2 / 89
愛されない侯爵夫人②
「奥様、どちらへ行かれるのですか?」
護衛騎士のアルベルトは騎士学校でアメリアが選んだ騎士だった。父親が、娘を一人で歩かせるのは危ないと言い、騎士学校へアメリアを連れ選ばせた…アルベルトもアメリア好みの顔だった。
「……アルベルト、夫のブライアンを捜して欲しいの…」
「ブライアン様をですか?今日は、お仕事が休みでご友人と会われますと…」
「…そう…あなたには話しをするのね…わたくしは結婚をしてまともに夫と会話もした事がないわ…」
「!」
アルベルトは驚き声が出なかった。
「結婚して、まだ一ヵ月なのに…夜も夫は部屋に来ないの…」
「……奥様…ご主人様にお話しをしては…」
「お父様にお話しをすれば心配して、また夫と口論になるわ…」
夫のブライアンは、アメリアの両親とも会話が無かった。
「……夫は、今もキャサリン嬢と会っているわ…だから、夫を捜して欲しいの…この侯爵家の何処かで会っているわ」
アメリアは、アルベルトにブライアンを捜させた。
アメリアが捜しているとは知らないブライアンは、キャサリン嬢と木々が多い屋敷内で一緒にいた。
「こんな不便な場所で会わせてすまない」
「私は、ブライアン様とお会い出来るのでしたら何処でも構いません…」
「キャサリン…」
ブライアンはキャサリン嬢の頬に手をやりキスをして抱き締めた。
「…ブライアン様…あの…奥様とは一緒に……」
キャサリン嬢はブライアンに聞きたくはなかったが、アメリアと結婚していると夜も過ごしているのではと心配だった。
「あの女を『奥様』と呼ばなくていい、部屋は別々で寝ているから心配はいらない…君の子が授かれば離婚する事が出来るのだが…」
「ブライアン様…」
頬を染めて笑みを見せるキャサリン嬢にブライアンはキスをした。
ガサッ!と草を踏む音が聞こえブライアンとキャサリンは驚いた。
「……夫人!」
「ぁ…」
ブライアンは、キャサリン嬢を庇うように自分の後ろへやり目の前にいるアメリアを睨むように見た。
「…やっぱり会っていたわね…あなた達」
アルベルトが捜しアメリアに知らせ夫の居場所がわかった。
「今日まで、見なかった事にするから二度とわたくしの夫に会わないでくれるかしら?」
「俺達は、別れるつもりはないと言ったはずだ。
「わたくしは、あなたの妻よ不倫は許さないわ」
「俺は、お前と結婚するつもりはなかった!それをお前達家族が無理矢理別れさせた。俺は、この先お前を愛する事はないと目の前で証明してやる」
ブライアンは、キャサリンの顔を両手で支えアメリアの目の前で口付けを交わした。
「……っ」
アメリアは両手を握り締め二人の前に飛び込みブライアンの腕を掴み二人を引き離そうとした。
ドン!
「え…」
ブライアンから押し出されたアメリアはそのまま後ろから地面に倒れた。
ドサッとアメリアは倒れブライアンは険しい顔で地面に倒れたアメリアを見て声を出した。
「俺は、キャサリンと別れるつもりはない!」
「ブライアン様…」
抱き締めるブライアンとキャサリンは、倒れたまま動かないアメリアを見て二人はアメリアの側を離れた。
離れで待っていたアルベルトは、ブライアンとキャサリンが歩く姿を見て二人の前に立った。
「…ブライアン様…あなたは、奥様を……」
「一年後、離婚届けを渡す」
「ブライアン様…」
ブライアンは、アルベルトにアメリアと離婚すると話しキャサリンと一緒に歩いて行った。
アルベルトは、アメリアが来ない事が気になり泣いているのかもしれないと…ブライアンと結婚したばかりにアメリアが幸せには見えなかった。
ポッポッと雨が降るのに気がついたアルベルトは、アメリアの所へ行く事に歩き出し地面に倒れているアメリアに驚いた。
「奥様!?」
走り出したアルベルトは動かないアメリアの体を起こした時、頭を支えていた手がヌルッとして見た…真っ青になり震えが止まらなかった。
「奥様、奥様!アメリア様!!」
アルベルトは、何度もアメリアの名を呼んでいた。
護衛騎士のアルベルトは騎士学校でアメリアが選んだ騎士だった。父親が、娘を一人で歩かせるのは危ないと言い、騎士学校へアメリアを連れ選ばせた…アルベルトもアメリア好みの顔だった。
「……アルベルト、夫のブライアンを捜して欲しいの…」
