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道がないなら、作ります 8
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2、3週間ほど前は雨続き。豪雨であったと聞いたけど、いまは信じられないくらいのカンカン照り。黒い泥も少し乾いてきてはいますが、ねちょというか、べちょというか、泥本体は乾きません。
「マカミもこちらに入れますよ」
マジックポケットからブラウンが声をかけてきました。
「はーい、いいですよ。私はちょっとルートを考えているので……、外にいますね」
この暑さ、身体に堪えますね。ちょっと冷たい水でも……飲みたいかも。
マジックポケットをのぞくと、マカミは涼しい風がふいているところで寝転んでいました。
うう、お昼寝とは……。うらやましい。
「お嬢さま、どうかなさいましたか? 夕飯はまだですよ」
「ブラウン、何か冷たい飲み物をください。夕方とは言え、暑くって……」
「昼間も暑かったですからねえ……。では、お嬢さま、ベリージュースはいかがですか?」
「え? いいの?」
言ってみるものです。そんな素敵な飲み物が出てくるなんて! 気分が上がります。
「昨日採ったベリーたちですよ。たくさんさっきもベリーがありましたし、在庫は充分ありますよ。今年はベリー、豊作でしたねえ。氷もはちみつもいれてあげましょうか」
「やった!」
「レディはやったとは言いません。でも……、きのう、今日の活躍に免じて聞かなかったことにしましょう」
「ありがとう。ブラウン」
ブラウンがベリージュースを作ってくれている間に、ここの道筋を決めてしまいましょう。
ここはラッセル領の境界に来ています。あの、マカミくらい大きな、白い岩のあたりからは、誰の領地でもありません。
ここからが領地開拓の本番なのです。
岩の上に立って、草原を見渡すと、マカミくらい大きな岩ほどではありませんが、他にもいくつかおおきな岩があります。
もしかしてあの岩たちが邪魔で、今まで道ができなかったのかなあ。やはりあれはどかすしかないかな。
「はい、アリス様。ベリージュースですよ」
ブラウンが私に差し出したその時、下からにゅーっとごつごつとした手のようなものが現れました。
「キャー」
ブラウンが小さく叫びました。
「あああ、落とさないで!」
私と手が同時にしゃべりました。
私は声の主を探しますが、見つかりません。ベリージュースは岩の上に置いてありました。
「よいしょ」
グラスを取ろうとすると岩がぐらッと動きました。
あああ。ジュースが……。
岩からにょきにょきと手足のようなものが生えてきました。
「ロ、ロック?」
ロックがベリージュースを飲んでしまいました。
ガーン。
私の喉は、カラカラです。
ロックが飲んだグラスの表面には、露が垂れています。結露がでるほど冷えていて、美味しかっただろうに……。
もう、食べ物の恨みは恐ろしいんだからね。
ロックをギロっと見ました。
「ごめん、飲んじゃった。僕も暑いんだもん」
「ロックがしゃべった!」
ブラウンと私がびっくりしていたら、マカミが心配そうにマジックポケットから様子を見に来ました。
ロックは驚いて、キーっと音を立てました。ロックは魔力をもつ岩で、岩を食べています。太古からの魔物で、今の世界にはほとんどいないといわれているはずですけど……。10匹以上います。匹で数えるのが妥当なのか自信はありませんが。
ああ、私のベリージュース。
しくしく。
私のジュースを飲んだロックは、仲間を呼び始めました。ゴロゴロと岩が動いてこちらに大集合です。
今日はなんて日なんでしょうか。ベリージュースよ……、さらば。
「マカミもこちらに入れますよ」
マジックポケットからブラウンが声をかけてきました。
「はーい、いいですよ。私はちょっとルートを考えているので……、外にいますね」
この暑さ、身体に堪えますね。ちょっと冷たい水でも……飲みたいかも。
マジックポケットをのぞくと、マカミは涼しい風がふいているところで寝転んでいました。
うう、お昼寝とは……。うらやましい。
「お嬢さま、どうかなさいましたか? 夕飯はまだですよ」
「ブラウン、何か冷たい飲み物をください。夕方とは言え、暑くって……」
「昼間も暑かったですからねえ……。では、お嬢さま、ベリージュースはいかがですか?」
「え? いいの?」
言ってみるものです。そんな素敵な飲み物が出てくるなんて! 気分が上がります。
「昨日採ったベリーたちですよ。たくさんさっきもベリーがありましたし、在庫は充分ありますよ。今年はベリー、豊作でしたねえ。氷もはちみつもいれてあげましょうか」
「やった!」
「レディはやったとは言いません。でも……、きのう、今日の活躍に免じて聞かなかったことにしましょう」
「ありがとう。ブラウン」
ブラウンがベリージュースを作ってくれている間に、ここの道筋を決めてしまいましょう。
ここはラッセル領の境界に来ています。あの、マカミくらい大きな、白い岩のあたりからは、誰の領地でもありません。
ここからが領地開拓の本番なのです。
岩の上に立って、草原を見渡すと、マカミくらい大きな岩ほどではありませんが、他にもいくつかおおきな岩があります。
もしかしてあの岩たちが邪魔で、今まで道ができなかったのかなあ。やはりあれはどかすしかないかな。
「はい、アリス様。ベリージュースですよ」
ブラウンが私に差し出したその時、下からにゅーっとごつごつとした手のようなものが現れました。
「キャー」
ブラウンが小さく叫びました。
「あああ、落とさないで!」
私と手が同時にしゃべりました。
私は声の主を探しますが、見つかりません。ベリージュースは岩の上に置いてありました。
「よいしょ」
グラスを取ろうとすると岩がぐらッと動きました。
あああ。ジュースが……。
岩からにょきにょきと手足のようなものが生えてきました。
「ロ、ロック?」
ロックがベリージュースを飲んでしまいました。
ガーン。
私の喉は、カラカラです。
ロックが飲んだグラスの表面には、露が垂れています。結露がでるほど冷えていて、美味しかっただろうに……。
もう、食べ物の恨みは恐ろしいんだからね。
ロックをギロっと見ました。
「ごめん、飲んじゃった。僕も暑いんだもん」
「ロックがしゃべった!」
ブラウンと私がびっくりしていたら、マカミが心配そうにマジックポケットから様子を見に来ました。
ロックは驚いて、キーっと音を立てました。ロックは魔力をもつ岩で、岩を食べています。太古からの魔物で、今の世界にはほとんどいないといわれているはずですけど……。10匹以上います。匹で数えるのが妥当なのか自信はありませんが。
ああ、私のベリージュース。
しくしく。
私のジュースを飲んだロックは、仲間を呼び始めました。ゴロゴロと岩が動いてこちらに大集合です。
今日はなんて日なんでしょうか。ベリージュースよ……、さらば。
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