死を経験した侯爵夫人は夫と別れたい~あなた達二人の邪魔はしません~

クロユキ

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別れる決意

ブライアンは、キャサリンを連れて外へ出ようとした。
(あの女が、キャサリンを呼んだに違いない…)
ブライアンは玄関の前に立ち外から扉が開き目の前に男が立っていた。
「…誰だ?」
「ブライアン・ブロス様でしょうか?」
「そうだが?」
「申し遅れました。私は、マルスランと申します。奥様からご連絡をいただきました」
「……夫人の?」
『妻』と呼ばないブライアンを見ていたマルスランは側にいるキャサリンに顔を向けた。
「…こちらの方は、奥様ですか?」
「えっ!?」
キャサリンは奥様と言われ笑みを見せた。
「あ…あなたには、関係のない事だ…用があるならメイドに案内させよう」
「ありがとうございます。ブライアン様とそちらの女性の方もご一緒にお願いします」
「は?何故俺と彼女も一緒なんだ?」
不機嫌な顔でマルスランと名のる男性を見た。
「私は、弁護士です。奥様…アメリア様からご連絡をいただきお二方もご一緒にと申されています」
「べ、弁護士!?」
「…ぁ…ブライアン様…」
ブライアンは、マルスランが弁護士だと知りアメリアが呼んだと聞いた時真っ青になった。
「べ、弁護士がなんの用で来た?」
「私は、奥様からご連絡をいただき話しの内容までは奥様がご一緒でないとお話しは出来ません、お部屋へご案内をよろしいですか?」
「……っ」
「ブライアン様…」
キャサリンはブライアンの腕の服を握り締め不安な顔でブライアンを見上げていた。ブライアンは迷った…キャサリンを連れて屋敷を出たいが自分達がいない間、アメリアが余計な話しをするかもしれないと思いブライアンは息を吐きアメリアの部屋まで案内する事にした。
「…案内しょう…」
「ブライアン様…!?」
「大丈夫だ…俺がついている」
寄り添うブライアンとキャサリンを弁護士のマルスランはじっと見ていた…まるで監察するかのように…
その頃アメリアは医師の診察を受けていた…ぐるぐると頭に包帯を巻きアメリアはため息を吐いていた。
「そんなに傷は酷いの?」
「いえ、深い傷ではありませんが…頭を打っていますのでなるべく安静にしてください」
「実家へ帰りたいわ…わたくしがこの屋敷にいましたら気まずく一緒に過ごす事も出来ないでしょう?」
「…どなたの事を言われているのですか?」
「ブライアンとキャサリン嬢の事よ」
「……」
困った顔をするアメリアに医師はまさか頭を打った後遺症ではとアメリアに再度確認した。
「…アメリア様…本当にブライアン様と離縁をお考えに…」
「ええ、本当よ。わたくしは夫のブライアンと別れるわ」
「…アメリア様…ブライアン様と別れましたらもう二度と夫婦には戻れません…頭を打っての後遺症と言われても復縁は出来ません…」
医師の話しの中で後遺症と聞いたアメリアは、医師は信じていないと思った。
「わたくしは、正常よ。夫ブライアンと別れると決めたの」
カチャと部屋の扉が開きブライアンは驚いた顔でアメリアを見ていた。






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