「ブライアン様をですか?今日は、お仕事が休みでご友人と会われますと…」
「…そう…あなたには話しをするのね…わたくしは結婚をしてまともに夫と会話もした事がないわ…」
「!」
アルベルトは驚き声が出なかった。
「結婚して、まだ一ヵ月なのに…夜も夫は部屋に来ないの…」
「……奥様…ご主人様にお話しをしては…」
「お父様にお話しをすれば心配して、また夫と口論になるわ…」
夫のブライアンは、アメリアの両親とも会話が無かった。
「……夫は、今もキャサリン嬢と会っているわ…だから、夫を捜して欲しいの…この侯爵家の何処かで会っているわ」
アメリアは、アルベルトにブライアンを捜させた。
アメリアが捜しているとは知らないブライアンは、キャサリン嬢と木々が多い屋敷内で一緒にいた。
「こんな不便な場所で会わせてすまない」
「私は、ブライアン様とお会い出来るのでしたら何処でも構いません…」
「キャサリン…」
ブライアンはキャサリン嬢の頬に手をやりキスをして抱き締めた。
「…ブライアン様…あの…奥様とは一緒に……」
キャサリン嬢はブライアンに聞きたくはなかったが、アメリアと結婚していると夜も過ごしているのではと心配だった。
「あの女を『奥様』と呼ばなくていい、部屋は別々で寝ているから心配はいらない…君の子が授かれば離婚する事が出来るのだが…」
「ブライアン様…」
頬を染めて笑みを見せるキャサリン嬢にブライアンはキスをした。
ガサッ!と草を踏む音が聞こえブライアンとキャサリンは驚いた。
「……夫人!」
「ぁ…」
ブライアンは、キャサリン嬢を庇うように自分の後ろへやり目の前にいるアメリアを睨むように見た。
「…やっぱり会っていたわね…あなた達」
アルベルトが捜しアメリアに知らせ夫の居場所がわかった。
「今日まで、見なかった事にするから二度とわたくしの夫に会わないでくれるかしら?」
「俺達は、別れるつもりはないと言ったはずだ。
「わたくしは、あなたの妻よ不倫は許さないわ」
「俺は、お前と結婚するつもりはなかった!それをお前達家族が無理矢理別れさせた。俺は、この先お前を愛する事はないと目の前で証明してやる」
ブライアンは、キャサリンの顔を両手で支えアメリアの目の前で口付けを交わした。
「……っ」
アメリアは両手を握り締め二人の前に飛び込みブライアンの腕を掴み二人を引き離そうとした。
ドン!
「え…」
ブライアンから押し出されたアメリアはそのまま後ろから地面に倒れた。
ドサッとアメリアは倒れブライアンは険しい顔で地面に倒れたアメリアを見て声を出した。
「俺は、キャサリンと別れるつもりはない!」
「ブライアン様…」
抱き締めるブライアンとキャサリンは、倒れたまま動かないアメリアを見て二人はアメリアの側を離れた。
離れで待っていたアルベルトは、ブライアンとキャサリンが歩く姿を見て二人の前に立った。
「…ブライアン様…あなたは、奥様を……」
「一年後、離婚届けを渡す」
「ブライアン様…」
ブライアンは、アルベルトにアメリアと離婚すると話しキャサリンと一緒に歩いて行った。
アルベルトは、アメリアが来ない事が気になり泣いているのかもしれないと…ブライアンと結婚したばかりにアメリアが幸せには見えなかった。
ポッポッと雨が降るのに気がついたアルベルトは、アメリアの所へ行く事に歩き出し地面に倒れているアメリアに驚いた。
「奥様!?」
走り出したアルベルトは動かないアメリアの体を起こした時、頭を支えていた手がヌルッとして見た…真っ青になり震えが止まらなかった。
「奥様、奥様!アメリア様!!」
アルベルトは、何度もアメリアの名を呼んでいた。
あなたにおすすめの小説
【完結】私を裏切った不倫夫に「どなたですか?」と微笑むまで 〜没落令嬢の復讐劇〜
恋せよ恋
恋愛
「早くあんな女と別れて、可愛い子と一緒になりたいよ」
不倫中の夫が笑う声を聞き、絶望の中で事故に遭うジェシカ。
結婚五年目に授かったお腹の子を失った彼女は、
「記憶を失ったフリ」で夫と地獄の婚家を捨てることを決意。
元男爵令嬢の薄幸ヒロインは、修道院で静かに時を過ごす。
独り身領主の三歳の男の子に懐かれ、なぜか領主まで登場!
無実の罪をなすりつけ、私を使い潰した報いを受けなさい。
記憶喪失を装った没落令嬢による、「ざまぁ」が幕を開ける!
