私の事は忘れてどうかあなたが好きになった人と幸せになってください

クロユキ

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主人を信じて

ガラガラガラ…夜が深まり一台の馬車が夜の道を走っていた。
「ふあああ~~っ…まったく…こんな夜中に馬車を走らせるなんてよ、宿に居たならそのまま泊まりゃ良いのに……まあ…浮気をしてりゃあ気になるだろうな……アランの旦那の奥さんも可哀想に夫が浮気をしていたなんて知らないだろう…キャサリンお嬢様もアランの旦那に奥さんがいようがお構いなしだな…縁談の話しがあったと聞いたが…まあ…知った事じゃないが俺は金さえもらえりゃそれで良いけどさ……ふわあああ~~っ…」
キャサリンの屋敷の使用人は、馬の手綱を持ち眠い目を擦りながらアランの屋敷へと馬車を走らせていた。
その頃アランの屋敷では執事がアランの帰りを寝ずに待っていた。
「きゃっ!?えっ?まだ起きていたのですか?」
メイドが屋敷内の見回りをしていた時、玄関の側にある窓を椅子に腰を落として座っている執事に驚いて声をかけていた。
「驚かせてすみません…どうも眠れなくて……」
執事はメイドに苦笑いを見せていた。
「…私も見回りをしているとセルビア奥様が部屋に居ないと思うだけで屋敷の中が静かなんだと寂しく思います…」
「…そうですね…ですが今夜は奥様がお泊まりに行かれまして良かったと思いました…」
執事が窓を見てセルビアが居ない事に安堵していた。
「……旦那様の事ですか?本当に任務のお仕事でこんなに夜遅くあるのですか?また…嘘かもしれないです…」
メイドは、アランが仕事で遅くなるのを疑っていた。
「……私は、旦那様を信じています…あれから旦那様は早く帰りお休みの日でも奥様と一緒に過ごされ忙しい日でも奥様を気遣っています…私は旦那様と奥様がいつまでも笑顔でいて欲しいと思っているのです」
「…そうですね…紅茶でも持って来ましょうか?」
「お願いします」
執事とメイドはアランを疑う事をせず信じて帰りを待っていた。




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