死を経験した侯爵夫人は夫と別れたい~あなた達二人の邪魔はしません~

クロユキ

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妊娠

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婚約式を終えたアメリアは指に嵌めた婚約指輪をニコニコと笑顔で眺めていた。
「…指輪がこんなに嬉しいと思ったのは初めてだわ」
アメリアは幾つも指輪を持っていたが婚約指輪だけは違っていた。
「お嬢様、結婚式が待ち遠しいですね」
「ふふ、本当は婚約の式をするつもりはなかったの…でもアルベルトが二人の記念日だからと言って家族だけの婚約披露宴をする事にしたの」
アメリアは指輪を触り笑みを見せていた。
メイドはアメリアの夜の髪の毛を整えていた。
「お嬢様、アルベルト様とご一緒しないのですか?」
「う~ん、結婚式を挙げるまでは別々の部屋で寝ると言っているの…別邸の時は一緒に寝てくれたのよ、お父様の許可も取っているのよ…変な所は真面目なんだから」
はぁ…と息をアメリアは吐きムカムカと口を手で押さえた。
「うっ!?」
「お嬢様?」
「?…何か食べたかしら?いつものように…うっ!?」
我慢出来ないアメリアは化粧室へと走った。
メイドは茫然と立ち本当に何を食べたのかと心配した。
「…はあ~~っ…」
化粧室から出たアメリアは青白い顔をして気分が悪そうだった。
「お休みになりますか?」
「ええ…そうね…こんな時にアルベルトがいてくれたらいいのに…」
ベッドの上に横になってもアメリアは気分が悪かった。
いつの間にか眠ってしまったアメリアは、目を開けるとアルベルトが手を握り心配な顔をしてアメリアを見ていた。
「……アルベルト…?」
「…気分はどうですか?」
「どうして部屋に…」
「メイドが知らせてくれたのです…アメリア様が体調を崩されたと聞き心配しました…」
アルベルトは手をギュッと握り締め不安な顔をしていた。
(まさか、頭の傷が原因で…医師はまだなのか…)
「…わたくしなら大丈夫ですわ…そんな顔をしないで…」
「アメリア様…」
医師が部屋に入った。
「お久しぶりでございます。アメリア様アルベルト様と婚約をなさいましたと聞きました。ご気分はどうですか?」
「…さっき少し戻してしまったの…少しは気分が良くなったわ…」
「そうですか…戻されて…」
医師はもしかしたらとアメリアの診察をした。
アルベルトは側でソワソワとして落ち着かなかった。
診察を終えた医師は笑顔でアメリアとアルベルトに話しをした。
「おめでとうございます。アメリア様、ご懐妊です」
「え…」
「あ!」
アメリアは医師から妊娠と言われ茫然として、アルベルトは笑顔で泣いていた。





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