死を経験した侯爵夫人は夫と別れたい~あなた達二人の邪魔はしません~

クロユキ

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後遺症?

別邸へ医師がアメリアの診察をしていた。
「頭の傷も良くなっています。数日でお屋敷を出ても大丈夫でしょう」
医師がアメリアの頭の傷を見てブライアンの屋敷を出る許可が降りた。
「わたくし、屋敷を出ても良いの?」
「はい、今も頭痛などはありますか?」
「無いわ。初めて怪我を負いました時は夜も眠れない日もありましたわ…こんな痛い思いをしてわたくしはあの人を追いかけていたなんて信じられないわ」
はあ…とため息を吐くアメリアを見て医師はいつもと違うアメリアのように見えた。
「…アメリア様、ブライアン様とは今後どのようにお考えを…」
「え?わたくしあの人と離婚したのよ今後も何も無いわ」
「キャサリン様の事はお聞きになりましたか?」
「ええ、あの人に聞いたわ。キャサリン嬢が妊娠しましたと聞きましたわ」
「そうですか…キャサリン様のお話しを聞きまして気分を悪くされたのではないかと思いました…」
医師はブライアンとキャサリン嬢が一緒にいる姿を見て、妻のアメリアに悪いと思っていない二人を思い出していた。
「いいえ、キャサリン嬢の妊娠はわかっていましたから、別に何も思わなかったわ」
「え…」
医師は驚いた。アメリアのブライアンに対する愛情は貴族の中でも有名な話しだった…婚約者がいるブライアンと無理矢理結婚をしたと有名で、ブライアンは、妻がいる身でキャサリン嬢と会っているとの話しは誰でも知っていた。
「……アメリア様、何処か痛むのではありませんか?」
「え!?」
何処か痛いのではと聞かれたアメリアは真っ赤になっていた。
「ど、何処も痛くはないわ」
戸惑うアメリアを見てブライアンと別れる事に胸が痛むのだと医師は思い、この方も可哀想な人だと思った。
「医師様、明日屋敷を出ては駄目かしら?」
「明日!?…ですか?それは急な事で…ブライアン様にお聞きしなくては…」
「あの人に聞く必要はないわ。早くわたくしが屋敷を出ますのを待っているのよわたくしがまだ屋敷にいましたら、キャサリン嬢もイヤでしょう?」
「……」
医師は、アメリアがブライアンに興味が無いと言っているような気がしてまさか頭を打って後遺症が出たのではと心配をした。
「…アメリア様、もうブライアン様の事は…」
「なんとも思っていないわ。早く慰謝料を貰ってスッキリしたいわ」
「……」
アメリアはこの屋敷を出て、アルベルトと一緒に住む事を考えるのに頭の中はいっぱいでブライアンの事はどうでも良かった。





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