私の事は忘れてどうかあなたが好きになった人と幸せになってください

クロユキ

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幼馴染みの誕生日

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私は旦那様の口から聞きたくない事を聞いてしまった。
「もう、謝ったじゃない今日は私の誕生日なのよ」
「悪い…ただ気を付けてくれと言いたかったんだ…」
私は、旦那様の横顔を見て今にも泣いてしまいそうになった。
今日は彼女の誕生日…だから旦那様は任務で遅くなると私に嘘を言った……彼女の誕生日を祝う為に……
私は手に持っていた袋をガサッと音を出し握り締めた。
「本当は、今日一日一緒に過ごしたかったのに」
「仕事だから無理だよ…だから夕方時間を取ったじゃないか」
「ふふっ、奥様に嘘を言ってね」
「おいっ、せっかくセルビアと上手くいっていたんだ…今回だけだからな一緒に過ごすの」
「ふふっ、前も同じ事言って朝帰りになったじゃない」
「はぁ…おじさん達にはバレてないだろうな?」
「大丈夫よ、メイドに口止め料を渡したでしょうお父様達は貴方が泊まっていたなんて知らないから」
『え……泊まって……』
私は何処までが本当で何処までが嘘なのか…混乱していた。
「本当にあの時は驚いたんだ「熱で死にそうなの」と知らせを聞いた時は、慌ててセルビアに謝って君の所へ行けば元気で驚いたんだからなその後セルビアに何度も謝ったんだ」
「お父様達も居なくて私一人だったのよ、でも良かったでしょう?私と過ごして」
「そりゃ…まあ……」
「ねえ、早く予約したお店に行きましょう。お腹が空いたわ」
「そうだな」
「……」
旦那様と彼女は食事をする店へ入り私は外で旦那様が出て来るのを待った…いつ出て来るのかも分からないのに……
空も薄暗くなり街灯に灯が付き始めた。
沢山の人が道を歩き私は建物の壁に背を向け旦那様が店から出て来るのを待っていた。
『待ってどうするの?声を掛けるの?何を聞くの?何を知りたいの……私は……どうしたらいいの……』
「……セルビア…さん?」
私に声をかけたのは私服姿のジョエルさんだった。




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