私の事は忘れてどうかあなたが好きになった人と幸せになってください

クロユキ

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このまま会わずにいたら…

「……闘技場なんて久しぶりに来たわ……」
女性の多い観戦に私は驚いていた。
「……来ていないわね…」
「ジェニー、どうしたの?」
「昨日、アランさんの幼馴染みが来ていたから今日も来ると思ったわ」
「……」
私は、彼女が来たら冷静でいる事が出来るのか分からない…
「あ!兄さんよ」
「えっ」
沢山の騎士の中で私はジョエルさんを見ていた。
「あら?アランさんが居ないわ…」
「えっ!?」
「昨日の兄さんの体術が堪えたみたいね」
「……」
私は、旦那様が居ないと聞いて安堵していた…でもこの試合が終わった後は旦那様との会話が待っている……
剣技の試合が始まりジョエルさんが午前中勝ち進み昼の休憩に私とジェニーの側に来ていた。私達の周りにいる女性達がジョエルさんを見ているのが分かった。
「兄さん、皆が見ているわよ」
「そうか?セルビアさん疲れていませんか?」
「大丈夫です。ジョエルさんは怪我は有りませんか?」
「俺なら大丈夫です」
私はジョエルさんに怪我が無いと聞いてホッと息を吐いた…この時の私は旦那様の事は考えてもいなかった。
「周りにいる女性の視線が痛いんですけど…あっ、兄さんアランさんは?」
「休みだ…昨日の試合でまだ本調子ではないと連絡があった」
「……」
「兄さん、午後からも頑張ってね」
「ああ」
ジョエルさんは私達に手を振り側を離れた。
私は観戦の周りを見てキャサリンさんも来ていないと見渡して安堵した…もしかしたら今二人でいるのかもと思ったりしていた…午後の剣技の試合が始まりジョエルさんは団長と言う騎士の人に敗れてしまった。
「あ~っ、惜しかった」
「でも準優勝よ、私は怪我が無くて良かったとその事が心配だった」
「ふふっ、そうね」
ジェニーは、私を見てクスッと笑みを見せ二日間の試合が終わった。
「兄さん、準優勝おめでとう!」
ジェニーがジョエルさんの前で笑顔を見せて喜んでいるように見えた。
「……嬉しそうだな…」
「時には負けないとね」
「はぁ…」
「準優勝おめでとうございます。お疲れ様でした」
「…ありがとう…」
「私の時と態度が違うんだけど?」
「気のせいだろう」
「クスッ…」
本当は…旦那様には会いたくないと思った…このまま会わずに離婚が成立してくれたらと思った。









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