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ーはじまりー
しおりを挟む僕達は今日、現実での生活に別れを告げた。
もうすぐ夏休み。と言っても特に予定はなく、今日発売のゲームをやりこむぐらい…。
「もうすぐ夏休みだからって浮かれるんじゃないぞー!宿題だってあるんだからな!それじゃ、ホームルームは終わり。みんな気をつけて帰れよー」
やっと終わった…。僕は普通の高校二年生だ。ほかのみんなと違うところといえば、僕には両親がいない。養子として引き取ってもらったが義両親は仕事が忙しく子供の頃から全く構ってすら貰えなかった。そんな暮らしをしていたせいか、気づいたら僕は笑顔を失っていた。
(この時間ならまだ残ってるだろ…電気屋まで走るか…)
そんなことを考えていると、突然教室を青い光が包んだ。
「な、なに…?」「うわっなんだこりゃ!」
教室の中がパニックになる。そして青い光はより強くなり、目を開けると僕らは、何も無い謎の白い空間にいた。
「こ、ここは…」
クラス全員が混乱しながら当たりを見回している。すると…
『ガガガ……き…るか……』
部屋に謎の声が響き渡った。
『ガガ……きこえ…るか……』
「いったい何を言っているんだ…」
『きこえるか……ごほん……初めまして…2年E組の諸君。私の名は……神だ。君たちをここに召喚したのは他でもない。この私だ。君たちにはこれからとある世界で生きていただく。元の世界には帰れないと思っておけ。まぁ、住み心地も良さそうな場所だし気に入るだろう。』
……正直誰一人として声の主の言っていることを理解してはいなかった。もちろん僕もだ。いきなりこんなところに呼び出された時点で混乱しているというのにその上元の世界には帰れない。そしてほかの世界で生きる?どういう事なんだ…
「おい…帰れないってどういうことだよ?まずここはどこなんだ!それから説明しろよ!」
ひとりが叫ぶと他の奴らも続いて声を上げ始める
「そうよ!早く帰してよ!」「早く帰さねぇと警察呼ぶぞ!」「いまから彼とデートなのに…!」
みんな自分の事でいっぱいいっぱいだ…
『私はうるさいのは好かん。少しだまれ…』
「…何が黙れだよ!!何様なんだよお前!はやくかえ……」
次の瞬間、体中に激痛が走った。
きゃぁぁぁぁあ!!なんだこれ…!!
その場にいた全員が苦しみ始めた。
(体中がやけるように痛い…なんなんだこれは…!)
『少しは黙る気になったか…』
痛みが消えるた途端その空間から音が消えたかのように皆が黙った。
『今から君たちを異世界へと送信する。異世界では人それぞれの役職があり、それにあった生活をしてもらう。役職は異世界に着いたら自分で確認するといい。右手の人差し指と中指で空中に「Z」と書くと、それぞれの役職を知ることが出来る。他になにか質問があるやつはおるか…』
(…………)
『おらんな。それでは異世界に送信する。健闘を祈る。』
するとまた僕らのまわりを青い光がおおった…。
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