※本作品には、馬車事故による流産の描写が含まれます。
苦手な方はご注意ください。主人公が絶対に幸せになる
物語ですので、安心してお読みいただければ幸いです。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
お飾り王妃の死後~王の後悔~
ましゅぺちーの
恋愛
ウィルベルト王国の王レオンと王妃フランチェスカは白い結婚である。
王が愛するのは愛妾であるフレイアただ一人。
ウィルベルト王国では周知の事実だった。
しかしある日王妃フランチェスカが自ら命を絶ってしまう。
最後に王宛てに残された手紙を読み王は後悔に苛まれる。
小説家になろう様にも投稿しています。
夫は私を愛していないそうなので、遠慮なく離婚します。今さら引き止められても遅いです
藤原遊
恋愛
王妃付き護衛騎士である夫に、「お前を愛したことはない」と告げられた。
理由は単純。
愛などなくても、仕事に支障はないからだという。
──そうですか。
それなら、こちらも遠慮する必要はありませんね。
王妃の機嫌、侍女たちとの関係、贈り物の選定。
夫が「当然のように」こなしていたそれらは、すべて私が整えていたもの。
離婚後、少しずつ歯車は狂い始める。
気づいたときにはもう遅い。
積み上げてきた信用は、静かに崩れていく。
一方で私は、王妃のもとへ。
今さら引き止められても、遅いのです。
白い結婚のまま、旦那様は薔薇のような美人に夢中になりました
柴田はつみ
恋愛
伯爵令嬢リディアは、美貌で有名な侯爵レオンハルトに嫁いだ。
けれど結婚して二年、夫婦は一度も結ばれないまま――白い結婚だった。
それでも旦那様は優しかった。
冷たいわけではない。気づかいの言葉も、穏やかな笑顔もくれる。
だからリディアは、愛されてはいなくても、いつか少しは夫婦になれるのではないかと信じていた。
そんなある日、彼女は知ってしまう。
旦那様が薔薇の君と呼ばれる絶世の美女に心を奪われていることを。
彼が触れなかったのは私にだけだったのだと。
都合のいい奥方として、役に立っていたと悟る
静かに離縁を決意したリディアは、実家へ戻ったあと、女子学院で働き始める。
すると侯爵夫人時代には当たり前だった実務のすべてが、外では驚くほど必要とされていた。
感謝され、認められ、自分の足で立ち始めた彼女は、少しずつ見違えるほど美しくなっていく
【完結】愛で結ばれたはずの夫に捨てられました
ユユ
恋愛
「出て行け」
愛を囁き合い、祝福されずとも全てを捨て
結ばれたはずだった。
「金輪際姿を表すな」
義父から嫁だと認めてもらえなくても
義母からの仕打ちにもメイド達の嫌がらせにも
耐えてきた。
「もうおまえを愛していない」
結婚4年、やっと待望の第一子を産んだ。
義務でもあった男児を産んだ。
なのに
「不義の子と去るがいい」
「あなたの子よ!」
「私の子はエリザベスだけだ」
夫は私を裏切っていた。
* 作り話です
* 3万文字前後です
* 完結保証付きです
* 暇つぶしにどうぞ
旦那様、彼は仕事において必要不可欠なパートナーなのです
ましゅぺちーの
恋愛
伯爵夫人フルールは、夫である伯爵と愛人の秘書に長年頭を悩ませていた。
何度夫に苦言を呈しても「彼女は仕事において必要不可欠なパートナーだから」と一切聞く耳を持たない。
困り果てていたそのとき、彼女は突然前世の記憶を取り戻した。
このままだと夫と愛人の真実の愛の犠牲になってしまう。
それだけは御免だ。
結婚五年目にして、彼女はようやく夫を見限り、新たな事業を立ち上げた。
そして事業を成功させたフルールの隣には、いつも同じ男が立っていた。
その男は誰なのかと問い詰める夫に、フルールはニッコリ笑って言った。
「彼は仕事において必要不可欠なパートナーなのです」と。
幼馴染しか見えない婚約者と白い結婚したので、夜明け前にさよならしました
ゆぷしろん
恋愛
公爵令嬢レティシアは、家同士の都合で伯爵アルフレッドに嫁ぐ。
けれど夫は結婚後もずっと幼馴染のシルヴィばかりを優先し、婚礼の夜から夫婦として触れ合おうともしなかった。名ばかりの妻として伯爵家を支え、領地経営まで立て直しても、彼にとってレティシアは“都合のいい伯爵夫人”でしかない。
やがて結婚一周年の夜、アルフレッドが自分を手放す気はない一方で、幼馴染を屋敷に迎え入れようとしている会話を聞いてしまったレティシアは、ついに決意する。
――もう、この結婚には見切りをつけよう。
夜明け前、彼女は離縁の準備を整え、伯爵邸を出奔。
身を寄せた北の港町で薬舗を手伝いながら、自分の力で生きる穏やかな日々を手に入れていく。そこで出会ったのは、身分ではなく一人の女性として彼女を尊重してくれる青年医師ノアだった。
一方、都合よく尽くしてくれる妻を失ったアルフレッドは、ようやく自分が何を失ったのかを思い知ることになる。
幼馴染ばかりを優先する婚約者との白い結婚に終止符を打ち、傷ついた公爵令嬢が新天地で本当の幸せを掴む、離縁から始まる逆転ラブストーリー。