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ー新しい家…?ー
しおりを挟む……背中痛いな…自分何してたんだっけ…あ、そういえば今日ゲーム買いに行くんだった…早く起きなきゃ…てかなんでこんな背中痛いんだろう……そういやなんか…異世界がどうとか言ってた気がするな…夢だったのかな………
はっ…と目を開けるとそこは…真っ暗で、当たりを見渡すと、辺り一面………かべ…?
(やっぱり夢じゃなかったのか…それにしても背中が痛い…こんな硬い地面で寝てたのか…腰が……えっと…なんだっけ…異世界…役職…?)
役職のことを思い出し、戸惑いながらも自称神(?)が言っていた役職の確認方法を試してみた。
右手の人差し指と中指で…空中にZ…
すると目の前に文字の書いてある透けた板のようなものが現れた。
(すごい仕組みだな…どうなってるんだ…)
その板にはクラスの皆の名前が書かれており、その横に役職と『この世界での名前』が書かれていた。鍛冶屋や服屋、その他にも騎士、商人など様々な役職があった。その中で特に気になる役職が。
(皇帝に皇女…この国のトップの子って感じか?でも国の未来背負うってなんか重そうだなぁ……)
僕は自分の名前を探して画面を眺めながら今の状況について考えていた。まずここはどこなんだ…薄暗くて居心地悪いな…みんなこんなところから始まるのか…?などと色々考えているうちに僕の名前を見つけた。
(やっと見つけた…えっと、役職は…………?)
正直言って本当に何もかも理解できなかった
これは役職なのか?これが??
『役職・孤児ー拠点・路地裏』
孤児?路地裏?どういう事だ…?ここは路地裏なのか?拠点が路地裏……路地裏って家なのか?住めるの?てか孤児って…職業なの?
謎が多すぎて考えるのも疲れてくる。
なんか…現世と変わりがないような…。僕はどの世界でも僕ってことか…。僕が今まで読んできた転生系の漫画やアニメも…みんな主人公に注目して主人公だけを見るけど、もしかしたらその中にも目立たないだけでこういう僕みたいなやつがいるのかな…。そう考えながら見てみると…もっと世界広がるかもしれないな…まぁもう現実には戻れないから見れないだろうけど…
そういえば名前は…えっと…んんんん?
『アルト・ルヴェール・ オルガ』
な…なんて大層な名前なんだ…路地裏のモブ野郎が貰うような名前じゃないだろ…てかどれが名前でどれが苗字だ…見た感じ…アルトが名前か…真ん中のヤツってなんなんだ…?いるか?いるのかこれは…?他のやつの名前は…
みんな…真ん中のヤツないのになんで僕だけこんなのついてんの……?えぇ……、
…そんなことをやっているうちに
なんだかあたりが明るくなってきた…
薄暗かったのは夜だったからなのか…
日が入り込み、薄暗い空気は一変し、路地裏は鮮やかなオレンジ色になった。ジメッとした空気だったのは前日に雨でも降ったからなのだろうか。日の光を浴び、木に垂れる水のしずくがキラキラと光り、見たことも無いような、幻想的な風景が目に飛び込んできた…
今日からここで、暮らすのか…。
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