふらと舞踏会場を抜け出し、夜風が吹くテラスへと逃げ出した。
冷たい風が髪を揺らし、星のない空が頭上に広がっていた。
(……何を言いたかったんだろう)
胸の奥が妙にざわついて、落ち着かない。
そして——
「こんなところにいたか」
低く、静かな声が背後から聞こえた。
振り返ると、そこにはレオン様がいた。
仮面をつけていない彼は、まるでこの現実にひとりだけ逆行しているように、真っ直ぐで、孤高だった。
「……具合でも悪いのか?」
「いえ……少し、疲れただけです」
私の答えに、彼は一歩だけ近づく。
「君がいないと、妙に落ち着かない。……なぜだろうな」
その目はまっすぐで、仮面など何もまとっていなかった。
私の胸が、ふいにどくん、と跳ねた。
(え……なに、この……)
まるで、全てを見透かされたような感覚。
けれどそれは、クロードとは違って——優しくて、あたたかかった。
(レオン様のこと、私は……)
答えの出ないまま、仮面の夜は、そっと幕を下ろしていく。
城の大広間。
白と金を基調としたバロック様式の建築は、豪奢そのもの。
壁には巨大な鏡が連なり、光と人影が複雑に映し出されている。
まさに“夢の舞踏会”。
今宵は、王都主催の仮面舞踏会。
貴族から商人、騎士団関係者まで、身分を問わず仮面をつけて集うこの夜は、普段は交わらぬ者同士が交差する、不思議な一夜。
(……ここで、腹黒参謀ことクロード=レヴィンがヒロインに接近するんだっけ)
彼は、原作の中でも“人当たりが良くて話しやすいが、本音を見せない”典型的な裏の顔持ちタイプ。
どのルートでも登場し、状況次第で恋敵にも裏切り者にもなるという、まさにフラグ地雷原の男である。
(私は!絶対に!関わらない!!)
そう固く決意していたのに——
「おや、こんなところに可愛らしい子猫ちゃんが」
「ひっ……」
不意に背後から声をかけられ、私は跳ねるように振り返った。
仮面をつけた男。
深い群青の燕尾服に、銀の刺繍がきらめく。
片手にはワイングラス、もう一方の手には黒革の仮面。
仮面の奥で、金の瞳が楽しげに細められていた。
「クロード……様……」
「おや、こんな簡単に正体がバレるとは。君、僕のことよく見てるね?」
「……いやいやいや、そんなこと……!」
華やかな音楽が流れる中、彼はするりと私の手を取り、優雅に腰を折る。
「一曲だけ、お付き合い願えますか?」
「い、いや、私は踊れないので……っ!」
「大丈夫。君の足は僕が導く。転んでも、ちゃんと支えるから」
(支えてくれる人のセリフじゃない!絶対落とすやつ!!)
けれど仮面舞踏会という特殊な空気が、拒否を許してはくれず、私はずるずるとダンスフロアの中心へ連れていかれてしまった。
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足元には艶やかな大理石の床。
上から降り注ぐ光に、舞踏者たちの仮面が美しく反射していた。
微かに香る香水と花の匂い、音楽と笑い声が溶け合い、現実味のない幻想の空間。
その中で、私は完全に浮いていた。
(助けて誰か!レオン様でもユリアンでもカイルでもいいから!)
「……ふふ、そんなに助けを求める目をしないで」
「え、目に出てました!?」
「全部顔に出てる。君、仮面の意味、分かってないでしょ?」
「うっ……!」
クロードの手のひらは温かく、けれど不思議と逃げ場がない。
優しくリードされながらも、まるで見透かされているような感覚。
「君って、不思議な子だよね」
彼は囁くように言った。
「“モブ”を自称しながら、王子や騎士や宰相に気に入られ、今や舞踏会の中心にいる」
「そ、そんなつもりは……!」
「“そんなつもり”でも、巻き込んでいるのは事実。君は自分で思っているより……ずっと目立つ存在だ」
——その瞬間、背筋がぞくりとした。
仮面の奥の彼の瞳は、どこまでも読めない。
柔らかい笑みの裏に、剣のような鋭さが隠されている。
(クロード=レヴィン。彼は、敵か味方かすら曖昧な存在。
好感度が上がると、真ルートの鍵になることもあるけど……油断すれば、最悪の裏切りもある)
「でも——」
彼が私の手をそっと握りなおした。
「君が誰の手を取るにしても、僕は構わないよ。
ただ、心に嘘だけはつかないでほしい。……それが、いちばん危ないから」
「……どういう意味ですか?」
「ふふ、今夜は“仮面舞踏会”だよ? 正体も、本音も、全部隠す夜。
でも君だけは……誰よりも、仮面が下手だ」
音楽が終わり、彼は私の手をそっと離した。
そして耳元で、静かに囁いた。
「——気をつけて。君の善意は、時に“誰か”を傷つけることがある」
その言葉を残し、彼は群衆の中へと消えていった。
⸻
その後、私はふらふらと舞踏会場を抜け出し、夜風が吹くテラスへと逃げ出した。
冷たい風が髪を揺らし、星のない空が頭上に広がっていた。
(……何を言いたかったんだろう)
胸の奥が妙にざわついて、落ち着かない。
そして——
「こんなところにいたか」
低く、静かな声が背後から聞こえた。
振り返ると、そこにはレオン様がいた。
仮面をつけていない彼は、まるでこの現実にひとりだけ逆行しているように、真っ直ぐで、孤高だった。
「……具合でも悪いのか?」
「いえ……少し、疲れただけです」
私の答えに、彼は一歩だけ近づく。
「君がいないと、妙に落ち着かない。……なぜだろうな」
その目はまっすぐで、仮面など何もまとっていなかった。
私の胸が、ふいにどくん、と跳ねた。
(え……なに、この……)
まるで、全てを見透かされたような感覚。
けれどそれは、クロードとは違って——優しくて、あたたかかった。
(レオン様のこと、私は……)
答えの出ないまま、仮面の夜は、そっと幕を下ろしていく。
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