死を経験した侯爵夫人は夫と別れたい~あなた達二人の邪魔はしません~

クロユキ

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披露宴の知らせ

医師がアメリアを診察している時アルベルトは外でウロウロと落ち着きがなかった。まだ、安静にしていないと駄目なアメリアと過ごしてしまった事に医師が診察に来ているのを見て戸惑った。
「はあ…医師様から何も言われていないだろうか…」
カサッと歩く足音が聞こえブライアンが別邸へ姿を見せた。
「……」
(…別邸へ来て欲しくない人だ…)
「…夫人は部屋か?」
「はい…医師様の診察を受けています」
「医師…」
ブライアンは、医師がいると聞いてアメリアがもうすぐこの屋敷から離れるのが頭に浮かんだ。
(俺の元を去るのか?)何度も声にした言葉…自分も何故こんな事を思うのかわからなかった…怪我をしてのアメリアは人が変わったようにブライアンに振り向きもしなかった。
あの事故があったばかりでもあった…自分に怒っているのもわかる…そんな風にアメリアをしたのは自分だから……
「……夫人に話しがある……」
「…わかりました…」
アルベルトは、アメリアとブライアンを会わせたくなかった。
部屋に通されたブライアンの姿を見てアメリアは不機嫌な顔を見せていた。
「ブライアン様…」
「医師…このあと、キャサリンの診察を頼む」
「……わかりました…」
(…ブライアン様は、アメリア様がいる前でキャサリン様の話しをされるとは…私に話しをする前にアメリア様の怪我を心配されるのが先では…アメリア様はブライアン様と別れて良かったのかもしれない…このままブライアン様とキャサリン様の姿を見て過ごすのはアメリア様には辛い…)
医師は顔を合わせないアメリアを見て思った。
「今日は、慰謝料の支払いに来ましたの?」
「…いや、慰謝料は待って欲しいと話したはずだあんな大金直ぐに払えるものではない」
「そうでしたわね。これから、お子様にお金がかかりますから大変ですわ。わたくしの分まで支払わなくてはなりませんから」
クスクスとアメリアは笑った。
「……はぁ…どうしてそんな話し方しか出来ないんだ?」
「あら、普通ですが?今日は、なんですか?」
「……」
(…最近までしつこい程寄っていた女なのか?今のアメリアはキャサリンの名を出しても顔色も変えず…以前ならキャサリンの名前を聞くだけでも怒っていた…今はまるで冷めたように…)
アメリアは、また黙って何も話さないブライアンにため息を吐いた。
「……近い内に披露宴を屋敷でする事になった…」
「披露宴ですか?珍しいですわね屋敷で披露宴をするなんて」
「…夫人にも出席して貰いたい…」
「わたくしがですか?」
「医師どうだ?」
ブライアンは、側にいる医師にアメリアが披露宴に出る事が出来るのか確認していた。
「…アメリア様の体調次第ではありますが…」
「わたくし、披露宴に出ても良いわ。その時は、アルベルトも一緒にいいかしら?」
「…何故彼を呼ぶ…」
「彼はわたくしの騎士よ、何かあっては困るわ」
アメリアはクスッと笑みを見せた。
「…わかった…彼の出席を認めよう…」
ブライアンは、アメリアが屋敷を離れる前に披露宴を開く話しをした。三日後、アメリアは屋敷で開かれる披露宴に出席する事になった。











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